【結果検証:公募増資・売出(PO)は買いか?】大光(3160)、ゆうちょ銀行(7182)、産業ファンド(3249)

公募増資・売出(PO)
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こんにちは!

直近で公募増資・売出(以下、PO)を実施した銘柄に関して、POに応募して買った場合、利益は出たのか?

受渡期日当日と1週間後の結果を検証しました。

今回は、受渡期日が2023年3月の大光ゆうちょ銀行産業ファンドです。

最後までお付き合いいただけると嬉しいです💖

発行(売出)価格とその後の株価推移

株価指標

まずは、発行(売出)価格で買って1週間(5営業日)後まで保有した場合、含み益なのか含み損なのか?確認していきましょう!

※売買手数料は考慮していません。

銘柄受渡
期日
発行(売出)
価格

[円]
ディス
カウント

率[%]
受渡日
始値[円]
(騰落率[%])
受渡日
終値[円]
(同)
1週間後
の始値[円]
(日付)
損益[円]
(増減率

[%])
大光
(3160)
3/16
(木)
5943.10596
(+0.3)
597
(+0.5)
595
(3/24)
+1
(+0.2)
ゆうちょ銀行
(7182)
3/20
(月)
1,1312.081,105
(-2.3)
1,149
(+1.6)
1,117
(3/23)
-14
(-1.2)
産業ファンド
(3249)

3/24
(金)
138,2782.00146,300
(+5.8)
146,100
(+5.7)
146,800
(3/31)
+8,522
(+6.2)
表1:直近のPO銘柄の発行(売出)価格とその後の推移

受渡期日の寄付又は大引けと1週間(5営業日)後の結果は、

大光産業ファンド全ての段階で損益プラス

ゆうちょ銀行は受渡日の寄付と受渡日から1週間(5営業日)後の寄付は損益マイナスでしたが、受渡日の大引は損益プラス

でした。

特に、産業ファンドは受渡日1週間(5営業日後)の大引で売却した場合は、6.2%の利益が出ています。

POで購入し、利益が出た方おめでとうございます!

ちなみに、私はゆうちょ銀行を今回のPOで100株購入し、現在保有中です。皆さんはいかがでしたでしょうか?

それでは個別に見ていきましょう!

要因分析:大光(3160)

業務用スーパー

この会社のPO発表時の評価は、表2のように判断していました。

レベル
(⭐(最低)~
⭐⭐⭐⭐⭐(最高))
業績⭐⭐⭐⭐
株主還元
(配当、株主優待等)
⭐⭐
株価モメンタム⭐⭐
流動性⭐⭐
新株式の発行数量⭐⭐
総合判定⭐⭐(中立)
表2:大光 PO発表時の評価
※「総合判定」=⭐4つ以上「買い」、⭐3つ「中立」、⭐2つ以下「不参加」

今期(2023年月期)2Qの業績は、主要販売先である飲食店等に対する制限が2022年3月下旬に解除され、同社の売上高も回復傾向にあり、当1Q・2Qの売上高は、コロナ前の水準まで回復して、

利益面では、主力の「外商事業」が業務の効率化による人件費の削減物流費をはじめとした経費の抑制に取り組んで、収益性の向上を図り、

前年同期比 増収増益で、売上高は2割弱増利益面は黒字転換で好調でした。

今期通期予想は、今回のPO発表を同時に販売価格の見直し経費抑制に取り組み収益性が改善していることから、上方修正しており、前期比 増収増益で、売上高は1割強増利益面は2~22倍増を予想しており、

それに対する進捗率は、2Q終了時点で、売上高は1/2程度でそこそこ利益面は1/4程度で遅れ気味でしたね。

株主還元は、配当利回り(予想)は1.48%(3/2時点) で、東証スタンダードの単純平均 2.21%(3/1時点) と比較すると低い水準で、

直近5年間の配当金は、1株当たり7~9円で推移しており、基本的には増配傾向でした。

また、株主優待があり、毎年5月末と11月末の年2回、100株以上保有の株主は、①クオカード 500円分又は②アミカ商品券 1,000円分が進呈され、

100株保有の場合、配当金+株主優待(クオカード 500円分×2)利回りは 3.14%配当金+株主優待(アミカ商品券 1,000円分×2)利回りは 4.79%でしたので、魅力的でしたね。

株価モメンタムは、2022年6月に高値(750円)をつけるまでは上昇基調でしたが、以降は、高値切り下げ安値切り下げの下落基調で推移していました。

直近では、昨年12月に高値(685円)をつけた後は調整し、今年1月中旬に安値をつけた後は上昇に転じましたが、

今回のPOと通期業績の上方修正発表の翌営業日(3/1)は、POによる1株利益の希薄化懸念が上回り窓を開けて、前日比 52円安(-7.74%)と急落し、その翌営業日(3/2)はも続落していましたので、この点は気がかりでしたね。

その後は、下がり過ぎた株価が急落前の株価に戻っていくのか、更なる安値更新を続けていくのか注目していましたが・・・。

ご参考(PO前の分析):【公募増資・売出(PO)は買いか?】大光(3160)

【PO発表後の株価の動き】

<日足チャート(直近3か月)>

出所:楽天証券サイト

PO発表の3営業日後までは下落しましたが、その後は発行価格等決定日(3/8)までは上昇しました。

そして、受渡日(3/16)は発行価格(594円)近辺で下げ止まり、それ以降は1株利益の希薄化懸念が解消されてきて、緩やかながら上昇基調で推移しています。

要因分析:ゆうちょ銀行(7182)

銀行

この会社のPO発表時の評価は、表3のように判断していました。

レベル
(⭐(最低)~
⭐⭐⭐⭐⭐(最高))
業績⭐⭐⭐
株主還元
(配当、株主優待等)
⭐⭐⭐
株価モメンタム⭐⭐
流動性⭐⭐⭐⭐⭐
株式の売出数量⭐⭐
総合判定⭐⭐(買い)
表3:ゆうちょ銀行 PO発表時の評価
※「総合判定」=⭐4つ以上「買い」、⭐3つ「中立」、⭐2つ以下「不参加」

今期(2023年月期)3Qの業績は、前年同期(上場来最高益)比401億円の減益でしたが、2023年3月期は外貨調達コストの増加等、市場環境の変化を予め想定しており、

前年同期比 減収減益で、経常収益は微減利益面は1割強の減益でした。

今期通期予想は、前期比 1割弱の減益を見込んでおり、

その通期業績予想に対する進捗率は、3Q終了時点で、経常利益、純利益ともに3/4程度でそこそこでしたね。

株主還元は、配当利回り(予想)は4.25%(2/28時点) で、東証プライムの単純平均 2.39%と比較すると高い水準で、

直近5年間の配当金は、1株当たり50円で一定で、配当性向は、50%台~70%でほぼ安定していましたね。

また、今回のPO発表と同時に、今回のPOによる株式の需給悪化懸念の緩和を目的とした自社株買い(合計で1億7,000万株、1,500億円(上限))を実施を発表し、

さらにこの自社株買いで取得した全株式を消却する予定でしたので、この点は株価の支えになり、一定の安心感がありましたね。

そして、株主優待があり、毎年3月末に500株以上保有の場合、オリジナルカタログ(3,000円相当)の商品が進呈されますので、

少しハードルは高いですが、500株保有の場合、配当金+株主優待の利回りは4.76%になっていたのは魅力的でした。

株価モメンタムは、2021年11月に安値(851円)をつけた後は、高値切り上げ安値切り上げの上昇トレンドで推移していました。

直近では、昨年12月に安値(999円)をつけた後は、上昇トレンドで、今年2月21日に年初来高値(1,220円)をつけていました。

そして、その翌日(2/22)に今回の日本郵政による株式の売出しの報道があり、前日比 79円安(-6.48%)と急落しましたが、

しかし、今回のPO発表の翌営業日(2/28)は、先行して株価が下落した分株価は戻し前日比 20円高(+1.73%)となり、全ての移動平均線を上回っていましたね

その後は、この上昇基調を保って、再び年初来高値を更新していくのか、需給悪化懸念が再燃して下落に転じのか注目していましたが・・・。

ご参考(PO前の分析):【公募増資・売出(PO)は買いか?】ゆうちょ銀行(7182)

【PO発表後の株価の動き】

<日足チャート(直近3か月)>

出所:楽天証券サイト

PO発表の3営業日後までは上昇し、年初来高値を更新しましたが、

その後が続かず、売出の需給悪化懸念による売りが優勢となり下落に転じ、下落基調で推移しています。

要因分析:産業ファンド投資法人(3249)

産業

このJ-REITのPO発表時の評価は、表4のように判断していました。

レベル
(最低⭐~
最高⭐⭐⭐⭐⭐)
ファンダメンタルズ⭐⭐⭐⭐
インカムゲイン⭐⭐⭐
流動性⭐⭐⭐⭐
投資口価格モメンタム⭐⭐
総合判定⭐⭐⭐(中立)
表4:産業ファンド投資法人 PO発表時の評価
※「総合判定」で⭐4つ以上「買い」、⭐3つ「中立」、⭐2つ以下「見送り」

日本の産業活動を不動産面から支えていく」ことを理念として掲げ、中長期にわたり安定的な利用が見込まれる不動産に投資している、日本で唯一の産業用不動産REITで、

中長期にわたり、安定した収益を確保できるポートフォリオを構築するため、物件を選定するに際して、主として「継続性」と「汎用性」に着目して物件の選定を行っていました。

前期(2023年1月期)の運用実績は、前期比 増収減益で、営業収益は微増利益面は1割弱の減益で着地しており、

今期(2023年7月期)は、POによる資金調達により、新規物件(物流施設2物件、工場・研究開発施設等2物件の計4物件(取得予定価格 122億円))を取得し、前期比 増収増益で、営業収益は微増利益面は1割弱増を予想していました。

そして、今回の公募増資による新規取得資産は取得金額で約2.6%の増加率(3,789億円→3,888億円)からすると、新規物件取得の規模より、営業収益と利益面の増額の割合が大きいところはよかった点でした。

分配金の利回り(予想) 4.37(3/14時点)は、東証プライム上場会社の単純平均2.37%(3/13時点)と比較して高い水準で、J-REITの平均予想利回りと比べても高い水準でしたので、この点は魅力的でしたね。

増資後の2023年7月期の分配金は、当初予想より14円増額していましたが、前期比では38円減2024年1月期は同81円増の予想でした。

投資口価格モメンタムは、2022年1月に高値(231,800円)をつけた後は、高値切り下げ安値切り下げの下落トレンドで推移していました。

直近では、昨年12月の高値(159,200円)をつけた後は、下落基調で推移し、今年2月に年初来安値(137,900円)をつけており、

そして今回のPO発表の翌営業日(3/14)は、最初は安く始まりましたが、引けにかけて戻し大きめの陽線で、前日比 900円安(-0.63%)で終了していましたね。

その後は、2月につけた年初来安値(137,900円)を割り込まずに上昇に転じていくのか、下抜けて下値模索をするのか注目していましたが・・・。

ご参考(PO前の分析):【公募増資・売出(PO)は買いか?】産業ファンド投資法人(3249)

【PO発表後の投資口価格の動き】

<日足チャート(直近3か月)>

出所:楽天証券サイト

結局、1口当たり利益の希薄化懸念が早々に解消され、

PO発表の翌営業日を底にして、徐々にではありますが、安値切り上げの上昇基調で推移し、3/31時点では75日移動平均線(青線)に到達してきています。

まとめ

まとめ

大光(3160)、ゆうちょ銀行(7182)、産業ファンド(3249)のPO予想と一週間(5営業日)後の株価は、表5のようになりました。

銘柄名事前予想結果(損益)[円]
(「受渡日の1週間
(5営業日)後始値」
ー「発行価格」)

(損益率[%])
判定
大光中立+1
(+0.2)
ゆうちょ銀行買い-14
(
-1.2)
×
産業ファンド中立+8,522
(+6.2)
×
表5:事前予想と結果
※事前予想の「買い」は3%以上の上昇、「中立」は±3%、「見送り」は3%以上の下落を想定しています。

今回は1勝2敗、勝率0.333反省です(__)

今回は、久々の超大型POということで、ゆうちょ銀行がかなり話題なりましたが、購入された方も多いのではないでしょうか。

配当利回りも高く、今後、自社買いや自己株式の消却も控えていますので、じっくり保有しても良い銘柄と考えています。

大光は、PO発表前から株価は1割程度下落していますので、そろそろ下げ止まり感があります。

今後、5月末の配当や株主優待の権利取りに向けての株価上昇に期待です。

産業ファンドは、PO発表後の翌営業日にはすでに底打ちを見せて、上昇転換が早かったです。

今後も更なる上昇に期待です。

参考になればうれしいです✨

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

※株式投資の実際の売買は、自己判断、自己責任でお願いします。

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