【結果検証:公募増資・売出(PO)は買いか?】味の素(2802)、ジャパン・インフラファンド(9287)、ベース(4481)

結果検証公募増資・売出(PO)
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こんにちは!

直近で公募増資・売出(以下、PO)を実施した銘柄に関して、POに応募して買った場合、利益は出たのか?

受渡期日当日と1週間後の結果を検証しました。

今回は、受渡期日が2023年11月の味の素、12月のジャパン・インフラファンドベースです。

最後までお付き合いいただけると嬉しいです💖

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発行(売出)価格とその後の株価推移

株価指標

まずは、発行(売出)価格で買って1週間(5営業日)後まで保有した場合、含み益なのか含み損なのか?確認していきましょう!

※売買手数料は考慮していません。

銘柄受渡
期日
発行
価格

[円]
ディス
カウント

率[%]
受渡日
始値[円]
(騰落率[%])
受渡日
終値[円]
(同)
1週間後
の始値[円]
(日付)
損益[円]
(騰落率

[%])
味の素
(2802)
11/28
(火)
5,4643.005,600
(+2.5)
5,642
(+3.3)
5,470
(12/5)
+
(+0.1)
ジャパン・
インフラファンド
(9287)
12/4
(月)
85,1072.5086,700
(+1.9)
86,200
(+1.3)
86,000
(12/11)
+893
(+1.0)
ベース
(4481)

12/4
(月)
3,2983.003,420
(+3.7)
3,445
(+4.5)
3,205
(12/11)
-93
(2.8)
表1:直近のPO銘柄の売出価格とその後の推移

受渡期日の寄付又は大引けと1週間(5営業日)後の結果は、

味の素ジャパン・インフラファンド全ての段階で損益プラス

ベース受渡日の寄付と大引で売却した場合は損益プラスでしたが、受渡日1週間(5営業日)後の寄付は損益マイナス

の結果でした。

特に、ベースは、受渡日の大引で売却した場合、4.5%の利益が出ています。

POで購入し、利益が出た方おめでとうございます!

ちなみに、私は今回は購入無しでした。皆さんはいかがでしたでしょうか?

それでは個別に見ていきましょう!

要因分析:味の素(2802)

この会社のPO発表時の評価は、表2のように判断していました。

レベル
(⭐(最低)~
⭐⭐⭐⭐⭐(最高))
業績⭐⭐⭐
株主還元
(配当、株主優待等)
株価モメンタム⭐⭐⭐⭐
流動性⭐⭐⭐⭐⭐
株式の売出数量⭐⭐⭐⭐
総合判定⭐⭐
(買い)
2:味の素 PO発表時の評価
※「総合判定」=⭐4つ以上「買い」、⭐3つ「中立」、⭐2つ以下「不参加」

今期(2024年3月期)2Qの業績は、ヘルスケア等セグメントが減収となりましたが、販売単価の上昇や換算為替の影響等により調味料・食品セグメント及び冷凍食品セグメントが増収

事業利益は、ヘルスケア等セグメントの減収等の影響を受けたものの、調味料・食品セグメント及び冷凍食品セグメントの増収効果等により増益となり、

前年同期比 増収増益で、売上高は微増、利益面は事業利益と税引前利益は微増の増益でしたが、最終利益は微減の減益でした。

今期通期予想は、今2Q決算発表と同時に最終利益のみ上方修正しており、前期比 増収増益で、売上高は1割弱増利益面は1割前後の増益を見込み、

その通期業績予想に対する進捗率は、2Q終了時点で、売上高利益面ともに5割程度でそこそこでしたね。

株主還元は、配当利回り(予想)は1.30%(11/14時点) で、東証プライムの単純平均2.29%(11/13時点) と比較すると低い水準でした。

直近5年間の配当金は、年間1株当たり32~68円で推移しており、2021年3月期以降は連続増配を継続中、というところは魅力的でしたね。

また、会社の方針は、2020-2025中期経営計画において、配当性向40%を目途、総還元性向50%以上となるよう安定的・継続的に株主還元を拡充し、

今年2月に発表した「中期ASV経営 2030ロードマップ」において「累進配当政策」を宣言し、減配せず、増配又は配当維持の方針を示していました。

そして、株主優待があり、毎年3月末に100株以上で半年以上保有継続の株主は、1,500円相当の「味の素グループ製品詰合せセット」(または寄付)が進呈され、

100株で半年以上継続保有の場合、配当金+株主優待(1,500円相当)で、利回りは1.57%となっていましたね。

また、今回の株式の売出しと同時に、株式の売出しに伴う株式需給への影響を緩和するため、自己株式の取得の発表を行っており、

今回の株式の売出数量(発行済み株式総数の最大(OA含む)約2.74%)に対し約7割程度を市場で取得し、需給悪化の緩和を図っていた点は安心材料でした。

株価モメンタムは、2022年5月に安値(2,879円)をつけた後は、右肩上がりの上昇トレンドで推移し、2023年8月末に上場来高値(6,178円)をつけていました。

直近では、8月末に上場来高値をつけた後は調整しており、高値切り下げ安値切り下げの下落基調で推移しており、

今回のPOと自社株買い発表の翌営業日(11/14)は、最初は安く始まりましたがその後は値を戻し前日比 82円安(-1.43%)と小幅な下落にとどまっていました。

その後は、直近の高値(5,990円)を超え上場来高値に迫る値動きになるのか、この高値を超えられず下落基調継続するのか注目していましたが・・・。

ご参考(PO前の分析):【公募増資・売出(PO)は買いか?】味の素(2802)

【PO発表後の株価の動き】

<日足チャート(直近3か月)>

PO発表以降、受渡日まではヨコヨコの値動きで、

それ以降は下落基調で推移していましたが、何とか売出価格(5,464円)は割り込みませんでした

そしてその後もしばらく下落基調で推移しています。

要因分析:ジャパン・インフラファンド(9287)

この投資法人のPO発表時の評価は、表3のように判断していました。

レベル
(最低⭐~
最高⭐⭐⭐⭐⭐)
ファンダメンタルズ⭐⭐⭐⭐
インカムゲイン⭐⭐⭐⭐⭐
流動性⭐⭐
投資口価格モメンタム⭐⭐⭐
総合判定⭐⭐⭐⭐
(買い)
3:ジャパン・インフラファンド PO発表時の評価
※「総合判定」で⭐4つ以上「買い」、⭐3つ「中立」、⭐2つ以下「見送り」

現代社会に求められている、再生可能エネルギー発電設備等の特定資産への投資を通じて、安定したキャッシュフロー及び収益を維持し、

投資主に「社会に求められる良質なESG投資」の機会を提供することで、「持続的な社会貢献」を目指しており、投資の魅力を感じるファンドで、

前々期(2023年5月期)の運用実績は、前期比 増収増益で、営業収益は3割弱増、利益面は営業利益は微増ですが、経常利益と当期純利益は1割弱減の結果で着地していましたね。

前期(2023年11月期)は、前期比 増収増益で、営業収益は1割強増利益面は4割前後の増益を見込んでいました。

今回の増資による新規取得資産は、取得金額で約19.0%の増加(568→676億円)からすると、

今期(2024年5月期)の修正された営業収益や利益面の増額の割合(営業収益は2割強、利益面は2割前後増)は、新規資産の取得金額と同程度の増収増益の効果があるといえました。

分配金の利回り(予想) 6.62(11/10時点)は、東証プライム上場会社の単純平均2.27%(11/9時点)と比較して2倍超の高い水準で、J-REITの平均予想利回りと比べても高い水準でしたね。

直近5期の分配金は、1口当たり2,953~3,010円で推移しており、で、上下50円程度で安定していました。

今回の増資後の2024年5月期の分配金予想は、前期比 10円減ですが、2024年11月期前期比 15円増の予想でしたね。

投資口価格モメンタムは、2021年11月につけた高値(100,100円)から、高値切り下げの下落基調で推移していましたが、

2022年5月に安値(89,200円)をつけた後は、この安値を更新していませんでした。

直近は、8月下旬に安値(90,000円)をつけた後は、上昇基調で推移し、9/20に高値(92,600円)をつけましたが、

その後は調整しており、今回のPO発表の翌営業日(11/10)は、出来高を伴い窓を開けて、前日比 500円安(-0.55%)と下落しました。

PO発表後は、直近の安値(90,000円)を下抜けずに上昇に転じていくのか、下抜けて下値模索をするのか注目していましたが・・・。

ご参考(PO前の分析):【公募増資・売出(PO)は買いか?】ジャパン・インフラファンド投資法人(9287) <2023年11月実施>

【PO発表後の投資口価格の動き】

<日足チャート(直近3か月)>

PO発表後は、しばらくヨコヨコで推移していましたが、

11月末の分配金の権利落ち日窓を開けて大きく下落して直近の安値(90,000円)を割り込みました。

そして、それ以降は下落基調で推移しています。

要因分析:ベース(4481)

Gerd AltmannによるPixabayからの画像

この会社のPO発表時の評価は、表4のように判断していました。

レベル
(⭐(最低)~
⭐⭐⭐⭐⭐(最高))
業績⭐⭐⭐
株主還元
(配当、株主優待等)
株価モメンタム⭐⭐
流動性⭐⭐
株式の売出数量⭐⭐
総合判定⭐⭐
(中立)
3:ベース PO発表時の評価
※「総合判定」=⭐4つ以上「買い」、⭐3つ「中立」、⭐2つ以下「不参加」

今期(2023年12月期)3Qの業績は、主要顧客をはじめとする大手SIerとの取引は堅調に推移し、

前年同期比 増収増益で、売上高は1割増利益面は2割弱増でした。

今期通期予想は、既存顧客を中心としてフロービジネスとストックビジネスのバランスを図りながら領域拡大を目指し

前期比 増収増益で、売上高、利益面ともに2割弱増を見込み、

その通期業績予想に対する進捗率は、3Q終了時点で、売上高利益面ともに7割強でそこそこでしたね。

株主還元は、配当利回り(予想)は2.41%(11/17時点)で、東証プライムの単純平均2.26%と比較するとやや高い水準でした。

直近5年間の配当金は、年間1株当たり13.3~76で推移しており、連続増配を継続中というところは魅力的でしたね。

また、会社の方針は、営業利益が100億円に達するまで配当性向は50%を目安とすることにしており、この点は安心感がありました。

株価モメンタムは、2022年1月に安値(1,852.5円)をつけた後は、高値切り上げ安値切り上げの上昇トレンドで推移し、2023年5月にその安値の3倍超の上場来高値(6,240円)をつけました。

直近では、4,400円前後のヨコヨコの推移でしたが、

今回のPOと今3Q決算発表の翌営業日(11/15)は、POによる需給悪化懸念から、窓を開けて出来高を伴い売られ、前日比 565円安(-12.6%)と急落しました。

そして、その後の2営業日も続落しましたね。

その後は、1月につけた年初来安値(3,265円)を割り込まずに上昇に転じていくのか、割り込んで下値模索をするするのか注目していましたが・・・。

ご参考(PO前の分析):【公募増資・売出(PO)は買いか?】ベース(4481)

【PO発表後の株価の動き】

<日足チャート(直近3か月)>

PO発表後、受渡日以降もPOによる短期的な需給悪化懸念が解消しきれずずるずると下落基調で推移し、

結局、受渡日1週間後は、1月につけた年初来安値(3,265円)を割り込んで売出価格を下回りました。

ただ、直近では上昇のきっかけを見せ始め、25日移動平均線に迫っています。

まとめ

味の素(2802)、ジャパン・インフラファンド(9287)、ベース(4481)のPO予想と一週間(5営業日)後の株価は、表5の結果になりました。

銘柄名事前予想結果(損益)[円]
(「受渡日の1週間
(5営業日)後始値」
ー「発行価格」)

(損益率[%])
判定
味の素買い+6
(+0.1)
×
ジャパン・
インフラファンド
買い+893
(+1.0)
×
ベース中立-93
(-2.8)
表5:事前予想と結果
※事前予想の「買い」は3%以上の上昇、「中立」は±3%、「見送り」は3%以上の下落を想定しています。

今回は1勝2敗、勝率0.333反省です(__)

この時期(11月下旬~12月中旬にかけて)は、日経平均が下落基調で地合いが良くなかったこともあり、どの銘柄も受渡日以降大きく上昇するということはありませんでした

ただ、直近では底打ち感も見せており、今後に期待ですね。

今後の動向ですが、

味の素は、ようやくPOによる需給悪化懸念が後退してきており、直近では大きく反発し5日移動平均線を超えてきました

日経平均の上昇とともに、今後の更なる上昇に期待したいですね。

ジャパン・インフラファンドは、11月末の分配金権利落ち以降、さえない値動きが続いています。

ただ、分配金利回りが非常に高く(6%超)、今後、投資口価格が復活してくるのは確実と考えています。

ベースは、下げ止まりを見せながら25日移動平均線にタッチしてきています。

12月に入って年初来安値を更新したことは痛いところですが、半年以上の間の下落基調を抜け出し勢いある上昇に期待です。

参考になればうれしいです✨

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

※株式投資の実際の売買は、自己判断、自己責任でお願いします。

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