こんにちは!
直近で立会外分売を実施した銘柄に関して、立会外分売で買った場合、利益は出たのか?
分売日当日と分売後1週間後の結果を検証しました。
今回は、2023年11月に分売が実施されたビーイングホールディングス、はごろもフーズ、Eストアーです。
最後までお付き合いいただけると嬉しいです💖
分売値段とその後の株価推移
まずは、分売値段で買って一週間(5営業日)後まで保有した場合、含み益なのか含み損なのか?
確認していきましょう!
※売買手数料は考慮していません。
銘柄 | 分売日 | 分売 値段 [円] | ディス カウント 率[%] | 分売日 始値[円] (騰落率[%]) | 分売日 終値[円] (同) | 一週間後 の始値[円] (日付) | 損益[円] (騰落率 [%]) |
ビーイング HLDGS (9145) | 11/22 (水) | 2,441 | 3.00 | 2,528 (+3.6) | 2,560 (+4.9) | 2,580 (11/30) | +139 (+5.7) |
はごろも フーズ (2831) | 11/28 (火) | 3,007 | 3.00 | 3,050 (+1.4) | 3,045 (+1.3) | 3,040 (12/5) | +33 (+1.1) |
Eストアー (4304) | 11/28 (火) | 1,152 | 3.03 | 1,203 (+4.4) | 1,208 (+4.9) | 1,208 (12/5) | +56 (+4.9) |
分売日の寄付又は大引と1週間(5営業日)後の結果は、
全ての銘柄で、全ての段階で損益プラス、
の結果でした。
特に、ビーイングホールディングスは、分売日1週間後(5営業日)の寄付で売却した場合は5.7%の利益が出ていました。
分売で購入し利益が出た方、おめでとうございます!
ちなみに私は、ビーイングホールディングスに200株購入申込しましたが、当選無しでした(;´д`)トホホ
それでは個別に見ていきましょう!
要因分析:ビーイングホールディングス(9145)
この会社の立会外分売実施前の評価は、表2のように判断していました。
レベル (⭐(最低)~ ⭐⭐⭐⭐⭐(最高)) | |
業績 | ⭐⭐⭐⭐ |
株主還元 (配当、株主優待等) | ⭐⭐⭐ |
株価モメンタム | ⭐⭐ |
流動性 | ⭐⭐ |
分売数量 | ⭐⭐⭐ |
総合判定 | ⭐⭐⭐ (中立) |
※「総合判定」=⭐4つ以上「買い」、⭐3つ「中立」、⭐2つ以下「不参加」
今期(2023年12月期)3Qの業績は、前年稼働させた物流7拠点は安定稼働しており、既存業務と併せて堅調に事業を拡大し、
前年同期比 増収増益で、売上高は1割強増、利益面は4割弱~5割強の増益でした。
今期通期予想は、前連結会計年度に立ち上げを行った新規7拠点の通期稼働による利益確保及び自社センターの増床も含め年間4~8拠点の新規拠点の開設を維持し、
前期比 増収増益で、売上高は1割弱増、利益面は1割前後の増益を見込み、
その通期予想に対する進捗率は、3Q終了時点で、売上高は3/4程度でそこそこ、利益面は8割を超えており順調でしたね。
株主還元は、配当利回り(会社予想)は1.17%(11/16時点)で、東証スタンダードの単純平均 2.32%と比較すると低い水準でした。
直近5年間の配当金は、年間1株当たり10~28円で推移しており、2020年12月期以降は、連続増配を継続中でした。
会社の配当方針は、配当性向やDOE(株主資本配当率)を考慮しながら、長期的に安定した配当を継続することを基本方針としていましたね。
株価モメンタムは、2022年6月に安値(1,339円)をつけた後は、長い間上昇トレンドで推移し、2023年10月に上場来高値(3,100円)をつけていました。
直近の株価は、8/17に安値(1,980円)をつけた後は、上昇基調で推移し10/6に上場来高値をつけましたが、その後は調整しており、
今回の立会外分売発表の翌営業日(11/16)は、その前日の今3Q決算発表を受けての下落を引き継ぎ続落し、前日比 157円安(-5.97%)で終了しました。
その後の株価は、75日移動平均線や直近の安値(1,980円)を下抜けずに、上昇に転じていくのか、下抜けて下値模索を続けるのか注目していましたが・・・。
ご参考(立会外分売前の分析):【立会外分売は買いか?】ビーイングHLDGS(9145)
【立会外分売発表後の株価の動き】
分売発表の2営業日後に一旦は75日移動平均線(青線)を下抜けましたが、その翌営業日には75日移動平均線を回復し、上昇に転じました。
そして、その後も順調に値を伸ばしていく展開になっています。
要因分析:はごろもフーズ(2831)
この会社の立会外分売実施前の評価は、表3のように判断していました。
レベル (⭐(最低)~ ⭐⭐⭐⭐⭐(最高)) | |
業績 | ⭐⭐⭐⭐ |
株主還元 (配当、株主優待等) | ⭐⭐⭐ |
株価モメンタム | ⭐⭐⭐ |
流動性 | ⭐⭐ |
分売数量 | ⭐⭐⭐ |
総合判定 | ⭐⭐⭐ (中立) |
※「総合判定」=⭐4つ以上「買い」、⭐3つ「中立」、⭐2つ以下「見送り」
今期(2024年3月期)2Qの業績は、新価格の定着と、健康志向や機能性を追求した製品、明確な製品コンセプトを打ち出した製品が顧客に支持されたこと等により販売は伸長し、
利益は、原材料価格の大幅な値上がり等により売上原価が増加しましたが、広告宣伝費や物流費の減少等により、
前年同期比 増収増益で、売上高は1割弱増、利益面は9~37倍で好調でした。
今期通期予想は、今2Q決算発表の数日前に業績予想の上方修正を発表し、前期比 増収増益で、売上高は微増、利益面は黒字転換を見込み、
その通期予想に対する進捗率は、2Q終了時点で、売上高は5割程度でそこそこでしたが、利益面は9割を超過しており順調でしたね。
株主還元は、配当利回り(会社予想)は1.60%(11/24時点)で、東証スタンダードの単純平均 2.30%(11/22時点)と比較すると低い水準でした。
直近5年間の配当金は、年間1株当たり36~50円で推移しており、2021年3月期までは増配していましたが、それ以降は50円で一定でした。
また、株主優待があり、3月末と9月末の年2回、500株以上保有の株主に、継続保有期間3年未満の場合3,000円相当、3年以上の場合5,000円相当の様々な自社製品(缶詰、パスタ等)が進呈され、
500株を3年未満保有の場合、配当金+株主優待(3,000円×年2回=6,000円相当)で利回りは1.99%(3年以上保有の場合:2.25%)になりましたので、少しハードルが高いですが、魅力的でしたね。
株価モメンタムは、2023年6月に安値(2,889円)をつけるまでは下落基調で推移していましたが、それ以降は上昇基調で推移し、同年11月に上場来高値(3,550円)をつけました。
直近の株価は、3,000~3,200円程度のレンジ内での動きでしたが、今2Qと通期業績の上方修正を発表した翌営業日(11/6)に出来高を伴い急騰し、上場来高値をつけました。
しかし数日で元の値に戻っており、そして、今回の立会外分売発表の翌営業日(11/20)は、それほど反応はなく、前日比 60円安(-1.87%)で終了しました。
その後の株価は、10月につけた直近の安値(3,000円)を下抜けずに上昇に転じていくのか、下抜けて下値模索をするのか注目していましたが・・・。
ご参考(立会外分売前の分析):【立会外分売は買いか?】はごろもフーズ(2831) <2023年11月実施>
【立会外分売発表後の株価の動き】
分売発表翌営業日以降は下落基調で推移し、分売日には窓を開けて下落しましたが、直近の安値(3,000円)は割り込まずに推移しました。
そして、分売日以降はヨコヨコの動きが続いています。
要因分析:Eストアー(4304)
この会社の立会外分売実施前の評価は、表4のように判断していました。
レベル (⭐(最低)~ ⭐⭐⭐⭐⭐(最高)) | |
業績 | ⭐⭐⭐ |
株主還元 (配当、株主優待等) | ⭐⭐⭐⭐ |
株価モメンタム | ⭐⭐ |
流動性 | ⭐⭐ |
分売数量 | ⭐⭐ |
総合判定 | ⭐⭐⭐ (中立) |
今期(2024年3月期)2Qの業績は、前連結会計年度中に連結子会社化した株式会社SHIFFONの売上が業績寄与。システムの先行投資や人材投資など費用増加要因がありましたが、計画通りに進捗し、
前年同期比 増収減益で、売上高は8割強増、利益面は営業利益は1割弱減ですが、経常利益と純利益は8割強増~2倍でした。
今期通期予想は、M&A等によるHOI事業の拡大とEC支援事業の成長により中期経営計画を推進していく方針により、前期比 増収減益で、売上高は3割強増、営業利益は1割弱減を見込み、
その通期予想に対する進捗率は、2Q終了時点で、売上高は4割強程度でそこそこですが、営業利益は3割弱で遅れ気味でしたね。
株主還元は、配当利回り(会社予想は未定)は4.20%(11/24時点)で、東証スタンダードの単純平均 2.29%(11/24時点)と比較すると高い水準でした。
直近5年間の配当金は、年間1株当たり29~50円で推移しており、減配はなく増配傾向が続いていました。
また、株主優待があり、毎年9月末と3月末の年2回、100株以上保有の株主は1,000円相当のクオカードが進呈され、
100株保有の場合、配当金+株主優待(1,000円×年2回=2,000円相当)で利回りは5.88%になっていましたので、この点は魅力的でしたね。
株価モメンタムは、2022年7月に高値(1,712円)をつけた後は、高値切り下げ安値切り下げの下落基調で推移し、2023年5月に安値(1,066円)をつけましたが、その後はこの安値を更新していませんでした。
直近の株価は、9/21に高値(1,493円)をつけた後は、高値切り下げ安値切り下げの下落基調で推移し、
そして今回の立会外分売発表の翌営業日(11/20)は、分売による需給悪化懸念から窓を開けて出来高を伴い、前日比 91円安(-7.02%)と急落しました。
その後の株価は、5月につけた年初来安値(1,066円)を下回らずに上昇に転じていくのか、下抜けて下値模索を継続するのか注目していましたが・・・。
ご参考(立会外分売前の分析):【立会外分売は買いか?】Eストアー(4304)
【立会外分売発表後の株価の動き】
結局、分売発表翌営業日の寄付(1,170円)を底にしてそれ以上は下落せず、
分売日以降はヨコヨコの値動きとなっています。
まとめ
ビーイングホールディングス(9145)、はごろもフーズ(2831)、Eストアー(4304)の立会外分売の事前予想と1週間(5営業日)後の株価は、表5の結果になりました。
銘柄名 | 事前 予想 | 結果(損益) (「5営業日後始値」 ー「分売値段」)[円] (騰落率[%]) | 判定 |
ビーイング HLDGS | 中立 | +139 (+5.7) | × |
はごろも フーズ | 中立 | +33 (+1.1) | 〇 |
Eストアー | 中立 | +56 (+4.9) | × |
※事前予想の「買い」は3%以上の上昇、「中立」は±3%、「不参加」は3%以上の下落を想定しています。
今回は1勝2敗、勝率0.333。反省ですm(_ _”m)
ビーイングホールディングスは、75日移動平均線に支えられながら、分売日の2営業日前から勢いよく上昇し、
はごろもフーズとEストアーは、分売日または分売日の数営業日前から株価が落ち着いてきて、ヨコヨコの値動きとなりました。
いずれの銘柄も、分売日以降は、分売による需給悪化懸念が後退しましたね。
今後の株価動向ですが、
ビーイングホールディングスは、直近は25日移動平均線を超えてきており、
今後さらに株価上昇の勢いが増してきそうです。
はごろもフーズは、それほど値動きはありませんが、
節目の3,000円ラインが底堅く、ヨコヨコからの上昇に期待です。
Eストアーは、25日移動平均線に届きそうなところまで株価は回復しています。
来年3月末の配当と株主優待取りに向けて、ここを上抜ければ、株価上昇の動きが加速しそうです。
参考になればうれしいです✨
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
※株式投資の実際の売買は、自己判断、自己責任でお願いします。