【結果検証:立会外分売は買いか?】梅の花(7604)、ストレージ王(2997)、アイ・ケイ・ケイホールディングス(2198)

立会外分売
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こんにちは!

直近で立会外分売を実施した銘柄に関して、立会外分売で買った場合、利益は出たのか?

分売日当日と分売後1週間後の結果を検証しました。

今回は、2022年3月に分売が実施された梅の花ストレージ王、4月に実施されたアイ・ケイ・ケイホールディングスです。

最後までお付き合いいただけると嬉しいです💖

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分売値段とその後の株価推移

株価指標

まずは、分売値段で買って一週間(5営業日)後まで保有した場合、含み益なのか含み損なのか?を確認していきましょう!

※売買手数料は考慮していません。

銘柄分売日分売
値段
[円]
ディス
カウント率
[%]
分売日
始値[円]
(騰落率[%])
分売日
終値[円]
(同)
一週間後
の始値[円]
(日付)
損益[円]
(騰落率

[%])
梅の花
(7604)
3/28
(火)
9372.90910
(-2.9)
901
(-3.8)
924
(4/4)
-13
(-1.4)
ストレージ王
(2997)
3/28
(火)
4673.11491
(+5.1)
481
(+3.0)
509
(4/4)
+42
(+9.0)
アイ・ケイ・ケイ
ホールディングス
(2198)
4/17
(月)
6522.98675
(+3.5)
679
(+4.1)
699
(4/24)
+47
(+7.2)
表1:分売値段とその後の株価推移

分売日の寄付又は大引と1週間(5営業日)後の結果は、

ストレージ王アイ・ケイ・ケイHDは、いずれの場合も損益プラス

梅の花は、いずれの場合も損益マイナス

の結果でした。

特に、ストレージ王は、分売日1週間後(5営業日)の寄付で売却した場合は9.0%の利益が出ていました。

ストレージ王アイ・ケイ・ケイHD分売で購入された方、おめでとうございます!

ちなみに私は、ストレージ王に400株アイ・ケイ・ケイホールディングスに300株に購入申込しましたが、当選無しでした。(;´д`)トホホ

それでは個別に見ていきましょう!

要因分析:梅の花(7604)

梅の花

この会社の立会外分売実施前の評価は、表2のように判断していました。

レベル
(⭐(最低)~
⭐⭐⭐⭐⭐(最高))
業績⭐⭐⭐
株主還元
(配当、株主優待等)
⭐⭐⭐
株価モメンタム⭐⭐⭐
流動性⭐⭐
分売数量⭐⭐
総合判定⭐⭐⭐(中立)
表2:梅の花 立会外分売実施前の評価
※「総合判定」=⭐4つ以上「買い」、⭐3つ「中立」、⭐2つ以下「不参加」

今期(2023年4月期)3Qの業績は、ウクライナ情勢の長期化や円安等の影響による原材料価格光熱費の高騰や人件費の上昇等依然として厳しい状況が続いており、

出退店は、1店舗の出店及び8店舗の退店を実施し、当3Q連結会計期間末の店舗数は、283店舗前期末比 7店舗減)となり、

前年同期比 増収増益で、売上高は2割増、利益面は営業利益は黒字転換経常利益は赤字幅縮小純利益は赤字転落でした。

今期通期予想は、前期比 増収増益で、3割強の増収、利益面は営業利益と経常利益は黒字転換当期純利益は3倍の増益を予想しており、

その通期予想に対する進捗率は3Q終了時点で、売上高は3/4程度でそこそこですが、利益面は営業利益は2%しか届いておらず、経常利益と純利益は赤字からの挽回が必要な状況でしたね。

株主還元は、配当利回り(予想)は、今期は最終利益が黒字になるかどうか微妙なため無配予想(会社予想は未定)で、

直近5年間の配当金は、コロナ禍の影響により、2019年4月期以降、4期連続無配でした。

また、株主優待があり、毎年10月末と4月末に100株以上保有の株主は、飲食店舗、通信販売で使用可能な、20%割引の株主御優待証(カード)が進呈されますので、この点は良かった点です。

株価モメンタムは、2021年6月に高値(1,450円)をつけた後は大きく調整し、同年12月に安値(951円)をつけた後はこの安値を割り込んでおらず1,000円前後であまり値動きがない状況でした。

直近は、昨年12月と今年2月の2回、年初来安値(963円)をつけた後は、980円前後で推移していました。

そして、今回の立会外分売の発表の翌営業日(3/17)は、それほど反応はなく、前日比 2円安(-0.2%)と小幅な値動きでした。

その後の株価は、年初来安値(963円)を割り込まずに、上昇を継続していくのか、割り込んで下値模索をするのか注目していましたが・・・。

ご参考(立会外分売前の分析):【立会外分売は買いか?】梅の花(7604)

【立会外分売発表後の株価の動き】

<日足チャート(直近3か月)>

分売日(3/28)の前営業日に大きめの陰線をつけて下落しはじめ、分売日はギャップダウンで出来高を伴い大きく下落し、分売値段(937円)を割り込みました。

しかしその後は、上昇に転じ、順調に値を戻してきています

要因分析:ストレージ王(2997)

トランクルーム

この会社の立会外分売実施前の評価は、表3のように判断していました。

レベル
(⭐(最低)~
⭐⭐⭐⭐⭐(最高))
業績⭐⭐⭐
株主還元
(配当、株主優待等)
⭐⭐
株価モメンタム⭐⭐⭐
流動性⭐⭐
分売数量⭐⭐
総合判定⭐⭐⭐(中立)
表3:ストレージ王 立会外分売実施前の評価
※「総合判定」=⭐4つ以上「買い」、⭐3つ「中立」、⭐2つ以下「不参加」

前期(2023年1月期)の業績は、新たにトランクルーム14店舗を開業トランクルーム運営管理事業の売上は伸長しましたが、トランクルーム開発分譲事業は前期比 3.7%の減収で、

前期比 減収減益で、売上高は微減利益面は微減~2割弱減でした。

今期(2024年1月期)通期予想は、都心部におけるトランクルーム需要は引き続き堅調トランクルーム案件への投資が積極的であり、物件投資需要は安定して推移するものと予想していることから、

前期比 増収増益で、売上高は1割弱増利益面は1割前後の増益を予想していましたね。

配当金は、上場来無配でしたが、成長企業ゆえ、事業規模増大のために資金を回し、事業規模を拡大することは理解できました。

株価モメンタムは、2022年4月の新規上場初日に上場来高値(854円)をつけた後は、下落基調で推移し、同年12月に上場来安値(461円)をつけましたが、

その後は切り返して、上昇基調で推移していました。

直近は、昨年末に昨年来安値(461円)をつけた後は、上昇基調で推移し、2/1と2/8の2回、高値(610円)をつけました。

しかし、その後は下落に転じ、今回の2023年1月期決算と立会外分売発表の翌営業日(3/17)は、窓を開けて出来高を伴い売られ、大きめの陰線をつけて前日比 38円安(-6.99%)と急落しました。

その後の株価は、昨年末につけた昨年来安値(461円)を下抜けずに上昇に転じていくのか、下抜けて下値模索をするのか注目していましたが・・・。

ご参考(立会外分売前の分析):【立会外分売は買いか?】ストレージ王(2997)

【立会外分売発表後の株価の動き】

<日足チャート(直近3か月)>

分売発表翌営業日以降、分売日(3/28)までは下落基調で推移しましたが、

それ以降は一転、分売による需給悪化懸念が解消され上昇基調で推移しました。

そして、分売日の5営業日後(4/4)は、分売値段から9%上昇しています。

要因分析:アイ・ケイ・ケイホールディングス(2198)

結婚披露宴

この会社の立会外分売実施前の評価は、表4のように判断していました。

レベル
(⭐(最低)~
⭐⭐⭐⭐⭐(最高))
業績⭐⭐⭐⭐
株主還元
(配当、株主優待等)
⭐⭐⭐⭐
株価モメンタム⭐⭐⭐
流動性⭐⭐⭐
分売数量⭐⭐⭐
総合判定⭐⭐⭐⭐(買い)
表4:アイ・ケイ・ケイホールディングス 立会外分売実施前の評価
※「総合判定」=⭐4つ以上「買い」、⭐3つ「中立」、⭐2つ以下「不参加」

今期(2023年10月期)1Qの業績は、結婚挙式・披露宴の施行組数は1Qにおいて過去最高を更新施行単価も順調に回復し、

前年同期比 増収増益で、売上高は3割弱増、利益面は営業利益と経常利益は7割弱~3倍の増益純利益はほぼ変わらずでした。

今期通期予想は、前期比 増収増益で、売上高は1割強の増収利益面は1割弱~2割強の増益を予想しており、

その通期予想に対する進捗率は1Q終了時点で、売上高は1/4程度でそこそこですが、利益面は15%前後で遅れ気味でしたね。

株主還元は、配当利回り(予想)1.79%(4/11時点) で、東証プライムの単純平均 2.42%(4/10時点) と比較すると低い水準で、

直近5年間の配当金は、年間1株当たり0~12円の間で推移しており、2020年10月期と2021年10月期はコロナ禍で2期連続無配でしたが、前期(2022年10月期)は3期ぶりに復配していました。

また、株主優待があり、毎年4月末に100株保有の場合、同社特選お菓子とレストラン割引券(3枚)が進呈され、

配当金+株主優待(お菓子2,000円+レストラン1,000円割引×3枚)=5,000円相当)で、利回りは9.28%(4/11時点)にもなっており、魅力的でしたね。

株価モメンタムは、2021年4月に高値(732円)をつけた後は調整し、2022年3月に安値(495円)をつけました。

そしてその後は、上昇に転じ、高値切り上げ安値切り上げの上昇トレンドで推移しました。

直近は、今年1月に年初来安値(606円)をつけた後は上昇トレンドで推移し、今月初めに年初来高値(729円)をつけましたが、その後は調整し、

今回の立会外分売発表の翌営業日(4/11)は、分売による需給悪化懸念により、窓を開けて出来高を伴い前日比 40円安(-5.65%)と急落していました。

その後の株価は、75日移動平均線で下げ止まり上昇に転じていくのか、これを下抜けて下値模索をするのか注目していましたが・・・。

ご参考(立会外分売前の分析):【立会外分売は買いか?】アイ・ケイ・ケイホールディングス(2198)

【立会外分売発表後の株価の動き】

<日足チャート(直近3か月)>

分売発表の翌営業日に大きく下落した後は、この日を底にして、需給悪化懸念が解消され上昇に転じ全ての移動平均線の上に浮上しました。

4月末の株主優待の権利取りの影響もあったと考えられます。

まとめ

まとめ

梅の花(7604)、ストレージ王(2997)、アイ・ケイ・ケイホールディングス(2198)の立会外分売予想と1週間(5営業日)後の株価は、表5のようになりました。

銘柄名事前予想結果(損益)
(「1週間(5営業日)後始値」
ー「分売値段」)

[円](%)
判定
梅の花中立-13
(-1.4)
ストレージ王中立+42
(+9.0)
×
アイ・ケイ・ケイ
HD
買い+47
(+7.2)
表5:事前予想と結果
※事前予想の「買い」は3%以上の上昇、「中立」は±3%、「見送り」は3%以上の下落を想定しています。

今回は2勝1敗、勝率0.667まあまあの結果でした。

ストレージ王アイ・ケイ・ケイホールディングスは分売日以降、需給悪化懸念が解消して上昇基調で推移しました。

梅の花は、分売発表後しばらくは値を保っていましたが、分売日の直前と分売日の大きな下落が影響し、分売値段以上の上昇には至らなかったですね。

今後の株価動向ですが、

梅の花は、分売日の5営業日以降も引き続き上昇基調で推移しています。

今後の更なる上昇に期待です。

ストレージ王は、直近(4/21時点)は、25日移動平均線が上値抵抗線となり、分売後の上昇の勢いがなくなってきています。

業績の堅調さを取り戻し、株価低迷からの脱却に期待です。

アイ・ケイ・ケイホールディングスは、4月末の株主優待の権利日までは、株価は堅調に推移するものと考えられます。

権利落ち後の下落には注意が必要です。

参考になればうれしいです✨

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

※株式投資の実際の売買は、自己判断、自己責任でお願いします。

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