【立会外分売は買いか?】東計電算(4746) <2026年5月実施>

立会外分売
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こんにちは!

直近で立会外分売の実施を発表した銘柄に関して、分売で買った場合、利益を得ることができるのか?直近の経営状況や客観的な指標、株価モメンタム等を踏まえ、総合的に分析しました。

今回は、東証スタンダードから情報・通信業種の東計電算です。

最後までお付き合いいただけるとうれしいです!

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  • 立会外分売とは?
新規株主を増やすことを目的として、上場会社が大株主である銀行やオーナー経営者などの保有株を小口に分けて、証券取引所の立会外で不特定多数に売り出すこと。
取引開始前など取引時間外(=立会外)に売り出されることからこのように呼ばれる。
  • 立会外分売の魅力
    • 前日終値より安く購入可能
      • 立会外分配における買付側の購入価格は確定値段(1本値)で、分売実施日の前日終値よりディスカウントされるのが一般的。過去の例では、約3~5%のディスカウントで実施されています。
        (ディスカウント率は取引所の規定により最大10%)
    • 買付手数料はかからない
      • 立会外分売による買付は、通常の立会時間内の取引と種類が異なるため一般的に手数料はかからない。(売却時には通常の手数料が発生)
    • 即日売却OK
      • 立会外分売で取得した株式は、実施日(買付当日)から売却することが可能
  • デメリット:抽選で外れることもある
    • 買い申し込みが多いと、抽選ではずれて購入できないこともある。

立会外分売の概要

まとめ

実施日や株数は以下です。販売価格は、会社側から実施日前日に発表があります。

分売数量は決まっていて、100株単位で最大5,000株まで購入できます。

早ければ5/14(木)の夕刻に、会社側からの適時開示で分売値段のお知らせがあります。このブログでも追記しますので、チェックしてくださいね💖

分売予定期間2026 年5月15日(金)~ 19日(火)
分売数量60 万
(発行済み株式総数 18,700,000 株の約3.20%
分売値段(決定後記載)
ディスカウント率(決定後記載)
申込単位数量100 株
申込上限数量5,000 株
表1:東計電算(4746) 立会外分売概要

【立会外分売実施の目的】

  • 一定数量の売却意向があり、検討した結果、同社株式の分布状況改善および流動性向上を目的とするもの。

としています。

今回の分売数量は、発行済み株式総数の約3.20%多い数量(※1)です。

※1:一概に言えませんが、目安として、5%以上:かなり多い、3%以上5%未満:多い、1%以上3%未満:ほどほど、1%未満:少ないとしています。

また、この銘柄の直近の出来高(売買が成立した株式の数量)の5日平均は415百株、25日平均は263百株(5/8時点)で、流動性は低い水準です。

そして、今回の分売数量(6,000百株)は、1日の出来高(25日平均:百株)の約23倍で、この銘柄の平均的な出来高からすると分売数量は多めといえます。

【過去の立会外分売結果】

ご参考までに、この会社は、昨年5月と12月にも立会外分売を実施しており、その時の分売値段と分売日以降の株価の動きは、表2のようになっています。

(※売買手数料は考慮していません。)

分売日分売
株数
[万株]
分売
値段
[円]
ディス
カウント

[%]
分売日
始値
[円]
(騰落率

[%])
分売日
終値
[円]
(同)
1週間後の
始値[円]
(日付)
損益[円]
(騰落率

[%])
2025/
5/15
303,6103.483,740
(+3.6)
3,840
(+6.4)
3,725
(5/22)
+115
(+3.2)
2025/
12/23
603,8653.503,965
(+2.6)
3,970
(+2.7)
4,015
(12/30)
+150
(+3.9)
表2:東計電算 過去の分売値段とその後の株価

分売値段で購入し、分売日の寄付や大引分売日1週間後の寄付で売却した場合の騰落率+2.6+6.4%でした。

その時の地合いの良し悪しも影響してくるとは思いますが、ご参考まで。

【参考記事】

(前回(2025年12月実施)の分売):【立会外分売は買いか?】東計電算(4746) <2025年12月実施>

(前回予想の振り返り):【2025年第4四半期 立会外分売】騰落率ランキング✨

(前々回(2025年5月実施)の分売):【立会外分売は買いか?】東計電算(4746)

(前々回予想の振り返り):【2025年第2四半期 立会外分売】騰落率ランキング✨

どんな会社?

創業以来約50年にわたり、時代が情報産業に求めるITサービスを提供している会社です。

事業内容は、「情報処理・ソフトウェア開発業務」(ソフトウェア開発業務・システム運用業務・ファシリティサービス業務等)、

機器販売業務」(サーバー、パソコン、プリンター、周辺機器等のハードウェアの販売業務)、

リース等その他の業務」(各種事務用機器のリース、ビル・マンションの不動産賃貸業務)を行っています。

事業セグメントは、上記3つのセグメントで構成され、

2025年12月期通期のセグメント別売上高構成比は、

  • 情報処理・ソフトウェア開発業務 89.8%
  • 機器販売業務 8.5%
  • リース等その他の業務 1.7%

となっており、「情報処理・ソフトウェア開発業務」が9割を占めています。

直近の経営概況

経営状況

【2026年12月期1Q(2026年1月~3月)の経営成績】

(日本基準(連結):2026年5月7日発表)

決算期売上高
[億円]
(前年
同期比
増減率
[%])
営業
利益
[百万円]
(同)
経常
利益
[百万円]
(同)
親会社株主
帰属する
当期純利益
[百万円]
(同)
2025年12月期
1Q累計
52.5
(9.9)
1,589
(19.5)
1,707
(18.0)
1,251
(20.6)
2026年12月期
1Q累計
54.8
(4.3)
1,695
(6.7)
1,836
(7.6)
1,475
(18.0)
2026年12月期
通期会社予想
218
(5.0)
6,825
(8.9)
7,879
(7.9)
5,501
(2.4)
通期予想に対する
1Qの進捗率[%]
25.024.823.326.8
表3:東計電算 2026年12月期1Q経営成績と2026年12月期通期予想

表3の通り、前年同期比 増収増益で、売上高は微増利益面は1割弱~2割弱増でした。

今期(2026年12月期)通期の業績予想は、前期比 増収増益で、売上高は1割弱増利益面は微増~1割弱増を見込んでいます。

その通期予想に対する進捗率は1Q終了時点で、売上高利益面ともに2~3割でそこそこです。

【2026年12月期1Qの状況、経営成績の要因】

同社の属する情報サービス業界においては、ユーザー企業における情報化投資計画は、業務のIT化、デジタル化への推進に関心が高まり、比較的堅調な水準にあるものの、先行き、原油価格の上昇が及ぼす影響が懸念されています。

このような環境のなかで、同社グループは、システムインテグレータとして、多様化する顧客のニーズに対応し、積極的に営業展開を進めました。

具体的には、同社の情報システム資産を活用したサービス商品の拡販を重点課題とし、商品化の促進システム運用業務売上の拡大に取り組みました。

以上の結果、当1Q連結累計期間の業績は、表3の数値の前年同期比 増収増益となりました。

【セグメント別の業績】

セグメント別の業績は、表4の結果になりました。

主力の「情報処理・ソフトウェア開発業務」「機器販売業務」前年同期比 増収増益

「リース等その他の業務」減収減益となっています。

セグメント売上高
[百万円]

(前年
同期比

増減率
[%])
営業
利益
[百万円]

(同)
情報処理・ソフトウェア
開発業務
5,003
(4.0)
1,580
(7.0)
機器販売業務396
(11.3)
112
(16.7)
リース等
その他の業務
83
(△4.4)

(△80.7)
表4:2026年12月期1Q セグメント別業績

セグメント毎の状況は以下です。

情報処理・ソフトウェア開発業務

システム運用業務が堅調に推移しました。

機器販売業務

ハードウェアの入替え需要が増加しました。

リース等その他の業務

建設業界向け事務機器レンタル収入は堅調に推移したものの、

賃貸用不動産の一部を売却し、仲介手数料の支払い等が発生しました。

【財政面の状況】

自己資本比率>(自己資本(総資本-他人資本)÷総資産)×100

2026年12月期1Q末時点で80.7%と前期末(79.6%)から1.1ポイント増加しました。

負債及び純資産の、主な前期末比の増減は以下となっています。(単位:百万円)

  • 負債  △714
    • 流動負債 △1,157
      (内訳)賞与引当金 +352買掛金 △251未払法人税等 △806その他流動負債 △436
    • 固定負債 +443
      (内訳)繰延税金負債 +445
  • 純資産 +612
    • 株主資本 △497
      (内訳)利益剰余金 △509自己株式(自己株式数は減少) +24.9
    • その他包括利益累計額 +1,095
      (内訳)その他有価証券評価差額金 +1,096

自己資本比率の数値としては良好なレベルです。(20%以上を安全圏内としています。)

【今期(2026年12月期)通期業績の見通し】

経済情勢は、物価上昇の動向、人手不足の深刻化、金利上昇への警戒感が懸念材料となっています。

当業界においても、利上げがユーザー企業の情報化投資計画に及ぼす影響が懸念されるものの、システム開発の需要は今後も根強く存在するものと予想しています。

同社グループにおいては、このような経営環境、産業動向のもと「コンピュータ市場の変化、技術の進捗状況に対応し、顧客のニーズにマッチしたサービスの提供ができるよう、常に変化を先取りし、積極的に提案する営業姿勢を全社的に徹底すること」を経営の基本姿勢とし、

自社データセンターを活用してシステム運用業務の更なる拡大に注力する方針です。

以上により、今期の業績は、表2の数値の前期比 増収増益を見込んでいます。

なお、今1Q決算発表時は、2026年2月2日の決算短信で公表された通期の連結業績予想に変更はありませんでした。

株価指標と動向

株価指標

【2026/5/8(金)終値時点の数値】

  • 株価:4,125円
  • 時価総額:771億円
  • PER(株価収益率(予想)):13.4倍

PERは、同業で時価総額が近い、オービック(4684) 22.3倍、さくらインターネット(3778) 151倍、アイネス(9742) 16.2倍と比較すると、低い水準です。

  • PBR(株価純資産倍率):1.47倍
  • 信用倍率(信用買い残÷信用売り残):12.4倍
  • 年間配当金(予想):173円(年2回 6月 86.5円、12月 86.5円)、利回り:4.19%(配当性向 56.5%)

配当利回り4.19%で、東証スタンダードの単純平均2.30%(5/7時点) と比較すると高い水準です。

表5のように、直近5年間の配当金は、年間1株あたり62.5~173円(2024年1月1日付1/2分割後換算)で推移しており、連続増配を継続中です。

配当性向は、40%台~50%台で推移しています。

決算期1株当たり
年間配当金
[円)]
配当性向
[%]
2021年12月期8048.6
2022年12月期9549.6
2023年12月期11049.4
2024年12月期12549.7
2025年12月期17357.7
表5:東計電算 年間配当金推移

この会社は、

株主に対する利益還元を経営の重要課題の一つとして認識しています。

安定的な経営基盤の確保株主資本利益率の向上に努めるとともに、配当安定的な配当の継続を業績に応じて行うことを基本方針としています。

【株主優待】

この会社は株主優待があり、毎年12月末に100株以上保有の株主は、おこめ券2枚(440円×2=880円相当)が進呈されます。

100株保有の場合、配当金+株主優待(880円相当)利回りは4.40%となります。

個人投資家にとってうれしい内容ですね!

【直近の株価動向】

<週足チャート(直近2年間)>

2024年5月に安値(3,545円)をつけた後は急上昇し、同年9月に上場来高値(5,070円)をつけました。

しかしその後は調整しています。

<日足チャート(直近3か月間)>

今年3月初旬に安値(4,055円)をつけた後は上昇基調で推移し、4月初旬に年初来高値(4,620円)をつけました。

しかしその後は調整しており、今回の立会外分売と今1Q決算発表の翌営業日(5/8)は、分売による短期的な需給悪化懸念により、窓を開けて出来高を伴い前日比195円安(-4.51%)と急落しました。

今後の株価は、直近の安値(4,055円)や1月につけた年初来安値(4,045円)を割り込まずヨコヨコから上昇に転じていくのか、割り込んで下値模索を継続するのか、要注目です。

まとめ

【業績】

  • 今期(2026年12月期)1Qの業績は、同社の情報システム資産を活用したサービス商品の拡販を重点課題とし、商品化の促進システム運用業務売上の拡大に取り組み、
    前年同期比 増収増益で、売上高は微増利益面は1割弱~2割弱増
  • 今期業績予想は、自社データセンターを活用してシステム運用業務の更なる拡大に注力する方針で、
    前期比 増収増益で、売上高は1割弱増利益面は微増~1割弱増を見込む。
  • その通期予想に対する進捗率は1Q終了時点で、売上高、利益面ともに2~3割でそこそこ

【株主還元】

  • 今期の配当利回り(予想)は4.19%(5/8時点)で、東証スタンダードの単純平均 2.30%(5/7時点) と比較すると高い水準
  • 直近5年間の配当金は、年間1株当たり62.5~173で推移しており、連続増配を継続中
    配当性向は、40%台~50%台で推移。
  • 株主優待があり、毎年12月末に100株以上保有の株主は、おこめ券2枚(440円×2=880円相当)が進呈される。
    100株保有の場合、配当金+株主優待(880円相当)利回りは4.40%となる。

【流動性・分売数量】

  • 直近の出来高の5日平均は415百株、25日平均は263百株(5/8時点)で、流動性は低い水準
  • 分売数量は、発行済み株式総数の3.20%多い数量で、
    この銘柄の1日の平均的な出来高の約23倍であり、それからすると多めの数量

【株価モメンタム】

  • 週足ベースの株価は、2024年5月に安値(3,545円)をつけた後は急上昇し、同年9月に上場来高値(5,070円)をつけた。
    しかしその後は調整している。
  • 直近の株価は、今年3月初旬に安値(4,055円)をつけた後は上昇基調で推移し、4月初旬に年初来高値(4,620円)をつけた。
    しかしその後は調整しており、今回の立会外分売と今1Q決算発表の翌営業日(5/8)は、分売による短期的な需給悪化懸念により、窓を開けて出来高を伴い前日比195円安(-4.51%)と急落した。
  • 今後の株価は、直近の安値(4,055円)や1月につけた年初来安値(4,045円)を割り込まずヨコヨコから上昇に転じていくのか、割り込んで下値模索を継続するのか要注目。

以上のことから、

レベル
(⭐(最低)~
⭐⭐⭐⭐⭐(最高))
業績⭐⭐⭐⭐
株主還元
(配当、株主優待等)
⭐⭐⭐⭐⭐
株価モメンタム⭐⭐⭐
流動性⭐⭐
分売数量⭐⭐
総合判定⭐⭐⭐
(中立)
※「総合判定」=⭐4つ以上「買い」、⭐3つ「中立」、⭐2つ以下「不参加」

と判断しました。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

※株式投資の実際の売買は、自己判断、自己責任でお願いします。

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