【結果検証:公募増資・売出(PO)は買いか?】昭和電工(4004)、日本電子(6951)、西日本旅客鉄道(9021)

結果検証公募増資・売出(PO)
この記事は約6分で読めます。

直近で公募増資・売出(以下、PO)を実施した銘柄に関して、POに応募して買った場合、利益は出たのか?

受渡期日当日と受渡期日1週間後の結果を検証しました。

今回は、受渡期日が9/14(火)の昭和電工、 9/16(木)の日本電子、9/21(火)のJR西日本です。

最後までお付き合いいただけると嬉しいです💖

発行価格とその後の株価比較

株価指標

まずは、発行価格で買って1週間(5営業日)後まで保有した場合、含み益なのか含み損なのか?確認していきましょう!

銘柄受渡期日発行価格[円]ディスカウント率
[%]
受渡日始値[円]
(増減[円])
受渡日終値[円]
(同)
1週間後
の終値[円]
損益[円]
(増減率[%])
昭和電工(4004)9/14
(火)
2,4653.022,652
(+187)
2,797
(+332)
2,660
(9/22)
+195
(+7.9)
日本電子(6951)9/16
(木)
8,8563.009,190
(+334)
8,990
(+134)
9,170
(9/27)
+314
(+3.5)
JR西日本(9021)
9/21
(火)
4,9963.015,001
(+5)
5,192
(+196)
5,458
(9/29)
+462
(+9.2)

受渡期日の寄付又は大引けと1週間(5営業日)後の結果は、

3つの全ての銘柄は損益プラスの結果でした。受渡日の寄付き又は大引けで売却しても、利益は出ていましたね。

中でも、JR西日本は1週間後に9%超の大幅上昇となりました。受渡日の始値から何と+460円ほど急上昇しました。

POで購入された方おめでとうございます!

この期間は、9/14(火)が日経平均のピークでそれ以降下落が続いていましたので、全体の地合いはあまり関係なかったのかもしれません。

ちなみに私は、 開設している証券口座が募集をしていませんでしたので、購入無しでした。

要因分析:昭和電工(4004)

化学

この会社のPOの目的は、

半導体材料を中心としたエレクトロニクス領域に注力して投資していくということで、今後の事業拡大に寄与していくことが見込まれ株主から一定の理解が得られる内容でした。

今期2Q(2021年1月~2021年6月)の経営成績は、前年同期比 増収増益で、売上は2倍、純利益以外は黒字転換しており好調で、注力していく方針のエレクトロニクスの事業セグメントは、半導体やリチウムイオン電池材料が好調なため、利益が前年同期比3倍近くまで伸びていました。

しかしながら、減損損失が発生し特別損失を計上したため、純利益は下方修正しており、その点が気になる所でした。

株価は、週足、日足共にすべて(短期、中期、長期)の移動平均線の下にあり、下落トレンドで推移していましたので、勢いが感じられませんでした。

そして、今回のPO発表の翌営業日(8/24)は大きく下げましたが、半導体材料の生産のための設備投資による業績拡大期待が優勢になり、その安値を底にして、現在は上昇基調です。

ご参考(PO前の分析):【公募増資・売出(PO)は買いか?】昭和電工(4004)

【PO発表後の株価の動き】

<日足チャート(直近3か月)>

出所:楽天証券サイト

株価は、PO発表の翌営業日(8/24) の安値(2,414円)を底にして、受渡日(9/14)まで上昇しました。

その後は、日経平均の地合いがあまり良くないというところもあり、もみ合い状態です。

直近の高値(8/13:3,380円)を上抜けてくると、もう一段高が期待できそうです。

要因分析:日本電子(6951)

顕微鏡

この会社は、

近年の半導体の高密度化、微細化に必要であり、需要が急拡大している「電子ビーム描画装置」の受注が好調で、今回の公募増資によるこの製造設備の増強をすることで、事業の拡大が期待できました。

今期1Q(2021年4月~2021年6月)の業績は、前年同期比で増収増益で、売上は1割増、利益面は2倍以上で特に営業利益は10倍にも達しており、絶好調でした。

株価は、週足レベルでは、昨年のコロナショック以降ずっと右肩上がりの上昇トレンドを2年半継続しており、下がっていく気配が全くありませんでした。

公募増資の合計数量は、発行済み株数の約4.1% (OAを含めた最大の株数を含めると約5.5%)と、極端に多い数量ではなく、1株利益の希薄化懸念もそれぼどないものと予想できました。

ご参考(PO前の分析):【公募増資・売出(PO)は買いか?】日本電子(6951)

【PO発表後の株価の動き】

<日足チャート(直近3か月)>

出所:楽天証券サイト

今回のPO発表の翌営業日(9/1)は、出来高を伴い前日比6.15%値を下げたのですが、それでも終値は25日移動平均線の上にとどまっていました。

その後は、1株利益の希薄化よりも今後の業績拡大期待が上回り、元の上昇トレンドに戻りました。

直近では、日程平均が急落したせいか、利益確定売りに押され、値を下げています。

要因分析:JR西日本(9021)

旅客鉄道

この会社は、

コロナ禍で経営が厳しい中、2期連続で大幅な損失を計上する見込みとなっており、足元においても非常に厳しい経営環境が続いていました。

そんな中、発行済み株数の1/4程度の大規模な増資ということで、株主の理解が得られるのか疑問なところがありました。

中長期的な成長原資として、コスト構造改革に向けた鉄道オペレーションの生産性向上などや強固な財務基盤の維持・強化に向けた長期債務の返済資金の一部ということで、一定以上の理解が得られたのと、

緊急事態宣言明けの業績回復期待から、買いが優勢になってきましたね。

ご参考(PO前の分析):【公募増資・売出(PO)は買いか?】西日本旅客鉄道(9021)

【PO発表後の株価の動き】

<日足チャート(直近3か月)>

出所:楽天証券サイト

このPOが発表された翌営業日(9/2)に、1株当たりの価値の希薄化を嫌気され、出来高を伴い大幅に下げました(-13.4%)。

そかし、その後はもみ合いが続き、受渡日の始値(5,001円)を底値に、上昇を継続しています。

今後は、75日移動平均線(青線)を上抜け、直近の高値(7/12:6,627円)を上抜けてくれば、一段高が狙えそうです。

まとめ

まとめ

昭和電工(4004) 、日本電子(6591)、JR西日本(9021)のPO予想と一週間(5営業日)後の株価は、

銘柄名事前予想結果(損益)
(「1週間後終値」
ー「発行価格」)
判定
昭和電工中立+195円
(+7.9%)
×
日本電子買い+314円
(+3.5%)
JR西日本中立+462円
(+9.2%)
×

でした。

日本電子は「買い」予想でしたので、判定「〇」、 昭和電工JR西日本は「中立」予想でしたので、判定は「×」の結果でした。

JR西日本は業績が2期連続で赤字、増資数量も発行済み株数の1/4程度とかなりの規模だったのですが、緊急事態宣言明けの業績回復期待で予想以上に上げましたね。日本電子は、予想通り上昇トレンドは崩れなかったのですが、直近の2~3日で利益確定売りが入り大幅に下落しています。

今後の株価の動向ですが、

昭和電工は、受渡日(9/14)で高値を付けてから、もみ合いが続いています。地合いにもよるところが大きいと思いますが、今後もみ合いを離れて、上抜けるのか下抜けるのか要注目です。

日本電子は、半導体関連銘柄で今後高い業績成長が期待されます。

ここ2~3日間(9/29~10/2)はもみ合いが続いていますので、今後は元の上昇トレンドに戻っていくのか、下落トレンドに突入していくのか要注目です。

JR西日本は、緊急事態宣言が全国で解除され、業績の回復期待が高まっています。

上値切り上げ下値切り上げの上昇トレンドを継続していくのか、今後の値動きが楽しみですね。

参考になればうれしいです✨

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

※株式投資の実際の売買は、自己判断、自己責任でお願いします。

タイトルとURLをコピーしました