【結果検証:立会外分売は買いか?】サンリン(7486)、南海辰村建設(1850)、ピーエイ(4766)

結果検証立会外分売
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こんにちは!

直近で立会外分売を実施した銘柄に関して、立会外分売で買った場合、利益は出たのか?

分売日当日と分売後1週間後の結果を検証しました。

今回は、2024年8月に分売が実施されたサンリン南海辰村建設ピーエイです。

最後までお付き合いいただけると嬉しいです💖

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分売値段とその後の株価推移

株価指標

まずは、分売値段で買って1週間(5営業日)後まで保有した場合、含み益なのか含み損なのか?

確認していきましょう!

※売買手数料は考慮していません。

銘柄分売日分売
値段
[円]
ディス
カウント

率[%]
分売日
始値[円]
(騰落率[%])
分売日
終値[円]
(同)
1週間後
の始値[円]
(日付)
損益[円]
(騰落率

[%])
サンリン
(7486)
8/26
(月)
6602.94660
(±0)
660
(±0)
661
(9/2)
+1
(+0.2)
南海辰村建設
(1850)
8/27
(火)
2902.68297
(+2.4)
299
(+3.1)
298
(9/3)
+8
(+2.8)
ピーエイ
(4766)
8/27
(火)
2913.32290
(-0.3)
290
(-0.3)
290
(9/3)
-1
(-0.3)
表1:分売値段とその後の株価推移

分売日の寄付又は大引と1週間(5営業日)後の結果は、

南海辰村建設は、全ての段階損益プラス

ピーエイは、全ての段階損益マイナス

サンリンは、分売日の寄付や大引で売却した場合は損益トントン分売日1週間後の寄付の場合は損益プラス

でした。

特に、南海辰村建設は、分売日の大引で売却した場合は、3.1%の利益が出ています。

分売で購入し利益が出た方、おめでとうございます!

ちなみに私は、今回は購入無しでした。

それでは個別に見ていきましょう!

要因分析:サンリン(7486)

この会社の立会外分売実施前の評価は、表2のように判断していました。

レベル
(⭐(最低)~
⭐⭐⭐⭐⭐(最高))
業績⭐⭐⭐
株主還元
(配当、株主優待等)
⭐⭐⭐
株価モメンタム⭐⭐⭐
流動性⭐⭐
分売数量⭐⭐⭐
総合判定⭐⭐⭐
(中立)
表2:サンリン 立会外分売実施前の評価
※「総合判定」=⭐4つ以上「買い」、⭐3つ「中立」、⭐2つ以下「見送り」

今期(2025年3月期)1Qの業績は、LPガス、機器販売及びリフォームの増収要因はあったものの、電気事業における取次業者への移行に伴う売上計上方法変更不動産事業の減収の影響等により減収となり、

利益面は、賃上げによる人件費の増加配送コストの上昇等の要因により販売費及び一般管理費が増加したことから、

前年同期比 減収増益で、売上高は1割減、利益面は営業利益は赤字幅縮小経常利益と純利益は16~255倍の増益でした。

今期通期予想は、顧客の関心が高い省エネ機器や断熱リフォーム等の販売に更に力を入れ、食の分野を含めた地域密着型生活関連総合商社として安定収益の確保と経営基盤の拡大に総力をあげて取組む計画で、

前期比 減収増益で、売上高は1割弱減利益面は1割強~3割弱増を見込んでおり、

その通期予想に対する進捗率は1Q終了時点で、売上高は2割でそこそこですが、利益面は営業利益は赤字からの挽回が必要経常利益と純利益は3割前後でそこそこでした。

株主還元は、配当利回り(予想)は3.23%(8/23時点) で、東証スタンダードの単純平均 2.43%と比較すると高い水準で、

直近5年間の配当金は、年間1株あたり20~22円で減配無しで推移し、

配当性向は、30~50%台で推移していました。

会社の還元方針は、利益配当は、継続して安定配当ができるよう事業収益の拡大を図りながら、株主への利益還元を充実することを重視し、配当性向30%以上を目標としていましたね。

株価モメンタムは、2022年9月に安値(640円)をつけた後は、同年11月に急騰して高値(774円)をつけましたが、

その後は、650~720円のレンジ内で推移しました。

直近の株価は、700円前後で推移し、7/30に高値(710円)をつけました。

その後は、いわゆる「植田ショック」で急落して8/5に年初来安値(650円)をつけましが、それ以降は値を戻して上昇基調で推移しました。

そして今回の立会外分売発表の翌営業日(8/20)は、分売による需給悪化懸念はそれほど感じられず、前日比 3円高(+0.43%)で終了しましたね。

分売日(8/26)以降の株価は、直近では3連続陰線で下落に転じ全ての移動平均線を下抜けている点は気がかりでしたが・・・。

ご参考(立会外分売前の分析):【立会外分売は買いか?】サンリン(7486) <2024年8月実施>

【立会外分売発表後の株価の動き】

<日足チャート(直近3か月間)>

分売日(8/26)以降の値動きは、分売日に窓を開けて大きく下落し、分売値段(660円)にさや寄せする動きとなりました。

それ以降も、分売による短期的な需給悪化懸念が続き、株価の回復は見せていません

要因分析:南海辰村建設(1850)

この会社の立会外分売実施前の評価は、表3のように判断していました。

レベル
(⭐(最低)~
⭐⭐⭐⭐⭐(最高))
業績⭐⭐⭐
株主還元
(配当、株主優待等)
⭐⭐
株価モメンタム⭐⭐
流動性⭐⭐
分売数量⭐⭐⭐
総合判定⭐⭐⭐
(中立)
表3:南海辰村建設 立会外分売実施前の評価
※「総合判定」=⭐4つ以上「買い」、⭐3つ「中立」、⭐2つ以下「見送り」

今期(2025年3月期)1Qの業績は、売上高前期繰越工事高の増加手持工事の進捗が進んだことにより増収セグメント利益は、手持工事の利益率が向上したこと等により増益となり、

前年同期比 増収増益で、売上高は微増利益面は4.2~9.1倍の増益でした。

今期通期予想は、建設技能労働者不足や建設資材価格・労務単価の推移等、経営環境の不確実性は残るが、利益創出に向けた各種施策に注力し、

前期比 増収増益で、売上高は2割弱増利益面は2~3割の増益を見込んでおり、

その通期予想に対する進捗率は1Q終了時点で、営業収益、利益面ともに2割前後でそこそこでした。

株主還元は、配当利回り(予想)は1.30%(8/23時点)で、東証スタンダードの単純平均 2.43%と比較すると低い水準で、

直近5年間の配当金は、年間1株当たり0~4円で推移しており、2021年3月期までは無配が続いていましたが、2022年3月期に復配していましたね。

配当性向は、無配の年を除いて、10%前後で低めです。

株価モメンタムは、ほぼ310~360円のレンジ内で推移しており、

2024年7月に高値(375円)をつけた後は、オーバーシュート気味に急落し、同年8月に安値(268円)をつけました。

直近の株価は、今1Q決算発表の翌営業日(7/31)に決算内容を好感され、急伸し年初来高値(375円)をつけましたが、その後は、いわゆる「植田ショック」で連続陰線で急落し、8/5に年初来安値(268円)をつけ、

今回の立会外分売発表翌営業日(8/21)は、分売による短期的な需給悪化を懸念され、窓を開けて前日比 6円安(-1.89%)と下落しました。

その後の株価は、下げ止まりを見せてヨコヨコから上昇に転じていくのか、下値模索を継続するのか注目していましたが・・・。

ご参考(立会外分売前の分析):【立会外分売は買いか?】南海辰村建設(1850) <2024年8月実施>

【立会外分売発表後の株価の動き】

<日足チャート(直近3か月間)>

分売発表の翌営業日(8/21)以降しばらく下落基調が続きましたが、

分売日(8/27)には、分売による需給悪化懸念が後退してきて下げ止まり、その後はヨコヨコの値動きとなっています。

要因分析:ピーエイ(4766)

この会社の立会外分売実施前の評価は、表4のように判断していました。

レベル
(⭐(最低)~
⭐⭐⭐⭐⭐(最高))
業績⭐⭐⭐
株主還元
(配当、株主優待等)
⭐⭐⭐
株価モメンタム⭐⭐⭐
流動性⭐⭐
分売数量⭐⭐
総合判定⭐⭐⭐
(中立)
表4:ピーエイ 立会外分売実施前の評価
※「総合判定」=⭐4つ以上「買い」、⭐3つ「中立」、⭐2つ以下「見送り」

今期(2024年12月期)2Qの業績は、主力の人材ソリューション事業顧客基盤が拡がりを欠き、売上が減少したが、放課後等デイサービス事業の、利用者数の増加により稼働率が向上したこと等により、

前年同期比 増収減益で、売上高は微増利益面は1割強~3割弱減でした。

今期通期予想は、主力の人材ソリューション事業及び人材派遣・人材紹介事業では、既存顧客の深耕と新規開拓を進め、顧客基盤と売上を拡大していき、

前期比 増収増益で、売上高は2割弱増利益面は5割弱~2倍の増益を見込んでおり、

その通期予想に対する進捗率は2Q終了時点で、売上高は4割強でそこそこですが、利益面は3割前後で遅れ気味でした。

株主還元は、配当利回り(予想)は1.34%(8/23時点)で、東証スタンダードの単純平均 2.43%と比較すると低い水準で、

直近5年間の配当金無配でしたが、、今期は2018年12月期以来の復配を予定しており、

会社の方針は、2024年12月期、2025年12月期の2期については復配の記念配当として期末配当を2期連続で連結配当性向50%とするとしています。

また、株主優待があり、2024年12月末基準日に、1年以上継続保有で300株以上保有の株主は、QUO カ ー ド 5,000 円分 及 び「 Craft Village NISHIKOYAMA」内ドリンク券 2,000 円分が進呈される点は魅力的でしたね。

株価モメンタムは、2022年12月に安値(156円)をつけた後は、しばらくヨコヨコの推移でしたが、2023年10月に急騰しはじめ、同年11月に高値(432円)をつけました。

そしてその後は、300~400円のレンジ内で推移していました。

直近の株価は、7/22に高値(385円)をつけるまでは上昇基調で推移しましたが、その後は急落し、8/5に年初来安値(285円)をつけました。

そして、それ以降は上昇基調で推移しており、今回の立会外分売発表の翌営業日(8/21)は、それほど反応はなく前日比 1円安(-0.31%)で終了しましたね。

その後の株価は、ヨコヨコから上昇に転じていくのか、下値模索を継続するのか注目していましたが・・・。

ご参考(立会外分売前の分析):【立会外分売は買いか?】ピーエイ(4766) <2024年8月実施>

【立会外分売発表後の株価の動き】

<日足チャート(直近3か月間)>

分売日の前営業日から急落しはじめ、分売日(8/27)分売値段(291円)にさや寄せする値動きで、分売値段を割り込みました。

そしてその後は、ヨコヨコの値動きが続いており、なかなか分売前の値に戻っていかない状況です。

まとめ

サンリン(7486)、南海辰村建設(1850)、ピーエイ(4766)の立会外分売の事前予想と1週間(5営業日)後の株価は、表5の結果になりました。

銘柄名事前
予想
結果(損益)[円]
(「5営業日後始値」
ー「分売値段」)

(騰落率[%])
判定
サンリン中立+1
(+
0.2)
南海辰村建設中立+8
(+2.8)
ピーエイ中立-1
(-
0.3)
表5:事前予想と結果
※事前予想の「買い」は3%以上の上昇、「中立」は±3%、「不参加」は3%以上の下落を想定しています。

今回は3勝0敗、勝率1.000全勝でした(自画自賛w)。

今回は、どの銘柄も分売値段のさや寄せる動き値動きが少なく大きな利益は取れませんでしたが、底値は固かったといえるでしょう。

短期売買をされる方にとっては物足りなかったかもしれませんね。

今後の個別動向ですが、

サンリンは、直近ではヨコヨコから下落基調で推移しています。

時間はかかるかもしれませんが、3月末の一括配当権利取りに向けて、いずれは上昇に転じそうです。

南海辰村建設は、安値を切り上げながら上昇に転じてきそうな値動きになっています。

業績は好調ですので、更なる上振れが見通せれば、上昇が加速しそうです。

ピーエイは、直近はほとんど値動きがありません

ただ、12月の株主優待権利取りに向けての上昇転換に期待がもてそうです。

参考になればうれしいです✨

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

※株式投資の実際の売買は、自己判断、自己責任でお願いします。

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