こんにちは!
2023年に公募増資・売出(以下、PO)(全45回、45銘柄)が実施された東京証券取引所に上場されている銘柄(J-REIT、インフラファンドを除く日本株)に関して、どの銘柄が最も利益が出たのか?
発行(売出)価格に対する受渡日の寄付と大引、受渡日1週間(5営業日)後の寄付時点の株価の騰落率(※1)を集計し、ランキング形式で発表します。
※1:騰落率は売買手数料は考慮していません。
最後までお付き合いいただけるとうれしいです!
受渡日寄付の騰落率 TOP10
まずは、発行(売出)価格で買って受渡日の寄付で売却した場合、どの銘柄が最も利益が出たのか?
見ていきましょう!
TOP10:トモニホールディングス(8600) +3.55%
TOP9:日本エスコン(8892) +3.65%
TOP8:ベース(4481) +3.70%
TOP7:セルソース(4880) +3.72%
TOP6:ライフネット生命(7157) +3.77%
TOP5:スミダコーポレーション(6817) +3.79%
TOP4:山善(8051) +6.3%
TOP3⃣:アクシージア(4936) +7.7%
TOP②:泉州電業(9824) +8.2%
TOP❶:霞ヶ関キャピタル(3498)15.0%
TOP1は、2位と倍近くの大差をつけて霞ヶ関キャピタル(3498)に輝きました。
POで購入できた方、おめでとうございます!
TOP5~10までは0.3ポイント以内の差で僅差でした。この段階ではあまり大きな差はありませんでしたね。
ちなみにワースト1は、フルハシEPO(9221)で-12.6%でした。
全体では、3%超の上昇となった銘柄は、全45銘柄中11銘柄(24%)で、約2割強の確率となりました。
一方、3%超の下落となった銘柄は8銘柄(18%)、3%未満の下落は6銘柄(13%)で、全体の3割強(14銘柄)が下落となっています。
受渡日大引の騰落率 TOP10
次に、発行(売出)価格で買って受渡日の大引で売却した場合、どの銘柄が最も利益が出たのか?
見ていきましょう!
TOP10:ユーザーローカル(3984) +3.3%
TOP9:ライフネット生命 +4.193%
TOP8:日本エスコン(8892) +4.195%
TOP7:芝浦メカトロニクス(6590) +4.30%
TOP6:ダイダン(1980) +4.32%
TOP5:ベース(4481) +4.5%
TOP4:GSユアサコーポレーション(6674) +5.1%
TOP3⃣:アクシージア(4936) +7.7%
TOP②:泉州電業(9824) +10.1%
TOP❶:霞ヶ関キャピタル(3498)23.8%
ここでもTOP1は、2位と倍以上の大差をつけて霞ヶ関キャピタル(3498)です。なんと、20%超と驚異の上昇率です。
4%超上昇率の銘柄が9つと増えてきています。
ちなみにワースト1は、FPパートナー(7388)で-10.9%でした。
全体では、3%超の上昇となった銘柄は、全45銘柄中12銘柄(27%)で、約3割弱の確率となりました。
一方、3%超の下落となった銘柄は7銘柄(16%)、3%未満の下落は8銘柄(18%)で、全体の1/3(15銘柄)が下落となっています。
受渡日1週間(5営業日)後寄付の騰落率 TOP10
最後に、発行(売出)価格で買って受渡日1週間(5営業日)後の寄付で売却した場合、どの銘柄が最も利益が出たのか?
見ていきましょう!
TOP10:ユーザーローカル(3984) +4.1%
TOP9:グローセル(9995) +4.5%
TOP8:NSD(9759) +4.6%
TOP7:日本エスコン(8892) +5.0%
TOP6:トモニホールディングス(8600) +5.5%
TOP5:山善(8051) +5.6%
TOP4:ダイダン(1980) +7.3%
TOP3⃣:アクシージア(4936) +10.0%
TOP②:泉州電業(9824) +10.3%
TOP❶:霞ヶ関キャピタル(3498)19.6%
ここでもTOP1~3は変わらずで、いずれも10%超の上昇となっています。
4%超上昇率の銘柄が10となっており、上昇率が拡大してきています。
ちなみにワースト1は、AnyMiad Group(5027)で-25.7%でした。
全体では、3%超の利益となった銘柄は、全45銘柄中11銘柄(24%)で、約2割強の確率となりました。
一方、3%超の下落となった銘柄は15銘柄(33%)、3%未満の下落は10銘柄(22%)で、全体の6割弱(25銘柄)が下落となっています。
まとめ
今回は、2023年に実施された公募増資・売出(PO)(日本株のみ)の騰落率をラインキング形式でお伝えしました。
全体の傾向(考察)として、
- 上昇率上位3銘柄の顔ぶれはいずれの段階でも変わらず、強い銘柄は時間がたっても強い。
- 一方、下落した銘柄の下落幅は時間が経過するにつれ大きくなる傾向がある。
- 霞ヶ関キャピタルの上昇率は一時20%を超え、記録的な上昇率となった。
ただ、資金に余裕があれば問題ないが、値がさ株だけあって、POでの購入判断(これだけ上昇するということは、逆に下落幅も大きい場合がある。)は難しいと思われる。
がありました。
今後のPOに参加する際の参考になったらうれしいです。
本年も、当ブログをご愛顧いただきますようよろしくお願いいたします。m(_ _”m)