【結果検証:立会外分売は買いか?】ヤマザキ(6147)、みらいワークス(6563)、精工技研(6834)

結果検証立会外分売
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こんにちは!

直近で立会外分売を実施した銘柄に関して、立会外分売で買った場合、利益は出たのか?

分売日当日と分売後1週間後の結果を検証しました。

今回は、2023年5月に分売が実施されたヤマザキ、6月に実施されたみらいワークス精工技研です。

最後までお付き合いいただけると嬉しいです💖

分売値段とその後の株価推移

株価指標

まずは、分売値段で買って一週間(5営業日)後まで保有した場合、含み益なのか含み損なのか?を確認していきましょう!

※売買手数料は考慮していません。

銘柄分売日分売
値段
[円]
ディス
カウント率
[%]
分売日
始値[円]
(騰落率[%])
分売日
終値[円]
(同)
一週間後
の始値[円]
(日付)
損益[円]
(騰落率

[%])
ヤマザキ
(6147)
5/25
(木)
4382.88439
(+0.2)
420
(-4.1)
406
(6/1)
-32
(-7.3)
みらいワークス
(6563)
6/6
(火)
9072.99974
(+7.4)
995
(+9.7)
1,001
(6/13)
+94
(+10.4)
精工技研
(6834)
6/9
(金)
1,4832.951,525
(+2.8)
1,524
(+2.8)
1,546
(6/16)
+63
(+4.2)
表1:分売値段とその後の株価推移

分売日の寄付又は大引と1週間(5営業日)後の結果は、

みらいワークス精工技研は、いずれの場合も損益プラス

ヤマザキは、分売日の寄付で売却した場合はかろうじて損益プラス、分売日の大引と分売日の1週間(5営業日)後の寄付で売却した場合は損益マイナス

の結果でした。

特に、みらいワークスは、分売日1週間後(5営業日)の寄付で売却した場合は10.4%の利益が出ていました。

分売で購入し、利益が出た方、おめでとうございます!

ちなみに私は、みらいワークスに300株、精工技研に300株、購入申込みしましたが、当選無しでした(;´д`)トホホ

それでは個別に見ていきましょう!

要因分析:ヤマザキ(6147)

二輪車

この会社の立会外分売実施前の評価は、表2のように判断していました。

レベル
(⭐(最低)~
⭐⭐⭐⭐⭐(最高))
業績⭐⭐⭐
株主還元
(配当、株主優待等)
⭐⭐⭐
株価モメンタム⭐⭐⭐⭐
流動性⭐⭐
分売数量⭐⭐
総合判定⭐⭐⭐
(中立)
表2:ヤマザキ 立会外分売実施前の評価
※「総合判定」=⭐4つ以上「買い」、⭐3つ「中立」、⭐2つ以下「不参加」

前期(2023年3月期)の業績は、輸送用機器の販売が順調に推移しましたが、工作機械事業において、半導体不足による納期遅れそれに起因する社内工数の増加、稼働率確保のため、利益を見込むことが困難な受注等を行った結果

前期比で、売上高は微増利益面は赤字幅縮小の結果で3期連続の最終赤字でした。

今期(2024年3月期)通期予想は、コロナ禍の終息による自動車業界の設備投資意欲の高まりに伴い、工作機械の引き合いが増加していることから、受注や販売が増加する見込みであり、社内における原価低減により、原価率も回復見込みであることから、

前期比 増収増益で、売上高は2割弱増利益面は黒字転換予想していましたね。

株主還元は、配当利回り(予想)2.60%(5/19時点) で、東証スタンダードの単純平均 2.22%と比較すると高い水準で、

直近5年間の配当金は、1株あたり5~15円で、配当性向は10~50%程度で推移していました。

株価モメンタムは、長期間じりじりと下落トレンドが続いており、

直近の株価は、330~340円のレンジ内で推移していましたが、

5/17の場中に、株式会社山田製作所と、省力省人化設備に関して、開発・設計・製造・販売業務提携を行うことが発表され、これが材料視され急騰しました。

そしてこの発表日を含め、3日連続でストップ高で終了し、5/16の終値から3日間で240円(+71.4%)もの上昇を記録していましたね。

その後の株価は、この急騰後の値を保ち更なる上値追いをするのか、急騰前の元の値に戻っていくのか注目していましたが・・・。

ご参考(立会外分売前の分析):【立会外分売は買いか?】ヤマザキ(6147) <2023年5月実施>

【立会外分売発表後の株価の動き】

<日足チャート(直近3か月)>

分売発表の2営業日後(5/22)に高値をつけた後は急落し、その後も下落基調が継続しています。

分売日以前に大きく上昇していたため、分売後はその反動で下げています

要因分析:みらいワークス(6563)

プロフェッショナル

この会社の立会外分売実施前の評価は、表3のように判断していました。

レベル
(⭐(最低)~
⭐⭐⭐⭐⭐(最高))
業績⭐⭐⭐⭐
株主還元
(配当、株主優待等)
⭐⭐
株価モメンタム⭐⭐⭐
流動性⭐⭐
分売数量⭐⭐⭐⭐⭐
総合判定⭐⭐⭐
(中立)
表3:みらいワークス 立会外分売実施前の評価
※「総合判定」=⭐4つ以上「買い」、⭐3つ「中立」、⭐2つ以下「不参加」

今期(2023年9月期)2Qの業績は、主力のプロフェッショナル・エージェント事業における売上総利益率の改善と、売上総利益率の高い事業の成長が奏功し、全社売上総利益率は前年同期を上回る25.6%に着地(2Q単体では26.5%)して、四半期売上高・売上総利益は四半期過去最高を更新し、

今期より連結ベースでの決算となっており単純比較はできませんが、前年同期比 増収増益で、売上高は4割強増利益面は7割強~2倍強の増益でした。

今期通期予想は、プロフェッショナル・エージェント事業、Webプラットフォーム事業、ソリューション事業を「3本の柱」として、引き続き事業拡大を図り、

こちらも単純比較はできませんが、前期比 増収増益で、売上高は3割強増利益面は2倍強~4倍弱の増益を見込んでいましたね。

そして、その通期予想に対する進捗率は2Q終了時点で、売上高は1/2程度でそこそこでした。

株主還元は、配当金は上場来無配で、
成長過程の成長企業ゆえ、獲得した資金については、競争力の強化による将来の収益力向上や効率的な体制整備に有効に活用することは理解でき、今後の業績の伸長によって株価が上昇することで、株主に報いることを期待できました。

株価モメンタムは、2021年7月に高値(1,340円)をつけた後は調整し、翌年1月に安値(590円)をつけました。

その後は、しばらくは600~800円のレンジ内で推移していましたが、直近では上昇基調に転じてきていました。

直近の株価は、3月に年初来安値(655円)をつけた後は、しばらくヨコヨコの展開でしたが、5月に入り2023年9月期2Q決算発表が5/12の取引時間中にあり、これを好感され急上昇を開始し、5/25に年初来高値(1,000円)をつけましたね。

そして今回の立会外分売発表の翌営業日(5/30)は、分売による需給悪化懸念からか、窓を開けて売られ、前日比 28円安(-3.04%)と急落し、

その後の株価は、25日移動平均線や75日移動平均線で下げ止まり、上昇に転じていくのか、下抜けて下値模索をするのか注目していましたが・・・。

ご参考(立会外分売前の分析):【立会外分売は買いか?】みらいワークス(6563) <2023年6月実施>

【立会外分売発表後の株価の動き】

<日足チャート(直近3か月)>

結局、分売発表の翌営業日以降は上昇に転じ、そのまま上昇基調で推移しました。

分売による需給悪化懸念は全くなかったかのように、上昇を継続しています。

要因分析:精工技研(6834)

光学

この会社の立会外分売実施前の評価は、表4のように判断していました。

レベル
(⭐(最低)~
⭐⭐⭐⭐⭐(最高))
業績⭐⭐⭐
株主還元
(配当、株主優待等)
⭐⭐⭐⭐
株価モメンタム⭐⭐
流動性⭐⭐
分売数量⭐⭐
総合判定⭐⭐⭐
(中立)
表4:精工技研 立会外分売実施前の評価
※「総合判定」=⭐4つ以上「買い」、⭐3つ「中立」、⭐2つ以下「不参加」

前期(2023年3月期)の業績は、光通信用部品の製造機器や検査装置は、当連結会計年度前半までの受注残もあり、前連結会計年度から売上を伸ばしたが、展示会への出展や国内外への出張を戦略的に増やしたことで旅費交通費や広告宣伝費が増加したほか、電力費や荷造運賃等の費用が増加し、

前期比 増収減益で、売上高は微増利益面は微減~1割弱の減益の結果で、過去最高の売上高を更新していました。

今期(2024年3月期)通期予想は、情報通信、自動車、医療・バイオといった成長市場に向けて、社会の維持継続・進歩発展に役立つ商品やサービスを提供し、

前期比 増収増益で、売上高は1割弱増利益面は微増~2割弱の増益予想していましたね。

株主還元は、配当利回り(予想)は3.51%(6/5時点) で、東証スタンダードの単純平均 2.27%(6/2時点) と比較すると高い水準で、

直近5年間の配当金は、1株あたり30~50円で推移し、前年と同額の年もありましたが、基本的には増配していましたね。

株価モメンタムは、2022年3月に安値(1,523円)をつけるまでは下落基調で推移していましたが、その後は、1,600~2,000円のレンジ内での推移でした。

直近の株価は、3月に年初来高値(1,889円)をつけた後は下落基調で推移しており、

今回の立会外分売発表の翌営業日(6/5)は、分売による需給悪化懸念により、窓を開けて出来高を伴い、前日比 107円安(-6.40%)と急落し、これで、1月につけた年初来安値を更新したのは、懸念材料でしたね。

その後の株価は、再び年初来安値を更新せず上昇に転じていくのか、需給悪化懸念が収まらず下値模索を続けるのか注目していましたが・・・。

ご参考(立会外分売前の分析):【立会外分売は買いか?】精工技研(6834)

【立会外分売発表後の株価の動き】

<日足チャート(直近3か月)>

分売発表後から分売日までは下落しましたが、

分売日以降は、分売による需給悪化懸念が解消してきて、緩やかながら上昇基調で推移しています。

まとめ

まとめ

ヤマザキ(6147)、みらいワークス(6563)、精工技研(6834)の立会外分売の事前予想と1週間(5営業日)後の株価は、表5のようになりました。

銘柄名事前
予想
結果(損益)
(「1週間(5営業日)後始値」
ー「分売値段」)

[円](%)
判定
ヤマザキ中立-32
(-7.3)
×
みらい
ワークス
中立+94
(+10.4)
×
精工技研中立+63
(+4.2)
×
表5:事前予想と結果
※事前予想の「買い」は3%以上の上昇、「中立」は±3%、「見送り」は3%以上の下落を想定しています。

今回は0勝3敗、勝率0.000大反省ですm(_ _”m)

全体的に分売前の値動きが強弱まちまちで、全体的な傾向というよりも個別の状況に左右されたイメージです。

ヤマザキは、直前まで全くと言って動きがなかったのですが、分売発表前に材料が出てその材料に影響されて株価は大きく動き、分売による影響はほとんどありませんでした。

みらいワークスは、分売前の株価に勢いがあり、分売による需給悪化懸念はほとんどありませんでしたね。

今後の株価動向ですが、

ヤマザキは、材料が出た後は、急激に元の値に戻ってきています。

今後もしばらくは低迷が続きそうです。

みらいワークスは、5月中旬からの株価上昇の勢いが継続しています。

今後もさらなる上値追いに期待です。

精工技研は、分売発表後の急落から、徐々に株価を戻しています。

分売前の株価の戻りに期待です。

参考になればうれしいです✨

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

※株式投資の実際の売買は、自己判断、自己責任でお願いします。

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