上方修正期待! 銘柄分析(第13回):シルバーライフ(9262)

株式投資
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こんにちは!

会社四季報2021年2集(2021年3月発売)の営業利益予想が、会社予想に比べ大幅に乖離(乖離率30%以上)している銘柄の中で、直近の四半期決算発表以降、上方修正を発表していない企業に絞り、今後上方修正はあるのか分析してみました。

第13回目は、小売業種から、シルバーライフです。

事業内容

高齢者向け配食サービスのフランチャイズ本部の運営や、フランチャイズ加盟店(以下、「FC加盟店」)等への調理済み食材の販売が主な事業です。

販売区分別売上高比率は、FC加盟店 71.9%、高齢者施設等 13.5%、OEM・その他 14.6%となっています。

高齢者向け配食サービス市場は、高齢者人口及び一人暮らし高齢者世帯の増加等を背景に、拡大傾向が続いており、有望な業態です。

直近の経営状況

2021年7月期2Q累計では、

売上高 48.9億円(前年同期比16.1%増)、営業利益 6.1億円(同48.6%増)、経常利益 6.7億円(同38.2%増)、四半期純利益 4.2億円(同38.3%増)となっています。

売上高、利益全てにおいて前年を2桁%上回っており、業績は好調と言えそうです。

これは、現状新型コロナウイルス感染拡大による業績への重大な影響は生じておらず、FC加盟店の積極的な開発、高齢者施設向けの食材販売では、2020年4月より販売を開始した新商品の拡大販売に注力した結果です。

また、製造面については、工場の製造設備増強等による生産効率化の効果が継続しました。加えて、販売価格が直接売上高となる直接販売の比率が高まったこと、工場の稼働率が高水準で維持したため、売上高総利益率が上昇しています。

構成比率が7割強のFC加盟店向け販売では、「まごころ弁当」と「配食のふれ愛」の2ブランドによる積極的な店舗展開を図っており、これにより、「まごころ弁当」は前事業年度末より33店舗、「配食のふれ愛」は30店舗それぞれ増加したことで、店舗数は前事業年度末より63店舗増加し897店舗(7.6%増)となっています。

FC加盟店の店舗数も増加しており、マイナス面があまり見当たりません。

株価指標

4/30(金)終値時点の数値

株価:2,460円

時価総額:264.0億円

PER:44.0倍

PERは、同業で時価総額が近い、ファンデリー(3137) 0.0倍、ワタミ(7522) 0.0倍となっています。

同業他社は、PER 0倍なので利益が出ていませんので、比較不可です。

PBR:5.50倍

信用倍率(信用買い残÷信用売り残):1.90倍

年間配当金(予想):0円、直近6年間(2015年7月期~2020年7月期)も無配です。

1株利益は、過去4年間は43.7円~63.8円で、利益も相応に出ているので、そろそろ配当が欲しいところでしょうか。

週足チャート(2年間):

※楽天証券サイトより抜粋

株価は、昨年のコロナショック以降、1,900~2,500円で推移しています。

13週、26週、52週移動平均線を、それぞれ上抜いてきており、これら3つとも右肩上がりで上昇トレンドです。

直近でも、4/6に株主優待制度の新設を発表して、株価は急上昇しています。

株主優待の内容は、7月末に200株以上保有している株主に、当社ECサイトで利用できる商品券を10,000 円相当(5,000 円券2枚)をいただけるものです。こちらも魅力的ですね!

まとめ

2021年3月に、2021年7月期上期の上方修正をしましたが、下期は、新工場の早期の安定稼働を実現するための費用発生等の可能性もあるということから、通期予想を据え置いています。

ただ、2Q累計実績は売上、利益ともに伸びていることから、新工場の早期稼働の追加費用がそれほど発生しなければ、上期で営業利益の実績は通期計画に対し既に94%達成していますので、計画は優に超過するとみられます。

また、株主優待も新設したことから、個人投資家の買いも集めやすく、株価の下支え要因となりそうです。

現在の株価も、週足で右肩上がりになって上昇トレンドに乗っていますので、今が買い時?かもしれません。

次回決算発表予定日:6/8(火)

※株式投資は、自己判断、自己責任でお願いします。

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