こんにちは!
2022年に公募増資・売出(PO)が実施されたJ-REIT(インフラファンド含む)の中で、一番利益が出た銘柄は何か?
受渡日当日と受渡日1週間後の投資口価格上昇率を、ランキング形式で集計しました。
最後までお付き合いいただけると嬉しいです💖
【受渡日当日の寄付で売却した場合】投資口価格上昇率TOP5
まずは、発行価格で買って受渡日の寄付で売却した場合の、投資口価格上昇率TOP5を見てみましょう。
※売買手数料は考慮していません。
順位 | 銘柄 | 投資対象 | 受渡日 | 発行 価格(a) [円] | ディス カウント率 [%] | 受渡日 終値(b) [円] | 上昇額 (b-a) [円] | 上昇率 [%] |
1 | スターツ プロシード (8979) | 住宅 | 11/2 (水) | 210,941 | 2.5 | 236,300 | 25,359 | 12.0 |
2 | ヘルスケア& メディカル (3455) | ヘルスケア 住宅 | 2/2 (水) | 124,764 | 2.5 | 136,200 | 11,436 | 9.2 |
3 | 三菱地所 物流リート (3481) | 物流施設 | 3/2 (水) | 406,965 | 2.5 | 435,000 | 28,035 | 6.9 |
4 | 三井不動産 ロジパーク (3471) | 物流施設 | 2/2 (水) | 545,190 | 2.5 | 579,000 | 33,810 | 6.2 |
5 | 平和不動産 リート (8966) | オフィス 住宅 | 6/2 (木) | 137,913 | 2.5 | 145,500 | 7,587 | 5.5 |
TOP1のスターツプロシードは10%超、その他も5%超の上昇となりました。
時期としては2月が多く(5銘柄中2銘柄)、日付は全て2日ですが、J-REITは月初めの2日に受渡日を設定するPOが多いためです。
2022年2月は、年初から3月初めにかけて、日経平均が下落している真っ最中でしたので、ヘルスケア&メディカルと三井不動産ロジパークは健闘したのではと考えています。
これらの銘柄を公募で購入できた方、おめでとうございます!
【受渡日当日の大引で売却した場合】投資口価格上昇率TOP5
次に、発行価格で買って受渡日の大引で売却した場合の、投資口価格上昇率TOP5を見てみましょう。
順位 | 銘柄 | 投資対象 | 受渡日 | 発行(売出) 価格(a) [円] | ディス カウント率 [%] | 受渡日 終値(b) [円] | 上昇額 (b-a) [円] | 上昇率 [%] |
1 | ヘルスケア& メディカル (3455) | ヘルスケア 住宅 | 2/2 (水) | 124,764 | 2.5 | 139,300 | 14,536 | 11.7 |
2 | スターツ プロシード (8979) | 住宅 | 11/2 (水) | 210,941 | 2.5 | 231,500 | 20,559 | 9.7 |
3 | 三菱地所 物流リート (3481) | 物流施設 | 10/26 (水) | 394,875 | 2.5 | 433,000 | 38,125 | 9.7 |
4 | 三菱地所 物流リート (3481) | 物流施設 | 3/2 (水) | 406,965 | 2.5 | 440,500 | 33,535 | 8.2 |
5 | 三井不動産 ロジパーク (3471) | 物流施設 | 2/2 (水) | 545,190 | 2.5 | 579,000 | 33,810 | 6.2 |
ここでは、ヘルスケア&メディカルがTOP1に浮上しています。そして、すべての銘柄は6%超の上昇を見せています。
そして、物流施設を投資対象としているJ-REITが3銘柄ランクインしています。昨今の巣ごもり需要によるEC販売が物流施設の重要性を際立たせていますね。
三菱地所物流リートは昨年3月と10月の2回POを実施したのですが、2回ともランクインしています。
また、オフィスビルに投資している銘柄は1銘柄もランクインしていません。
【分売日1週間(5営業日)後の寄付で売却した場合】投資口価格上昇率TOP5
次に、発行価格で買って受渡日の1週間(5営業日後)の寄付で売却した場合の、投資口価格上昇率TOP5を見てみましょう。
順位 | 銘柄 | 投資対象 | 受渡日 | 発行(売出) 価格(a) [円] | ディス カウント率 [%] | 受渡日 終値(b) [円] | 上昇額 (b-a) [円] | 上昇率 [%] |
1 | 三菱地所 物流リート (3481) | 物流施設 | 10/26 (水) | 394,875 | 2.5 | 455,500 | 60,625 | 15.4 |
2 | ヘルスケア& メディカル (3455) | ヘルスケア 住宅 | 2/2 (水) | 124,764 | 2.5 | 138,600 | 13,836 | 11.1 |
3 | スターツ プロシード (8979) | 住宅 | 11/2 (水) | 210,941 | 2.5 | 232,800 | 21,859 | 10.4 |
4 | 三菱地所 物流リート (3481) | 物流施設 | 3/2 (水) | 406,965 | 2.5 | 439,000 | 32,035 | 7.9 |
5 | 平和不動産 リート (8966) | オフィス 住宅 | 6/2 (木) | 137,913 | 2.5 | 148,700 | 10,787 | 7.8 |
ここでは、10%超の上昇率の銘柄が3銘柄と多くなっています。
そして、TOP5の顔ぶれは変わっていないですが、受渡日の寄付や大引よりも上昇率が高くなっており、全ての銘柄は7%超の上昇率です。
まとめ
2022年に公募増資・売出(PO)が実施されたJ-REIT(インフラファンド含む)の、受渡日以降の投資口価格上昇率は、次のような傾向があることが分かりました。
- 受渡日の1週間(5営業日後)の寄付で売却した場合、TOP5は7%超の上昇率となっており、公募増資・売出(PO)の日本株と同じく、受渡日の寄付や大引で売却するよりも上昇率は高い。
- 投資口価格上昇率は、立会外分売で見られた「受渡日の寄付」<「受渡日の大引」<「受渡日の5営業日後」の傾向があった。
- 投資対象は、「物流施設」が最も多い(15銘柄中7銘柄(47%))。
- 昨今のコロナ禍で在宅勤務が増加していることを反映してか、「オフィス」に投資しているJ-REITの上昇率は高くない傾向(15銘柄中2銘柄(13%))。
- 実施時期は、日本株は3月が最も多かった(15銘柄中11銘柄(73%))が、J-REITの場合は偏りはほどんどない。
※ご参考:【2022年公募増資・売出】株価上昇率ランキング TOP5✨(日本株編)
以上、参考になればうれしいです✨
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
※株式投資の実際の売買は、自己判断、自己責任でお願いします。