【結果検証:公募増資・売出(PO)は買いか?】AZ-COM丸和ホールディングス(9090)、ゼンショーホールディングス(7550)、デンソー(6902)

結果検証公募増資・売出(PO)
この記事は約10分で読めます。

こんにちは!

直近で公募増資・売出(以下、PO)を実施した銘柄に関して、POに応募して買った場合、利益は出たのか?

受渡期日当日と1週間後の結果を検証しました。

今回は、受渡期日が2023年12月のAZ-COM丸和ホールディングスゼンショーホールディングスデンソーです。

最後までお付き合いいただけると嬉しいです💖

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発行(売出)価格とその後の株価推移

株価指標

まずは、発行価格で買って1週間(5営業日)後まで保有した場合、含み益なのか含み損なのか?確認していきましょう!

※売買手数料は考慮していません。

銘柄受渡
期日
発行
価格

[円]
ディス
カウント

率[%]
受渡日
始値[円]
(騰落率[%])
受渡日
終値[円]
(同)
1週間後
の始値[円]
(日付)
損益[円]
(騰落率

[%])
AZ-COM丸和
(9090)
12/7
(木)
1,4893.061,483
(-0.4)
1,469
(-1.3)
1,459
(12/14)
-30
(-2.0)
ゼンショー
ホールディングス
(7550)
12/12
(火)
7,2853.017,340
(+0.8)
7,302
(+0.2)
7,150
(12/19)
-135
(-1.9)
デンソー
(6902)

12/20
(水)
2069.53.022,140
(+3.4)
2,136
(+3.2)
2086.5
(12/27)
+17
(+0.8)
表1:直近のPO銘柄の売出価格とその後の推移

受渡期日の寄付又は大引けと1週間(5営業日)後の結果は、

デンソー全ての段階で損益プラス

ゼンショーホールディングス受渡日の寄付と大引で売却した場合は損益プラスでしたが、受渡日1週間(5営業日)後の寄付は損益マイナス

AZ-COM丸和ホールディングス全ての段階で損益マイナス

の結果でした。

特に、デンソーは、受渡日の寄付で売却した場合、3.4%の利益が出ています。

POで購入し、利益が出た方おめでとうございます!

ちなみに、私は今回は購入無しでした。皆さんはいかがでしたでしょうか?

それでは個別に見ていきましょう!

要因分析:AZ-COM丸和ホールディングス(9090)

この会社のPO発表時の評価は、表2のように判断していました。

レベル
(⭐(最低)~
⭐⭐⭐⭐⭐(最高))
業績⭐⭐⭐
株主還元
(配当、株主優待等)
株価モメンタム⭐⭐
流動性⭐⭐
新株式の発行数量⭐⭐
総合判定⭐⭐
(中立)
2:AZ-COM丸和 PO発表時の評価
※「総合判定」=⭐4つ以上「買い」、⭐3つ「中立」、⭐2つ以下「不参加」

今期(2024年3月期)2Qの業績は、EC関連およびドラッグストアをはじめとする主要取引先における物量が好調に推移したことを受け、車両稼働率および物流センターの生産性向上が業績に寄与し、

前年同期比 増収増益で、売上高は1割強増利益面は3割弱~4割強の増益でした。

今期通期予想は、今2Q決算発表と同時に、利益面のみ上方修正しており、
前期比 増収増益で、売上高は1割強増利益面は2割強の増益を見込み、

その通期業績予想に対する進捗率は、2Q終了時点で、売上高利益面ともに5割程度でそこそこでしたね。

株主還元は、配当利回り(予想)は1.72%(11/22時点) で、東証プライムの単純平均2.26%と比較すると低い水準でした。

直近5年間の配当金は、年間1株当たり9.1~23.5円で推移しており、2021年3月期の記念配当分を除くと、連続増配を継続しているというところは魅力的でしたね。

株価モメンタムは、2022年3月に上場来安値(950円)をつけるまでは下落基調で推移していましたが、

それ以降は長い間上昇トレンドで推移し、2023年9月に高値(2,309円)をつけました。

直近では、9/5に年初来高値(2,309円)をつけた後は、下落基調で推移しており、

今回のPO発表の翌営業日(11/21)は、POによる1株利益の希薄化と需給悪化懸念により、出来高を伴い窓を開けて売られ前日比 217円安(-11.1%)と急落しましたね。

その後は、1月につけた年初来安値(1,530円)を下抜けずに、上昇に転じていくのか、下抜けて下値模索を継続するのか注目していましたが・・・。

ご参考(PO前の分析):【公募増資・売出(PO)は買いか?】AZ-COM丸和ホールディングス(9090)  

【PO発表後の株価の動き】

<日足チャート(直近3か月)>

PO発表翌営業日以降も下落基調が続き、受渡日(12/7)までに年初来安値を更新しました。

そして、受渡日以降もPOによる1株利益の希薄化や短期的な需給悪化懸念が収まらず、ずるずると受渡日の1営業日前まで下げ止まりませんでした。

しかしその後は上昇に転じてきており現時点(12/27)では5日移動平均線(緑線)や25日移動平均線(赤線)の上で推移しています。

要因分析:ゼンショーホールディングス(7550)

この会社のPO発表時の評価は、表3のように判断していました。

レベル
(⭐(最低)~
⭐⭐⭐⭐⭐(最高))
業績⭐⭐⭐
株主還元
(配当、株主優待等)
株価モメンタム⭐⭐⭐⭐
流動性⭐⭐
新株式の発行数量⭐⭐⭐⭐
総合判定⭐⭐
(買い)
3:ゼンショーホールディングス PO発表時の評価
※「総合判定」=⭐4つ以上「買い」、⭐3つ「中立」、⭐2つ以下「不参加」

今期(2024年3月期)2Qの業績は、積極的な新商品の開発とフェアの開催などにより、すき家、はま寿司、レストラン事業、ファストフード事業は好調に推移し、

前年同期比 増収増益で、売上高は2割増利益面は8割弱~3倍強の増益でした。

今期通期予想は、今2Q決算発表と同時に、利益面のみ上方修正しており、
前期比 増収増益で、売上高は2割強増利益面は7割~2.3倍の増益を見込み、

その通期業績予想に対する進捗率は、2Q終了時点で、売上高利益面ともに5割程度でそこそこでしたね。

株主還元は、配当利回り(予想)は0.59%(11/27時点)で、東証プライムの単純平均2.25%(11/24時点)と比較すると低い水準でした。

直近5年間の配当金は、年間1株当たり18~24円で推移しており、減配無し2021年3月期以外は増配していました。

また、株主優待があり、毎年9月末と3月末の年2回100株以上保有の株主は、保有株数に応じて同社グループで使える「株主様お食事ご優待券(500円券)」が進呈され、

100株保有の場合、配当金+株主優待(1,000円分×2=2,000円分)で利回りは0.83%となっていました。

株価モメンタムは、右肩上がりの上昇トレンドで推移しており、

2023年5月から急上昇し、同年11月に上場来高値(9,274円)をつけていました。

直近では、10/2に安値(6,306円)をつけた後は、順調に値を伸ばしていき11/15に1月につけた年初来安値(3,215円)の約2.8倍の上場来高値(9,274円)をつけました。

しかしその後は調整しており、今回のPO発表の翌営業日(11/27)は、1株利益の希薄化を懸念され、窓を開けて売られ前日比 404円安(-4.62%)と急落しましたね。

その後の株価は、25日移動平均線や75日移動平均線が下値サポートとなり下げ止まり上昇に転じていくのか、下抜けて下値模索をするのか注目していましたが・・・。

ご参考(PO前の分析):【公募増資・売出(PO)は買いか?】ゼンショーホールディングス(7550) 

【PO発表後の株価の動き】

<日足チャート(直近3か月)>

PO発表以降は下げ続け、結局、25日移動平均線(赤線)や75日移動平均線(緑線)を下抜けました。

しかし、受渡日(12/12)の3営業日後には底を打ちPOによる1株利益の希薄化懸念が解消してきて上昇に転じています。

要因分析:デンソー(6902)

この会社のPO発表時の評価は、表4のように判断していました。

レベル
(⭐(最低)~
⭐⭐⭐⭐⭐(最高))
業績⭐⭐⭐
株主還元
(配当、株主優待等)
株価モメンタム⭐⭐
流動性⭐⭐⭐⭐⭐
株式の売出数量⭐⭐
総合判定⭐⭐
(中立)
4:デンソー PO発表時の評価
※「総合判定」=⭐4つ以上「買い」、⭐3つ「中立」、⭐2つ以下「不参加」

今期(2024年3月期)2Qの業績は、日本・北米を中心とした好調な車両販売円安の進行に加え、電動化・安心・安全製品等の注力領域を中心とした拡販を実現し、利益面は操業度差益や円安の進行合理化努力により、

前年同期比 増収増益で、売上高は2割弱増利益面は3~6割増でした。

今期通期予想は、今2Q決算発表と同時に2Q連結累計期間の実績為替の影響及び足元の環境を反映して上方修正しており、

前期比 増収増益で、売上高は1割増利益面は5割弱の増益を見込み、

その通期業績予想に対する進捗率は、2Q終了時点で、売上高は5割程度でそこそこだが、利益面は3~4割程度で遅れ気味でしたね。

株主還元は、配当利回り(予想)は2.24%(11/30時点)で、東証プライムの単純平均2.25%(11/29時点)と同水準でした。

直近5年間の配当金は、年間1株当たり35~46.25で推移しており、2022年3月期以降は連続増配を継続中というところは魅力的でした。

また、会社としては、配当は、株主資本を前提とし、単年度業績の影響を受けにくいDOE(株主資本配当率:配当額÷株主資本)を株主還元指標として採用し、

連結業績・資本効率・配当金額を総合的に勘案しながら、DOE3.0%からの継続的に上昇する方針でしたね。

そして、今回のPOと同時に、株式の売出しに伴う株式需給への影響を緩和するため、自社株買いの発表を行っており、

今回の株式の売出数量(発行済み株式総数の最大(OA含む)約9.35%)に対し約4割程度を市場で取得し、需給悪化の緩和を図っている点も株価の下支えになり、安心感がありました。

株価モメンタムは、2023年の年初に安値(1,597.2円)をつけるまでは下落基調でしたが、その後は上昇に転じ、同年9月に上場来高値(1/4分割後に換算した株価:2,613.8円)をつけました。

直近では、9/21に上場来高値をつけた後は、高値切り下げ安値切り下げの下落基調で推移しており、10月末に安値(2,166円)をつけました。

そして、今回のPO実施の情報が11/28のザラバ中、正式発表前にリークされ、一時急落しましたが、その後は膠着状態となり、

今回のPO発表の翌営業日(11/30)は、それほど反応はなく、前日比 16円高(+0.7%)で終了していました。

その後の株価は、直近の安値(2,166円)を割り込まず、全ての移動平均線を上抜け、上昇に転じるのか、割り込んで下値模索をするのか注目していましたが・・・。

ご参考(PO前の分析):【公募増資・売出(PO)は買いか?】デンソー(6902)

【PO発表後の株価の動き】

<日足チャート(直近3か月)>

PO発表以降は下落継続で、5日移動平均線や25日移動平均線の下で推移し、結局、直近の安値(2,166円)を割り込みました。

しかし、売出価格決定日の2営業日後に株価は底を打ち売出価格(2,069.5円)を下回らずに推移しています。

まとめ

AZ-COM丸和ホールディングス(9090)、ゼンショーホールディングス(7550)、デンソー(6902)のPO予想と一週間(5営業日)後の株価は、表5の結果になりました。

銘柄名事前予想結果(損益)[円]
(「受渡日の1週間
(5営業日)後始値」
ー「発行価格」)

(騰落率[%])
判定
AZ-COM丸和
ホールディングス
中立-30
(-2.0)
ゼンショー
ホールディングス
買い-135
(-1.9)
×
デンソー中立+17
(+0.8)
表5:事前予想と結果
※事前予想の「買い」は3%以上の上昇、「中立」は±3%、「見送り」は3%以上の下落を想定しています。

今回は2勝1敗、勝率0.667まあまあでした。

どの銘柄もPO発表以降は下落基調で推移しましたが、受渡日前後で、POによる1株利益の希薄化や短期的な需給悪化懸念が後退し、株価は底打ちしましたね。

今後の動向ですが、

AZ-COM丸和ホールディングスは、発行価格等決定日以降も下落基調でしたが、直近では上昇に転じ5日移動平均線や25日移動平均線を超えてきています。

業績は好調ですので、今後の業績の上振れに伴う株価上昇に期待です。

ゼンショーホールディングスは、11月に上場来高値をつけた後は、その勢いに陰りが見えています。

更なるM&Aで業容拡大を加速し、外食No.1企業の座を確立できるのか、今後の展開に注目です。

デンソーは、直近の株価はヨコヨコの展開です。

政策保有株の縮減を進め、その分の資金で効率よく設備投資などを実施し、業績拡大をしていけるのか、要注目です。

参考になればうれしいです✨

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

※株式投資の実際の売買は、自己判断、自己責任でお願いします。

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