【結果検証:公募増資・売出(PO)は買いか?】プラップジャパン(2449)、スターアジア不動産(3468)、タカラレーベン不動産(3492)

公募増資・売出(PO)
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こんにちは!

直近で公募増資・売出(以下、PO)を実施した銘柄に関して、POに応募して買った場合、利益は出たのか?

受渡期日当日と1週間後の結果を検証しました。

今回は、受渡期日が2022年8月のプラップジャパンスターアジア不動産投資法人、9月のタカラレーベン不動産投資法人です。

最後までお付き合いいただけると嬉しいです💖

発行価格とその後の株価推移

株価指標

まずは、発行(処分)価格で買って1週間(5営業日)後まで保有した場合、含み益なのか含み損なのか?確認していきましょう!

銘柄受渡期日発行
価格[円]
ディス
カウント率
[%]
受渡日
始値[円]
(増減率[%])
受渡日
終値[円]
(同)
1週間後
の始値[円]
(日付)
損益[円]
(増減率[%])
プラップジャパン
(2449)
8/10
(水)
1,0835.081,098
(+1.4)
1,091
(+0.7)
1,090
(8/18)
+7
(+0.65)
スターアジア
不動産
(3468)
8/17
(水)
54,7952.5056,500
(+3.1)
56,900
(+3.8)
56,200
(8/24)
+1,405
(+2.56)
タカラレーベン
不動産
(3492)
9/2
(金)
104,6852.50105,800
(+4.0)
105,000
(+4.1)
107,200
(9/9)
+2,515
(+2.40)
表1:直近のPO銘柄の発行(処分)価格とその後の推移

受渡期日の寄付又は大引けと1週間(5営業日)後の結果は、

全ての銘柄で、全ての段階で損益プラスの結果でした。

特に、タカラレーベン不動産は、受渡日の大引で売却した場合、4.1%の利益がありました。

POで購入された方、おめでとうございます!

それでは個別に見ていきましょう!

要因分析:プラップジャパン(2429)

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この会社の2022年8月期3Qの業績は、リアルとデジタルの両面でクライアントのコミュニケーション活動を支援するためのサービス提供に努め、

会計基準が異なるため単純比較はできませんが、前年同期比 減収増益で、売上高は2割強減、利益面は、営業利益と経常利益は2~3割の増益純利益は2割弱の減益の結果でした。

今期(2022年8月期)通期予想は、こちらも単純比較はできませんが、前期比 減収増益を見込んでおり、経常利益と純利益は合理的な見積もりが困難であるとし、予想数値は非開示でした。

この通期業績予想に対する進捗率は、3Q終了時点で、売上高は3/4程度でまあまあ営業利益は7~10割程度で順調でした。

株主還元は、配当利回りは3.50%(7/26時点)で、東証スタンダードの単純平均2.15%(7/25時点) と比較すると高い水準で、

直近5年間の配当金は、年間1株あたり35~40円で推移しており、安定していました。

株価モメンタムは、一昨年の9月に高値(1,530円)をつけた後は、下落トレンドで推移し、今年3月に安値(1,092円)をつけました。

しかしその後は、安値を切り上げて回復基調でした。

直近の株価は、5月につけた安値(1,107円)5月末の年初来高値(1,203円)レンジ内での推移し、

そして、今回のPO発表の翌営業日(7/26)は、POによる短期的な需給悪化を懸念され、窓を開けて出来高を伴い、前日比 40円安(-3.39%)と売られました。

その後の株価は、直近の安値(1,107円)を下抜けずに上昇に転じていくのか、この安値を下抜けて下落トレンド入りするのか注目していましたが・・・。

ご参考(PO前の分析):【公募増資・売出(PO)は買いか?】プラップジャパン(2449)

【PO発表後の株価の動き】

<日足チャート(直近3か月)>

出所:楽天証券サイト

PO発表後は、何とかヨコヨコで値を保っていましたが、受渡日(8/10)には、処分価格にすり寄る形で下落しました。

結局は、5月につけた安値(1,107円)を下抜けしてしまいましたが、受渡日以降は需給悪化が改善され、処分価格を下回らずに推移しています。

要因分析:スターアジア不動産投資法人(3468)

スター

このJ-REITは、オフィス、商業施設、住宅、物流施設、ホテル及び学生専用レジデンスを投資対象とする総合型REITとして、

収益の「安定性」と「成長性」を同時に取り込むことのできるポートフォリオの構築を通じて投資主の利益の最大化を目指していました。

東京圏を中心としたアセットタイプ(用途)分散型のポートフォリオを構築する総合型REITであり、収益の安定化が見込め、1口当たりNAV(Net Asset Value:純資産価額)は増加傾向であり、稼働率は高水準でした。

2022年1月期の運用実績は、前期比 増収増益で、営業収益利益面ともに微増で着地していました。

2022年7月期は、前期比 減収減益で、営業収益、利益面ともに微減の予想でした。

増資した後の2023年1月期は、前期比 増収増益で、営業収益、利益面ともに1割弱増の予想となっていましたので、期待できましたね。

分配金の利回りは5.15%(8/2時点)で、上場株式の利回り(東証プライムの単純平均:2.30%(8/1時点))と比較すると2倍以上の高い水準で、魅力がありましたね。

投資口価格のモメンタムは、一昨年のコロナショック時の安値から上昇し、昨年7月に高値(67,400円)をつけましたが、その後は少し調整し、PO発表時点では、60,000円近辺で三角保合い状態になっていました。

直近の投資口価格は、5月につけた直近の安値(57,500円)から上昇し、6月末に高値(62,400円)をつけていましたが、その後は調整しており、

今回のPO発表の翌営業日(8/2)は一口当たりの希薄化懸念からか、大きめの陰線をつけて、前日比 1,900円安(-3.20%)と売られました。

その後の投資口価格は、2月につけた年初来安値(55,900円)を下抜けずに、上昇に転じていくのか、この年初来安値を下抜けてさらに下値模索をするのか注目していましたが・・・。

ご参考(PO前の分析):【公募増資・売出(PO)は買いか?】スターアジア不動産投資法人(3468) <2022年8月実施>

【PO発表後の投資口価格の動き】

<日足チャート(直近3か月)>

出所:楽天証券サイト

結局、PO発表後の翌々営業日には年初来安値を下抜けましたが、それ以降は1口当たり利益の希薄化懸念が解消していき、受渡日1週間後までは発行価格を下回りませんでした

そしてその後は、右肩上がりの上昇で、75日移動平均線(青線)を上抜けしています。

要因分析:タカラレーベン不動産投資法人(3492)

東京

このJ-REITは、オフィス、住宅、ホテル及び商業施設その他の物件に関する、豊富な実績に裏打ちされた専門性とノウハウを有する企業をスポンサーとする総合型で、

投資主から選ばれ続ける総合型J-REITとなるために、「投資主価値の最大化」、「持続的な環境の創造」、「地域と社会への貢献」の実現を目指していました。

そして、四大都市圏(東京、大阪、名古屋、福岡の各経済圏)を中心とした、地域分散の効いた総合型ポートフォリオを構築していました。

2022年2月期の運用実績は、前期比 増収増益で、営業収益は3割強増利益面は1割強の増益で着地しており、

2022年8月期は、前期比 減収減益で、営業収益は1割強減利益面は微減の予想でした。

増資した後の2023年2月期は、前期比 増収減益で、営業収益は微増利益面は微減の予想となっていました。

分配金の利回りは4.65%(8/16時点)で、上場株式の利回り(東証プライムの単純平均:2.30%(8/15時点))と比較すると2倍程度の高い水準で、魅力がありましたね。

ただ、1口当たりの分配金の予想は、当初予想から増額はしていましたが、

2023年2月期は前期比 220円減額2023年8月期は同156円減額予想となっており、投資家からするとやや不満が残る内容でした。

投資口価格のモメンタムは、昨年の7月に高値(132,400円)をつけた後は調整しましたが、

同年10月に安値(105,300円)をつけた後は、この安値を割り込んでおらず、110,000~120,000円程度のレンジ内で推移していました。

直近の投資口価格は、6月下旬に安値(112,100円)をつけた後は、安値切り下げは起こっておらず、上下動がほとんどない状態で、

今回のPO発表の翌営業日(8/16)は、1口当たり利益の希薄化懸念からか、出来高を伴い窓を開けて、前日比 2,300円安(-1.99%)で終了しましたが、まだ6月下旬の安値を下抜けていない状況でした。

その後の投資口価格は、6月下旬の安値を下抜けずに上昇に転じていくのか、下抜けて下値模索をするのか注目していましたが・・・。

ご参考(PO前の分析):【公募増資・売出(PO)は買いか?】タカラレーベン不動産投資法人(3492) <2022年8月実施>

【PO発表後の投資口価格の動き】

<日足チャート(直近3か月)>

出所:楽天証券サイト

PO発表後は、受渡日(9/2)までは下落トレンドで推移しましたが、

その後は上昇に転じて、受渡日以降は、1口当たり利益の希薄化懸念が改善してきて発行価格より下回りませんでした。

まとめ

まとめ

プラップジャパン(2449)、スターアジア不動産投資法人(3468)、タカラレーベン不動産投資法人(3492)のPO予想と一週間(5営業日)後の株価(投資口価格)は、

銘柄名事前予想結果(損益)
(「1週間(5営業日)後始値」
ー「分売値段」)

[円](%)
判定
プラップジャパン中立+7
(+0.65)
スターアジア
不動産
中立+1,405
(+2.56)
タカラレーベン
不動産
中立+2,515
(+2.40)
表2:事前予想と結果
※事前予想の「買い」は3%以上の上昇、「中立」は±3%、「見送り」は3%以上の下落を想定しています。

でした。

今回は3勝0敗、勝率1.000全問正解でしたw

どの銘柄も、受渡日以降は、需給悪化や1口当たり利益の希薄化懸念が解消してきて、ヨコヨコもしくは少しずつ上昇していきましたね。

今後の株価または投資口価格動向ですが、

プラップジャパンは、受渡日1週間後以降は下落基調で推移していましたが、ようやく底打ちの動きが見られます。

この下落で、配当利回りが高くなってきていますので、今後の上昇に期待です。

スターアジア不動産は、受渡日1週間後以降、きれいな右肩上がりで上昇しており、PO発表時の価格にほぼ戻っています

この勢いで、今後の更なる上昇に期待です。

タカラレーベン不動産は、受渡日以降上昇が続き、25日移動平均線まであと少しとなってきています。

まだまだ予断は許さない状況ですが、配当利回りも高くなっていますので、底値で拾っても良いかもしれません。

参考になればうれしいです✨

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

※株式投資の実際の売買は、自己判断、自己責任でお願いします。

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