【結果検証:立会外分売は買いか?】カオナビ(4435)、ピーエイ(4766)、南海辰村建設(1850)

結果検証立会外分売
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直近で立会外分売を実施した銘柄に関して、立会外分売で買った場合、利益は出たのか?

分売日当日と分売後1週間後の結果を検証しました。

今回は、2022年8月に分売が実施されたカオナビピーエイ南海辰村建設です。

最後までお付き合いいただけると嬉しいです💖

分売値段とその後の株価推移

株価指標

まずは、分売値段で買って一週間(5営業日)後まで保有した場合、含み益なのか含み損なのか?を確認していきましょう!

(※売買手数料は考慮していません。)

銘柄分売日分売
値段
[円]
ディス
カウント率
[%]
分売日
始値[円]
(増減率[%])
分売日
終値[円]
(同)
一週間後
の始値[円]
(日付)
損益[円]
(増減率[%])
カオナビ
(4435)
8/25
(木)
2,6753.012,780
(+3.9)
2,937
(+9.8)
2,785
(9/1)
+110
(+4.1)
ピーエイ
(4766)
8/25
(木)
1622.99163
(+0.6)
162
(±0)
212
(9/1)
+50
(+30.9)
南海辰村建設
(1850)
8/26
(金)
3232.71323
(±0)
323
(±0)
324
(9/2)
+1
(+0.3)
表1:分売値段とその後の株価推移

分売日の寄付又は大引と1週間(5営業日)後の結果は、

カオナビは、どの時点で売却しても損益プラス

ピーエイと南海辰村建設は損益プラス又は損益トントンの結果でした。

特に、ピーエイは、分売日1週間後の寄付で売却した場合30.9%もの利益が出ていました。

カオナビやピーエイを分売で購入できた方、おめでとうございます!

ちなみに私は、カオナビに200株購入申込して、当選なしでした(;´д`)トホホ

それでは個別に見ていきましょう!

要因分析:カオナビ(4435)

カオナビ

この会社の今期(2023年3月期)1Qの業績は、タレントマネジメントシステム『カオナビ』の、月額利用料や利用企業者数が伸長して、

前年同期比 増収増益で、売上高は3割強増利益面は3倍強の増益で好調な結果でした。

今期通期予想は、売上高と営業利益のみの開示でしたが、前期比 増収で、営業利益は3割減7割強を見込んでおり、

その通期予想に対する進捗率は1Q終了時点で、売上高はほどほどでしたが、営業利益はレンジの上限に対して3割を超えていて順調でした。

株主還元は、配当金は上場来無配を継続中でしたが、

成長段階の会社ゆえ、財務体質の強化や事業拡大のための投資に資金を回し業績の伸長により株価が上昇し株主に報いることは理解できました。

株価モメンタムは、今年の3月に上場来安値(1,511円)をつけた後は、回復基調で推移していました。

直近の株価は、6月に安値(1,907円)をつけた後は上昇トレンドで推移しており、8/10の引け後に今1Qの決算発表の翌営業日(8/12)に急騰し、8/15に年初来高値(3,710円)をつけました。

しかしその後は少し調整し、今回の立会外分売発表の翌営業日(8/18)は、短期的な需給悪化懸念から、窓を開けて出来高を伴い急落し、前日比 350円安(-10.3%)と売られていました。

その後の株価は、節目の3,000円程度で下げ止まって上昇に転じていくのか、それとも下抜けて直近の安値(1,907円)に向かって下落していくのか注目していましたが・・・。

ご参考(立会外分売前の分析):【立会外分売は買いか?】カオナビ(4335)

【立会外分売発表後の株価の動き】

<日足チャート(直近3か月)>

出所:楽天証券サイト

立会外分売発表翌営業日以降も、分売日(8/25)までは下落しましたが、分売日以降は持ち直し、分売日5営業日までは何とか分売値段(2,675円)を割らずに推移しています。

分売日以降の数日は少し需給は改善してきましたが、その後は25日移動平均線(赤線)を割り込み下落圧力が強まってきたというところでしょうか。

要因分析:ピーエイ(4766)

地域

この会社の今期(2022年12月期)2Qの業績は、大手求人メディアとの連携強化を通じて商品力強化に努めた結果情報サービス事業の収入が増加し、

前年同期比 増収増益で、売上高は微増利益面は黒字転換で好調な結果でした。

今期通期予想は、今2Q決算発表と同時に、投下コストの改善労働生産性の向上により営業利益が予想を上回って推移したことと感染拡大防止協力金の助成金収入により、利益面を5~7割強の増額修正し、前期比 1割強の増収黒字転換を見込んでいました。

その通期予想に対する進捗率は2Q終了時点で、売上高と営業利益は5割前後でほどほどでしたが、経常利益と純利益は6割を超えていて順調でした。

株主還元は、配当金は無配予想で、直近3年は最終赤字のため無配が続いていましたが、今期は黒字化を見込んでいるため、復配も期待できました。

株価モメンタムは、今年の3月に安値(145円)をつけた後は、この安値を更新しておらず、上昇基調で推移していました。

直近の株価は、6/16に出来高を伴い急騰し年初来高値(192円)をつけましたが、その日のうちに元の値に戻しており、数カ月に1回上髭をつけて急騰する傾向がありましたね。

そして、6/22に安値(160円)をつけた後は上昇トレンドで推移しており、
今回の立会外分売発表の翌営業日(8/18)は、あまり反応はなく前日比変わらずでしたので、今後に期待を持たせる値動きでした。

その後の株価は、6月下旬につけた安値(160円)を下抜けずに上昇に転じていくのか、これを下抜けて下値模索をするのか注目していましたが・・・。

ご参考(立会外分売前の分析):【立会外分売は買いか?】ピーエイ(4766)

【立会外分売発表後の株価の動き】

<日足チャート(直近3か月)>

出所:楽天証券サイト

立会外分売発表翌営業日後は、結局下落基調で推移し、分売日(8/25)の2日後までは下落していましたが、8/30に政府が年間30万人の外国人留学生の受け入れを目指すと表明し、それを材料視され一気に急騰し3割も値を上げました

これは予測できないことなので何とも言えませんが、分売後しばらく保有していたら急騰の恩恵を受けられましたね。

要因分析:南海辰村建設(1850)

南海

この会社の今期(2023年3月期)1Qの業績は、売上高は前期繰越工事高が増加したものの当1Qに寄与する工事が少なく、また手持ち工事の利益率の低下により、

前年同期比 微減の減収、利益面は、営業利益と経常利益は赤字転落純利益は5割弱の減益の結果でした。

今期通期予想は、前期比 増収増益で、3割弱の増収利益面は1割~3割強の増益を見込み、

その通期予想に対する進捗率は1Q終了時点で、売上高はほどほど利益面は挽回が必要な状況でした。

株主還元は、配当利回り(予想)は0.83%(8/19時点) で、東証スタンダードの単純平均 2.16%と比較すると低い水準で、

直近5年間の配当金は、2021年3月期までは無配が続いていたが、2022年3月期に久々に復配していました。配当性向は、無配の年を除いて10%弱で低めでしたね。

株価モメンタムは、一昨年のコロナショック時の安値から、高値切り上げ安値切り上げの右肩上がりで上昇し、順調に株価を上げ、今年7月に高値(378円)をつけていました。

直近の株価は、今年の年初からずっと右肩上がりの上昇トレンドで推移しており、7/6に年初来高値(378円)をつけ、

そして分売発表日時点(8/19)では、25日移動平均線を上抜けかつ75日移動平均線の上をキープし、上昇トレンドは継続中でした。

その後の株価は、25日移動平均線や75日移動平均線の上をキープし、さらに上昇していくのか、これらを下抜け下落に転じていくのか注目していましたが・・・。

ご参考(立会外分売前の分析):【立会外分売は買いか?】南海辰村建設(1850)

【立会外分売発表後の株価の動き】

<日足チャート(直近3か月)>

出所:楽天証券サイト

立会外分売発表の翌営業日(8/22)は窓を開けて売られ分売日(8/26)までは下落しましたが、その翌営業日以降は下落が止まりヨコヨコの展開が続いています。

まとめ

まとめ

カオナビ(4435)、ピーエイ(4766)、南海辰村建設(1850)の立会外分売予想と一週間(5営業日)後の株価は、

銘柄名事前予想結果(損益)
(「1週間(5営業日)後始値」
ー「分売値段」)

[円](%)
判定
カオナビ中立+110
(+
4.1)
×
ピーエイ不参加+50
(+30.9)
×
南海辰村建設不参加+1
(+0.3)
×
表2:事前予想と結果
※事前予想の「買い」は3%以上の上昇、「中立」は±3%、「不参加」は3%以上の下落を想定しています。

でした。

今回は0勝3敗勝率0.000残念な結果となってしまいましたm(_ _”m)大反省です。

どの銘柄も、分売日以降、需給悪化懸念が解消されてきて、分売発表後の下げを戻してきた銘柄が多かったです。

特にピーエイは、分売が終了した数日後に、好材料が出て急騰したため利益幅が大きくなりました

こういうこともまれにあるんですね!

今後の株価動向ですが、

カオナビは、分売日1週間後迄は株価は戻していたのですが、また下落基調になっています。

今後の反転上昇に期待です。

ピーエイは、8/30に材料が出たあと急騰したのですが、また元の値に戻りつつあります

2か月に1回ほど急騰する特徴がありますので、それを狙っていくのもありかもしれません。

南海辰村建設の株価は、ヨコヨコの展開が続いています。

分売日に窓を開けて下落していますので、その窓を埋めに行く上昇に期待したいですね。

参考になればうれしいです✨

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

※株式投資の実際の売買は、自己判断、自己責任でお願いします。

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