【結果検証:公募増資・売出(PO)は買いか?】日華化学(4463)、STIフードホールディングス(2932) 、たけびし(7510)

株式投資
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こんにちは!

直近で公募増資・売出(以下、PO)を実施した銘柄に関して、POに応募して買った場合、利益は出たのか?

受渡期日当日と受渡期日1週間後の結果を検証しました。

今回は、受渡期日が10/5(火)の日華化学、 10/6(水)のSTIフードホールディングス、10/12(火)の たけびしです。

最後までお付き合いいただけると嬉しいです💖

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発行価格とその後の株価比較

株価指標

まずは、発行価格で買って1週間(5営業日)後まで保有した場合、含み益なのか含み損なのか?確認していきましょう!

銘柄受渡期日発行価格[円]ディスカウント率
[%]
受渡日始値[円]
(増減[円])
受渡日終値[円]
(同)
1週間後
の終値[円]
損益[円]
(増減率[%])
日華化学(4463)10/5
(火)
1,0003.011,009
(+9)
979
(-21)
973
(10/12)
-27
(-
2.7)
STIフード
ホールディングス(2932)
10/6
(水)
3,9573.013,850
(-107)
3,710
(-247)
3,665
(10/13)
-292
(-7.4)
たけびし(7510)
10/12
(火)
1,4983.541,470
(-28)
1,466
(-32)
1,477
(10/19)
-21
(-1.4)

受渡期日の寄付又は大引けと1週間(5営業日)後の結果は、

なんと、3つの全ての銘柄は損益マイナスの結果でした。特に、 STIフードホールディングス7%下げてしまいました(;´д`)トホホ

日華化学は受渡日の寄付きで売却した場合は、かろうじて損益プラスでした。

このころは、日経平均も停滞していたということもありますが、少し残念な結果です。

ちなみに私は、 開設している証券口座が募集をしていませんでしたので、購入無しでした。

それでは個別に見ていきましょう!

要因分析:日華化学(4463)

化学メーカー

この会社の2021年12月期2Q(2021年1月~2021年6月)の業績は、前年同期比 増収増益で、特に利益面は3倍以上の増益となっており好調でした。

また、今期2Qの決算と同時に、2021年12月期上期(2021年1月~6月)は想定以上の需要回復が見られ、加えて新規分野等での販売が伸長したことなどから当初計画に対し大幅な増収・増益で、利益面は4割もの上方修正をしました。

しかし、市場の期待に届かなかったのか、上方修正発表の翌営業日に、出来高を伴い急落しました。

急落した後は、9月中旬まで緩やかに値を戻していたのですが、日経平均の下落とともに、下落トレンドに転換してきています。

ご参考(PO前の分析):【公募増資・売出(PO)は買いか?】日華化学(4463)

【PO発表後の株価の動き】

<日足チャート(直近3か月)>

出所:楽天証券サイト

株価は、今回のPO発表前は緩やかに上昇してきましたが、発表後の翌営業日(9/17)以降下落を開始し、高値切り下げ安値切り下げの下落トレンドで推移しています。

要因分析: STIフードホールディングス(2932)

シーフード

この会社の2021年12月期2Q(2021年1月~2021年6月)の業績は、前年同期比 増収増益で、特に利益面は2倍以上の増益となっており好調でした。

また、今期2Qの決算と同時に、製造原価率が低減し利益率が改善したということで、利益面の通期予想を1割程度増額修正していました。

株主還元についても、年間配当を10円増配し55円に

これに加えて、株主優待制度を新設し、6月末に100株以上保有の株主に、

当社ブランド缶詰である「STONEROLLS(ストンロルズ)」を株主優待限定パッケージで10 缶いただけるということで、株主にとって、うれしい内容が多かったです。

今回のPOに関しても、近畿圏新工場の増設および 2023 年 12 月期中に首都圏新工場の2工場の増設のための資金調達ということで、これからの業績の伸びを想像させる内容でしたので、応援したいという気持ちになりました。

しかしながら、日足ベースでの株価チャートが下落トレンドでしたので、その傾向をそのまま引きずって、下落してしまったというところでしょうか。

ご参考(PO前の分析):【公募増資・売出(PO)は買いか?】STIフードホールディングス(2932)

【PO発表後の株価の動き】

<日足チャート(直近3か月)>

出所:楽天証券サイト

株価は、今回のPO発表の翌営業日(9/16)に一旦は下落したのですが、その翌日から上昇し、POに対する市場の評価が良かったのかなと思いきや、

8/12の高値(4,480円)を超えずに9月下旬以降は下落トレンドで推移しています。

現時点(10/22)では、下げ止まりの傾向を見せていますので、今後上昇に転じ、直近の高値(4,480円)を上抜けてくれば、さらなる上昇も期待できそうです。

要因分析:たけびし(7510)

溶接機

この会社の2022年3月期1Q(2021年4月~2021年6月)の業績は、中国向け輸出の回復や半導体製造装置関連等の生産の一部に引続き堅調な動きを背景に、前年同期比 増収増益で、売上高は2割弱、利益面は3割ほど増加しており好調でした。

通期業績予想は今年6月に子会社化した、Le Champ社の業績も盛り込んだため、前期比2~3割程度の増収増益を見込み、子会社化が成功し業績が拡大したイメージがありました。

株主還元も充実しており、配当は年利回り2.8%で、東証1部の単純平均1.72%(9/24時点) と比較し、高い水準で、

さらに、株主優待制度もあり、クオカード1,000円相当が年2回贈呈され、100株以上保有で、配当金+株主優待の年利回りは4.0%となっていました。

今回のPO発表の翌営業日(9/27)とその翌日も、それほど下落せずに値を保っていたのですが、日経平均が急落した9/29に窓を開けて売られ、その後は急降下して下落トレンドで推移しました。

PO発表までは急速に値を上げていましたので、その分の下げがきつかったですね。

ご参考(PO前の分析):【公募増資・売出(PO)は買いか?】たけびし(7510)

【PO発表後の株価の動き】

<日足チャート(直近3か月)>

出所:楽天証券サイト

株価は、9/29から急落し、受渡日以降も下落してまだ下げ止まりを見せていません。

直近では、下落のペースが落ち着いてきましたので、今後下げ止まりを見せて、上昇基調に転じてくるかどうかがポイントです。

まとめ

まとめ

日華化学(4463) 、STIフードホールディングス(2932)、たけびし(7510)のPO予想と一週間(5営業日)後の株価は、

銘柄名事前予想結果(損益)
(「1週間後終値」
ー「発行価格」)
判定
日華化学買い-27円
(-2.7%)
×
STIフード
ホールディングス
買い-292円
(-7.4%)
×
たけびし買い-21円
(-1.4%)
×
※事前予想の「買い」は3%以上の上昇、「中立」は±3%、
「見送り」は3%以上の下落を想定しています。

でした。

全ての銘柄は「買い」予想でしたので、全て判定「×」でした。m(_ _”m)

総じて9月下旬からの日経平均の急落が影響していると考えています。

やはり地合いには勝てないのでしょうか。

日経平均もそうですが、8月下旬から急激に上昇し、その反動で下落し始めると、利益確定が多くなり下落が加速していく状況が見られましたね。

今後の株価の動向ですが、

日華化学は、現時点では、緩やかに下落トレンドを継続中ですが、業績は悪くないですし、

来年4月からの東証再編での「プライム市場」の上場基準適合に向けた取り組みをするという宣言をしていますので、

今後の株価が下がり過ぎれば、何らかの株価対策をしてくると予想しています。

STIフードホールディングスは、業績を拡大をする目的で公募増資をしていますので、今後、業績の伸びが確認できれば、確実に株価に反映されてくるものと考えます。

たけびしは、8月下旬から急激に株価が上昇していたこともあって、現状は利益確定売りが優勢となっており、株価が下がっています。

株主還元は充実していますので、今後、下げ止まりをみせて、上昇に転じてくるのか注目です。

参考になればうれしいです✨

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

※株式投資の実際の売買は、自己判断、自己責任でお願いします。

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