【結果検証:立会外分売は買いか?】大東港運(9367)、ジィ・シィ企画(4073)、アルファポリス(9467)

立会外分売
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こんにちは!

直近で立会外分売を実施した銘柄に関して、立会外分売で買った場合、利益は出たのか?

分売日当日と分売後1週間後の結果を検証しました。

今回は、2024年8月に分売が実施された大東港運ジィ・シィ企画アルファポリスです。

最後までお付き合いいただけると嬉しいです💖

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分売値段とその後の株価推移

株価指標

まずは、分売値段で買って1週間(5営業日)後まで保有した場合、含み益なのか含み損なのか?

確認していきましょう!

※売買手数料は考慮していません。

銘柄分売日分売
値段
[円]
ディス
カウント

率[%]
分売日
始値[円]
(騰落率[%])
分売日
終値[円]
(同)
1週間後
の始値[円]
(日付)
損益[円]
(騰落率

[%])
大東港運
(9367)
8/20
(火)
6863.11738
(+7.6)
716
(+4.4)
712
(8/27)
+26
(+3.8)
ジィ・シィ企画
(4073)
8/22
(木)
6732.89685
(+1.8)
660
(-1.9)
667
(8/29)
-6
(-0.9)
アルファポリス
(9467)
8/26
(月)
2,1492.982,212
(+2.9)
2,375
(+10.5)
2,409
(9/2)
+260
(+12.1)
表1:分売値段とその後の株価推移

分売日の寄付又は大引と1週間(5営業日)後の結果は、

大東港運アルファポリスは、全ての段階損益プラス

ジィ・シィ企画は、分売日の寄付で売却した場合は損益プラス分売日の大引や分売日1週間後の寄付の場合は損益マイナス

でした。

特に、アルファポリスは、分売日1週間後の寄付で売却した場合は、12.1%の利益が出ています。

分売で購入し利益が出た方、おめでとうございます!

ちなみに私は、アルファポリスに300株購入申込しましたが、当選無しでした。(;´д`)トホホ

それでは個別に見ていきましょう!

要因分析:大東港運(9367)

この会社の立会外分売実施前の評価は、表2のように判断していました。

レベル
(⭐(最低)~
⭐⭐⭐⭐⭐(最高))
業績⭐⭐⭐
株主還元
(配当、株主優待等)
⭐⭐⭐⭐
株価モメンタム⭐⭐⭐
流動性⭐⭐
分売数量⭐⭐⭐⭐
総合判定⭐⭐⭐
(中立)
表2:大東港運 立会外分売実施前の評価
※「総合判定」=⭐4つ以上「買い」、⭐3つ「中立」、⭐2つ以下「見送り」

今期(2025年3月期)1Qの業績は、主力である輸出入貨物取扱事業で、営業収益水産原料取扱いの増加セグメント利益コスト増加により、

前期比 増収減益で、営業収益は微増利益面は2割前後の減益でした。

今期通期予想は、第8次中期経営計画を着実に実行し、
前期比 増収増益で、営業収益は1割弱増利益面は1割弱~2割弱の増益を見込んでおり、

その通期予想に対する進捗率は1Q終了時点で、営業収益、利益面ともに25%程度でそこそこでした。

株主還元は、配当利回り(予想)は3.38%(8/16時点) で、東証スタンダードの単純平均 2.48%(8/15時点) と比較すると高い水準で、

直近5年間の配当金は、年間1株あたり14~21で推移しており、2022年3月期以降は連続増配を継続中の点は魅力的でしたね。

配当性向は、10%台~30%で推移していました。

また、株主優待があり、毎年3月末200株以上保有の株主は、株数に応じて同社オリジナルクオカードが進呈され、

500株保有の場合、配当金+株主優待(1,500円分)利回りが3.80%になっていた点は個人投資家にとってはうれしい内容でした。

株価モメンタムは、2022年10月に安値(650円)をつけた後は、高値切り上げ安値切り上げの上昇トレンドで推移し、2024年7月に高値(849円)をつけました。

直近の株価は、7/2に年初来高値(849円)をつけるまでは上昇基調で推移していましたが、それ以降は日経平均株価の失速とともに下落基調で推移し、8/5に年初来安値(670円)をつけました。

そして、今回の立会外分売発表の翌営業日(8/14)は、それほど反応はなく、前日比 6円高(+0.86%)で終了し、その後の2営業日も続伸しましたね。

その後の株価は、5日移動平均線の上をキープして上昇基調を継続するのか、これを下抜けて下落に転じるのか注目していましたが・・・。

ご参考(立会外分売前の分析):【立会外分売は買いか?】大東港運(9367)

【立会外分売発表後の株価の動き】

<日足チャート(直近3か月間)>

立会外分売発表の翌営業日以降は、5日移動平均線の上をキープ上昇基調を継続しました。

そして、分売日(8/20)は寄付は高く始まり、その後も分売値段(686円)を割り込むことなく推移しています。

要因分析:ジィ・シィ企画(4073)

この会社の立会外分売実施前の評価は、表3のように判断していました。

レベル
(⭐(最低)~
⭐⭐⭐⭐⭐(最高))
業績⭐⭐⭐
株主還元
(配当、株主優待等)
⭐⭐
株価モメンタム⭐⭐⭐
流動性⭐⭐
分売数量⭐⭐⭐
総合判定⭐⭐⭐
(中立)
表3:ジィ・シィ企画 立会外分売実施前の評価
※「総合判定」=⭐4つ以上「買い」、⭐3つ「中立」、⭐2つ以下「見送り」

前期(2024年6月期)の業績は、主要取引先からのリプレース大型案件を受注し、機器販売、受託開発ともに好調で、

前期比 増収増益で、売上高は1割強増利益面は黒字転換で着地しました。

今期(2025年6月期)通期予想は、キャッシュレス決済サービス取扱ペイメント及び取扱端末を拡充し、マーケットターゲット拡大を進め、

前期比 増収増益で、売上高1割増、利益面は営業利益は1割弱の増益ですが、経常利益と純利益は2~5割強の減益を見込んでいます。

株主還元は、配当金は無配予想でしたが、上場して間もない成長途上の企業ゆえ、利益は内部留保に回すことは一定の理解ができました。

直近5年間の配当金は、年間1株あたり0~700円で推移しており、

配当性向は、最終赤字の年を除き、20%台~500%でした。

会社の利益配分の方針は、財務状況及び業績等を総合的に勘案し、継続的に安定した配当を実施することを基本方針としています。

株価モメンタムは、2023年12月に上場来安値(478円)をつけるまでは、下落トレンドで推移していましたが、

その後は上昇に転じ、2024年6月に高値(1,391円)をつけました。

直近の株価は、6/10に年初来高値(1,391円)をつけた後は、高値切り下げ安値切り下げの下落基調で推移し、8/5に安値(571円)をつけました。

そしてその後は一旦は上昇に転じましたが、今回の立会外分売と2024年6月期決算発表の翌営業日(8/15)は、分売による需給悪化懸念と決算の内容が好感されず、窓を開けて前日比 82円安(-10.5%)と急落しましたね。

その後の株価は、直近の安値(571円)を下抜けず上昇に転じるのか、下抜けて下値模索をするのか注目していましたが・・・。

ご参考(立会外分売前の分析):【立会外分売は買いか?】ジィ・シィ企画(4073)

【立会外分売発表後の株価の動き】

<日足チャート(直近3か月間)>

分売発表以降は、直近の安値は下抜けませんでしたが、株価は下落基調で推移し、分売日(8/22)には分売値段(673円)を割り込む場面もありました。

そしてその後も、分売による需給悪化懸念が解消せず下落基調が継続しています。

要因分析:アルファポリス(9467)

この会社の立会外分売実施前の評価は、表4のように判断していました。

レベル
(⭐(最低)~
⭐⭐⭐⭐⭐(最高))
業績⭐⭐⭐⭐
株主還元
(配当、株主優待等)
⭐⭐⭐
株価モメンタム⭐⭐⭐
流動性⭐⭐
分売数量⭐⭐⭐
総合判定⭐⭐⭐
(中立)
表4:アルファポリス 立会外分売実施前の評価
※「総合判定」=⭐4つ以上「買い」、⭐3つ「中立」、⭐2つ以下「見送り」

今期(2025年3月期)1Qの業績は、アニメ放送したタイトルの原作小説及び漫画について、戦略的に大きく売り伸ばしを図れたこと等から、当1Qの売上高は、四半期単位で過去最高を更新し、

前年同期比 増収増益で、売上高は3割弱増利益面は4割弱の増益でした。

今期通期予想は、編集部門の体制強化により書籍制作力が更に向上したことから、今期の書籍の刊行点数前期を上回る764点(前期比44点増)を計画し、

前期比 増収増益で、売上高、利益面ともに1割強増を見込んでおり、

その通期予想に対する進捗率は1Q終了時点で、営業収益、利益面ともに3割弱でそこそこでした。

株主還元は、配当利回り(予想)は1.46%(8/22時点) で、東証グロースの単純平均 0.73%と比較すると高い水準で、

直近5年間の配当金無配でしたが、

今期以降は、堅調な業績推移により内部留保の充実を図るとともに、将来の成長投資と株主に対する利益還元を両立することが可能と判断したことから、配当を実施することにしています。

また、株主優待があり、毎年3月末100株以上保有の株主は、「株主様ご優待申込書」に記載される同社刊行書籍の中から2冊進呈される点はうれしい内容でした。

株価モメンタムは、2023年5月に高値(3,510円)をつけるまでは上昇基調で推移していましたが、

その後は下落に転じ高値切り下げ安値切り下げの下落トレンドで推移しており、2024年8月に安値(1,649円)をつけていました。

直近の株価は、8/5に年初来安値(1,649円)をつけた後は上昇に転じ今1Qの決算発表後も決算内容が好感され、窓を開けて急伸しました。

そして、8/14に高値(2,449円)をつけましたが、今回の立会外分売発表の翌営業日(8/20)は、分売による短期的な需給悪化を懸念され、窓を開けて出来高を伴い、前日比 187円安(-7.94%)と急落しましたね。

その後の株価は、25日移動平均線の上を保ち上昇に転じていくのか、割り込んで下値模索をするのか注目していましたが・・・。

ご参考(立会外分売前の分析):【立会外分売は買いか?】アルファポリス(9467)

【立会外分売発表後の株価の動き】

<日足チャート(直近3か月間)>

分売発表後に一度25日移動平均線(赤線)にタッチしましたが割り込まず、その後は勢いよく上昇基調で推移しています。

それ以降も、25日移動平均線が下値抵抗となって、上昇基調を保っています

まとめ

大東港運(9367)、ジィ・シィ企画(4073)、アルファポリス(9467)の立会外分売の事前予想と1週間(5営業日)後の株価は、表5の結果になりました。

銘柄名事前
予想
結果(損益)[円]
(「5営業日後始値」
ー「分売値段」)

(騰落率[%])
判定
大東港運中立+26
(+3.8)
×
ジィ・シィ企画中立
(-0.9)
アルファポリス中立+260
(+12.1)
×
表5:事前予想と結果
※事前予想の「買い」は3%以上の上昇、「中立」は±3%、「不参加」は3%以上の下落を想定しています。

今回は1勝2敗、勝率0.333。反省です(__)

今回は、大東港運アルファポリス分売日前から、分売による需給悪化懸念が解消していき、上昇に転じていきました

一方、ジィ・シィ企画は、分売日の1週間後以降も、なかなか株価が好転せず下落基調を継続しています。

特にアルファポリスは、週足ベースでの下落トレンドが長かった分上昇の勢いがありましたね。

今後の個別動向ですが、

大東港運は、直近ではヨコヨコの値動きが続いています。

9月末の配当権利取りに向けて、上昇してくる場面もありそうです。

ジィ・シィ企画は、緩やかですが下落基調が継続しています。

上昇に転じてくるまでは、少し時間がかかりそうです。

アルファポリスは、押し目形成をしながら上昇の波に乗っています。

1月につけた年初来高値(2,503円)を上抜いてくれば上昇が加速しそうです。

参考になればうれしいです✨

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

※株式投資の実際の売買は、自己判断、自己責任でお願いします。

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