直近で立会外分売を実施した銘柄に関して、立会外分売で買った場合、利益は出たのか?
分売日当日と分売後1週間後の結果を検証しました。
今回は、2022/3/24(木)に分売が実施されたプラネット、3/25(金)、29(火)のスターフライヤーです。
最後までお付き合いいただけると嬉しいです💖
分売値段とその後の株価推移
まずは、分売値段で買って一週間(5営業日)後まで保有した場合、含み益なのか含み損なのか?を確認していきましょう!
銘柄 | 分売日 | 分売 値段 [円] | ディス カウント率 [%] | 分売日 始値[円] (増減率[%]) | 分売日 終値[円] (同) | 一週間後 の始値[円] (日付) | 損益[円] (増減率[%]) |
プラネット (2391) | 3/24 (木) | 1,358 | 3.96 | 1,358 (±0) | 1,357 (-0.1) | 1,353 (3/31) | -5 (-0.4) |
スターフライヤー (9206) 【1回目】 | 3/25 (金) | 2,498 | 4.00 | 2,498 (±0) | 2,498 (±0) | 2,428 (4/1) | -70 (-2.8) |
スターフライヤー (9206) 【2回目】 | 3/29 (火) | 2,398 | 4.00 | 2,391 (-0.3) | 2,443 (+1.9) | 2,425 (4/5) | +27 (+1.1) |
分売日の寄付又は大引と1週間(5営業日)後の結果は、
プラネットは、分売日の寄付で売却した場合は損益トントン、分売日の大引や分売後1週間(5営業日)後の寄付で売却した場合は損益マイナス、
スターフライヤーは、1日目で分売予定数量に足りず、2回目を残りの株数分、2営業日後に実施しましたが、
1回目は分売日の寄付や大引で売却した場合は損益トントン、分売後1週間(5営業日)後の寄付で売却した場合は損益マイナス、
2回目は分売日の寄付で売却した場合は損益マイナス、分売日の大引や分売後1週間(5営業日)後の寄付で売却した場合は損益プラスでした。
ちなみに私は、プラネットを100株購入申込して当選し、分売日の寄付きでは売却せず、上昇を待って売却を予定をしていましたが、
株価は上がりそうにないので、やむなく損切りしました(;´д`)トホホ
それでは個別に見ていきましょう!
要因分析:プラネット(2391)
この会社の2022年7月期2Qの業績は、「基幹EDI」の売上増加がありましたが、
運用業務のアウトソーシングに伴う費用や研究開発費や業務委託費などが増加があり、前年同期比で売上高は微増、利益面は微減の増収減益の結果でした。
通期予想は、前期比で売上高は微増、利益面は微減の増収減益を見込んでいて、
この通期予想に対する進捗率は、2Q終了時点で売上高、利益面ともに1/2程度に達しており順調でした。
株主還元は、配当は年利回りは2.9%(3/16時点) で、東証ジャスダックの単純平均1.97%(3/15時点) と比較すると高い水準で、直近5年間の配当金は、少しづつですが、連続増配していましたね。
株価モメンタムは、一昨年のコロナショック時の安値(1,005円)から上昇し、昨年2月に高値(1,650円)をつけましたが、
その後は調整し、緩やかながら、高値切り下げ安値切り下げの下落トレンドで推移していました。
直近の株価は、1,350~1,500円程度のレンジ内で推移し、直近では緩やかな下落トレンドでしたが、
今回の立会外分売発表の翌営業日(3/16)は、短期的な需給悪化懸念から売られると思いきや逆に上昇し、前日比 30円高(+3.6%)の高値引けで、今後の株価に期待を持てましたね。
3/16時点では75日移動平均線を上抜けていましたので、これをキープしさらに上昇していくのか、再び下落トレンドに戻るのか注目していましたが、
翌営業日以降は、短期的な需給悪化懸念からか、再び割り込んでしまいましたね。
ご参考(立会外分売前の分析):【立会外分売は買いか?】プラネット(2391)
【立会外分売発表後の株価の動き】
<日足チャート(直近3か月)>
立会外分売発表後の株価は、分売前は値を保っていたのですが、分売日(3/24)に窓を開けて大きく売られました。
しかし、分売値段(1,358円)付近で何とかキープし、それ以降の株価はもみ合いの状況が続いています。
要因分析:スターフライヤー(9206)
この会社の2022年3月期3Qの業績は、前年同期比 増収で、売上高は1割増、利益面は赤字幅を縮小して回復傾向であり、
前年同期と比較すると需要は徐々に回復し、12月単月では90百万円の営業利益となるなど業績は確実に改善していました。
通期予想は、2022年2月に開示され、前期比 1割強の増収、利益面は赤字幅縮小の見通しで、
この通期予想に対する進捗率は、3Q終了時点で売上高は3/4程度に達しており順調でした。
また、この会社は、「継続企業の前提に関する重要事象等」が存在しており、コロナ禍での需要減少により3Q累計期間は赤字で、一部の借入契約での財務制限条項に抵触する恐れがありましたが、
事業継続のための取組を実施し、金融機関との緊密な連携を強めており、当面(今後1年間)の資金繰りは問題ないと判断していました。
株主還元は、配当は新型コロナウイルス感染症の影響が出た2020年3月期から無配でしたが、
株主優待があり、100株以上保有の株主は、3月末と9月末の年2回、片道1区間搭乗時大人普通運賃の50%割引券を3枚づつ年間6枚進呈され、
金額に換算すると、30,000円相当で年利回り 11.3%となり、スターフライヤーを利用する場合はかなりお得な内容でしたね。
株価モメンタムは、一昨年の11月に安値(1,900円)をつけた後は上昇し、昨年6月に高値(3,165円)をつけましたが、
その後は調整し、緩やかながら、高値切り下げ安値切り下げの下落トレンドで推移していました。
直近の株価は、3/8に安値(2,505円)をつけた後は、右肩上がりで上昇していましたが、
今回の立会外分売発表の翌営業日(3/18)は、ほどほどに下落し、前日比 63円安(-2.3%)で終了し、
直近の安値(2,505円)まで下落していくのか、再び75日移動平均線を目指して上昇していくのか注目していましたが、
結局、1回目の分売日(3/25)にこの安値を割り込んでしまいました。
ご参考(立会外分売前の分析):【立会外分売は買いか?】スターフライヤー(9206)
【立会外分売発表後の株価の動き】
<日足チャート(直近3か月)>
立会外分売発表以降の株価は、下落基調で推移し、1回目の分売日(3/25)は窓を開けて大きく売られました。
そして、2営業日後の2回目の分売日(3/29)は、寄付こそ分売値段(2,398円)近辺まで下げて始まりましたが、その後、値を戻す展開となり、大きめの陽線を付けています。
そしてそれ以降は、緩やかながら上昇基調で推移しています。
まとめ
プラネット(2391)、スターフライヤー(9206)【1回目、2回目】の立会外分売予想と一週間(5営業日)後の株価は、
銘柄名 | 事前予想 | 結果(損益) (「1週間(5営業日)後始値」 ー「分売値段」) [円](%) | 判定 |
プラネット | 中立 | -5 (-0.4) | 〇 |
スターフライヤー 1回目:上段 2回目:下段 | 中立 | -70(-2.8) +27(+1.1) | 〇 |
※事前予想の「買い」は3%以上の上昇、「中立」は±3%、「不参加」は3%以上の下落を想定しています。
でした。
今回は2勝0敗、勝率1.000(全勝)と、両方ともに正解でした。
スターフライヤーは、1回目の分売が予定株数に届かず、2回目を実施するというイレギュラーな分売で、
特に1回目に分売で購入された方は面食らったと思いますが、今後は、通常の出来高が少なく人気がなさそうな銘柄は注意した方がよさそうですね。
今後の株価動向ですが、
プラネットは、主力のEDI事業の業績が底堅いですので、今後の株価の戻りに期待です。
スターフライヤーは、業績は回復傾向にありますが、今後の航空機需要がコロナ前に戻ってくれば、株価も回復してくるものと思われます。
参考になればうれしいです✨
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
※株式投資の実際の売買は、自己判断、自己責任でお願いします。