【結果検証:立会外分売は買いか?】日本創発グループ(7814)、フォーバルテレコム(9445)、日本抵抗器(6977)

立会外分売
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こんにちは!

直近で立会外分売を実施した銘柄に関して、立会外分売で買った場合、利益は出たのか?

分売日当日と分売後1週間後の結果を検証しました。

今回は、2024年9月に分売が実施された日本創発グループフォーバルテレコム日本抵抗器です。

最後までお付き合いいただけると嬉しいです💖

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分売値段とその後の株価推移

株価指標

まずは、分売値段で買って1週間(5営業日)後まで保有した場合、含み益なのか含み損なのか?

確認していきましょう!

※売買手数料は考慮していません。

銘柄分売日分売
値段
[円]
ディス
カウント

率[%]
分売日
始値[円]
(騰落率[%])
分売日
終値[円]
(同)
1週間後
の始値[円]
(日付)
損益[円]
(騰落率

[%])
日本創発G
(7814)
9/11
(水)
4304.02450
(+4.7)
435
(+1.2)
440
(9/19)
+10
(+2.3)
フォーバル
テレコム
(9445)
9/11
(水)
4093.08434
(+6.1)
426
(+4.2)
423
(9/19)
+14
(+3.4)
日本抵抗器
(6977)
9/13
(金)
7543.08767
(+1.7)
762
(+1.1)
775
(9/24)
+21
(+2.8)
表1:分売値段とその後の株価推移

分売日の寄付又は大引と1週間(5営業日)後の結果は、

全ての銘柄は、全ての段階損益プラス

でした。

特に、フォーバルテレコムは、分売日の大引で売却した場合は、6.1%の利益が出ています。

分売で購入し利益が出た方、おめでとうございます!

ちなみに私は、今回はフォーバルテレコムに500株購入申込しましたが、当選せずでした。

それでは個別に見ていきましょう!

要因分析:日本創発グループ(7814)

この会社の立会外分売実施前の評価は、表2のように判断していました。

レベル
(⭐(最低)~
⭐⭐⭐⭐⭐(最高))
業績⭐⭐⭐⭐
株主還元
(配当、株主優待等)
⭐⭐⭐⭐
株価モメンタム⭐⭐
流動性⭐⭐
分売数量⭐⭐⭐
総合判定⭐⭐⭐
(中立)
表2:日本創発グループ 立会外分売実施前の評価
※「総合判定」=⭐4つ以上「買い」、⭐3つ「中立」、⭐2つ以下「見送り」

今期(2024年12月期)2Qの業績は、企画提案・製造・製作からメディアによる配信までをトータルでカバーできるユニークな企業体として、クリエイティブサービス事業の領域拡大に取り組み、

前年同期比 増収増益で、売上高は1割弱増利益面は微増~4割弱増でした。

今期通期予想は、需要の回復による既存事業会社の業績が安定化することに加え、当連結会計年度において連結子会社とした飯島製本株式会社及び株式会社グレートインターナショナルが年間を通じて業績に寄与し、

また、共同製本株式会社、望月印刷株式会社及び株式会社アスコムが連結子会社となる見込みで、

前期比 増収増益で、売上高、利益面ともに微増を見込んでおり、

その通期予想に対する進捗率は2Q終了時点で、売上高は5割でそこそこ、利益面は営業利益と純利益は6割強で順調経常利益は5割強でそこそこでした。

株主還元は、配当利回り(予想)は2.66%(9/4時点) で、東証スタンダードの単純平均 2.40%と比較するとやや高い水準で、

直近5年間の配当金は、年間1株あたり7.5~12で推移し、連続増配を継続中の点は魅力的でしたね。

配当性向は、20%台~2,800%で幅がありました

会社の還元方針は、配当金については、安定配当の継続を基本としつつ、業績及び財務状況、配当性向、内部留保などを総合的に勘案して決定することを基本方針としていました。

株価モメンタムは、2023年8月に上場来高値(725円)をつけるまでは、上昇トレンドで推移していましたが、

その後は調整しており、500~600円程度のレンジ内で推移しました。

直近の株価は、560円前後のヨコヨコで推移していましたが、8月初旬のいわゆる「植田ショック」の急落で安値(479円)をつけました。

その後は、一旦は値を戻していましたが、今回の立会外分売発表の翌営業日(9/4)は、分売による短期的な需給悪化懸念日経平均株価の急落が重なり、

出来高を伴い窓を開けて、前日比50円安(-9.29%)と急落。この下落で年初来安値を更新しましたね。

その後の株価は、この日つけた年初来安値(474円)を割り込まずに、ヨコヨコから上昇に転じていくのか、割り込んで下値模索を継続するのか注目していましたが・・・。

ご参考(立会外分売前の分析):【立会外分売は買いか?】日本創発グループ(7814) <2024年9月実施>

【立会外分売発表後の株価の動き】

<日足チャート(直近3か月間)>

分売発表翌営業日以降も下落基調で推移し、再び年初来安値を割り込みました。

しかし分売日(9/11)以降分売による需給悪化が解消してきて下げ止まりヨコヨコで推移しています。

要因分析:フォーバルテレコム(9445)

この会社の立会外分売実施前の評価は、表3のように判断していました。

レベル
(⭐(最低)~
⭐⭐⭐⭐⭐(最高))
業績⭐⭐⭐
株主還元
(配当、株主優待等)
⭐⭐⭐⭐
株価モメンタム⭐⭐⭐
流動性⭐⭐
分売数量⭐⭐
総合判定⭐⭐⭐
(中立)
表3:フォーバルテレコム 立会外分売実施前の評価
※「総合判定」=⭐4つ以上「買い」、⭐3つ「中立」、⭐2つ以下「見送り」

今期(2025年3月期)1Qの業績は、主に「ユーティリティ・ビジネス」において、契約件数が堅調に伸び

一方利益面では、「ドキュメントソリューション・ビジネス」及び「コンサルティング・ビジネス」の販売計画の遅れにより、

前年同期比 増収減益で、売上高は1割弱増利益面は2~3割弱減でした。

今期通期予想は、「ドキュメントソリューション・ビジネス」と「コンサルティング・ビジネス」の底上げを見通し、

前期比 増収増益で、売上高は1割弱増、利益面は営業利益と経常利益は1割弱増ですが、純利益は1割弱減を見込んでおり、

その通期予想に対する進捗率は1Q終了時点で、売上高は2割強でそこそこ利益面は1割強で遅れ気味でした。

株主還元は、配当利回り(予想)は4.59%(9/5時点) で、東証スタンダードの単純平均 2.45%(9/4時点)と比較すると高い水準で、

直近5年間の配当金は、年間1株あたり17~18で推移しておりほぼ一定で、

配当性向は、最終赤字の年を除き、30%台~60%台で推移しています。

会社の還元方針は、業績に連動した利益還元として連結配当性向50%程度を目安に、

事業の安定と伸長に要するシステム投資や販売促進に充てる内部留保、財務の健全性の担保、特別損益に拠らない事業の実力値を配慮の上、配当を決定するとしており安心感がありましたね。

株価モメンタムは、2022年11月に安値(314円)をつけた後は、右肩上がりの上昇トレンドで推移し、2024年7月に高値(486円)をつけました。

直近の株価は、7/18に年初来高値(486円)をつけるまでは上昇基調で推移しましたが、その後は下落に転じ8/6に安値(410円)をつけました。

その後は反転上昇していき、年初来高値に迫りましたが及ばず、今回の立会外分売発表の翌営業日(9/5)は、分売による短期的な需給悪化を懸念され、窓を開けて出来高を伴い前日比 38円安(-8.03%)と急落しましたね。

その後の株価は、直近の安値(410円)を割りこまずヨコヨコから上昇に転じていくのか、割り込んで下値模索をするのか注目していましたが・・・。

ご参考(立会外分売前の分析):【立会外分売は買いか?】フォーバルテレコム(9445)

【立会外分売発表後の株価の動き】

<日足チャート(直近3か月間)>

分売発表の翌営業日以降は、上下動を繰り返しながら推移しましたが、8月につけた直近の安値(410円)は割り込まず

分売日(9/11)以降は、分売による需給悪化が解消してきて、分売値段(409円)の上をキープしヨコヨコで推移しています。

要因分析:日本抵抗器(6977)

この会社の立会外分売実施前の評価は、表4のように判断していました。

レベル
(⭐(最低)~
⭐⭐⭐⭐⭐(最高))
業績⭐⭐
株主還元
(配当、株主優待等)
⭐⭐⭐
株価モメンタム⭐⭐
流動性⭐⭐
分売数量⭐⭐
総合判定⭐⭐
(見送り)
表4:日本抵抗器 立会外分売実施前の評価
※「総合判定」=⭐4つ以上「買い」、⭐3つ「中立」、⭐2つ以下「見送り」

今期(2024年12月期)2Qの業績は、売上高は、半導体装置用電子機器、省エネ機器用電子機器の売上設備投資需要の減速、足踏みの動きなどにより減少

利益面売上高の減少に伴う減益に加え、資源・エネルギー価格、原材料価格の上昇によるコスト増加、タイにおける生産拠点の稼働準備に伴う諸費用が発生していることなどにより、

前年同期比 減収減益で、売上高は1割強減利益面は赤字転落でした。

今期通期予想は、2Q累計の業績が落ち込み下期も同様の状況が続く見込みから当初予想から下方修正し、

前期比 減収減益で、売上高は1割弱減利益面は6割強減を見込んでおり、

その通期予想に対する進捗率は2Q終了時点で、売上高は5割でそこそこ利益面は赤字からの挽回が必要でした。

株主還元は、配当利回り(予想)は3.55%(9/6時点) で、東証スタンダードの単純平均 2.47%と比較すると高い水準で、

直近5年間の配当金は、年間1株あたり25~45で推移し、

配当性向は、30%台~80%台で幅がありました

会社の還元方針は、収益に応じた配当を基本としており、

一方で安定した配当を継続するとともに、会社の競争力を維持強化すべく将来の事業展開に備えた内部留保の充実を勘案して配当する方針を採用していましたね。

株価モメンタムは、2023年2月に高値(1,278円)をつけた後は、高値切り下げ安値切り下げの下落トレンドで推移しました。

直近の株価は、8月初旬までは1,000円前後のヨコヨコで推移していましたが、8月初旬のいわゆる「植田ショック」で急落し、8/6に年初来安値(772円)をつけました。

そしてその後は、しばらく回復基調でしたが、今回の立会外分売の発表が9/6の前場にあり、分売による短期的な需給悪化を嫌気され、出来高を伴い前日比 23円安(-2.65%)と急落しましたね。

その後の株価は、年初来安値(772円)を割り込まずに上昇に転じていくのか、割り込んで下値模索をするのか注目していましたが・・・。

ご参考(立会外分売前の分析):【立会外分売は買いか?】日本抵抗器(6977) <2024年9月実施>

【立会外分売発表後の株価の動き】

<日足チャート(直近3か月間)>

分売発表日翌営業日以降も下落基調が継続し、分売日(9/13)には年初来安値を更新しました。

しかしそれ以降は分売による需給悪化懸念が後退して下げ止まり分売値段(754円)を割り込まずヨコヨコで推移しています。

まとめ

日本創発グループ(7814)、フォーバルテレコム(9445)、日本抵抗器(6977)の立会外分売の事前予想と1週間(5営業日)後の株価は、表5の結果になりました。

銘柄名事前
予想
結果(損益)[円]
(「5営業日後始値」
ー「分売値段」)

(騰落率[%])
判定
日本創発
グループ
中立+10
(+2.3
)
フォーバル
テレコム
中立+14
(+3.4)
×
日本抵抗器見送り+21
(+2.8
)
×
表5:事前予想と結果
※事前予想の「買い」は3%以上の上昇、「中立」は±3%、「不参加」は3%以上の下落を想定しています。

今回は1勝2敗、勝率0.333。反省ですm(_ _”m)。

今回は、9月中旬から地合いが良くなり全体的に株価は上昇傾向でしたので、その恩恵を受けて、分売日以降は需給悪化懸念が後退していき下げ止まりました。

分売日以降は、下げ止まりから少しづつ上昇していくケースが多いですので、分売日当日の上昇がそれほどではない場合は、1~2週間株価が上がるのを待って利確するのも選択肢の一つと考えます。

今後の個別動向ですが、

日本創発グループは、5日移動平均線を上抜いており、上昇気流に乗っていきそうな雰囲気です。

四半期ごとに配当金がいただけるので、その点は楽しみが多い銘柄ですね。

フォーバルテレコムは、ヨコヨコから反転上昇しそうな気配があります。

配当利回りが高いですので、9月末や3月末の配当権利取りに向けて上昇が期待できます。

日本抵抗器は、この銘柄も直近で5日移動平均線を上抜けしています。

配当金が安定しており、今回の分売で利回りが4%近くになっていますので、12月の配当権利取りに向けて安いうちに拾っておくのもいいかもしれませんね。

参考になればうれしいです✨

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

※株式投資の実際の売買は、自己判断、自己責任でお願いします。

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