【結果検証:公募増資・売出(PO)は買いか?】ライフドリンクカンパニー(2585)、日本ホスピス(7061)、プラスアルファ・コンサルティング(4071)

結果検証公募増資・売出(PO)
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こんにちは!

直近で公募増資・売出(以下、PO)を実施した銘柄に関して、POに応募して買った場合、利益は出たのか?

受渡期日当日と1週間後の結果を検証しました。

今回は、受渡期日が2023年6月のライフドリンクカンパニー、7月の日本ホスピスHLDGSプラスアルファ・コンサルティングです。

最後までお付き合いいただけると嬉しいです💖

売出価格とその後の株価推移

株価指標

まずは、売出価格で買って1週間(5営業日)後まで保有した場合、含み益なのか含み損なのか?確認していきましょう!

※売買手数料は考慮していません。

銘柄受渡
期日
売出
価格

[円]
ディス
カウント

率[%]
受渡日
始値[円]
(騰落率[%])
受渡日
終値[円]
(同)
1週間後
の始値[円]
(日付)
損益[円]
(騰落率

[%])
ライフドリンク
カンパニー
(2585)
6/26
(月)
3,4333.023,460
(+0.8)
3,445
(+0.3)
3,530
(7/3)
+97
(+2.8)
日本ホスピス
(7061)
7/3
(月)
3,1763.023,180
(+0.1)
3,125
(-1.6)
3,040
(7/10)
-136
(-4.3)
プラスアルファ・
コンサルティング
(4071)

7/28
(金)
2,8253.022,666
(-5.6)
2,745
(-2.8)
2,689
(8/4)
-136
(-4.8)
表1:直近のPO銘柄の売出価格とその後の推移

受渡期日の寄付又は大引けと1週間(5営業日)後の結果は、

ライフドリンクカンパニー全ての段階で損益プラス

プラスアルファ・コンサルティング全ての段階で損益マイナス

日本ホスピス受渡日の寄付で売却した場合は損益プラスですが、受渡日の大引や1週間後の寄付で売却した場合は損益マイナス

でした。

ライフドリンクカンパニーは受渡日1週間後の寄付で売却した場合は、2.8%の利益が出ています。

POで購入し、利益が出た方おめでとうございます!

ちなみに、私は今回は購入無しでした。皆さんはいかがでしたでしょうか?

それでは個別に見ていきましょう!

要因分析:ライフドリンクカンパニー(2585)

ドリンク

この会社のPO発表時の評価は、表2のように判断していました。

レベル
(⭐(最低)~
⭐⭐⭐⭐⭐(最高))
業績⭐⭐⭐
株主還元
(配当、株主優待等)
⭐⭐
株価モメンタム⭐⭐⭐⭐
流動性⭐⭐
株式の売出数量
総合判定⭐⭐
(中立)
2:ライフドリンクカンパニー PO発表時の評価
※「総合判定」=⭐4つ以上「買い」、⭐3つ「中立」、⭐2つ以下「不参加」

今期(2023年3月期)通期の業績は、「高品質で価格競争力を持った商品」の供給を強みとして、自社飲料各工場の設備更新・改良による生産量の拡大及び販売先の確保に努め

2023年3月期より連結決算に移行しているため、単純比較はできませんが、2022年3月期の個別決算と比較すると、

前期比 増収増益で、売上高は2割弱増、利益面は営業利益と経常利益は4割前後の増益純利益は1割の減益で着地していました。

今期(2024年3月期)通期予想は、自社飲料の工場設備更新・改良による生産能力増強改善活動による稼働率向上に加えて、新工場建設による生産能力の増強M&Aによる生産能力の獲得に取り組み、

前期比 増収増益で、売上高は2割弱増利益面は2割前後の増益を見込んでいましたね。

株主還元は、配当利回り(予想)は0.91%(6/2時点)で、東証スタンダードの単純平均2.27% と比較すると低い水準でしたが、

2021年12月に上場後、2022年3月期に初配をして以降、連続増配を継続中でしたね。

株価モメンタムは、2021年12月に上場した翌月に上場来安値(1,006円)をつけましたが、その後は上昇トレンドで推移し、その安値の3倍超の値で推移していました。

直近では、押し目らしい押し目もなく上昇トレンドで推移し、5/25に上場来高値(3,895円)をつけていました。

そしてその後は調整しており、今回のPO発表の翌営業日(6/2)は、POによる需給悪化懸念により窓を開けて売られ前日比 275円(-7.74%)と急落しましたね。

その後は、75日移動平均線の上をキープし、上昇に転じていくのか、割り込んで下落基調を継続するのか注目していましたが・・・。

ご参考(PO前の分析):【公募増資・売出(PO)は買いか?】ライフドリンクカンパニー(2585)

【PO発表後の株価の動き】

<日足チャート(直近3か月)>

PO発表の翌営業日(6/2)は75日移動平均線(青線)に一時的にタッチしましたが、その後はこれを割り込まずに反発し、発行価格決定日(6/14)以降も勢いよく上昇しました。

しかし、受渡日(6/26)の前営業日に再び株価は調整し、どうなることかと思いきや、

結局、受渡日以降から受渡日の1週間後は売出価格(3,433円)を割り込まずに推移しています。

要因分析:日本ホスピスHLDGS(7061)

この会社のPO発表時の評価は、表3のように判断していました。

レベル
(⭐(最低)~
⭐⭐⭐⭐⭐(最高))
業績⭐⭐⭐
株主還元
(配当、株主優待等)
株価モメンタム⭐⭐
流動性⭐⭐
株式の売出数量
総合判定⭐⭐
(中立)
3:日本ホスピス PO発表時の評価
※「総合判定」=⭐4つ以上「買い」、⭐3つ「中立」、⭐2つ以下「不参加」

今期(2023年12月期)1Qの業績は、33施設1,048室を展開し、前期末比 2施設増、69室増となり、

前年同期比 増収増益で、売上高は4割弱増利益面は2~3倍の増益で好調でした。

今期通期予想は、期首時点で既に安定稼働している施設から得られる利益満床に至る過程にある施設の損益が改善することにより、

前期比 増収増益で、売上高は3割弱増利益面は5割前後の増益を見込んでおり、

その通期予想に対する進捗率は、1Q終了時点で、売上高、利益面ともに1/4程度でそこそこでしたね。

株主還元は、創業以来無配でしたが、成長企業であるがゆえ、内部留保に資金を回し、利益を確実に計上できる体制の確立や事業の継続的な拡大発展を図っていくことは理解でき、

業績の伸長と共に株価が上昇すれば、キャピタルゲインが期待できました。

株価モメンタムは、2022年6月に安値(1,280円)をつけた後は、高値切り上げ安値切り上げの上昇トレンドで推移し、2023年4月に上場来高値(3,830円)をつけており、

直近では、上場来高値をつけた後は、下落基調で推移していましたね。

PO発表後は、スギホールディングスとの資本提携を好感されて、上昇に転じていくのか、POによる需給悪化懸念により、下落基調が継続するのか注目していましたが・・・。

ご参考(PO前の分析):【公募増資・売出(PO)は買いか?】日本ホスピスホールディングス(7061)

【PO発表後の株価の動き】

<日足チャート(直近3か月)>

PO発表の翌営業日以降は、この日の安値を割り込まずに上昇基調で推移し、売出価格決定日以降、受渡日(7/3)の3営業日前までは上昇しました。

しかしその後は下落に転じ、受渡日の寄付は、何とか売出価格(3,176円)を割り込まなかったのですが引けにかけて割り込んで、それ以降は、株式売り出しによる需給悪化懸念により、下落基調で推移しています。

要因分析:プラスアルファ・コンサルティング(4071)

この会社のPO発表時の評価は、表4のように判断していました。

レベル
(⭐(最低)~
⭐⭐⭐⭐⭐(最高))
業績⭐⭐⭐⭐
株主還元
(配当、株主優待等)
⭐⭐⭐
株価モメンタム⭐⭐⭐
流動性⭐⭐⭐
株式の売出数量⭐⭐
総合判定⭐⭐
(中立)
4:プラスアルファ・コンサルティング PO発表時の評価
※「総合判定」=⭐4つ以上「買い」、⭐3つ「中立」、⭐2つ以下「不参加」

今期(2023年9月期)2Qの業績は、見える化エンジンにより高収益を確立しながら、カスタマーリングスでは安定成長を継続し、2016年9月に参入したタレントパレットは高成長を続け、

今期より連結決算となっていたため前期と単純比較はできませんが、単体決算の数値と比較すると、前年同期比 増収増益で、売上高は4割弱増利益面は3~4割の増益で好調でした。

今期通期予想は、今回のPO発表と同時に、売上高は全ての事業で当初想定を上回って推移しているため上方修正しており、

こちらも単純比較はできませんが、前期比 増収増益で、売上高は4割弱増利益面は4割前後の増益を見込んでいました。

そして、その通期予想に対する進捗率は、2Q終了時点で、売上高、利益面ともに1/2程度でそこそこでしたね。

株主還元は、配当利回り(予想)は0.40%(7/7時点)  で、東証グロースの単純平均0.36%と同水準で、

直近5年間の配当金は、年間1株あたり3.25~9円で推移しており、連続増配を継続中でしたね。

株価モメンタムは、2022年11月に上場来高値(4,480円)をつけた後は、急速に下落し、翌年2月に上場来安値(1,927円)をつけていました。

しかし、その後は右肩上がりの上昇トレンドで推移していましたね。

直近では、4/27に安値(2,771円)をつけた後は、上昇基調で推移していましたが、6/19に年初来高値(3,650円)をつけた後は、この高値を更新できていませんでした

その後は、直近の安値や1月につけた年初来安値(2,467円)を割り込まずに、上昇基調をキープするのか、割り込んで下落トレンド入りするのか注目していましたが・・・。

ご参考(PO前の分析):【公募増資・売出(PO)は買いか?】プラスアルファ・コンサルティング(4071)

【PO発表後の株価の動き】

<日足チャート(直近3か月)>

PO発表翌営業日以降、POによる需給悪化懸念が止まらず、受渡日(7/28)まで下落基調で推移しました。

受渡日以降は、ヨコヨコの展開が続いています。

まとめ

まとめ

ライフドリンクカンパニー(2585)、日本ホスピスHLDGS(7061)、プラスアルファ・コンサルティング(4071)のPO予想と一週間(5営業日)後の株価は、表5の結果になりました。

銘柄名事前予想結果(損益)[円]
(「受渡日の1週間
(5営業日)後始値」
ー「発行価格」)

(損益率[%])
判定
ライフドリンク
カンパニー
中立+97
(+2.8)
日本ホスピス中立-136
(
-4.3)
×
プラスアルファ・
コンサルティング
中立-136
(
-4.8)
×
表5:事前予想と結果
※事前予想の「買い」は3%以上の上昇、「中立」は±3%、「見送り」は3%以上の下落を想定しています。

今回は1勝2敗、勝率0.333反省です(__)

どの銘柄も、株式売出しによる需給悪化懸念により、受渡日前に大きく売られましたが、ライフドリンクカンパニーはその後は需給悪化懸念が解消してきて、受渡日以降はヨコヨコで推移しました。

しかし、日本ホスピスプラスアルファ・コンサルティングは受渡日以降も需給悪化が解消されず、下落基調が継続しています。

今後の動向ですが、

ライフドリンクカンパニーは、長い間上昇基調でしたが、直近で75日移動平均線を割り込んできています

週足レベルではまだ上昇基調ですが、保有されている方は早めの利益確定も検討しても良いかもしれません。

日本ホスピスは、下落基調から横ばいで推移していますが、まだ上昇のきっかけを掴めていません

上昇に転じてくるには、時間がかかりそうです。

プラスアルファ・コンサルティングも、下落基調から下げ止まりヨコヨコで推移しています。

底値固めからの上昇転換に期待です。

参考になればうれしいです✨

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

※株式投資の実際の売買は、自己判断、自己責任でお願いします。

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