こんにちは!
2022年に公募増資・売出(PO)が実施された銘柄の中で、一番利益が出た銘柄は何か?
受渡日当日と受渡日1週間後の株価上昇率を集計してみました。今回は日本株編(J-REITは除く)です。
最後までお付き合いいただけると嬉しいです💖
【受渡日当日の寄付で売却した場合】株価上昇率TOP5
まずは、発行(売出)価格で買って受渡日の寄付で売却した場合の、株価上昇率TOP5を見てみましょう。
※売買手数料は考慮していません。
順位 | 銘柄 | 業種 | 受渡日 | 発行(売出) 価格(a) [円] | ディス カウント率 [%] | 受渡日 終値(b) [円] | 上昇額 (b-a) [円] | 上昇率 [%] |
1 | ノーリツ (5943) | 金属製品 | 3/22 (火) | 1,323 | 3.01 | 1,512 | 189 | 14.3 |
2 | SRE ホールディングス (2980) | 不動産 | 3/22 (火) | 2,473 | 4.04 | 2,780 | 307 | 12.4 |
3 | ミルボン (4919) | 化学 | 3/25 (金) | 4,917 | 3.02 | 5,410 | 493 | 10.0 |
4 | 朝日放送 グループ (9405) | 情報・通信 | 3/17 (木) | 670 | 3.04 | 725 | 55 | 8.2 |
5 | 野村総合研究所 (4307) | 情報・通信 | 12/12 (月) | 3,011 | 3.03 | 3,240 | 229 | 7.6 |
上位3銘柄は10%超となりました。
時期としては3月に集中しており(5銘柄中4銘柄)、日経平均が3月初旬に年初来安値をつけてから、3月末にかけて急上昇した時期と重なります。
地合いが良いと株価上昇率も高くなりますね!
これらの銘柄を公募で購入できた方、おめでとうございます!
【受渡日当日の大引で売却した場合】株価上昇率TOP5
次に、発行(売出)価格で買って受渡日の大引で売却した場合の、株価上昇率TOP5を見てみましょう。
順位 | 銘柄 | 業種 | 受渡日 | 発行(売出) 価格(a) [円] | ディス カウント率 [%] | 受渡日 終値(b) [円] | 上昇額 (b-a) [円] | 上昇率 [%] |
1 | ノーリツ (5943) | 金属製品 | 3/22 (火) | 1,323 | 3.01 | 1,498 | 175 | 13.2 |
2 | ミルボン (4919) | 化学 | 3/25 (金) | 4,917 | 3.02 | 5,380 | 463 | 9.4 |
3 | 朝日放送 グループ (9405) | 情報・通信 | 3/17 (木) | 670 | 3.04 | 730 | 60 | 9.0 |
4 | 野村総合研究所 (4307) | 情報・通信 | 12/12 (月) | 3,011 | 3.03 | 3,245 | 234 | 7.8 |
5 | 都築電気 (8157) | 情報・通信 | 2/22 (火) | 1,345 | 3.03 | 1,432 | 87 | 6.5 |
ここでも、ノーリツ(5943)がトップ1です。
そして、都築電気(8157)がトップ5にランクインしました。
受渡日の大引で売却した場合は、寄付で売却するよりも少し上昇率を落としています。
立会外分売とは逆の結果が出ていますね。
そして、業種別ですと5銘柄中3銘柄は情報・通信業となっており、傾向が出ています。
【分売日1週間(5営業日)後の寄付で売却した場合】株価上昇率TOP5
次に、発行(売出)価格で買って受渡日の1週間(5営業日後)の寄付で売却した場合の、株価上昇率TOP5を見てみましょう。
順位 | 銘柄 | 業種 | 受渡日 | 発行(売出) 価格(a) [円] | ディス カウント率 [%] | 受渡日 終値(b) [円] | 上昇額 (b-a) [円] | 上昇率 [%] |
1 | SRE ホールディングス (2980) | 不動産 | 3/22 (火) | 2,473 | 4.04 | 2,800 | 327 | 13.2 |
2 | 朝日放送 グループ (9405) | 情報・通信 | 3/17 (木) | 670 | 3.04 | 749 | 79 | 11.8 |
3 | アネスト岩田 (6381) | 機械 | 1/26 (水) | 709 | 3.01 | 791 | 82 | 11.6 |
4 | ノーリツ (5943) | 金属製品 | 3/22 (火) | 1,323 | 3.01 | 1,467 | 144 | 10.9 |
5 | ミルボン (4919) | 化学 | 3/25 (金) | 4,917 | 3.02 | 5,430 | 513 | 10.4 |
何とここでは、TOP5全て10%超の上昇率でした。
アネスト岩田(6381)が初登場でTOP3に入りました。受渡日からの株価の伸びが著しいです。
そして、受渡日の大引ではランク外だったSREホールディングス(2980)がTOP1に返り咲いています。
また、業種は同じ業種は全くなく、ばらけています。
これらの銘柄を公募で購入できた方、おめでとうございます!
まとめ
2022年に公募増資・売出(PO)が実施された銘柄(J-REITは除く)の、受渡日以降の株価上昇率は、次のような傾向があることが分かりました。
- 受渡日の1週間(5営業日後)の寄付で売却した場合は、TOP5のすべての銘柄で10%超上昇している。
- 株価上昇率は、立会外分売で見られた「受渡日の寄付」<「受渡日の大引」<「受渡日の5営業日後」の傾向はなかった。
- 業種別では、「情報・通信業」が多いが、立会外分売ほど傾向は顕著には現れず、業種には偏りはなかった。
- 時期としては3月が最も多く(15銘柄中11銘柄(73%))、日経平均が3月初旬に年初来安値をつけてから、3月末にかけて株価が急上昇した時期と重なり、全体的な相場のモメンタム(勢い)に影響する。
以上、参考になればうれしいです✨
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
※株式投資の実際の売買は、自己判断、自己責任でお願いします。