銘柄分析(第3回):東京製鐵(5423)

株式投資

こんにちは!

会社四季報の営業利益予想が、会社予想に比べ大幅に乖離している(乖離率30%以上)銘柄について、直近の四半期決算発表以降、上方修正を発表していない企業に絞り、今後上方修正はあるのか分析してみました。

第3回目は、鉄鋼業種から、東京製鐵です。

事業内容

鉄スクラップを原料として、電炉で鉄鋼を生産する鉄鋼メーカーです。独立系の電炉メーカーで首位級です。近年では、鉄スクラップのリサイクルとCO2排出削減を社会貢献に寄与することを掲げています。素晴らしい企業理念ですね!

販売高は、鋼材が全体の98.4%を占めています。

業界全体を見ると、国内の製鉄業は中国勢の台頭、原材料価格の高騰や鋼材価格の低迷など事業環境が厳しさを増しています。

最近では、大手企業 日本製鉄の広島や茨城にある高炉が停止されるという発表もありました。

直近の経営状況

2021年3月期3Qの決算では、当10-12月期は、鋼材需要が一転して世界的に回復へ向かったことから、海外では、鉄鋼製品・原料価格について、想定外の急激な上昇がみられ、国内も、製品の在庫調整が進展するなか、秋以降連続して値上げを実施して販売単価の回復に注力しています。一方、主原料である鉄スクラップは、海外市況が急騰し、製品出荷単価の上昇に先行して、鉄スクラップ購入価格の引き上げで利益幅が縮小。結果、3Q累計期間は、売上高1,014億円(前年同期比27.6%減)営業利益は41億円(同71.3%減)、経常利益は48億円(同67.8%減)、四半期純利益42億円(同67.5%減)となっています。

この3Qの決算発表と同時に、業績予想の売上高は上方修正、利益面は下方修正を発表しています。

理由としては、2021年3月期3Qにおいて、鋼材需要が一転して世界的に回復へ向かったことから、海外では、鉄鋼製品・原料価格について、想定外の急激な上昇がみられ、国内も、製品の在庫調整が進展するなか、秋以降連続して値上げを実施し販売単価を回復。これにより、通期の売上高の予想は、前回予想を上回ると見込んでいます。

利益面は、主原料である鉄スクラップの価格が急騰し、購入の価格の引き上げを余儀なくされ、利益幅が縮小。今後も鉄スクラップの価格が予想を大きく上回って推移することを懸念しています。

※2021/1/22 会社発表資料より抜粋

株価指標

4/22(木)終値時点の数値

株価:945円

PER:29.81倍

PBR :0.89倍

年間配当金(予想):16円(9月 8円、3月 8円)、年間利回り:1.7%

※直近5年間では、2016年3月期 8円,2017年 10円,2018年 10円,2019年 13円,2020年 15円で徐々に増えていますが、純利益は伸びておらず、配当性向は変化しているようです。

信用倍率:0.24倍(信用売残÷信用買残の数値)

PERは、同業で時価総額が近い、合同製鉄(5410) 6.91倍 、共英製鋼(5440) 8.87倍、大和工業(5444) 42.64倍と比較して、割高になっていません。

直近の日足株価は上昇基調が続いており、市場での評価も高くなっています。

まとめ

2021/1/22時点の会社予測は、鉄スクラップの価格が予想を大きく上回って推移することを懸念から予測している可能性もあるので、原材料価格が上がらなかった場合は会社予想よりも利益超過はありそうです。

ただ、鉄鋼業界全体として、昨今の市況化で自動車等の需要の戻りがどうなるのか不透明な部分もあり、経営的には先行きが明るいとは言えないところがあります。

次回決算発表予定日:4/23(金)

※株式投資は、自己判断、自己責任でお願いします。

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