直近で立会外分売を実施した銘柄に関して、立会外分売で買った場合、利益は出たのか?
分売日当日と分売後1週間後の結果を検証しました。
今回は、11/18(木)に分売が実施されたフライングガーデン、11/22(月)のはごろもフーズ、 11/24(水)のジモティーです。
最後までお付き合いいただけると嬉しいです💖
分売値段とその後の株価推移
まずは、分売値段で買って一週間(5営業日)後まで保有した場合、含み益なのか含み損なのか?を確認していきましょう!
銘柄 | 分売日 | 分売 値段 [円] | ディス カウント率 [%] | 分売日 始値[円] (増減[円]) | 分売日 終値[円] (同) | 一週間後 の始値[円] (日付) | 損益[円] (増減率[%]) |
フライングガーデン (3317) | 11/18 (木) | 1,705 | 3.01 | 1,713 (+8) | 1,701 (-4) | 1,692 (11/26) | -13 (-0.8) |
はごろもフーズ (2831) | 11/22 (月) | 3,012 | 3.00 | 3,010 (-2) | 3,005 (-7) | 2,984 (11/30) | -28 (-0.9) |
ジモティー (7082) | 11/24 (水) | 4,195 | 3.01 | 4,125 (-70) | 3,965 (-230) | 3,620 (12/1) | -575 (-13.7) |
分売日の寄付又は大引けと1週間(5営業日)後の結果は、
フライングガーデンは分売日の寄付で売却した場合は損益プラスでしたが、それ以外は、全ての銘柄は損益マイナスの結果となりました。
ちなみに私は、フライングガーデンとはごろもフーズは100株申込ましたが当選無し。ジモティーは、200株当選しましたが、分売日の寄付で、いきなり分売値段割れでさらに下落しそうでしたので、慌てて損切りしました(;´д`)トホホ
それでは個別に見ていきましょう!
要因分析:フライングガーデン(3317)
この会社の2022年3月期2Qの業績は、外食産業は総じて緊急事態宣言が頻発されたこともあり厳しい状況でしたが、前年同期比増収で、利益面は黒字転換しており好調でした。
2020年3月期通期予想に対する進捗率は、売上高は順調、営業利益は上期終了時点で3割程度と遅れていましたが、経常利益、純利益は7割程度と計画以上の進捗でした。
株主還元は、配当金は年利回り 1.2%で、東証ジャスダックの単純平均1.66%(11/12時点) と比較すると少し低い水準でしたが、
株主優待制度があり、3月末に100株保有の場合、同社の店舗で使用できる優待券が2,000円分いただけ、100株保有の場合、配当金+株主優待(2,000円相当)は年利回り 2.3%となっていました。
株価は、今回の立会外分売発表の翌営業日(11/12)に、短期的な需給悪化懸念からか、出来高を伴い大きな陰線をつけ、前日比 73円安(-4.0%)と売られ、
週足チャートでは上昇基調でしたので、75日移動平均線が下支えとなり、それほど下がらないのではないかとみていましたが、需給悪化は解消されなかったですね。
ご参考(分売前の分析):【立会外分売は買いか?】フライングガーデン(3317)
【立会外分売発表後の株価の動き】
<日足チャート(直近3か月)>
株価は、今回の立会外分売発表の翌営業日(11/12)に大きな陰線をつけて売られ下落が始まり、
結局は分売日当日(11/18)に、75日移動平均線(青線)を割り、分売日の1週間後程度は下落しました。
現在の株価は、25日移動平均線(赤線)が株価を押さえつけていますので、今後この上値抵抗を超えてくれば、上昇に転じてくるものと思われます。
要因分析:はごろもフーズ(2831)
この会社の2022年3月期2Qの業績は、前年同期比 増収減益で、売上は微増ですが、原材料等の価格上昇や昨年稼働を開始した新プラントの減価償却費の負担により売上原価率が上昇し、利益面は1~2割程度減益の結果でした。
2022年3月期通期予想は増収減益予想で、売上高は微増、利益面は3割程度の減益を見込んでおり、
通期予想に対する進捗率は、売上高は計画通りで、利益面は2Q終了時点で通期の予想にもう少しで到達しようとしていいました。
しかし、原材料価格や物流費等の一段の上昇があり、収益面では厳しい環境を見込んでいるため、今2Qの決算発表時に通期予想を上方修正はありませんでした。
株主還元は、配当は年利回り 1.6%で、東証2部の単純平均1.97%(11/16時点) と比較すると少し低いですが、直近5年間の配当金は前年と同じ年もありますが増配傾向で推移しています。
また、株主優待制度があり、500株以上保有が条件で少しハードルが高いが、3月末と9月末の年2回、500株以上保有の株主に、継続保有期間3年未満の場合3,000円相当、3年以上の場合5,000円相当の様々な同社製品が贈呈されるとことも良いところでした。
株価は、9月下旬に高値(3,300円)を付けた後は、高値切り下げの下落基調で推移しており、今回の立会外分売の発表の翌営業日(11/16)は、短期的な需給悪化懸念からか、出来高を伴い大きな陰線をつけて下げたため、
その後も需給が回復せず、下落基調で推移しましたね。
ご参考(分売前の分析):【立会外分売は買いか?】はごろもフーズ(2831)
【立会外分売発表後の株価の動き】
<日足チャート(直近3か月)>
株価は、立会外分売発表後下げ、その後も分売日当日(11/22)に前日比 100円(-3.2%)下げました。
その後は、分売日1週間ほどもみ合いの展開でしたが、それ以降は、緩やかながら上昇に転じつつあります。
要因分析:ジモティー(7082)
この会社の2021年12月期3Qの業績は、前年同期比 増収増益で、売上は2割増、利益面は微増の結果となっており好調でした。
3Qの決算発表と同時に、売上高が前回公表した通期業績予想を上回る見込みとなり、2021年12月期通期の業績予想の売上高を15%、利益面を1割程度上方修正して勢いがありました。
上方修正した数値に対する進捗率は、3Q終了時点で、売上高はほぼ計画通り、利益面は少し予定より進んでいる状況で順調でした。
株主還元は、成長企業であるゆえ、利益を内部留保に回すのは当然のこととはいえ、創業以来無配が続いており寂しい感じでしたが、株価上昇で株主の期待に応えている面もありました。
株価は、直近の株価は、右肩上がりの上昇トレンドで推移して、2021年12月通期業績の上方修正をした翌営業日(11/16)は、上場来高値(5,300円)を付けましたが、
今回の立会外分売発表の翌営業日(11/17)以降は、需給悪化懸念から売られて、下落トレンドに転換してきましたね。
ご参考(分売前の分析):【立会外分売は買いか?】ジモティー(7082)
【立会外分売発表後の株価の動き】
<日足チャート(直近3か月)>
直近の株価は、立会外分売発表の翌営業日(11/17)以降は、分売日1週間程度は下落トレンドで推移しました。
それ以降はもみ合い状態が続いており、
今後、上昇に転じていくのかさらに下落するのか、要注目です。
まとめ
フライングガーデン(3317) 、はごろもフーズ(2831)、ジモティー(7082)の立会外分売予想と一週間(5営業日)後の株価は、
銘柄名 | 事前予想 | 結果(損益)[円](%) (「1週間(5営業日)後始値」 ー「発行価格」) | 判定 |
フライングガーデン | 中立 | -13 (-0.8) | 〇 |
はごろもフーズ | 中立 | -28 (-0.9) | 〇 |
ジモティー | 中立 | -575 (-13.7) | × |
※事前予想の「買い」は3%以上の上昇、「中立」は±3%、「見送り」は3%以上の下落を想定しています。
でした。
今回は2勝1敗、勝率0.667ということで、まあまあの結果でした。
11月中旬から12月初旬は地合いがあまり良くない中、フライングガーデンとはごろもフーズは、大きく下落せず値を保ったという印象です。
ジモティーは、直近で年初来高値をつけていただけに、分売日以降に一度需給が崩れると下げがきつくなりますね。
今後の株価動向ですが、
フライングガーデンは、 現在の株価は、なかなか25日移動平均線の上に行けない状況にあります。しばらくして、地合いも良くなれば、上昇に転じることもおおいに期待できます。
はごろもフーズは、直近では25日移動平均線を上抜けてきており、今後緩やかながら上昇基調継続に期待です。
ジモティーは、 現在の3,500円近辺でのもみ合い状態から、25日移動平均線を超えて上昇していくのか、下降基調に戻っていくのか要注目です。
参考になればうれしいです✨
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
※株式投資の実際の売買は、自己判断、自己責任でお願いします。