こんにちは!
2025年第1四半期(4~6月)に実施された公募増資・売出(PO)(全9回:J-RIET除く)に関して、どの銘柄が最も利益が出たのか?
発行(売出)価格に対する受渡日の寄付と大引、受渡日1週間(5営業日)後の寄付時点の株価の騰落率を集計し、ランキング形式で発表します。
※売買手数料は考慮していません。
最後までお付き合いいただけるとうれしいです!
受渡日寄付の騰落率

まずは、POで買って受渡日の寄付で売却した場合の、騰落率を見ていきましょう!
TOP5:テレビ朝日HD(9409) +1.20%
TOP4:パルグループ(2726) +2.82%
TOP③:E・Jホールディングス(2153) +2.85%
TOP②:グローバル・リンク・マネジメント(3486) +6.7%
TOP❶:スズキ(7269) +9.2%
ここでは、スズキ(7269)がTOP1に輝いています。
全体として、+5%超の利益は2銘柄で、TOP2が突出しています。
ワーストは、アズーム(3496)の-1.9%で、それ以外はマイナスはありませんでした。
全9銘柄の平均騰落率は+2.6%となっています。
受渡日大引の騰落率

次に、POで買って受渡日の大引で売却した場合の騰落率を見ていきましょう!
TOP5:E・Jホールディングス(2153) +2.9%
TOP4:ヴィッツ(4440) +4.6%
TOP③:グローバル・リンク・マネジメント(3486) +5.2%
TOP②:パルグループ(2726) +6.8%
TOP❶:スズキ(7269) +7.7%
ここでも、スズキ(7269)がTOP1に輝いています。強いですね~。
パルグループ(2726)がTOP2に食い込んできました。
そして、ヴィッツ(4440)がランクインしています。
全体としては、この段階では、+5%超の利益は3銘柄に増加しており、全体の33%となっています。
全9銘柄の平均騰落率は+3.2%となっています。
受渡日1週間(5営業日)後の騰落率

そして、POで買って受渡日の1週間(5営業日)後の寄付で売却した場合の騰落率を見ていきましょう!
TOP5:E・Jホールディングス(2153) +3.1%
TOP4:アズーム(3496) +3.2%
TOP③:ヴィッツ(4440) +4.4%
TOP②:グローバル・リンク・マネジメント(3486) +11.7%
TOP❶:スズキ(7269) +14.3%
ここでも、スズキ(7269)がTOP1に輝いています。
すべての段階でTOP1ということになりました。
POで購入できた方、おめでとうございます!
ちなみに筆者は、抽選はハズレで購入できませんでした。残念。
全体としては、この段階で、+3%超の利益は5銘柄で全体の56%。
+10%超の銘柄は2銘柄で全体の22%でした。
全9銘柄の平均騰落率は+4.3%となっています。
まとめ

最後に、当ブログの事前予想に対しての結果はどうだったかというと、表1となりました。(受渡日順)
銘柄名 | 事前 予想 | 結果(損益)[円] (「5営業日後始値」 ー「分売値段」) (騰落率[%]) | 判定 |
スズキ (7269) | 買い | +213 (+14.3) | 〇 |
テレビ朝日HD (9409) | 中立 | +30 (+1.2) | 〇 |
パルグループ (2726) | 買い | -35 (-1.0) | × |
グローバル・リンク・ マネジメント (3486) | 買い | +229 (+11.7) | 〇 |
ヴィッツ (4440) | 中立 | +50 (+4.4) | × |
LA ホールディングス (2986) | 買い | -53 (-0.8) | × |
E・J ホールディングス (2153) | 中立 | +45 (+3.1) | × |
いすゞ自動車 (7202) | 買い | +41 (+2.3) | × |
アズーム (3496) | 中立 | +273 (+3.2) | × |
※事前予想の「買い」は3%以上の上昇、「中立」は±3%、「見送り」は3%以上の下落を想定しています。
今回は3勝6敗、勝率0.333でした。反省ですm(_ _”m)
今回は3%超上昇した銘柄が5銘柄で全体の半数でした。
損益プラスの銘柄は7銘柄(78%)、損益マイナスの銘柄は2銘柄(22%)でした。
なかでもスズキは14.3%の利益で、注目されていた中、強かったです。
配当政策として、DOE(株主資本配当率)を3.0%に引き上げ、かつ累進配当を標榜している点は安心感もありましたね。
全体では、それぞれのタイミングで売却した場合の平均騰落率(9銘柄の平均値)は、以下のようになりました。
- 受渡日の寄付:2.6%
- 受渡日の大引:3.2%
- 受渡日1週間(5営業日)後の寄付:4.3%
受渡日の寄付<受渡日の大引<受渡日1週間(5営業日)後の寄付の結果となっており、POによる短期的な需給悪化懸念が時間の経過とともに後退してきた様子がうかがえます。
ただ、受渡日から時間が経過したとしても、なかなか需給が好転してこない銘柄(LAホールディングスなど)もあります。
今後も政策保有株の縮減の流れで、PO実施が続きそうですね!
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
※株式投資の実際の売買は、自己判断、自己責任でお願いします。