【結果検証:公募増資・売出(PO)は買いか?】ウェザーニューズ(4825)、ダブルエー(7683)、正興電機製作所(6653)

公募増資・売出(PO)
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こんにちは!

直近で公募増資・売出(以下、PO)を実施した銘柄に関して、POに応募して買った場合、利益は出たのか?

受渡期日当日と1週間後の結果を検証しました。

今回は、受渡期日が2024年10月のウェザーニューズ、11月のダブルエー正興電機製作所です。

最後までお付き合いいただけると嬉しいです💖

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発行(売出)価格とその後の株価推移

株価指標

まずは、発行(売出)価格で買って1週間(5営業日)後まで保有した場合、含み益なのか含み損なのか?確認していきましょう!

※売買手数料は考慮していません。

銘柄受渡
期日
売出
価格

[円]
ディス
カウント

率[%]
受渡日
始値[円]
(騰落率[%])
受渡日
終値[円]
(同)
1週間後
の始値[円]
(日付)
損益[円]
(騰落率

[%])
ウェザーニューズ
(4825)
10/24
(木)
5,5483.015,750
(+3.6)
5,960
(+7.4)
5,980
(10/31)
+432
(+7.8)
ダブルエー
(7683)
11/1
(金)
1,3674.001,319
(-3.5)
1,370
(+0.2)
1,374
(11/11)
+7
(+0.5)
正興電機製作所
(6653)
11/26
(火)
1,1573.501,161
(+0.3)
1,170
(+1.1)
1,216
(12/3)
+59
(+5.1)
表1:直近のPO銘柄の発行(売出)価格とその後の推移

受渡期日の寄付又は大引けと1週間(5営業日)後の結果は、

ウェザーニューズ正興電機製作所は、全ての段階で売出(発行)価格に対し損益プラス

ダブルエーは、受渡日の寄付で売却した場合は売出価格に対し損益マイナスでしたが、受渡日の大引受渡日1週間後(5営業日後)の寄付の場合は損益プラス

でした。

特に、ウェザーニューズ受渡日1週間後(5営業日後)の寄付で売却した場合、7.8%の損益プラスでした。

POで購入し、利益が出た方おめでとうございます!

ちなみに、私は今回は購入無しでした。皆さんはいかがでしたでしょうか?

それでは個別に見ていきましょう!

要因分析:ウェザーニューズ(4825)

この会社のPO発表時の評価は、表2のように判断していました。

レベル
(⭐(最低)~
⭐⭐⭐⭐⭐(最高))
業績⭐⭐
株主還元
(配当、株主優待等)
株価モメンタム⭐⭐
流動性⭐⭐
株式の売出数量⭐⭐
総合判定⭐⭐
(中立)
2:ウェザーニューズ PO発表時の評価
※「総合判定」=⭐4つ以上「買い」、⭐3つ「中立」、⭐2つ以下「不参加」

今期(2025年5月期)1Qの業績は、Sea, Land Domain売上成長を牽引し、開発体制、開発環境の強化で運営の効率化が進み、

前年同期比 増収増益で、売上高は1割弱増、利益面は営業利益は1割増ですが、経常利益と純利益は1割強~3割強減でした。

今期通期業績予想は、それぞれのDomainで成長を見込み、

前期比 増収増益で、売上高は1割弱増利益面は1~2割増を見込んでおり、

その通期予想に対する進捗率は1Q終了時点で、売上高は2割強でそこそこ利益面は1割強で遅れ気味でした。

株主還元は、配当利回り(予想)は2.35%(10/16時点) で、東証プライムの単純平均 2.37%(10/15時点) と同水準でした。

直近5年間の配当金は、年間1株あたり100~120円で推移しており、減配無しの累進配当を継続中の点は魅力的でしたね。

そして、今1Q決算発表と同時に、株式分割と配当金の増配を発表しており、中間配当を1株当たり70円期末配当を1株当たり35円(株式分割前換算:70円)とそれぞれ株式分割前換算で1株当たり5円づつ増配し株主還元に積極的でした。

また、株主優待があり、毎年11月末と5月末に100株以上保有の株主は、約半年間ウェザーニューズが提供する、No.1お天気アプリ「ウェザーニュース」や「ウェザーニュースPro」の会員専用サービスを無料で利用することができ、

100株保有の場合、配当金+株主優待(680円×12カ月=8,160円)で、利回りは3.72%となっていました。

株価モメンタムは、2022年11月に高値(8,170円)をつけた後は、右肩下がりの下落トレンドで推移し、2024年6月に安値(4,370円)をつけましたが、

その後は上昇に転じ、直近ではすべての移動平均線を上抜けしていました。

直近の株価では、8/5に安値(4,965円)をつけた後は、高値切り上げ安値切り上げの上昇基調で推移し、PO発表日(10/15)に年初来高値(6,700円)をつけました。

そして今回のPO発表の翌営業日(10/16)は、POによる短期的な需給悪化を懸念され、窓を開けて出来高を伴い前日比 750円安(-11.1%)と急落しましたね。

PO発表後の株価は、25日移動平均線や75日移動平均線を割り込まずに、ヨコヨコから上昇に転じていくのか、割り込んで下値模索を継続するのか注目していましたが・・・。

ご参考(PO発表時の分析):【公募増資・売出(PO)は買いか?】ウェザーニューズ(4825)

【PO発表後の株価の動き】

<日足チャート(直近3か月)>

PO発表の翌営業日から受渡日(10/24)まで急落しましたが、その後はPOによる需給悪化懸念が後退し、上昇に転じました

以降、下落する場面もありましたが、12月に入った後は上昇基調で推移しています。

要因分析:ダブルエー(7683)

この会社のPO発表時の評価は、表3のように判断していました。

レベル
(⭐(最低)~
⭐⭐⭐⭐⭐(最高))
業績⭐⭐
株主還元
(配当、株主優待等)
株価モメンタム⭐⭐
流動性⭐⭐
株式の売出数量⭐⭐
総合判定⭐⭐
(中立)
3:ダブルエー PO発表時の評価
※「総合判定」=⭐4つ以上「買い」、⭐3つ「中立」、⭐2つ以下「不参加」

今期(2025年1月期)2Qの業績は、消費者の購買行動の高まりインバウンド需要の回復に伴い、売上高は前年同期を上回ったが、歴史的な為替相場の円安進行による仕入コスト増加といった利益押下げ要因に直面し、

前年同期比 増収減益で、売上高は1割弱増利益面は微減~1割弱減でした。

今期通期業績予想は、大幅な増収増益を予想し、売上高、営業利益ともに過去最高を見込み、

前期比 増収増益で、売上高は1割増利益面は3~4割増で、

その通期予想に対する進捗率は2Q終了時点で、売上高は5割弱でそこそこ利益面は3~4割弱で遅れ気味でした。

株主還元は、配当利回り(予想)は1.16%(10/17時点) で、東証グロースの単純平均 0.74%(10/16時点) と比較すると高い水準でした。

直近5年間の配当金は、年間1株あたり0~8.75円で推移しており、2022年1月期以降は減配無しの累進配当を継続中の点は魅力的でしたね。

配当性向は、無配の年を除き、10%台で安定しています。

また、株主優待があり、毎年1月末と7月末の年2回100株以上保有の株主は、ORiental TRaffic ONLINESTOREで使える靴1足無料券が進呈され、個人投資家にとってうれしい内容でしたね。

株価モメンタムは、高値切り上げ安値切り上げの上昇トレンドで推移しており、2024年10月に上場来高値(1,583円)をつけました。

直近の株価は、8/5に年初来安値(876.5円)をつけた後は、上昇基調で推移していました。

そして、今回のPOと上場5周年記念配を発表した翌営業日(10/16)に、記念配当を好感され一旦は上昇上場来高値(1,583円)をつけましたが、その後は失速し、結局は前日比 49円安(-3.11%)で終了。

その翌営業日(10/17)は続落しており、25日移動平均線を下抜けましたね。

PO発表後の株価は、75日移動平均線を割り込まずヨコヨコから上昇に転じていくのか、割り込んで下値模索を継続するのか注目していましたが・・・。

ご参考(PO発表時の分析):【公募増資・売出(PO)は買いか?】ダブルエー(7683)

【PO発表後の株価の動き】

<日足チャート(直近3か月)>

PO発表日以降、下落基調で推移しましたが、POによる需給悪化懸念も後退して受渡日の前営業日に75日移動平均線(青線)で下げ止まり

それ以降は、安値を切り上げながら推移しました。

ただ、大きな上昇とまではいかず、直近はほぼヨコヨコで推移しています。

要因分析:正興電機製作所(6653)

この会社のPO発表時の評価は、表4のように判断していました。

レベル
(⭐(最低)~
⭐⭐⭐⭐⭐(最高))
業績⭐⭐⭐
株主還元
(配当、株主優待等)
株価モメンタム⭐⭐
流動性⭐⭐
新株式の発行数量⭐⭐
総合判定⭐⭐
(中立)
4:正興電機製作所 PO発表時の評価
※「総合判定」=⭐4つ以上「買い」、⭐3つ「中立」、⭐2つ以下「不参加」

今期(2024年12月期)3Qの業績は、電力部門において情報制御分野や配電機器製品が堅調に推移したことや、サービス部門において太陽光発電所向け電気設備等の売上が増加

損益は、電力部門や情報部門、サービス部門が堅調に推移したこと等により、

前年同期比 増収増益で、売上高は1割弱増利益面は3割弱~4割強増でした。

今期通期業績予想は、今1Q決算発表(2024年4月26日)時に、2Q累計業績予想を、当初予想から売上高は微増利益面は1~4割弱増の上方修正をしましたが、通期業績予想は修正しておらず

前期比 増収増益で、売上高は1割増利益面は1割強~2割強の増益を見込んでおり、

その通期予想に対する進捗率は3Q終了時点で、売上高は7割弱でそこそこ利益面は7割弱~8割強でそこそこでした。

株主還元は、配当利回り(予想)は3.07%(11/8時点) で、東証プライムの単純平均 2.44%と比較すると高い水準でした。

直近5年間の配当金は、年間1株あたり20~35で推移しており、前期と同額または増配の累進配当を継続中の点は魅力的でしたね。

配当性向は、30%前後で安定しています。

また、株主優待があり、毎年12月末100株以上保有の株主は、保有株数に応じてクオカードが進呈され、

100株保有の場合、配当金+株主優待(500円)で利回り3.46%で、個人投資家にとってうれしい内容ですね。

株価モメンタムは、2023年1月に安値(910円)をつけた後は、高値切り上げ安値切り上げの上昇トレンドで推移しており、2024年に入り急上昇同年6月に高値(1,630円)をつけました。

しかしその後の株価は調整していました。

直近の株価は、9/3に高値(1,384円)をつけるまでは上昇基調で推移していましたが、その後は1,300円前後のほぼヨコヨコで推移していました。

PO発表後の株価は、POによる1株利益の希薄化懸念により株価は軟調な展開が予想されましたが、

節目の1,200円や1,100円で下げ止まりヨコヨコから上昇に転じていくのか、割り込んで下値模索をするのか注目していましたが・・・。

ご参考(PO発表時の分析):【公募増資・売出(PO)は買いか?】正興電機製作所(6653)

【PO発表後の株価の動き】

<日足チャート(直近3か月)>

PO発表の翌営業日以降は下落基調で推移しましたが、

受渡日(11/26)の安値を底にして、それ以降はほぼヨコヨコの展開です。

まとめ

ウェザーニューズ(4825)、ダブルエー(7683)、正興電機製作所(6653)のPO予想と1週間(5営業日)後の株価は、表5の結果になりました。

銘柄名事前
予想
結果(損益)[円]
(「受渡日の1週間
(5営業日)後始値」
ー「売出価格」)

(騰落率[%])
判定
ウェザー
ニューズ
中立+432
(+7.8)
×
ダブルエー中立+
(+0.5)
正興電機
製作所
中立+59
(+5.1)
×
表5:事前予想と結果
※事前予想の「買い」は3%以上の上昇、「中立」は±3%、「見送り」は3%以上の下落を想定しています。

今回は1勝2敗、勝率0.333。反省ですm(_ _”m)

どの銘柄も、受渡日又はその数営業日前以降は、POによる需給悪化や1株利益の希薄化懸念が後退してきて、ヨコヨコ又は反転上昇の値動きとなりました。

特に、ウェザーニューズは、PO発表直後に大きく株価下げていたため、その反動が大きかったですね。

今後の個別動向ですが、

ウェザーニューズは、PO発表後の急落からの戻りに勢いがあります。

PO発表前につけた年初来高値(3,350円)を上抜いてくれば更なる上昇が期待できそうです。

ダブルエーは、緩やかですが、ヨコヨコから上昇基調で推移しています。

今後も、1月の株主優待と配当権利取りに向けての上昇が期待できますね。

正興電機製作所は、12月に入り下落基調が続き、直近の安値を更新して戻りは弱い状況です。

ただ、12月末の株主優待と配当権利取りが間近に控えており、今後の株価は底堅く推移しそうです。

参考になればうれしいです✨

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

※株式投資の実際の売買は、自己判断、自己責任でお願いします。

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