直近で立会外分売を実施した銘柄に関して、分売後1週間以上たちましたので、立会外分売で買った場合利益が出たのか?結果を検証してみました。
今回は、7/13(火)に分売が実施されたはせがわと、7/21(水)実施のヴィッツです。
最後までお付き合いいただけると嬉しいです💖
分売値段と直近の株価比較
まずは、分売値段で買って一週間(5営業日)後まで保有した場合、含み益なのか含み損なのか?を確認していきましょう!
銘柄 | 分売日 | 分売 値段 | ディスカウント率 | 分売日 始値 | 分売日 終値 | 一週間後(5営業日)の終値 | 損益(増減率) |
はせがわ(8230) | 7/13 (火) | 265円 | 3.99% | 286円 | 283円 | 275円 (7/20) | +10円 (+3.8%) |
ヴィッツ(4440) | 7/21 (水) | 1,799円 | 2.80% | 1,831円 | 1,818円 | 1,724円 (7/30) | -75円 (-4.2%) |
1週間(5営業日)後の結果は、はせがわは損益プラス、ヴィッツは損益マイナスでした。
はせがわは、分売日の寄付き又は引けで利益確定したほうが利益が大きくなっていました。直近の株価は275円前後とあまり変化はありません。
ヴィッツは分売日の寄付き又は引けで利益確定した場合、損益プラスでしたね。直近の値動きは、右肩下がりで、安値を切り下げている状況です。
ちなみに、私ははせがわは500株応募して当選なし。 ヴィッツも200株応募して当選無しでした。(;´д`)トホホ
最近は以前より、外れるケースが多くなっているような感じがします。これは立会外分売人気が高まっているということでしょうか。
要因分析:はせがわ(8230)
この会社は、前期(2021年3月期)は、増収増益で利益面は黒字転換して好調だったのですが、今期(2022年3月期)の予想は、増収ですが減益としており、少し勢いが落ちた感がありました。
しかしながら、減益の会社予想はコロナ禍からの回復を見込めば、少し控えめな予想と感じています。
ご参考(立会外分売前の分析):【立会外分売は買いか?】はせがわ(8230)
【立会外分売発表後の株価の動き】
日足チャート(直近3か月):
株価は、分売発表後の翌営業日(7/5)に、出来高を伴い大きく売られ下げました。(-6.4%)
分売日当日(7/13)も出来高が大きく膨らみましたが、それほど値を下げなかったという結果でした。
分売発表後の翌営業日に6.4%も下げましたので、下げ過ぎた分それ以上は下がらなかったというところでしょうか。
分売日以降は下降トレンドになっていますが、分売値段(265円)を一度も下回らずに推移しています。
今後は、下値は堅い感じですが、上値も重い展開が続いていく可能性があります。
要因分析:ヴィッツ(4440)
この会社は、2021年8月期3Q累計の経営成績が前年同期比で減収減益で、特に利益面は2桁%の減益ということで、余りさえない内容でした。
2022年8月期通期の会社予想も2桁%の減収減益となっており、コロナ禍からの回復が遅いという印象があります。
ただ、自動車関連のキーテクノロジーである CASE (Connected, Autonomous, Shared & Services, Electric)の技術を持っており、他社優位性があるということで、直近の自動車業界の業績や株価の好調さを見れば、それほど悲観したものではないと考えます。
今後は、好材料が出てくれば、株価は上昇に転じてくることも大いにあると思います。
ご参考(立会外分売前の分析):【立会外分売は買いか?】ヴィッツ(4440)
【立会外分売発表後の株価の動き】
日足チャート(直近3か月):
株価は、分売発表日(7/12)に、大きな陽線をつけ5日移動平均線を上回り、これから上昇基調に転じてくる形だったのですが、分売発表日の翌営業日は、やはり短期的な需給悪化懸念から売り優勢となり下落し、5日移動平均線を下回りました。
その後は、立会外分売日までとそれ以降も下落トレンドが続いており、結局は分売値段(1,799円)を下回っています。
今のところ、直近の下値ラインが見えず、週足と月足ベースでも下落トレンドですので、まだ保有している場合は早めに損切したほうがよいかもしれません。
まとめ
はせがわ(8230)、ヴィッツ(4440)の立会外分売予想と一週間(5営業日)後の株価は、
銘柄名 | 事前予想 | 結果 (「一週間(5営業日)後終値」ー「分売値段」) | 判定 |
はせがわ | 中立 | +10円(+3.8%) | × |
ヴィッツ | 中立 | -75円(-4.2%) | × |
でした。はせがわとヴィッツともに「中立」の予想でしたので、両方とも判定は「×」でした。
はせがわは、分売値段(265円)以下にはなっておらず、分売値段より少し上で底値固めをした感がありますので下値は堅く、今後上昇トレンドに移行していくのかがポイントです。
ヴィッツは、分売発表日以降、株価は下げ続けており、下げ止まりが見えていません。
業績はそれほど悪いという印象はなく、自動車業界のCASE技術を牽引して評価が高まり良い材料が出れば、株価は上向いてくるものと思われます。
参考になればうれしいです✨
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
※株式投資の実際の売買は、自己判断、自己責任でお願いします。