直近で立会外分売を実施した銘柄に関して、分売後1週間以上たちましたので、立会外分売で買った場合利益が出たのか?結果を検証してみました。
今回は、6/24(木)に分売が実施されたファンペップと、7/6(火)実施のオーウイルです。
最後までお付き合いいただけると嬉しいです💖
分売値段と直近の株価比較
まずは、分売値段で買って一週間後まで保有した場合、含み益なのか含み損なのか?を確認していきましょう!
銘柄 | 分売日 | 分売 値段 | ディスカウント率 | 分売日 始値 | 分売日 終値 | 一週間後 の終値 | 損益(増減率) |
ファンペップ(4881) | 6/24(木) | 412円 | 3.05% | 412円 | 417円 | 447円 (7/1) | +35円(+8.5%) |
オーウイル(3143) | 7/6(火) | 1,035円 | 3.09% | 1,066円 | 1,057円 | 1,059円(7/13) | +24円(+2.3%) |
1週間後の結果は、ファンペップ、オーウイルは損益プラスでした。
ファンペップは分売日の寄付きで分売値段と同じで、一時は安値412円を付けましたが、その後一週間くらいは上昇が続きました。
オーウイルは、1週間後に売るよりも分売日の寄付きで売った方が利益は出ていました。しかしながら、分売日以降どこで売っても利益は出る状態で推移しています。
ちなみに、私はファンペップは300株応募して100株当選。オーウイルは100株応募して当選無しでした。ファンペップは既に利益確定し、+35円でした👍
要因分析:ファンペップ(4881)
この会社は、2020年12月に東証マザーズに新規上場したてで、売上がほとんどなく、利益面は赤字の状態の創薬ベンチャーです。
しかしながら、直近では、
- 機能性ペプチド「SR-0379」の皮膚潰瘍患者を対象とする日本での第Ⅲ相臨床試験を開始することになり、提携先の塩野義製薬からの第Ⅲ相臨床試験開始に伴うマイルストーン収入 125 百万円を、事業収益(売上)として計上することが確定。
- 当社の抗体誘導ペプチドの創薬プラットフォーム技術に利用している機能性ペプチド「AJP001」の用途特許が中国において成立
など、つぎつぎに当社から発表があり、新薬開発の進捗が順調であるということで、今期の業績に対してプラスの材料が出ています。
同業の新興創薬会社のサンバイオ(4563)やアンジェス(4563)の例にもあるように、新薬開発の材料が出れば、株価が一気に上昇することも多いですので、今後の期待感はあると思います。
ご参考(立会外分売前の分析):【立会外分売は買いか?】ファンペップ(4881)
日足チャート(直近3か月):
この銘柄は、今回の分売発表と同時に、機能性ペプチド「SR-0379」の臨床試験開始を発表したため、翌営業日(6/17)に株価はいったん上がったのですが、その後、分売日(6/24)まで売り優勢で値を下げています。
分売日以降は上昇しましたが、機能性ペプチド「AJP001」の用途特許が中国において成立を発表した翌営業日(6/30)までで、その後は下落基調で推移しています。
結局、好材料が出た翌日は出来高を伴い一旦は上昇するのですが、その後、上昇が続いていかないという傾向が連続して発生しています。
要因分析:オーウイル(3143)
この会社の今期(2022年3月期)の業績予想は、利益面では20%前後の増益を見込んで、前期の減益からの復活する計画です。ただ、前々期(2020年3月期)の業績には届かない見通しですので、やや勢いが感じられませんでした。
しかしながら、株主還元は、配当が年利回り4.3%(7/16終値で計算)と高くなっており、この点は魅力的な銘柄です。
ご参考(立会外分売前の分析):【立会外分売は買いか?】オーウイル(3143)
日足チャート(直近3か月):
この銘柄の株価は、分売発表日(6/28)まではかなりの勢いで上げていたのですが、翌営業日(6/29)に定石通り売られて下がりました。その後は分売日(7/6)までは、上げ下げをしながら目まぐるしい動きになりました。
分売日以降も、分売値段(1,035円)より下がることはなかったのですが、直近ではもみ合いの状況(1,049~1,064円)が続いています。ここから、上抜けるのか下抜けるのかがポイントでしょうか。
まとめ
ビーアンドピー(7804)、日本創発グループ(7814)の立会外分売予想と一週間後の株価は、
銘柄名 | 事前予想 | 結果(「一週間後終値」ー「分売値段」) | 判定 |
ファンペップ | 買い | +35円(+8.5%) | 〇 |
オーウイル | 買い | +24円(+2.3%) | 〇 |
でした。ファンペップとオーウイルはともに「買い」の予想で、ファンペップは分売日始値で売った場合以外は利益が出ていますので、判定は「〇」とさせていただきました。
ファンペップは、直近では少し値を下げていますが、好材料が出た翌営業日の寄付きで上がる傾向(その後は下がる)がありますので、まだ利益確定されていない方は、そのタイミングで売った方が利益が出る可能性があります。
また、創薬ベンチャー企業は、急騰する場合もありますので、気長にそのタイミングを待つというのもありだと思います。
オーウイルは、直近であまり値動きがありませんが、配当利回り(年4.3%)が高く安心感があります。
また、今期の利益面は、前期比15~20%程度の増益の予想となっていますので、業績期待もあります。今後に期待ですね!
参考になればうれしいです✨
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
※株式投資の実際の売買は、自己判断、自己責任でお願いします。