直近で立会外分売を実施した銘柄に関して、分売後1週間以上たちましたので、立会外分売で買った場合利益が出たのか?結果を検証してみました。
今回は、5/24(月)に分売が実施されたエンビプロ・ホールディングスと、5/25(火)に実施された一正蒲鉾です。
最後までお付き合いいただけると嬉しいです💖
分売値段と直近の株価比較
まずは、分売値段で買って一週間後まで保有した場合、含み益なのか含み損なのか?を確認していきましょう!
銘柄 | 分売日 | 分売値段 | ディスカウント率 | 一週間後 終値 | 損益(増減率) |
エンビプロ・ホールディングス(5698) | 5/24(月) | 991円 | 2.46% | 1,127円(5/31) | +136円(+13.7%) |
一正蒲鉾(2904) | 5/25(火) | 922円 | 3.05% | 947円(6/1) | +25円(+2.7%) |
結果は、両方の銘柄ともに含み益を抱えており、特にエンビプロ・ホールディングスは、一週間で13.7%も上昇しています。今回の分売で購入できた方はおめでとうございます。ラッキーですね!
ちなみに、私は両方とも100株申込みましたが、見事に抽選で外れました。(;´д`)トホホ
要因分析:エンビプロ・ホールディングス(5698)
それでは、個別で分売前に買いかどうか判断した内容が、実際はどうだったのか検証してみることにしましょう。
この銘柄は、分売発表後の翌営業日(5/17)に分売で短期的な需給懸念からか大きく売られ、前日終値1,065円から924円(-141円)まで下落しました。しかし、その翌営業日以降は右肩上がりで上昇して、現在ではその安値から+200円まで上がっています。
恐らく、この銘柄の分売数量が0.9%程と少なく、また発表の翌営業日の出来高(売買が成立した数量)は約64万株(分売数量は14万株)と多くなりましたので、需給は、この日のみ売られて下落してほぼ解消されたのではと考えています。
直近の日足チャート(2021/3/2~6/2):
分売発表後の2営業日後(5/19)には、出来高を伴い大きな陽線を形成し、その後の上昇を決定づけています。
この会社は、業績も好調で、2021年6月期3Q累計では、営業利益が前年同期比約40%増となっていましたし、配当も2.3%でそこそこありましたので、株価が上がるのは納得できるかと思います。
今後の株価も、少しづつではありますが上昇していく勢いはあると思います。
要因分析:一正蒲鉾(2904)
こちらの銘柄は、株価が分売実施発表後から分売日まで大きく売られ、株価が下落しました。
分売日翌日からは、分売前の期間にある程度の売りの数量をこなした為、株価は少しづつ上昇してきており、分売日以降は株価は下がらなくなっています。短期的な需給懸念が収まってきたという可能性があります。
直近の日足チャート(2021/3/2~6/2):
株価チャートを見ますと、分売実施の発表後の5/17に出来高を伴い大きく売られました。
その後分売日まで下がり続け、分売日の5/25に出来高が最高潮を迎え下げがピークに達しましたが、その後は徐々にではありますが、値を上げています。
この銘柄の分売数量は、発行済み株数の約4.9%と多めでしたが、5/17~25の7営業日の期間で計185万株(1日平均:約26万株)の売りをこなして、分売数量の91.4万株を優に超える出来高になりました。この間、需給面の悪化は解消されたと考えられます。
2021年6月期3Qの経営成績も、利益面では前期比で2桁%増加しており業績は好調で、また配当も年々少しづつですが、増えてきている銘柄ですので、今後の株価の安心材料です。
まとめ
エンビプロ・ホールディングス(5698)、一正蒲鉾(2904)の立会外分売予想と一週間後の株価は、
銘柄名 | 事前予想 | 結果((一週間後終値)ー(分売値段)) | 判定 |
エンビプロ・ホールディングス | 買い | +136円(+13.7%) | 〇 |
一正蒲鉾 | 買い | +25円(+2.7%) | 〇 |
でした。今回も予想はまずまず当たっていたと思います。(自画自賛w)
どちらの銘柄も、分売日までに一定以上の売りをこなしてきた結果、分売日以降は需給が安定してきたようです。
参考になればうれしいです!最後までご覧いただき、ありがとうございました。
※株式投資の実際の売買は、自己判断、自己責任でお願いします。