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【結果検証:立会外分売は買いか?】バルニバービ(3418)、プログリット(9560)、B-Rサーティワンアイス(2268)

結果検証

こんにちは!

直近で立会外分売を実施した銘柄に関して、立会外分売で買った場合、利益は出たのか?

分売日当日と分売後1週間後の結果を検証しました。

今回は、2023年10月に分売が実施されたバルニバービプログリット、11月のB-Rサーティワンアイスです。

最後までお付き合いいただけると嬉しいです💖

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分売値段とその後の株価推移

まずは、分売値段で買って一週間(5営業日)後まで保有した場合、含み益なのか含み損なのか?

確認していきましょう!

※売買手数料は考慮していません。

銘柄分売日分売
値段
[円]
ディス
カウント率
[%]
分売日
始値[円]
(騰落率[%])
分売日
終値[円]
(同)
一週間後
の始値[円]
(日付)
損益[円]
(騰落率

[%])
バルニバービ
(3418)
10/18
(水)
1,1453.051,130
(-1.3)
1,138
(-0.6)
1,134
(10/25)
-11
(-1.0)
プログリット
(9560)
10/20
(金)
9241.91923
(-0.1)
880
(-4.8)
877
(10/27)
-47
(-5.1)
B-Rサーティワン
アイス
(2268)
11/9
(木)
3,9773.003,980
(+0.1)
4,000
(+0.6)
4,055
(11/16)
+78
(+2.0)
表1:分売値段とその後の株価推移

分売日の寄付又は大引と1週間(5営業日)後の結果は、

B-Rサーティワンアイスは、全ての段階で損益プラス

バルニバービプログリットは、全ての段階で損益マイナス

の結果でした。

B-Rサーティワンアイスは、分売日1週間後(5営業日)の寄付で売却した場合は2.0%の利益が出ていました。

分売で購入し利益が出た方、おめでとうございます!

ちなみに私は、今回は購入無しでした。

それでは個別に見ていきましょう!

要因分析:バルニバービ(3418)

この会社の立会外分売実施前の評価は、表2のように判断していました。

レベル
(⭐(最低)~
⭐⭐⭐⭐⭐
(最高))
業績⭐⭐⭐
株主還元
(配当、株主優待等)
⭐⭐⭐
株価モメンタム⭐⭐
流動性⭐⭐
分売数量⭐⭐
総合判定⭐⭐⭐
(中立)
表2:バルニバービ 立会外分売実施前の評価
※「総合判定」=⭐4つ以上「買い」、⭐3つ「中立」、⭐2つ以下「不参加」

前期(2023年7月期)の業績は、主力のレントラン事業でECサイトの充実等、顧客満足度の向上と収益性を安定させる取り組みを実施し、

前期比 増収増益で、売上高は3割強増、利益面は営業利益は黒字転換経常利益は1割弱の減益純利益は5倍強の増益で着地していました。

今期(2024年7月期)通期予想は、既存店の業績推移、当連結会計年度に出店した店舗の通年寄与出店決定検討案件の状況をもとに策定し、

前期比 減収減益で、売上高は微減利益面は3割前後の減益を見込んでいましたね。

株主還元は、配当利回り(会社予想)は0.57%(10/12時点)で、東証グロースの単純平均 0.46%(10/11時点) とほぼ同水準でした。

直近5年間の配当金は、1株当たり7.5~10円で推移し、

配当性向は、最終赤字の年を除いて、10%台~50%台で推移していました。

また、株主優待があり、毎年7月末に100株以上保有の株主は、自社グループ店舗やECサイトで使用できる「優待電子チケット」3,000円相当(保有株数に応じて増加)が進呈され、また、年4回応募式抽選会で宿泊券や食事券が当たり、

100株保有(1年未満保有)で配当金+株主優待(3,000円相当)で利回りは2.85%となっていましたね。

株価モメンタムは、2022年9月末に安値(919円)をつけた後はしばらくヨコヨコで推移しましたが、2023年4月から急上昇しはじめ、同年7月に高値(1,760円)をつけました。

しかしその後は、下落基調で推移し、26週移動平均線を割り込んでいました

直近の株価は、7月に年初来高値(1,760円)をつけた後は、調整が続いており

今回の立会外分売発表の翌営業日(10/12)は、分売による需給悪化懸念により、窓を開けて下落し、前日比 25円安(-1.87%)で終了しましたね。

その後の株価は、節目の1,300円や1,200円近辺で下げ止まり上昇に転じていくのか、下抜けて下値模索を継続するのか注目していましたが・・・。

ご参考(立会外分売前の分析):【立会外分売は買いか?】バルニバービ(3418) <2023年10月実施>

【立会外分売発表後の株価の動き】

分売発表日以降、分売による需給悪化値年が解消しきれず分売日の2営業日後まで下落が継続しました。

しかしその後は上昇に転じ、緩やかに上昇しながら、現時点(12/1)は25日移動平均線(赤線)の上で推移しています。

要因分析:プログリット(9560)

この会社の立会外分売実施前の評価は、表3のように判断していました。

レベル
(⭐(最低)~
⭐⭐⭐⭐⭐
(最高))
業績⭐⭐⭐⭐
株主還元
(配当、株主優待等)
株価モメンタム⭐⭐⭐
流動性⭐⭐⭐⭐
分売数量⭐⭐⭐
総合判定⭐⭐⭐
(中立)
表3:プログリット 立会外分売実施前の評価
※「総合判定」=⭐4つ以上「買い」、⭐3つ「中立」、⭐2つ以下「不参加」

前期(2023年8月期)の業績は、英語コーチングサービス「プログリット」個人顧客の予約数・契約数は増加傾向で、サブスクリプション型の英語学習サービスである「シャドテン」有料課金ユーザーは増加の一途を辿って同社の収益基盤として順調に成長しており、

前期比 増収増益で、売上高は3割強増利益面は5割強~9割強の増益の結果で着地しました。

今期(2024年8月期)通期予想は、高単価な短期集中の英語コーチングサービスでのシェア拡大を目指すとともに、中低価格帯のサービスにも事業を拡大し、

前期比 増収増益で、売上高は3割弱増利益面は2割強の増益を見込んでいましたね。

株主還元は、配当金は上場来無配で、上場したばかりの成長企業ゆえ、内部留保を充実させ、経営基盤の長期安定に向けた財務体質の強化及び事業の継続的な拡大発展を目指すことは理解でき、

今後の業績拡大とともに株価が伸長すれば、株主にとって株主還元となると考えていました。

株価モメンタムは、2022年9月に上場後、同年の年末に上場来安値(221.7円)をつけた後は、右肩上がりで急上昇し、2023年6月に上場来高値(2,500円)をつけました。

しかしその後は急下降し、直近では1000円前後のヨコヨコで推移していました。

直近の株価は、7/14に高値(1,212円)をつけたあとは下落し、8/2に安値(888円)をつけ、その後は1,000円前後のほぼヨコヨコで推移し、

そして、今回の立会外分売発表の翌営業日(10/13)は、立会外分売による需給悪化懸念により、窓を開けて出来高を伴い前日比 90円安(-8.53%)と急落しましたね。

その後の株価は、8月につけた直近の安値(888円)を割り込まずに上昇に転じていくのか、割り込んで下値模索をするのか注目していましたが・・・。

ご参考(立会外分売前の分析):【立会外分売は買いか?】プログリット(9560)

【立会外分売発表後の株価の動き】

結局、分売発表の翌々営業日に直近の安値(888円)を割り込んでしまい下値模索の動きとなり、分売日(10/20)の翌営業日までは下落基調で推移しました。

しかしそれ以降は、下値を切り上げながら推移しています。

要因分析:B-Rサーティワンアイス(2268)

この会社の立会外分売実施前の評価は、表4のように判断していました。

レベル
(⭐(最低)~
⭐⭐⭐⭐⭐(最高))
業績⭐⭐⭐
株主還元
(配当、株主優待等)
⭐⭐⭐
株価モメンタム⭐⭐⭐
流動性⭐⭐
分売数量⭐⭐
総合判定⭐⭐⭐
(中立)
表4:B-Rサーティワンアイス 立会外分売実施前の評価
※「総合判定」=⭐4つ以上「買い」、⭐3つ「中立」、⭐2つ以下「不参加」

今期(2023年12月期)3Qの業績は、販売拠点数の増加一店舗当たりの小売売上高が過去最高を記録し、利益面では品質を保ちつつ原料調達コストを抑制したこと、工場での製造管理の最適化生産スピード向上による製造原価低減を進めたことにより、

前年同期比 増収増益で、売上高は1割強増利益面は微増でした。

今期通期予想は、今3Q決算発表と同時に上方修正し、前期比 増収増益で、売上高は1割強増、利益面は営業利益と経常利益は微増の増益ですが、純利益は1割強の減益を見込み、

その通期予想に対する進捗率は、3Q終了時点で、売上高は3/4程度でそこそこ利益面は通期予想を超過しており順調でしたね。

株主還元は、配当利回り(会社予想)は0.96%(11/2時点)で、東証スタンダードの単純平均 2.30%(11/1時点) と比較すると低い水準でした。

直近5年間の配当金は、1株当たり30円で一定でしたが、今期は10円増配予定となっており、

配当性向は、20%台~100%台で推移しており、業績によってばらつきがありました。

そして、株主優待があり、毎年6月と12月に100株以上保有の株主は、同社製品と引き換えできる「eGift(電子ギフト)」1,200円分(600円×2枚)が進呈(株数に応じて、枚数は増加)され、

100株保有の場合、配当金+株主優待(2,400円相当)の利回りは1.54%になっていましたね。

株価モメンタムは、2022年3月に安値(3,920円)をつけた後は、上昇基調で推移し、同年7月に急騰して高値(4,290円)をつけ、その後は、安値を切り上げてはいましたが、高値は更新できていませんでした。

直近の株価は、4,100~4,200円の狭いレンジ内で推移しており、

今回の立会外分売発表の翌営業日(11/2)は、出来高は増加しましたが、それほど大きな反応はなく前日比20円安(-0.48%)と下落しました。

その後の株価は、このままヨコヨコで推移し、安値切り上げの上昇基調をキープするのか、7/24につけた直近の安値(4,050円)を下抜けて下値模索をするのか注目していましたが・・・。

ご参考(立会外分売前の分析):【立会外分売は買いか?】B-Rサーティワンアイス(2268) <2023年11月実施>

【立会外分売発表後の株価の動き】

分売発表の翌営業日以降は下落基調で推移し、分売日(11/9)には窓を開けて大きく下落し、一時は分売値段(3,977円)を下回りました

しかしその後は急速に株価は回復してきて、現時点では、25日移動平均線まであと少しのところまできています。

まとめ

バルニバービ(3418)、プログリット(9560)、B-Rサーティワンアイス(2268)の立会外分売の事前予想と1週間(5営業日)後の株価は、表5の結果になりました。

銘柄名事前
予想
結果(損益)
(「5営業日後始値」
ー「分売値段」)

[円](騰落率[%])
判定
バルニバービ中立-11
(-1.0)
プログリット中立-47
(-5.1)
×
B-Rサーティワン
アイス
中立+78
(+2.0)
表5:事前予想と結果
※事前予想の「買い」は3%以上の上昇、「中立」は±3%、「不参加」は3%以上の下落を想定しています。

今回は2勝1敗、勝率0.667まあまあの結果でした。

B-Rサーティワンアイスは、分売日に一瞬分売値段を割り込みましたが、その後は需給が改善して株価は上昇に転じました

しかし、バルニバービプログリットは、分売日の翌営業日又は2営業日後まで需給が改善せずに下落が続きました。

プログリットは、直近の安値を割り込んだのが痛かったですね。

今後の株価動向ですが、

バルニバービは、直近ではヨコヨコの値動きが続いています。

今後、高値を切り上げるような動きがあれば、更なる上昇が期待できそうです。

プログリットは、75日移動平均線に一旦タッチしましたが、その後はヨコヨコの値動きです。

ただ、今期の業績は好調を見込んでいますので、更なる好材料が出てくれば、上昇が加速するものと思われます。

B-Rサーティワンアイスは、株価の変動がほとんどなく安心して保有できる銘柄ですね。

12月末の株主優待権利取りも控えていますので、もう一段の上昇も期待できそうです。

参考になればうれしいです✨

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

※株式投資の実際の売買は、自己判断、自己責任でお願いします。

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