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【結果検証:立会外分売は買いか?】東京一番フーズ(3067)、太陽工機(6164)、アクシス(4012)

結果検証

こんにちは!

直近で立会外分売を実施した銘柄に関して、立会外分売で買った場合、利益は出たのか?

分売日当日と分売後1週間後の結果を検証しました。

今回は、2022年12月に分売が実施された東京一番フーズ太陽工機アクシスです。

最後までお付き合いいただけると嬉しいです💖

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分売値段とその後の株価推移

まずは、分売値段で買って一週間(5営業日)後まで保有した場合、含み益なのか含み損なのか?を確認していきましょう!

※売買手数料は考慮していません。

銘柄分売日分売
値段
[円]
ディス
カウント率
[%]
分売日
始値[円]
(増減率[%])
分売日
終値[円]
(同)
一週間後
の始値[円]
(日付)
損益[円]
(増減率[%])
東京一番
フーズ
(3067)
12/13
(火)
4762.86488
(+2.5)
499
(+4.8)
496
(12/20)
+20
(+4.2)
太陽工機
(6164)
12/14
(水)
1,0963.011,125
(+2.6)
1,115
(+1.7)
1,107
(12/21)
+11
(+1.0)
アクシス
(4012)
12/20
(火)
1,2543.021,263
(+0.7)
1,250
(-0.3)
1,246
(12/27)
-8
(-0.6)
表1:分売値段とその後の株価推移

分売日の寄付又は大引と1週間(5営業日)後の結果は、

東京一番フーズ太陽工機は、いずれの場合も損益プラス

アクシスは分売日の寄付で売却した場合は損益プラスでしたが、分売日の大引や1週間後の寄付で売却した場合は損益マイナスでした。

特に、東京一番フーズは、分売日の大引で売却した場合は4.8%の利益が出ていました。

東京一番フーズや太陽工機を分売で購入できた方、おめでとうございます!

ちなみに私は、太陽工機に200株購入申込みして当選無しでした(;´д`)トホホ

それでは個別に見ていきましょう!

要因分析:東京一番フーズ(3067)

この会社の立会外分売実施前の評価は、表2のように判断していました。

レベル
(⭐(最低)~
⭐⭐⭐⭐⭐(最高))
業績⭐⭐⭐
株主還元
(配当、株主優待等)
⭐⭐⭐
株価モメンタム⭐⭐
流動性⭐⭐
分売数量⭐⭐
総合判定⭐⭐⭐(中立)
表2:東京一番フーズ 立会外分売実施前の評価
※「総合判定」=⭐4つ以上「買い」、⭐3つ「中立」、⭐2つ以下「不参加」

前期(2022年9月期)通期の業績は、まん延防止等重点措置が解除され売上高は回復したが、諸物価の高騰により、
売上高は前期比 3割強増利益面は営業利益は赤字幅縮小経常利益は主に助成金収入 610百万円があり2倍強の増益純利益は7倍の増益の結果でした。

今期(2023年9月期)通期予想は、新型コロナウイルスの感染の完全収束は依然として不透明な状況で、これに加えエネルギーや食材価格等の高騰が続くと予想し、
前期比 増収増益で、売上高は2割弱増、利益面は営業利益は黒字転換ですが、経常利益と純利益は1~6割の減益を見込んでいました。

株主還元は、今期(2023年9月期)の配当金は、会社予想は未定としていますが、

直近5年間の配当金は、直近3年は無配が続いており、年間1株当たり0~5円で推移していました。

また、株主優待があり、毎年3月末と9月末の年2回、500株以上保有の株主は、「泳ぎとらふぐコース一人前」等から選択できる「株主様ご優待券」1枚(株数により、枚数は増加)が進呈されるところは魅力的でしたね。

株価モメンタムは、2020年のコロナショック時の安値から上昇し、2021年3月に高値(620円)をつけましたが、その後は、570~600円のレンジ内で推移していました。

直近では、580円近辺でヨコヨコで推移していたが、今回の立会外分売発表の翌営業日(12/7)は、短期的な需給悪化懸念からか、出来高を伴い窓を開けて、前日比 49円安(-8.51%)と急落し、10月末につけた年初来安値(571円)を大きく更新してしまいました。

その後の株価は、この日つけた年初来安値(516円)を下抜けずに上昇に転じていくのか、再び割り込み下値模索をするのか注目していましたが・・・。

ご参考(立会外分売前の分析):【立会外分売は買いか?】東京一番フーズ(3067)

【立会外分売発表後の株価の動き】

<日足チャート(直近3か月)>

出所:楽天証券サイト

結局、立会外分売発表の翌営業日以降も需給悪化懸念は解消されず、この日につけた年初来安値を下抜け下落基調で推移しましたが、

分売日1週間後までは、何とか分売値段(476円)を割り込まずに推移しています。

要因分析:太陽工機(6164)

この会社の立会外分売実施前の評価は、表3のように判断していました。

レベル
(⭐(最低)~
⭐⭐⭐⭐⭐(最高))
業績⭐⭐⭐⭐
株主還元
(配当、株主優待等)
⭐⭐⭐
株価モメンタム⭐⭐⭐
流動性⭐⭐
分売数量⭐⭐⭐
総合判定⭐⭐⭐(中立)
表3:太陽工機 立会外分売実施前の評価
※「総合判定」=⭐4つ以上「買い」、⭐3つ「中立」、⭐2つ以下「不参加」

今期(2022年12月期)3Qの業績は、国内外で活発な設備投資が継続し、同社の受注状況も好調に推移しており、
前年同期比 増収増益
で、売上高は5割弱増利益面は6割~2倍弱の増益で好調でした。

今期通期予想は、今3Q決算発表と同時に、原材料等の価格高騰の影響を受け、利益面のみ下方修正し、前期比 増収増益で、売上高は3割強増利益面は3~4割の増益を予想しており、

その通期予想に対する進捗率は3Q終了時点で、売上高は3/4程度でそこそこで、利益面は6割弱で遅れ気味でした。

株主還元は、配当利回り(予想)は3.36%(12/8時点) で、東証スタンダードの単純平均 2.22%(12/7時点) と比較すると高い水準でした。

そして、直近5年間の配当金は、年間1株あたり30~50円で、配当性向は20~50%程度で推移していました。

株価モメンタムは、2021年11月に安値(965円)をつけた後は高値切り上げ安値切り上げで上昇し、今年11月に高値(1,400円)をつけていました。

直近では、今3Qの決算と通期業績の利益面のみの下方修正を発表した翌営業日(11/8)に窓を開けて急落し、11/9に安値(1,143円)をつけましたが、その後は、緩やかながら回復基調で推移していました。

そして、今回の立会外分売発表の翌営業日(12/8)は、それほど反応はなく前日比 8円安(-0.67%)で終了し、

その後の株価は、上昇基調を継続し、年初来高値(1,400円)に向かって上昇していくのか、直近の安値(1,143円)を割り込む展開になるのか注目していましたが・・・。

ご参考(立会外分売前の分析):【立会外分売は買いか?】太陽工機(6164)

【立会外分売発表後の株価の動き】

<日足チャート(直近3か月)>

出所:楽天証券サイト

分売発表翌営業日以降、直近の安値を割り込み分売日(12/14)の翌日までは下落しましたが、

分売日や分売後5営業日は、分売値段(1,096円)は割り込まずに推移しています。

分売日の翌営業日以降は、需給悪化懸念が解消してきたというところでしょうか。

要因分析:アクシス(4012)

この会社の立会外分売実施前の評価は、表4のように判断していました。

レベル
(⭐(最低)~
⭐⭐⭐⭐⭐(最高))
業績⭐⭐⭐
株主還元
(配当、株主優待等)
⭐⭐
株価モメンタム⭐⭐⭐
流動性⭐⭐
分売数量⭐⭐
総合判定⭐⭐⭐(中立)
表4:アクシス 立会外分売実施前の評価
※「総合判定」=⭐4つ以上「買い」、⭐3つ「中立」、⭐2つ以下「不参加」

今期(2022年12月期)3Qの業績は、セキュリティサービス及びデジタルコンサルティングサービスを開始し、高度化する多数の先端技術の吸収を積極的に行い
前年同期比 増収減益で、売上高は2割強増利益面は2割前後の増益で好調でした。

今期通期予想は、前期比 増収増益で、売上高は2割弱増利益面は微減の減を予想しており、

その通期予想に対する進捗率は3Q終了時点で、売上高は3/4程度でそこそこで、利益面は8割を超えており順調でした。

株主還元は、配当利回り(予想)は0.72%(12/12時点) で、東証スタンダードの単純平均 2.22%(12/9時点) と比較すると低い水準でした。

そして、直近の配当金は、2021年12月期に初配し、年間1株あたり5円配当性向は5%台で低めでした。

株価モメンタムは、2021年12月から下落トレンドで推移していましたが、今年2月に安値(1,263円)をつけて下げ止まり、その後は余り動きはなく、1,400円近辺で推移していました。

直近は下落基調で推移し、今回の立会外分売発表の翌営業日(12/12)は出来高は増加しましたが、前日比 3円安(-0.22%)と小幅な下落で終了していました。

その後の株価は、直近のレンジの下限(1,360円)を下抜けず、上昇に転じていくのか、下抜けて下値模索をするのか注目していましたが・・・。

ご参考(立会外分売前の分析):【立会外分売は買いか?】アクシス(4012)

【立会外分売発表後の株価の動き】

<日足チャート(直近3か月)>

出所:楽天証券サイト

結局、分売日(12/20)の前日に大きな陰線をつけて下落し、レンジの下限(1,360円)を大きく割り込みました

そして、分売日の寄付は何とか分売値段(1,254円)を上回っていましたが、需給悪化懸念がなかなか解消されずそれ以降は分売値段を下回って推移しています。

まとめ

東京一番フーズ(3067)、太陽工機(6164)、アクシス(4012)の立会外分売予想と1週間(5営業日)後の株価は、表5のようになりました。

銘柄名事前予想結果(損益)
(「1週間(5営業日)後始値」
ー「分売値段」)

[円](%)
判定
東京一番フーズ中立+20
(+4.2)
×
太陽工機中立+11
(+1.0)
アクシス中立-8
(-0.6)
表5:事前予想と結果
※事前予想の「買い」は3%以上の上昇、「中立」は±3%、「見送り」は3%以上の下落を想定しています。

今回は2勝1敗、勝率0.667まあまあの結果でした。

地合いとして、日経平均株価が12月中旬以降下落基調で推移していることも相まって、全体的に分売後の戻りが鈍いといった印象です。

特に東京一番フーズは、分売日の1週間後くらいまでは分売値段を割り込みませんでしたが、それ以降は下落が継続しています。

今後の株価動向ですが、

東京一番フーズは、分売の1週間後以降、下止まりを見せておらず、年初来安値を更新中です。

下げ止まりからの反転上昇に期待です。

太陽工機は、徐々にですが、下げ止まりを見せ上昇基調に転換しつつあります

立会外分売発表前の株価への戻しに期待です。

アクシスは、今後も徐々に需給悪化が解消してくると考えられ、分売日に空けた窓を埋めにいく展開が予想されます。

東証マザーズ指数も直近では底打ち感が出てきていますので、今後の上昇が楽しみですね。

参考になればうれしいです✨

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

※株式投資の実際の売買は、自己判断、自己責任でお願いします。

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