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【立会外分売は買いか?】東計電算(4746) <2025年12月実施>

こんにちは!

直近で立会外分売の実施を発表した銘柄に関して、分売で買った場合、利益を得ることができるのか?直近の経営状況や客観的な指標、株価モメンタム等を踏まえ、総合的に分析しました。

今回は、東証スタンダードから情報・通信業種の東計電算です。

最後までお付き合いいただけるとうれしいです!

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新規株主を増やすことを目的として、上場会社が大株主である銀行やオーナー経営者などの保有株を小口に分けて、証券取引所の立会外で不特定多数に売り出すこと。
取引開始前など取引時間外(=立会外)に売り出されることからこのように呼ばれる。

立会外分売の概要

実施日や株数は以下です。販売価格は、会社側から実施日前日に発表があります。

分売数量は決まっていて、100株単位で最大5,000株まで購入できます。

早ければ12/22(月)の夕刻に、会社側からの適時開示で分売値段のお知らせがあります。このブログでも追記しますので、チェックしてくださいね💖

分売予定日2025 年12月23日(火)
分売数量60 万
(発行済み株式総数 18,700,000 株の約3.20%
分売値段3,865 円
(12/22決定:終値 4,005 円)
ディスカウント率3.50 %
(12/22決定)
申込単位数量100 株
申込上限数量5,000 株
表1:東計電算(4746) 立会外分売概要

【立会外分売実施の目的】

としています。

今回の分売数量は、発行済み株式総数の約3.20%多い数量(※1)です。

※1:一概に言えませんが、目安として、5%以上:かなり多い、3%以上5%未満:多い、1%以上3%未満:ほどほど、1%未満:少ないとしています。

また、この銘柄の直近の出来高(売買が成立した株式の数量)の5日平均は550百株、25日平均は215百株(12/16時点)で、流動性は低い水準です。

そして、今回の分売数量(6,000百株)は、1日の出来高(25日平均:215百株)の約28倍で、この銘柄の平均的な出来高からすると分売数量は多めといえます。

【過去の立会外分売結果】

ご参考までに、この会社は、今年5月にも立会外分売を実施しており、その時の分売値段と分売日以降の株価の動きは、表2のようになっています。

(※売買手数料は考慮していません。)

分売日分売
株数
[万株]
分売
値段
[円]
ディス
カウント

[%]
分売日
始値
[円]
(騰落率

[%])
分売日
終値
[円]
(同)
1週間後の
始値[円]
(日付)
損益[円]
(騰落率

[%])
2025/
5/15
303,6103.483,740
(+3.6)
3,840
(+6.4)
3,725
(5/22)
+115
(+3.2)
表2:東計電算 過去の分売値段とその後の株価

分売値段で購入し、分売日の寄付や大引分売日1週間後の寄付で売却した場合の騰落率+3.2+6.4%でした。

その時の地合いの良し悪しも影響してくるとは思いますが、ご参考まで。

【参考記事】

(前回(2025年5月実施)の分売):【立会外分売は買いか?】東計電算(4746)

(前回予想の振り返り):【2025年第2四半期 立会外分売】騰落率ランキング✨

どんな会社?

創業以来約50年にわたり、時代が情報産業に求めるITサービスを提供している会社です。

事業内容は、「情報処理・ソフトウェア開発業務」(ソフトウェア開発業務・システム運用業務・ファシリティサービス業務)、「機器販売業務」、「リース等その他の業務」(各種事務用機器のリース、ビル・マンションの不動産賃貸業務)を行っています。

事業セグメントは、上記3つのセグメントで構成され、

2024年12月期通期のセグメント別売上高構成比は、

となっており、「情報処理・ソフトウェア開発業務」が9割を占めています。

直近の経営概況

【2025年12月期3Q(2025年1月~9月)の経営成績】

(日本基準(連結):2025年5月7日発表)

決算期売上高
[億円]
(前年
同期比
増減率
[%])
営業
利益
[百万円]
(同)
経常
利益
[百万円]
(同)
親会社株主
帰属する
当期純利益
[百万円]
(同)
2024年12月期
3Q累計
145
(4.6)
4,093
(12.5)
4,639
(14.5)
3,223
(11.9)
2025年12月期
3Q累計
156
(7.5)
4,665
(14.0)
5,299
(14.2)
3,777
(17.2)
2025年12月期
通期会社予想
(2025年11月4日
修正)
204
(4.2)
6,154
(10.4)
7,156
(10.9)
5,068
(12.7)
通期予想に対する
3Qの進捗率[%]
76.275.874.074.5
表3:東計電算 2025年12月期3Q経営成績と2025年12月期通期予想

表3の通り、前年同期比 増収増益で、売上高は1割弱増利益面は1割強~2割弱増でした。

今期(2025年12月期)通期の業績予想は、今3Q決算発表と同時に売上高は下方利益面は上方修正しており、

前期比 増収増益で、売上高は微増利益面は1割強増を見込んでいます。

その通期予想に対する進捗率は3Q終了時点で、売上高利益面ともに7~8割でそこそこです。

【2025年12月期3Qの状況、経営成績の要因】

情報処理・ソフトウェア開発業界は、ユーザー企業における情報化投資計画は、業務のIT化、デジタル化への推進に関心が高まり、比較的堅調な水準にあるものの、

関税による需要の落ち込みのほか、人件費の上昇や物価高による消費の減速による影響が懸念されています。

このような環境のなかで、同社グループは、システムインテグレータとして、多様化する顧客ニーズに対応し、積極的に営業展開を進めました。

具体的には、同社の情報システム資産を活用したサービス商品の拡販を重点課題とし、商品化の促進システム運用業務売上の拡大に取り組みました。

以上の結果、当3Q連結累計期間の業績は、表3の数値の前年同期比 増収増益となりました。

【セグメント別の業績】

セグメント別の業績は、表4の結果になりました。

主力の「情報処理・ソフトウェア開発業務」前年同期比 増収増益

「機器販売業務」「リース等その他の業務」増収減益となっています。

セグメント売上高
[億円]

(前年
同期比

増減率
[%])
営業
利益
[百万円]

(同)
情報処理・ソフトウェア
開発業務
140
(7.0)
4,329
(16.2)
機器販売業務12.6
(13.9)
285
(△9.5)
リース等
その他の業務
2.6
(6.1)
51
(△1.0)
表4:2025年12月期3Q セグメント別業績

セグメント毎の状況は以下です。

情報処理・ソフトウェア開発業務

システム運用業務が堅調に推移したことにより、前年同期比 増収増益となりました。

機器販売業務

ソフトウェアの導入や更新に伴うハードウェア販売が増加したものの、販売にかかるコストがかさんだことにより、前年同期比 増収減益となりました。

リース等その他の業務

建設業界向け事務機器レンタル収入は堅調に推移したものの、

利幅の小さい業務が増加したことにより、前年同期比 増収減益となりました。

【財政面の状況】

自己資本比率>(自己資本(総資本-他人資本)÷総資産)×100

2025年12月期3Q末時点で81.4%と前期末(80.8%)から0.6ポイント増加しました。

負債及び純資産の、主な前期末比の増減は以下となっています。(単位:百万円)

自己資本比率の数値としては良好なレベルです。(20%以上を安全圏内としています。)

【今期(2025年12月期)通期業績予想の修正】

今3Q決算発表と同時に、2025年12月期通期の業績予想を前回予想と比べ、売上高は微減利益面は微増~1割弱の増額修正をしています。

2025年12月期通期の業績予想は表5です。

売上高
[億円]
営業
利益
[百万円]
経常
利益
[百万円]
親会社株主に
帰属する
当期純利益

[百万円]
1株当たり
当期純利益

[円]
1株当たり
年間配当金

[円]
前回(2025/8/4)
発表予想
2096,0746,1964,803268.47125
今回修正予想2046,1547,1565,068282.44141
増減額△5.08024026416
増減率[%]△2.41.33.55.512.8
表5:東計電算 2025年12月期通期連結業績予想数値の修正(2025年11月4日発表)

修正の理由は、

としています。

なお、配当予想に関しても、同社は株主に対する利益還元を経営の重要課題の一つとして認識し、

安定的な経営基盤の確保株主資本利益率の向上に努めるとともに、配当安定的な配当の継続を業績に応じて行うことを基本方針としており、

このため、今期の期末配当を、この基本方針と業績予想の修正を勘案し、前回予想から16円増配し、1株当たり78.5円(年間141円)に修正しています。

株価指標と動向

【2025/12/16(火)終値時点の数値】

PERは、同業で時価総額が近い、オービック(4684) 30.0倍、さくらインターネット(3778) 598倍と比較すると、低い水準です。

配当利回り4.14%で、東証スタンダードの単純平均2.39%(12/15時点) と比較すると高い水準です。

表6のように、直近5年間の配当金は、年間1株あたり62.5~125円(2024年1月1日付1/2分割後換算)で推移しており、連続増配を継続中です。

配当性向は、40%台後半で安定して推移しています。

決算期1株当たり
年間配当金
[円)]
配当性向
[%]
2020年12月期62.546.0
2021年12月期8048.6
2022年12月期9549.6
2023年12月期11049.4
2024年12月期12549.7
表6:東計電算 年間配当金推移

この会社は、

株主に対する利益還元を経営の重要課題の一つとして認識しています。

安定的な経営基盤の確保株主資本利益率の向上に努めるとともに、配当安定的な配当の継続を業績に応じて行うことを基本方針としています。

【株主優待】

この会社は株主優待があり、毎年12月末に100株以上保有の株主は、おこめ券2枚(440円×2=880円相当)が進呈されます。

100株保有の場合、配当金+株主優待(880円相当)利回りは4.36%となります。

個人投資家にとってうれしい内容ですね!

【直近の株価動向】

<週足チャート(直近2年間)>

2024年3月に安値(3,275円)をつけた後は、高値切り上げ安値切り上げの上昇基調で推移し、同年9月に高値(5,070円)をつけました。

しかしその後は、高値を切り下げながら下落基調で推移しています。

ただ、2025年後半以降は、4,000円前後のほぼヨコヨコで推移しています。

<日足チャート(直近3か月間)>

10月末に安値(3,800円)をつけるまでは下落基調でしたが、その後は上昇に転じ翌月中旬に高値(4,230円)をつけました。

しかしそれ以降は調整しており、今回の立会外分売発表の翌営業日(12/16)は、分売による短期的な需給悪化懸念地合いが悪かったことが重なり、前日比 65円安(-1.58%)と急落しています。

今後の株価は、節目の4,000円や直近の安値(3,800円)を割り込まずヨコヨコから上昇に転じていくのか、割り込んで下値模索を継続するのか、要注目です。

まとめ

【業績】

【株主還元】

【流動性・分売数量】

【株価モメンタム】

以上のことから、

レベル
(⭐(最低)~
⭐⭐⭐⭐⭐(最高))
業績⭐⭐⭐⭐
株主還元
(配当、株主優待等)
⭐⭐⭐⭐
株価モメンタム⭐⭐⭐
流動性⭐⭐
分売数量⭐⭐
総合判定⭐⭐⭐
(中立)
※「総合判定」=⭐4つ以上「買い」、⭐3つ「中立」、⭐2つ以下「不参加」

と判断しました。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

※株式投資の実際の売買は、自己判断、自己責任でお願いします。

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