こんにちは!
直近で立会外分売を実施した銘柄に関して、立会外分売で買った場合、利益は出たのか?
分売日当日と分売後1週間後の結果を検証しました。
今回は、2023年8月に分売が実施されたアミファ、東京自働機械、マサルです。
最後までお付き合いいただけると嬉しいです💖
分売値段とその後の株価推移
まずは、分売値段で買って一週間(5営業日)後まで保有した場合、含み益なのか含み損なのか?を確認していきましょう!
※売買手数料は考慮していません。
銘柄 | 分売日 | 分売 値段 [円] | ディス カウント率 [%] | 分売日 始値[円] (騰落率[%]) | 分売日 終値[円] (同) | 一週間後 の始値[円] (日付) | 損益[円] (騰落率 [%]) |
アミファ (7800) | 8/23 (水) | 629 | 3.08 | 630 (+0.2) | 635 (+1.0) | 651 (8/30) | +22 (+3.5) |
東京自働機械 (6360) | 8/24 (木) | 2,634 | 3.09 | 2,721 (+1.1) | 2,777 (+0.6) | 2,839 (8/31) | +205 (+7.8) |
マサル (1795) | 8/28 (月) | 3,541 | 2.99 | 3,550 (+0.3) | 3,545 (+0.1) | 3,575 (9/4) | +34 (+1.0) |
分売日の寄付又は大引と1週間(5営業日)後の結果は、
全ての銘柄は、全ての段階で損益プラス、
の結果でした。
特に、東京自働機械は、分売日1週間後(5営業日)の寄付で売却した場合は7.8%の利益が出ていました。
分売で購入し利益が出た方、おめでとうございます!
ちなみに私は、東京自働機械に200株、マサルに100株購入申込みしましたが、当選無しでした。
最近は外れっぱなしです(;´д`)トホホ
それでは個別に見ていきましょう!
要因分析:アミファ(7800)
この会社の立会外分売実施前の評価は、表2のように判断していました。
レベル (⭐(最低)~ ⭐⭐⭐⭐⭐ (最高)) | |
業績 | ⭐⭐⭐ |
株主還元 (配当、株主優待等) | ⭐⭐⭐⭐ |
株価モメンタム | ⭐⭐⭐ |
流動性 | ⭐⭐ |
分売数量 | ⭐⭐ |
総合判定 | ⭐⭐⭐ (中立) |
※「総合判定」=⭐4つ以上「買い」、⭐3つ「中立」、⭐2つ以下「不参加」
今期(2023年9月期)3Qの業績は、クリスマス、バレンタイン等のイベント関連商品が好調に推移し、売上高は大幅増となったが、円安による商品仕入価格高騰の影響が響いて、前年同期比減益となり、
前年同期比 増収減益で、売上高は4割強増、利益面は1割強~3割弱の減益でした。
今期通期予想は、今3Q決算発表と同時に、イベント関連商品がコロナ禍の落ち着きに伴って好調に推移したほか、新商品のヒット率が⼤幅に上がり、⼤幅な増収となる⾒込みとなったため、売上高のみ上方修正しており、
前期比 増収減益で、売上高は4割弱増、利益面は4割弱~5割強の減益を予想し、
その通期予想に対する進捗率は、3Q終了時点で、売上高は6割弱で遅れ気味でしたが、利益面は既に通期見込みを超過している状況でしたね。
株主還元は、配当利回り(会社予想)は3.54%(8/18時点)で、東証スタンダードの単純平均 2.25%と比較すると高い水準でした。
また、会社の方針は安定的かつ継続的な配当を実施するとしており、配当性向30%を目標としていましたので、この点も業績が良ければ配当金が増えるということで、良い点でしたね。
そして、株主優待もあり、毎年9月末に100株以上保有の株主は、継続保有期間3年以上の株主を対象に、同社オリジナルデザインのクオカードが保有株数に応じて進呈され(100株以上:1,000円分、1,000株以上:3,000円分)、
3年以上継続で100株保有の場合、配当金+株主優待(1,000円分)で、利回りは5.02%となっていました。
株価モメンタムは、2021年9月に高値(760円)をつけた後は下落基調で推移し、翌年3月に安値(580円)をつけましたが、それ以降は、高値切り上げ安値切り上げの上昇トレンドでした。
直近の株価は、8/8に年初来高値(709円)をつけるまでは順調に上昇しましたが、その後は調整し、
今回の立会外分売と今3Q決算発表の翌営業日(8/15)は、分売による需給悪化を嫌気され、前日比 23円安(-3.3%)と出来高を伴い下落しました。
その後の株価は、75日移動平均線の上をキープし上昇に転じていくのか、これを下抜けて下値模索をするのか注目していましたが・・・。
ご参考(立会外分売前の分析):【立会外分売は買いか?】アミファ(7800)
【立会外分売発表後の株価の動き】
<日足チャート(直近3か月)>
分売発表の翌営業日以降、分売日(8/23)の寄付まで急落しましたが、それ以降は何とか分売値段(629円)を割り込まず、上昇に転じてきており、
分売日以降は需給悪化懸念が後退し、順調に株価は伸長しています。
要因分析:東京自働機械(6360)
この会社の立会外分売実施前の評価は、表3のように判断していました。
レベル (⭐(最低)~ ⭐⭐⭐⭐⭐ (最高)) | |
業績 | ⭐⭐⭐ |
株主還元 (配当、株主優待等) | ⭐⭐⭐ |
株価モメンタム | ⭐⭐⭐ |
流動性 | ⭐⭐ |
分売数量 | ⭐⭐⭐ |
総合判定 | ⭐⭐⭐ (中立) |
※「総合判定」=⭐4つ以上「買い」、⭐3つ「中立」、⭐2つ以下「不参加」
今期(2024年3月期)1Qの業績は、生産機械部門の売上が大型プロジェクトの受注が多く堅調で、
前年同期比 増収増益で、売上高は2倍、利益面は黒字転換で好調でした。
今期通期予想は、生産機械事業が前期比大幅増の受注残を確保できているため、
前期比 増収減益で、売上高は微増、利益面は微減~1割強の減益を予想しており、
その通期予想に対する進捗率は、1Q終了時点で、売上高、利益面ともに1/4程度でそこそこでしたね。
株主還元は、配当利回り(予想)は2.09%(8/10時点) で、東証スタンダードの単純平均 2.20%とほぼ同水準で、
直近5年間の配当金は、1株あたり40~60円で推移しており、配当性向は、10%台で安定していましたね。
会社の方針は、長期的に安定した配当を継続しつつ、業績及び経営の状況を踏まえ配当を増額するとしていました。
株価モメンタムは、2023年4月下旬までは、1,500~2,000円前後で推移していましたが、2023年3月期の業績を上方修正後、一気に株価は跳ね上がり、そしてそれ以降も順調に上昇を続け、7月下旬に上場来高値(3,420円)をつけました。
直近の株価は、7/26に上場来高値(3,420円)をつけるまで右肩上がりの上昇トレンドで推移していましたが、
それ以降は調整しており、今回の立会外分売発表時点(8/10)では、25日移動平均線の下で推移していましたね。
その後の株価は、75日移動平均線を下抜けずに上昇に転じていくのか、下抜けて下値模索をするのか注目していましたが・・・。
ご参考(立会外分売前の分析):【立会外分売は買いか?】東京自働機械 (6360) <2023年8月実施>
【立会外分売発表後の株価の動き】
<日足チャート(直近3か月)>
分売発表の4営業日後までは下落基調で推移しましたが、75日移動平均線付近で下げ止まり、
その後は、分売による需給悪化懸念の後退により上昇に転じて、現時点(9/8)ではすべての移動平均線の上で推移しています。
要因分析:マサル(1795)
この会社の立会外分売実施前の評価は、表4のように判断していました。
レベル (⭐(最低)~ ⭐⭐⭐⭐⭐ (最高)) | |
業績 | ⭐⭐⭐ |
株主還元 (配当、株主優待等) | ⭐⭐⭐⭐ |
株価モメンタム | ⭐⭐⭐ |
流動性 | ⭐⭐ |
分売数量 | ⭐⭐ |
総合判定 | ⭐⭐⭐ (中立) |
※「総合判定」=⭐4つ以上「買い」、⭐3つ「中立」、⭐2つ以下「不参加」
今期(2023年9月期)3Qの業績は、3Q連結累計期間の受注高は前年同期比3割増だが、販管費の増加及び4Qに完工を迎える案件が比較的多いことから、
前年同期比 増収減益で、売上高は1割強増、利益面は6割前後の減益でした。
今期通期予想は、新築物件での工程が増加傾向にあるため採算性に留意しつつ人員手配に注力するとともに、引続き、改修工事、特に直接受注工事の受注を増強し利益確保を目指し、
前期比 増収増益で、売上高は2割弱増、利益面は5割弱~2.2倍の増益を予想しており、
その通期予想に対する進捗率は、3Q終了時点で、売上高は3/4程度でそこそこでしたが、利益面は1割前後で遅れ気味でしたね。
株主還元は、配当利回り(予想)は3.06%(8/21時点) で、東証スタンダードの単純平均 2.25%(8/18時点) と比較すると高い水準で、
直近5年間の配当金は、1株あたり80~160円で推移しており、配当性向は、30%台で安定していましたね。
また、株主優待があり、毎年3月末及び9月末に「ジャンボ宝くじ」が進呈されるという他にはないユニークな内容でした。
株価モメンタムは、2021年9月に高値(3,980円)をつけた後は急落し、同年12月に安値(2,994円)をつけましたが、その後は、3,200円前後での推移でしたが、今年に入り上昇基調で推移しました。
直近の株価は、上昇基調で推移し、今3Q決算が8/9の場中に発表され、一時的に急騰して年初来高値(3,890円)をつけましたが、それ以降は調整し、
今回の立会外分売が8/21の場中に発表されその後、分売による需給悪化を懸念され、前日比 40円安(-1.1%)と大きめの陰線をつけて下落しました。
その後の株価は、75日移動平均線の上をキープし上昇に転じていくのか、下抜けて下値模索をするのか注目していましたが・・・。
ご参考(立会外分売前の分析):【立会外分売は買いか?】マサル(1795) <2023年8月実施>
【立会外分売発表後の株価の動き】
<日足チャート(直近3か月)>
分売発表後から分売日前日までは、ほぼヨコヨコの値動きでしたが、分売日(8/28)に窓を開けて出来高を伴い下落し、分売値段(3,541円)に接近しました。
しかし、75日移動平均線を下抜けることなく、その後は上昇基調で推移しています。
まとめ
アミファ(7800)、東京自働機械(6360)、マサル(1795)の立会外分売の事前予想と1週間(5営業日)後の株価は、表5のようになりました。
銘柄名 | 事前 予想 | 結果(損益) (「5営業日後始値」 ー「分売値段」) [円](騰落率[%]) | 判定 |
アミファ | 中立 | +22 (+3.5) | × |
東京自働機械 | 中立 | +205 (+7.8) | × |
マサル | 中立 | +34 (+1.0) | 〇 |
※事前予想の「買い」は3%以上の上昇、「中立」は±3%、「不参加」は3%以上の下落を想定しています。
今回は1勝2敗、勝率0.333。反省ですm(_ _”m)
どの銘柄も、8月中旬から下旬にかけての日経平均の上昇も相まって、分売日までに株価は底をうち、
それ以降は分売による需給悪化懸念が後退して上昇に転じ、それ以降も上昇を継続中です。
特に、東京自働機械は分売日の4営業日前から上昇に転じ、以降は休みなく上昇を続けています。
今後の株価動向ですが、
アミファは、9月末の期末一括配当と株主優待取りが迫っています。
9月末に向けての株価上昇に期待です。
東京自働機械は、分売による需給悪化懸念により、一時的に株価は軟調となりましたが、すぐに戻りを見せ、中長期的には上昇基調を継続しています。
この押し目からの更なる上昇に期待です。
マサルも、9月末の期末一括配当と株主優待取りが控えています。
25日移動平均線を上抜ければ、上昇の加速が期待できそうです。
参考になればうれしいです✨
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
※株式投資の実際の売買は、自己判断、自己責任でお願いします。