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【結果検証:立会外分売は買いか?】扶桑薬品工業(4538)、浜木綿(7682)、帝国ホテル(9708)

結果検証

こんにちは!

直近で立会外分売を実施した銘柄に関して、立会外分売で買った場合、利益は出たのか?

分売日当日と分売後1週間後の結果を検証しました。

今回は、2023年9月に分売が実施された扶桑薬品工業浜木綿、10月の帝国ホテルです。

最後までお付き合いいただけると嬉しいです💖

分売値段とその後の株価推移

まずは、分売値段で買って一週間(5営業日)後まで保有した場合、含み益なのか含み損なのか?

確認していきましょう!

※売買手数料は考慮していません。

銘柄分売日分売
値段
[円]
ディス
カウント率
[%]
分売日
始値[円]
(騰落率[%])
分売日
終値[円]
(同)
一週間後
の始値[円]
(日付)
損益[円]
(騰落率

[%])
扶桑薬品工業
(4538)
9/20
(水)
1,9802.992,061
(+4.1)
2,035
(+2.8)
2,003
(9/27)
+23
(+1.2)
浜木綿
(7682)
9/20
(水)
2,9742.973,010
(+1.2)
3,000
(+0.9)
3,000
(9/27)
+26
(+0.9)
帝国ホテル
(9708)
10/4
(水)
9222.95922
(±0)
920
(-0.2)
921
(10/12)
-1
(-0.1)
表1:分売値段とその後の株価推移

分売日の寄付又は大引と1週間(5営業日)後の結果は、

扶桑薬品工業浜木綿は、全ての段階で損益プラス

帝国ホテルは、分売日の寄付で売却した場合損益トントン分売日の大引と分売日1週間(5営業日)後の寄付の場合は小幅ながら損益マイナス

の結果でした。

特に、扶桑薬品工業は、分売日1週間後(5営業日)の寄付で売却した場合は4.1%の利益が出ていました。

分売で購入し利益が出た方、おめでとうございます!

ちなみに私は、扶桑薬品工業に200株購入申込みして100株当選し、その日のうちに売却。6,000円程度利益が出ました💖

それでは個別に見ていきましょう!

要因分析:扶桑薬品工業(4538)

この会社の立会外分売実施前の評価は、表2のように判断していました。

レベル
(⭐(最低)~
⭐⭐⭐⭐⭐
(最高))
業績⭐⭐⭐
株主還元
(配当、株主優待等)
⭐⭐⭐
株価モメンタム⭐⭐⭐
流動性⭐⭐
分売数量⭐⭐
総合判定⭐⭐⭐
(中立)
表2:扶桑薬品工業 立会外分売実施前の評価
※「総合判定」=⭐4つ以上「買い」、⭐3つ「中立」、⭐2つ以下「不参加」

今期(2024年3月期)1Qの業績は、売上高は後発医薬品の販売増等利益面では原資材価格の値上がりによる売上原価率の上昇等により、

前年同期比 増収減益で、売上高は1割弱増利益面は1割前後の減益でした。

今期通期予想は、前期比 増収減益で、売上高は微増利益面は1~2割弱の減益を見込み、

その通期予想に対する進捗率は、1Q終了時点で、売上高は1/4程度でそこそこ、利益面は営業利益と経常利益1/4程度でそこそこですが、純利益は4割弱で順調でしたね。

株主還元は、配当利回り(会社予想)は3.43%(9/15時点)で、東証プライムの単純平均 2.17%(9/14時点)と比較すると高い水準でした。

直近5年間の配当金は、1株当たり60~80で推移し、配当性向30~70%台で推移していました。

株価モメンタムは、2021年9月の高値(2,710円)からは、高値切り下げ安値切り下げの下落トレンドで推移し、

2023年1月に安値(1,879円)をつけたあとは、その後は、緩やかながら上昇基調に転換しました。

直近の株価は、6/1に安値(1,922円)をつけた後は、高値切り上げ安値切り上げの上昇基調で、9/6に年初来高値(2,219円)をつけましたが、

その後は調整しており、今回の立会外分売発表の翌営業日(9/13)は、分売による需給悪化懸念から窓を開けて、前日比 154円安(-6.99%)と急落し、それ以降はヨコヨコの値動きでしたね。

その後の株価は、6月につけた安値(1,922円)を下抜けずに、ヨコヨコから上昇に転じていくのか、下抜けて下値模索をするのか注目していましたが・・・。

ご参考(立会外分売前の分析):【立会外分売は買いか?】扶桑薬品工業(4538)

【立会外分売発表後の株価の動き】

分売発表後から分売日まではヨコヨコの値動きが続きましたが、

9月中旬から月末にかけて地合いが悪かったこともあり、それ以降は下落基調で推移しました。

しかし、分売日の5営業日後までは分売値段(1,980円)を割り込まずに推移しています。

要因分析:浜木綿(7682)

この会社の立会外分売実施前の評価は、表3のように判断していました。

レベル
(⭐(最低)~
⭐⭐⭐⭐⭐
(最高))
業績⭐⭐⭐
株主還元
(配当、株主優待等)
⭐⭐⭐
株価モメンタム⭐⭐⭐⭐
流動性⭐⭐
分売数量⭐⭐⭐
総合判定⭐⭐⭐
(中立)
表3:浜木綿 立会外分売実施前の評価
※「総合判定」=⭐4つ以上「買い」、⭐3つ「中立」、⭐2つ以下「不参加」

前期(2023年7月期)の業績は、当期の前半までは新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けましたが、後半からは客足が徐々に回復2期連続で増収、利益面は、食材の仕入価格が高騰し、売上原価率が前期より増加したことにより、

前期比 増収増益で、売上高は2割弱増、利益面は営業利益は黒字転換経常利益は5割弱の減益純利益は赤字転落の結果で着地しました。

今期(2024年7月期)通期予想は、新規出店による営業基盤の強化とリニューアル等により既存店の活性化を図り、高い安定性と成長性が見込める企業体質を目指し、

前期比 増収増益で、売上高は1割弱増、利益面は営業利益と経常利益は6割強の増益純利益は黒字転換を見込んでいましたね。

株主還元は、配当利回り(会社予想)は0.30%(9/15時点)で、東証スタンダードの単純平均 2.15%と比較すると低い水準でした。

直近5年間の配当金は、1株当たり7.5~17.5で推移し、配当性向は、最終赤字の年を除いて、10%台~110%で推移していました。

また、株主優待があり、毎年7月末に100株以上保有の株主は、株数に応じて、自社レストランで利用可能な株主優待券が進呈され、

100株保有(1年未満保有)で配当金+株主優待(4,000円相当)で利回りは1.54%でしたので、この点は魅力的でしたね。

株価モメンタムは、右肩上がりの上昇トレンドを継続しており、2023年7月に上場来高値(3,740円)をつけましたが、

直近では3,200円前後のヨコヨコの値動きでした。

直近の株価は、2023年7月に上場来高値(3,740円)をつけるまでは上昇基調でしたが、その後は3,200円台で推移しており、

今回の立会外分売発表と2023年7月期通期決算発表の翌営業日(9/12)は、それほど大きな値動きはなく、前日比 20円高(+0.61%)で終了しました。

ただその後は、緩やかに下落基調で推移し、9/15は25日移動平均線を割り込みましたね

その後の株価は、75日移動平均線を割り込まずに上昇に転じていくのか、割り込んで下値模索をするのか注目していましたが・・・。

ご参考(立会外分売前の分析):【立会外分売は買いか?】浜木綿(7682)

【立会外分売発表後の株価の動き】

分売発表直後は、株価に大きな動きはありませんでしたが、

分売日(9/20)の前営業日に、窓を開けて出来高を伴い大きく下落し75日移動平均線を割り込みました。

そして、引き続き分売日も下落が続きましたが、その日を底にして、分売値段を割り込まずに推移しています。

要因分析:帝国ホテル(9708)

この会社の立会外分売実施前の評価は、表4のように判断していました。

レベル
(⭐(最低)~
⭐⭐⭐⭐⭐
(最高))
業績⭐⭐⭐
株主還元
(配当、株主優待等)
⭐⭐
株価モメンタム⭐⭐⭐
流動性⭐⭐
分売数量⭐⭐⭐
総合判定⭐⭐⭐
(中立)
表4:帝国ホテル 立会外分売実施前の評価
※「総合判定」=⭐4つ以上「買い」、⭐3つ「中立」、⭐2つ以下「不参加」

今期(2024年3月期)1Qの業績は、期待される国内の反動消費や回復途上にある訪日外国人需要を取り込み

前年同期比 増収増益で、売上高は3割強増利益面は黒字転換でした。

今期通期予想は、前期比 増収増益で、売上高は2割増利益面は微増~4.7倍の増益を見込み、

その通期予想に対する進捗率は、1Q終了時点で、売上高は1/4程度でそこそこ利益面は4割前後で順調でしたね。

株主還元は、配当利回り(会社予想)は0.60%(9/27時点)で、東証スタンダードの単純平均 2.14%(9/26時点)と比較すると低い水準でした。

直近5年間の配当金は、1株当たり4~16で推移し、配当性向は、最終赤字の年を除いて20~30%台で推移していました。

また、今回の分売の発表と同時に、株主優待の新設が発表され、毎年3月末の100株以上保有の株主は、株数に応じてホテル利用券が進呈され、

100株保有の場合、配当金+株主優待(1,000円相当)利回りは1.11%となっていましたね。

株価モメンタムは、2022年8月に安値(1,736円)をつけた後は、上昇基調で推移し、2023年7月に一時的に上昇し高値(2,126円)をつけました。

そしてその後は、2,000円前後で推移していました。

直近の株価は、7/28のザラバ中に、9月末に1/2の株式分割をすることを発表し、一時的に株価が急騰してその日に年初来高値(2,126円)をつけましたが、その後は2,000円前後で推移していました。

そして、今回の立会外分売と2Q業績の上方修正、株主優待の新設が9/26にザラバ中に発表され、出来高を伴い株価が大きく上下し、前日比 67円安(-3.35%)と急落しましたが、翌営業日は前日比 41円高(+2.12%)と反発しましたね。

その後の株価は、9/26につけた安値(1,880円)や1月につけた年初来安値(1,870円)を下抜けずに上昇に転じていくのか、下抜けて下値模索をするのか注目していましたが・・・。

ご参考(立会外分売前の分析):【立会外分売は買いか?】帝国ホテル(9708)

【立会外分売発表後の株価の動き】

分売日(10/4)の前営業日までは、9/26の安値(9月末の1/2の株式分割換算後で940円)を割り込みませんでしたが、

分売日は窓を開けて下落し、この安値を割り込みました。

結局、その後は下値を切り下げながら下落基調で推移しています。

まとめ

扶桑薬品工業(4538)、浜木綿(7682)、帝国ホテル(9708)の立会外分売の事前予想と1週間(5営業日)後の株価は、表5の結果になりました。

銘柄名事前
予想
結果(損益)
(「5営業日後始値」
ー「分売値段」)

[円](騰落率[%])
判定
扶桑薬品工業中立+23
(+1.2)
浜木綿中立+26
(+0.9)
帝国ホテル中立-1
(-0.1)
表5:事前予想と結果
※事前予想の「買い」は3%以上の上昇、「中立」は±3%、「不参加」は3%以上の下落を想定しています。

今回は3勝0敗、勝率1.000久々の全勝でした。

どの銘柄も、分売日や分売日1週間後までは、ほぼ分売値段を割り込まずに持ちこたえました。

9月中旬から10月初旬までは地合いが悪かったにもかかわらず、大きくは下がらず健闘したという印象です。

今後の株価動向ですが、

扶桑薬品工業は、10月初旬につけた安値(1,906円)を底にして、反転上昇しそうな気配です。

地合いも良くなってくれば、上昇の波に乗っていけそうです。

浜木綿も、10月初旬の安値から、緩やかながら上昇基調で推移しています。

25日移動平均線まであと少しのところまで来ており、これを突破すれば更なる上昇が期待できそうです。

帝国ホテルは、分売日の1週間後頃までは分売値段の近辺で踏ん張っていましたが、このところは安値を更新し、下値を探っている状況です。

株主優待の新設等を材料にして、今後の反転上昇に期待です。

参考になればうれしいです✨

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

※株式投資の実際の売買は、自己判断、自己責任でお願いします。

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