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【結果検証:立会外分売は買いか?】太陽工機(6164)、佐藤商事(8065)、アイ・ケイ・ケイホールディングス(2198)

こんにちは!

直近で立会外分売を実施した銘柄に関して、立会外分売で買った場合、利益は出たのか?

分売日当日と分売後1週間後の結果を検証しました。

今回は、2023年12月に分売が実施された太陽工機佐藤商事アイ・ケイ・ケイホールディングスです。

最後までお付き合いいただけると嬉しいです💖

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分売値段とその後の株価推移

まずは、分売値段で買って1週間(5営業日)後まで保有した場合、含み益なのか含み損なのか?

確認していきましょう!

※売買手数料は考慮していません。

銘柄分売日分売
値段
[円]
ディス
カウント

率[%]
分売日
始値[円]
(騰落率[%])
分売日
終値[円]
(同)
一週間後
の始値[円]
(日付)
損益[円]
(騰落率

[%])
太陽工機
(6164)
12/13
(水)
1,2363.061,260
(+1.9)
1,266
(+2.4)
1,291
(12/20)
+55
(+4.4)
佐藤商事
(8065)
12/15
(金)
1,3882.461,426
(+2.7)
1,419
(+2.2)
1,439
(12/22)
+51
(+3.7)
アイ・ケイ・ケイ
ホールディングス
(2198)
12/19
(火)
6072.88615
(+1.3)
631
(+4.0)
647
(12/26)
+40
(+6.6)
表1:分売値段とその後の株価推移

分売日の寄付又は大引と1週間(5営業日)後の結果は、

全ての銘柄は、全ての段階で損益プラス

でした。

特に、アイ・ケイ・ケイHDは、分売日の寄付で売却した場合は6.6%の利益が出ていました。

分売で購入し利益が出た方、おめでとうございます!

ちなみに私は、アイ・ケイ・ケイHDを400株購入申込して100株当選し、4営業日後に売却。4,000円程度利益を得ました👍

それでは個別に見ていきましょう!

要因分析:太陽工機(6164)

この会社の立会外分売実施前の評価は、表2のように判断していました。

レベル
(⭐(最低)~
⭐⭐⭐⭐⭐(最高))
業績⭐⭐⭐
株主還元
(配当、株主優待等)
⭐⭐⭐⭐
株価モメンタム⭐⭐⭐
流動性⭐⭐
分売数量⭐⭐⭐
総合判定⭐⭐⭐
(中立)
表2:太陽工機 立会外分売実施前の評価
※「総合判定」=⭐4つ以上「買い」、⭐3つ「中立」、⭐2つ以下「見送り」

今期(2023年12月期)3Qの業績は、価格改定効果がより一層顕在化し、機械単価の上昇につながり売上高が増加しましたが、利益面では製造原価低減活動、業務の効率化・DX化への取組みを一段と進めているが効果が現れず

前年同期比 増収減益で、売上高は1割増利益面は2割強の減益でした。

今期通期予想は、期初受注残高約78億円(売上計画比約78%)を既に確保しているほか、好調な需要環境を背景に、生産・売上の拡大、利益の確保・拡大を進める計画で、

前期比 増収増益で、売上高は1割増利益面は6割前後の増益を見込み、

その通期予想に対する進捗率は、3Q終了時点で、売上高は7割程度でそこそこですが、利益面は4割弱で遅れ気味でしたね。

株主還元は、配当利回り(会社予想)は3.66%(12/7時点)で、東証スタンダードの単純平均 2.27%と比較すると高い水準でした。

株価モメンタムは、2022年1月に安値(975円)をつけた後は、高値切り上げ安値切り上げの上昇トレンドで推移し、2023年9月と10月に複数回、高値(1,420円)をつけダブルトップの形でしたので多少不安はありました。

直近の株価は、9月と10月に年初来高値(1,420円)をつけた後は、この高値を超えられず調整しており、11/1に安値(1,306円)をつけました。

しかしその後は、高値切り上げ安値切り上げの上昇基調で推移していましたね。

そして、今回の立会外分売発表の翌営業日(12/7)は、大きな反応はなく、前日比 15円安(-1.08%)で終了しました。

その後の株価は、この上昇基調をキープし、年初来高値(1,420円)に迫っていくのか、25日移動平均線や75日移動平均線を割り込んで、下落基調に転換するのか注目していましたが・・・。

ご参考(立会外分売前の分析):【立会外分売は買いか?】太陽工機(6164) <2023年12月実施>

【立会外分売発表後の株価の動き】

<日足チャート(直近3か月間)>

分売発表後は、分売による短期的な需給悪化懸念により下落基調で推移しました。

しかし、分売日(12/13)に底を打ち、それ以降は勢いよく上昇基調で推移して、現時点(12/26)では25日移動平均線(赤線)を超えてきています

要因分析:佐藤商事(8065)

この会社の立会外分売実施前の評価は、表3のように判断していました。

レベル
(⭐(最低)~
⭐⭐⭐⭐⭐(最高))
業績⭐⭐⭐
株主還元
(配当、株主優待等)
⭐⭐⭐⭐
株価モメンタム⭐⭐⭐
流動性⭐⭐
分売数量⭐⭐⭐
総合判定⭐⭐⭐
(中立)
表3:佐藤商事 立会外分売実施前の評価
※「総合判定」=⭐4つ以上「買い」、⭐3つ「中立」、⭐2つ以下「見送り」

今期(2024年3月期)2Qの業績は、主力の鉄鋼事業が鋼材価格の上昇による影響等により増収ですが、仕入コストや販管費の増加等により減益となり、全体で、

前年同期比 増収増益で、売上高は微増、利益面は営業利益と純利益は微増~3割増で、経常利益は微減でした。

今期通期予想は、2023年9月に投資有価証券売却益が発生したため純利益のみ上方修正し、

前期比 増収増益で、売上高は微増、利益面は営業利益は微増ですが、経常利益と純利益は微減~2割弱減を見込み、

その通期予想に対する進捗率は、2Q終了時点で、売上高、利益面ともに5割程度でそこそこでしたね。

株主還元は、配当利回り(会社予想)は4.61%(12/8時点)で、東証プライムの単純平均 2.31%と比較すると約2倍の高い水準でした。

直近5年間の配当金は、年間1株あたり43~67円で推移しており、2021年3月期までは同額だったが、2022年3月期以降は連続増配しており、配当性向は、30%前後で安定していました。

会社の方針は、第三次中期経営計画(2026年3月期までの3か年)において、継続的な安定配当として、連結みなし利益の30%以上かつ下限は年間55円とする」方針を掲げており、株主にとって安心感がありましたね。

株価モメンタムは、2022年4月に安値(1,056円)をつけた後は、高値切り上げ安値切り上げの上昇トレンドで推移し、

2023年9月に高値(1,615円)をつけていました。

直近の株価は、9/20に年初来高値(1,615円)をつけた後は調整し、10/24に安値(1,398円)をつけました。

そしてその後は、高値切り上げ安値切り上げの上昇基調で推移しており、

今回の立会外分売発表の翌営業日(12/7)は、分売による需給悪化懸念により、窓を開けて出来高を伴い売られ、前日比 77円安(-5.08%)と急落しましたね。

その後の株価は、直近の安値(1,398円)6月につけた安値(1,351円)を割り込まずに上昇に転じていくのか、これらの安値を割り込んで下値模索をするのか注目していましたが・・・。

ご参考(立会外分売前の分析):【立会外分売は買いか?】佐藤商事(8065) <2023年12月実施>

【立会外分売発表後の株価の動き】

<日足チャート(直近3か月間)>

分売発表の2営業日後までは下落しましたが、その後は分売日(12/15)の翌営業日まで、直近の安値(1,398円)を割り込まずにヨコヨコで推移しました。

それ以降は、分売による需給悪化懸念が徐々に解消し、上昇基調で推移しています。

要因分析:アイ・ケイ・ケイホールディングス(2198)

この会社の立会外分売実施前の評価は、表4のように判断していました。

レベル
(⭐(最低)~
⭐⭐⭐⭐⭐(最高))
業績⭐⭐⭐
株主還元
(配当、株主優待等)
⭐⭐⭐⭐
株価モメンタム⭐⭐⭐
流動性⭐⭐⭐
分売数量⭐⭐
総合判定⭐⭐⭐
(中立)
表4:アイ・ケイ・ケイホールディングス 立会外分売実施前の評価
※「総合判定」=⭐4つ以上「買い」、⭐3つ「中立」、⭐2つ以下「見送り」

前期(2023年10月期)通期の業績は、挙式・披露宴の施行組数は、コロナ前水準を超えて過去最高の施行組数を達成し、施行単価についても回復し、

前期比 増収増益で、売上高は2割弱増、利益面は営業利益は1割弱増だが、経常利益と純利益は微減で着地しました。

今期(2024年10月期)通期予想は、前期比で施行組数と施行単価の増加を見込み、
前期比 増収増益で、売上高、利益面ともに1割弱増を見込んでいましたね。

株主還元は、配当利回り(会社予想)は3.74%(12/14時点)で、東証プライムの単純平均 2.30%と比較すると高い水準でした。

直近5年間の配当金は、年間1株あたり0~24円で推移しており、配当性向は、20%台~50%台で推移していました。

また、株主優待があり、毎年4月末に100株以上保有の場合、同社特選お菓子(2,000円相当、500株以上は3,500円相当)と、同社レストランで利用できる割引券(3枚)が進呈され、

100株保有の場合、配当金+株主優待(お菓子2,000円+レストラン1,000円割引×3=5,000円相当)利回りは11.5%となっており、お得感がありました。

株価モメンタムは、2022年3月に安値(495円)をつけた後は、高値切り上げ安値切り上げの上昇トレンドで推移し、2023年9月に高値(741円)をつけていました。

直近の株価は、9/28に年初来高値(741円)をつけた後は、調整して10/31に安値(624円)をつけました。

そして、その後は上昇基調で推移しましたが、今回の立会外分売発表の翌営業日(12/12)は、分売による短期的な需給悪化懸念から、窓を開けて出来高を伴い、前日比 36円安(-5.40%)と急落しましたね。

その後の株価は、この日の安値(624円)を割り込まずに、5日移動平均線を上抜け上昇に転じていくのか、下抜けて下値模索をするのか注目していましたが・・・。

ご参考(立会外分売前の分析):【立会外分売は買いか?】アイ・ケイ・ケイホールディングス(2198) <2023年12月実施>

【立会外分売発表後の株価の動き】

<日足チャート(直近3か月間)>

分売発表の3営業日後から下落に転じ、分売日(12/19)に安値(624円)を割り込みましたが、

その後は、分売日も含めて連続陽線で上昇し、5日移動平均線(緑線)を回復してきています。

まとめ

太陽工機(6164)、佐藤商事(8065)、アイ・ケイ・ケイホールディングス(2198)の立会外分売の事前予想と1週間(5営業日)後の株価は、表5の結果になりました。

銘柄名事前
予想
結果(損益)
(「5営業日後始値」
ー「分売値段」)

[円](騰落率[%])
判定
太陽工機中立+55
(+4.4)
×
佐藤商事中立+51
(+3.7)
×
アイ・ケイ・ケイ
ホールディングス
中立+40
(+6.6)
×
表5:事前予想と結果
※事前予想の「買い」は3%以上の上昇、「中立」は±3%、「不参加」は3%以上の下落を想定しています。

今回は0勝3敗、勝率0.000大反省ですm(_ _”m)

どの銘柄も3%以上の上昇と好調でした。

そして、分売日に株価は底打ちしそれ以降は、分売による短期的な需給悪化懸念が解消してきて上昇に転じましたね。

また、どの銘柄も配当利回りが3%超というところも底値が堅かった要因かもしれません。

今後の株価動向ですが、

太陽工機は、週足ベースで上昇トレンドが崩れておらず、これを維持し続けています

今後の更なる上昇に期待です。

佐藤商事は、今期の業績はそれほど好調ではありませんが、株価は堅調に推移しています。

今回の銘柄の中で配当利回りが最も高く3月末の配当権利取りに向けて底堅く推移しそうです。

アイ・ケイ・ケイホールディングスは、ポストコロナでの挙式・披露宴の施行数が回復し、それにより業績も回復しています。

4月末の株主優待取りに向けての、株価上昇も期待できそうです。

参考になればうれしいです✨

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

※株式投資の実際の売買は、自己判断、自己責任でお願いします。

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