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【結果検証:公募増資・売出(PO)は買いか?】イオンリート(3292)、スターアジア不動産(3468)、タカラレーベン不動産(3492)

結果検証

直近で公募増資・売出(以下、PO)を実施した銘柄に関して、POに応募して買った場合、利益は出たのか?

受渡期日当日と受渡期日1週間後の結果を検証しました。

今回は、受渡期日が8/18(水)のイオンリートスターアジア不動産、9/2(木)のタカラレーベン不動産です。

最後までお付き合いいただけると嬉しいです💖

発行価格とその後の株価比較

まずは、発行価格で買って一週間(5営業日)後まで保有した場合、含み益なのか含み損なのか?を確認していきましょう!

銘柄受渡期日発行価格
[円]
ディス
カウント率
[%]
受渡日始値[円]
(増減[円])
受渡日終値[円]
(同)
1週間後
の終値[円]
損益[円]
(増減率[%])
イオンリート
(3292)
8/18
(水)
150,4422.50150,900
(+458)
152,800
(+2,358)
149,400
(8/25)
-1,042
(-0.7)
スターアジア
不動産(3468)
8/18
(水)
57,3302.5057,300
(-30)
58,200
(+870)
57,900
(8/25)
+570
(+1.0)
タカラレーベン
不動産(3492)
9/2
(木)
112,417 2.50112,400
(-17)
110,200
(-2,217)
109,400
(9/9)
-3,017
(-2.7)

受渡期日の寄付又は大引けと1週間(5営業日)後の結果は、

スターアジア不動産は損益プラス、イオンリートタカラレーベン不動産は損益マイナスの結果でした。

イオンリートは、受渡日の寄付き又は大引けで売却すれば利益は出ていましたね。

8月は日経平均が上がらず、地合いが今一つの中、スターアジア不動産は中でも健闘したのではないかと思います。

ちなみに私は、開設している証券口座は募集していなかったので、今回のPOは購入なしでした。

要因分析:イオンリート投資法人(3292)

このJ-REITは、イオンモールを中心とした大型ショッピングセンター中心に投資をしており、安定性した収益性が見込めました。

また、商業施設の開発・運営においてイオングループが培ってきたノウハウ・総合力を最大限活用し、中長期的な成長が期待できました。

公募増資後の2022年1月期会社予想は、営業収益が12%増、利益面は10数%増収の予定に対し、今回の公募が最大9.1%増資であり、増資の比率以上に収益性が期待できることから納得性は十分ありました。

J-REIT全般に言えることですが、分配金の年利回りは4.2%(8/3時点)あり、直近では5期連続で増配しているところも魅力的でした。

ご参考(PO前の分析):【公募増資・売出(PO)は買いか?】イオンリート投資法人(3292)

【PO発表後の株価の動き】

<日足チャート(直近3か月)>

出所:楽天証券サイト

投資口価格は、7/7に高値を付けた後(169,600円)を付けた後、7月の分配金の権利落ち日(7/29)に窓を開けて売られたことがきっかけで、その後は高値切り下げ安値切り下げの下落トレンドで推移しています。

現時点(9/27)では、投資口価格はようやく25日移動平均線を上抜け、これから上昇していこうかという動きになってきました。

要因分析:スターアジア不動産投資法人(3468)

この投資法人は、

オフィスや商業・物流施設などに分散投資する総合型REITで、東京圏や大都市の物件に集中的に投資しており、

投資対象アセットタイプ(用途)毎及びエリア毎の投資スタンスを決定し、程よく分散されていました。

1年後の2022年7月期には、今回の増資効果が出て、 2021年7月期比で収益は8%超の増加率を目論み、すぐには結果が出ないものの、今回の増資(6.9%)に対して効率の良い増資といえました。

分配金の年利回りは4.9%(8/4時点)でJ-REITの中でも高いほうで、こちらも魅力的でした。

ただ、イオンリートと同様に、7月末の分配金の権利落ち日(7/29)に窓を開けて売られた後は、下落基調で推移していましたので、この点は不安材料でした。

ご参考(PO前の分析):【公募増資・売出(PO)は買いか?】スターアジア不動産投資法人(3468)

【PO発表後の株価の動き】

<日足チャート(直近3か月)>

出所:楽天証券サイト

投資口価格は、7/5に高値を付けた後(67,400円)を付けた後、7月の分配金の権利落ち日(7/29)に窓を開けて売られたことがきっかけとして、その後は高値切り下げ安値切り下げの下落トレンドで推移しています。

現時点(9/27)では、投資口価格はようやく25日移動平均線にもう少しでタッチしそうで、上昇の兆しが見え始めています

要因分析:タカラレーベン不動産投資法人(3492)

この投資法人は、オフィス、住宅、ホテル及び商業施設その他の物件に関する、豊富な実績に裏打ちされた専門性とノウハウを有する企業をスポンサーを有する総合型J-REITで、

地域は、四大経済圏(東京経済圏、大阪経済圏、名古屋経済圏、福岡経済圏)を中心に、地域分散の効いた総合型ポートフォリオを構築し、安定感がありました。

また、今回の公募増資による物件取得後の2022年2月期は、取得前の予想から、営業収益は約3割、利益面は37%前後増額しており、公募の増資比率約24.3%より大きい増額率でしたので、納得感がありました。

分配金の年利回りは4.6%(8/13時点)で、こちらは魅力的でしたね。

ただ、増資した後の2022年2月期の1口当たりの分配金の予想は、2021年8月期から100円減額、2022年8月期はさらに200円減額予想と物足りない面もありました。

ご参考(PO前の分析):【公募増資・売出(PO)は買いか?】タカラレーベン不動産投資法人(3468)

【PO発表後の株価の動き】

<日足チャート(直近3か月)>

出所:楽天証券サイト

投資口価格は、7/7に高値(132,400円)をつけた後、今回のPO発表翌営業日(8/16)に窓を開けて売られ、直近の安値(7/20:125,300円)を陰線をつけて割り込みました。

これで、安値切り下げとなったことから、その後は下落トレンドで推移し、現在も25日移動平均線(赤色)を下回って推移しています。

まとめ

イオンリート(3292) 、スターアジア不動産(3468)、タカラレーベン不動産(3492)のPO予想と一週間(5営業日)後の株価は、

銘柄名事前予想結果(損益)
(「1週間後終値」
ー「発行価格」)
判定
イオンリート買い–1,042円
(-0.7%)
×
スターアジア不動産買い+570円
(+1.0%)
タカラレーベン不動産中立3,017円
(-2.7%)
×

でした。

イオンリートスターアジア不動産は「買い」予想でしたので、 イオンリートは判定「×」、 スターアジア不動産は「△」、 タカラレーベン不動産は「中立」予想でしたので、判定は「×」の結果でした。

どれも分配金の利回りが高く魅力があったのですが、8月は全体地合いがあまり良くなかったのと、分配金の権利落ちやPO発表後の売りをきっかけに、下げが加速していきましたね。反省ですm(_ _”m)

今後の株価の動向ですが、

イオンリートは、直近の投資口価格は、ようやく25日移動平均線を上抜け、これから上昇していこうかという動きになってきました。今後の上昇に期待です。

スターアジア不動産は、投資口価格はようやく25日移動平均線にタッチしそうで、上昇の兆しが見え始めています。

今後、25日移動平均線を完全に上抜けて上昇トレンドに乗れるのか、要注目です。

タカラレーベン不動産は、今後25日移動平均線にタッチしそうですが、その後上に行くのか下に行くのか要チェックです。

参考になればうれしいです✨

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

※株式投資の実際の売買は、自己判断、自己責任でお願いします。

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