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【結果検証:立会外分売は買いか?】兵機海運(9362)、モリテックスチール(5986)、アクセスグループ(7042)

結果検証

こんにちは!

直近で立会外分売を実施した銘柄に関して、立会外分売で買った場合、利益は出たのか?

分売日当日と分売後1週間後の結果を検証しました。

今回は、2022年11月に分売が実施された兵機海運モリテックスチールアクセスグループHLDGSです。

最後までお付き合いいただけると嬉しいです💖

分売値段とその後の株価推移

まずは、分売値段で買って一週間(5営業日)後まで保有した場合、含み益なのか含み損なのか?を確認していきましょう!

※売買手数料は考慮していません。

銘柄分売日分売
値段
[円]
ディス
カウント率
[%]
分売日
始値[円]
(増減率[%])
分売日
終値[円]
(同)
一週間後
の始値[円]
(日付)
損益[円]
(増減率[%])
兵機海運
(9362)
11/22
(火)
1,7783.001,813
(+2.0)
1,834
(+3.1)
1,923
(11/30)
+145
(+8.2)
モリテック
スチール
(5986)
11/24
(木)
2362.88248
(+5.1)
249
(+5.5)
247
(12/1)
+11
(
+4.7)
アクセス
グループ
(7042)
11/25
(金)
7312.92758
(+3.7)
745
(+1.9)
725
(12/2)
-6
(-0.8)
表1:分売値段とその後の株価推移

分売日の寄付又は大引と1週間(5営業日)後の結果は、

兵機海運モリテックスチールは、いずれの場合も損益プラス

アクセスグループは、1週間後の寄付で売却した場合は損益マイナスでしたが、それ以外は損益プラスの結果でした。

特に、兵機海運は、分売日1週間後の寄付で売却した場合は8.2%の利益が出ていました。

兵機海運モリテックスチールを分売で購入できた方、おめでとうございます!

ちなみに私は、兵機海運に200株購入申込みしたのですが、当選無しでした(;´д`)トホホ

それでは個別に見ていきましょう!

要因分析:兵機海運(9362)

この会社の立会外分売実施前の評価は、表2のように判断していました。

レベル
(⭐(最低)~
⭐⭐⭐⭐⭐(最高))
業績⭐⭐⭐⭐
株主還元
(配当、株主優待等)
⭐⭐⭐⭐⭐
株価モメンタム⭐⭐⭐⭐
流動性⭐⭐
分売数量⭐⭐
総合判定⭐⭐⭐⭐(買い)
表2:兵機海運 立会外分売実施前の評価
※「総合判定」=⭐4つ以上「買い」、⭐3つ「中立」、⭐2つ以下「不参加」

今期(2023年3月期)2Qの業績は、建機類の輸送およびスポット貨物の新規受注円安進行によるドル建て海上運賃の収益改善が相まって、
前年同期比 増収増益で、売上高は3割増利益面は2~2.5倍の増益で好調でした。

通期予想は、2Q決算発表と同時に上方修正しており、それに対する進捗率も、2Q終了時点で、売上高は5割程度でそこそこですが、利益面は9割に達しており、利益面は再度上方修正もありうる状況でした。

そして、何と言ってもこの会社は配当利回りが6.33%(11/16時点) と高いところが魅力的でしたね。

週足ベースの株価は、緩やかながら上昇トレンドで推移しており、11/11に年初来高値(1,962円)をつけてからは調整していましたが、日足チャートはそれほど崩れておらず、期待ができました。

ご参考(立会外分売前の分析):【公募増資・売出(PO)は買いか?】兵機海運(9362) <2022年11月実施>

【立会外分売発表後の株価の動き】

<日足チャート(直近3か月)>

出所:楽天証券サイト

立会外分売発表の翌営業日(11/16)の株価は下げたのですが、それ以降は、立会外分売による需給悪化懸念による下げは見られず上昇基調で推移しました。

思った以上に強い動きでしたね。

要因分析:モリテックスチール(5986)

この会社の立会外分売実施前の評価は、表3のように判断していました。

レベル
(⭐(最低)~
⭐⭐⭐⭐⭐(最高))
業績⭐⭐
株主還元
(配当、株主優待等)
⭐⭐
株価モメンタム⭐⭐
流動性⭐⭐⭐⭐
分売数量⭐⭐⭐
総合判定⭐⭐⭐(中立)
表3:モリテックスチール 立会外分売実施前の評価
※「総合判定」=⭐4つ以上「買い」、⭐3つ「中立」、⭐2つ以下「不参加」

今期(2023年3月期)2Qの業績は、世界的な半導体不足に伴う自動車減産中国における新型コロナウイルス感染症によるロックダウンの影響鋼材価格の上昇や動力費の高騰等による経費の増加により、

前年同期比 増収減益で、売上高は1割弱増利益面は赤字転落の結果でした。

また、2Q決算発表と同時に、売上高は上方修正利益面は下方修正して、前期比 増収減益で、売上高は3割増利益面は4~9割強の減益を見込んでおり、

それに対する進捗率は2Q終了時点で、売上高は5割弱でそこそこでしたが、利益面は赤字からの挽回が必要な状況でした。

配当利回りは1.56%(11/17時点) で、東証スタンダードの単純平均2.22%と比較すると低い水準で、こちらもマイナスポイントでしたね。

株価モメンタムは、2020年末からずっと右肩下がりの下落トレンドが続いており、日足ベースでも、9月下旬に年初来高値(432円)をつけた後は調整し、

今回の立会外分売発表後も、下落トレンドを継続してさえない展開でした。

ご参考(立会外分売前の分析):【公募増資・売出(PO)は買いか?】モリテック スチール(5986)

【立会外分売発表後の株価の動き】

<日足チャート(直近3か月)>

出所:楽天証券サイト

分売日(11/24)までは、立会外分売による短期的な需給悪化懸念から下落していましたが、

分売日以降は、需給悪化懸念が解消されて、上昇とまではいきませんが、下落は止まり、分売値段を上回って推移しています。

要因分析:アクセスグループHLDGS(7042)

この会社の立会外分売実施前の評価は、表4のように判断していました。

レベル
(⭐(最低)~
⭐⭐⭐⭐⭐(最高))
業績⭐⭐⭐
株主還元
(配当、株主優待等)
⭐⭐
株価モメンタム⭐⭐⭐
流動性⭐⭐
分売数量⭐⭐⭐
総合判定⭐⭐⭐(中立)
表4:アクセスグループHLDGS 立会外分売実施前の評価
※「総合判定」=⭐4つ以上「買い」、⭐3つ「中立」、⭐2つ以下「不参加」

前期(2022年9月期)通期の業績は、主力のプロモーション支援事業で、ニーズの高いキャンペーン事務局代行を中心とした事務局代行の受託を中心に大きく伸長し、新型コロナウイルス関連事業の受託拡大も順調に進んだため、

前年同期比 増収増益で、売上高は1割強増利益面は黒字転換で好調でした。

今期(2023年3月期(変則6カ月決算))通期予想は、2022年9月期と同様の市場環境が続くと予想しており、

期間が異なるため前期比比較はできませんが、前の年の同じ期間である、2022年9月期2Q累計(2021年10月~2022年3月)と比較すると、前期比 増収増益で、売上高は1割増利益面は赤字幅縮小を見込んでいました。

株主還元は、今期は無配予想で、直近3年は無配が続いていました。

ただ、株主優待があり、3月末に300株以上保有の株主は、食品・電化製品、ギフト、雑貨など2,000点以上の商品に交換可能な株主優待ポイントが進呈されるところが良かったですね。

株価モメンタムは、直近では800円前後で推移していたのですが、

今回の立会外分売と2022年9月期決算、株主優待拡充の発表の翌営業日(11/14)は、決算内容があまり好感されなかったのと、立会外分売による短期的な需給悪化懸念で、前日比 24円安(-3.03%)と窓を開けて下落しました。

ご参考(立会外分売前の分析):【公募増資・売出(PO)は買いか?】アクセスグループHLDGS(7042)

【立会外分売発表後の株価の動き】

<日足チャート(直近3か月)>

出所:楽天証券サイト

立会外分売発表から分売日(11/25)以降も下落基調が続きましたが、何とか分売値段(731円)を割り込みませんでした

しかしついに、分売日1週間後には分売値段を割り込み下げ止まりを見せていない状況です。

まとめ

兵機海運(9362)、モリテックスチール(5986)、アクセスグループHLDGS(7042)の立会外分売予想と1週間(5営業日)後の株価は、表5のようになりました。

銘柄名事前予想結果(損益)
(「1週間(5営業日)後始値」
ー「分売値段」)

[円](%)
判定
兵機海運買い+145
(+8.2)
モリテック
スチール
中立+11
(+4.7)
×
アクセスグループ
HLDGS
中立ー6
(-0.8)
表5:事前予想と結果
※事前予想の「買い」は3%以上の上昇、「中立」は±3%、「見送り」は3%以上の下落を想定しています。

今回は2勝1敗、勝率0.667まあまあの結果でした。

兵機海運は、立会外分売による短期的な需給悪化懸念がほぼなく見事な上昇でしたね。

今後の株価動向ですが、

兵機海運は11月中旬につけた年初来高値から少し調整しましたが、上昇基調は崩れていません

再び年初来高値の更新も視野に入っています。

モリテックスチールは、分売日以降の株価はヨコヨコで推移しています。

分売発表前の株価への戻りに期待です。

アクセスグループHLDGSは、直近でついに分売値段を割り込んでしまい、下げ止まりを見せていません。

今後の株価回復に期待です。

参考になればうれしいです✨

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

※株式投資の実際の売買は、自己判断、自己責任でお願いします。

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