こんにちは!
直近で立会外分売を実施した銘柄に関して、立会外分売で買った場合、利益は出たのか?
分売日当日と分売後1週間後の結果を検証しました。
今回は、2022年9月に分売が実施されたアトラエ、10月実施のNaITO、セキチューです。
最後までお付き合いいただけると嬉しいです💖
分売値段とその後の株価推移
まずは、分売値段で買って一週間(5営業日)後まで保有した場合、含み益なのか含み損なのか?を確認していきましょう!
(※売買手数料は考慮していません。)
銘柄 | 分売日 | 分売 値段 [円] | ディス カウント率 [%] | 分売日 始値[円] (増減率[%]) | 分売日 終値[円] (同) | 一週間後 の始値[円] (日付) | 損益[円] (増減率[%]) |
アトラエ (6194) | 9/7 (水) | 1,470 | 2.00 | 1,505 (+2.4) | 1,459 (-0.7) | 1,524 (9/14) | +54 (+3.7) |
NaITO (7624) | 10/11 (火) | 157 | 2.48 | 157 (±0) | 155 (-1.3) | 156 (10/18) | ー1 (-0.6) |
セキチュー (9976) | 10/13 (木) | 1,696 | 3.96 | 1,650 (-2.7) | 1,603 (-5.5) | 1,450 (10/20) | -246 (-14.5) |
分売日の寄付又は大引と1週間(5営業日)後の結果は、
アトラエは分売日の寄付や1週間後の寄付で売却した場合は損益プラスでしたが、分売日の大引で売却した場合は損益マイナス、
NaITOは分売日の寄付で売却した場合は損益トントン、分売日の大引で売却した場合と1週間後の寄付で売却した場合は損益マイナス、
セキチューはどの時点でも損益マイナスの結果でした。
特に、セキチューは、1週間後の寄付で売却した場合14%もの損失でした。
ちなみに私は、アトラエに200株購入申込して100株当選し、分売日の翌日まで持ち越して、何とか2,800円の利益がとれました✊
それでは個別に見ていきましょう!
要因分析:アトラエ(6194)
この会社の立会外分売実施前の評価は、表2のように判断していました。
レベル (⭐(最低)~ ⭐⭐⭐⭐⭐(最高)) | |
業績 | ⭐⭐⭐ |
株主還元 (配当、株主優待等) | ⭐⭐ |
株価モメンタム | ⭐⭐⭐ |
流動性 | ⭐⭐⭐ |
分売数量 | ⭐⭐⭐⭐ |
総合判定 | ⭐⭐⭐(中立) |
※「総合判定」=⭐4つ以上「買い」、⭐3つ「中立」、⭐2つ以下「不参加」
2022年9月期3Q累計の業績は、売上高は前年同期比 5割強増と伸びていましたが、利益面ではほとんど変化なく、いま一つさえない内容でしたが、
分売数量が少なくて流動性もそこそこある銘柄なので、それほど分売値段より大きく下がることはないだろうと目論んでいました。
案の定、分売発表翌営業以降から分売日まで株価は下落し、分売日(9/7)に分売値段を一旦割り込みましたが、その後は需給悪化懸念が解消し、上昇に転じました。
ご参考(立会外分売前の分析):【公募増資・売出(PO)は買いか?】アトラエ(6194) <2022年9月実施>
【立会外分売発表後の株価の動き】
<日足チャート(直近3か月)>
分売発表後、分売日(9/7)までは下落していきましたが、分売日以降は需給悪化懸念が解消してきたのか、しばらくは上昇しました。
その後、一旦は75日移動平均線(青線)を上抜けましたが、すぐに下落基調に逆戻りして、上下動を繰り返して推移しています。
要因分析:NaITO(7624)
この会社の立会外分売実施前の評価は、表3のように判断していました。
レベル (⭐(最低)~ ⭐⭐⭐⭐⭐(最高)) | |
業績 | ⭐⭐⭐ |
株主還元 (配当、株主優待等) | ⭐⭐ |
株価モメンタム | ⭐⭐⭐ |
流動性 | ⭐⭐ |
分売数量 | ⭐⭐ |
総合判定 | ⭐⭐⭐(中立) |
※「総合判定」=⭐4つ以上「買い」、⭐3つ「中立」、⭐2つ以下「不参加」
この会社は、業績は前年同期比で売上高はほぼ同じ、利益面は1割程度の減益で、今後業績が大きく伸びるような会社ではありませんが、
配当は利回りはそれほど高くはなく、配当性向が30%前後と安定していました。
株価は低位で安定し、大きな上昇は期待できなかったですが、大きい下落も予想しずらい銘柄でした。
立会外分売発表後の株価は、分売日までは大きく下落しましたが、結局、分売日には分売値段付近で下げ止まりましたね。
ご参考(立会外分売前の分析):【公募増資・売出(PO)は買いか?】NaITO(7624)
【立会外分売発表後の株価の動き】
<日足チャート(直近3か月)>
分売日(10/11)は155円で下げ止まり、それ以降は上げもせず下げもせず155~157円の狭い範囲で推移しています。
要因分析:セキチュー(9976)
この会社の立会外分売実施前の評価は、表4のように判断していました。
レベル (⭐(最低)~ ⭐⭐⭐⭐⭐(最高)) | |
業績 | ⭐⭐⭐ |
株主還元 (配当、株主優待等) | ⭐⭐ |
株価モメンタム | ⭐⭐⭐⭐ |
流動性 | ⭐ |
分売数量 | ⭐⭐ |
総合判定 | ⭐⭐⭐(中立) |
※「総合判定」=⭐4つ以上「買い」、⭐3つ「中立」、⭐2つ以下「不参加」
この会社の業績は、前年同期比 減収増益で、営業収益は微減、利益面は営業利益と経常利益は2割弱増、純利益は5割強の増益と、売上はそれほどでもないのですが、利益面が好調で、2Q終了時点で通期予想を超過している状況でした。
しかし、株主還元は配当利回りが1.09%(10/6時点)でそれほど高くなく、株主優待を含めた総合利回りは1.42%となっていましたが、
流動性が極端に低いところが気になっていました。
ただ、株価は右肩上がりで上昇し、分売発表の翌営業日(10/6)も終値で25日移動平均線を上抜けていましたので、それほど下落しないのではと予想していましたが、
直近で上昇し続けた株価が崩れ、一気に売り込まれて下げがきつくなってしまいましたね。
ご参考(立会外分売前の分析):【公募増資・売出(PO)は買いか?】セキチュー(9976)
【立会外分売発表後の株価の動き】
<日足チャート(直近3か月)>
立会外分売発表の翌営業日(10/6)は上昇したのですが、
それ以降、分売日を過ぎてからも、需給悪化が解消されず下落が続いており、下げ止まりの様相を見せていません。
まとめ
アトラエ(6194)、NaITO(7624)、セキチュー(9976)の立会外分売予想と1週間(5営業日)後の株価は、
銘柄名 | 事前予想 | 結果(損益) (「1週間(5営業日)後始値」 ー「分売値段」) [円](%) | 判定 |
アトラエ | 中立 | +54 (+3.7) | × |
NaITO | 中立 | ー1 (-0.6) | 〇 |
セキチュー | 中立 | -246 (-14.5) | × |
※事前予想の「買い」は3%以上の上昇、「中立」は±3%、「見送り」は3%以上の下落を想定しています。
でした。今回は1勝2敗、勝率0.333。反省です。
特に、セキチューはこれほど大きく下落するとは全く予想していませんでした。
今後の株価動向ですが、
アトラエは、ボラティリティが大きく、上下動を繰り返しています。
なかなか、今後の値動きの予想はしずらそうです。
NaITOはしばらくヨコヨコが続いていますが、そろそろどちらかに動いてもよさそうです。
今後の上昇転換に期待したいですね。
セキチューは、そろそろ売りが出尽くして下げ止まってもおかしくない状況です。
地合いが良くなってくれば、下げ止まりを見せて、上昇に転じてくるものと思われます。
参考になればうれしいです✨
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
※株式投資の実際の売買は、自己判断、自己責任でお願いします。