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【結果検証:公募増資・売出(PO)は買いか?】星野リゾート・リート(3287)、東京インフラ・エネルギー(9285)、サムティ・レジデンシャル(3459)

こんにちは!

直近で公募増資・売出(以下、PO)を実施した銘柄に関して、POに応募して買った場合、利益は出たのか?

受渡期日当日と1週間後の結果を検証しました。

今回は、受渡期日が2022年6月28日の星野リゾート・リート投資法人、7月21日の東京インフラ・エネルギー投資法人、8月2日のサムティ・レジデンシャル投資法人です。

最後までお付き合いいただけると嬉しいです💖

発行価格とその後の投資口価格推移

まずは、発行(売出)価格で買って1週間(5営業日)後まで保有した場合、含み益なのか含み損なのか?確認していきましょう!

銘柄受渡期日発行
価格[円]
ディス
カウント率
[%]
受渡日
始値[円]
(増減率[%])
受渡日
終値[円]
(同)
1週間後
の始値[円]
(日付)
損益[円]
(増減率[%])
星野リゾート
(3287)
6/28
(火)
610,3502.50637,000
(+4.4)
644,000
(+5.5)
635,000
(7/5)
+24,650
(+4.04)
東京インフラ
(9285)
7/21
(木)
93,2102.5093,300
(+0.1)
93,500
(+0.3)
93,700
(7/28)
+490
(+0.53)
サムティ・
レジデンシャル

(3459)
8/2
(火)
124,2932.50124,200
(+4.0)
124,600
(+4.1)
126,200
(8/9)
+1,907
(+1.53)
表1:直近のPO銘柄の発行(売出)価格とその後の推移

受渡期日の寄付又は大引けと1週間(5営業日)後の結果は、

全ての銘柄で、全ての段階で損益プラスの結果でした。

特に、星野リゾート・リートは、受渡日の大引で売却した場合、5%もの利益がありました。

POで購入された方、おめでとうございます!

それでは個別に見ていきましょう!

要因分析:星野リゾート・リート投資法人(3287)

このJ-REITは、一度は利用してみたい、星野リゾートグループの運営する主要ブランド物件に対し投資しており、

ポストコロナ、ウィズコロナで外国人観光客等の需要も見込め、日本の観光産業を牽引していく大きな存在でした。

そして、ポストコロナで、国内観光市場は徐々に回復していき、このファンドの収益の増加が期待できました。

2022年4月期の運用実績は、前期比 増収増益で、営業収益は1割強増利益面は2割前後の増益と好調な結果でした。

今期(2022年10月期)は、引き続き前期比 増収増益で、営業収益は1割弱増利益面は1割程度の増益の予想となっていました。

分配金の利回は2.55%(6/16時点)で、上場株式の利回り(東証プライムの単純平均:2.46%(6/15時点))と比較すると少し高い水準でしたが、J-REITの平均的な利回り(5~6%台(2021年10月時点))と比較すると物足りなかったですね。

投資口価格のモメンタムは、昨年11月に高値(754,000円)をつけた後は調整していましたが、今年1月に年初来安値(604,000円)をつけた後は、安値切り下げはなく、上昇基調で推移していました。

直近の投資口価格は、5月末に年初来高値(708,000円)をつけるまで上昇基調で推移していましたが、

PO発表の3営業日前から下落を開始し、今回のPO発表の翌営業日(6/16)は、1口当たり利益の希薄化懸念からか、長い陰線をつけて出来高を伴い大きく売られ、前日比 37,000円安(-5.61%)で終了しましたので、

年初来安値(604,000円)を割り込まずに上昇に転じてくるのか、これを下抜け、下値模索を続けるのか注目していましたが、

結局、この年初来安値を割り込まずに踏みとどまり需給が改善されてきたせいか、上昇に転じていきましたね。

ご参考(PO前の分析):【公募増資・売出(PO)は買いか?】星野リゾート・リート投資法人(3287)

【PO発表後の投資口価格の動き】

<日足チャート(直近3か月)>

出所:楽天証券サイト

PO発表後の投資口価格は、PO発表の2営業日後までは下落しましたが、

それ以降は上昇に転じ、上昇基調で推移しています。

要因分析:東京インフラ・エネルギー投資法人(9285)

このインフラファンドは、永続的なインフラ資産への投資・運営を通じて、将来世代のための低炭素エネルギー基盤拡充と投資主価値の最大化を目指しており

化石燃料等の限りある資源に依存しない再生可能エネルギーへの投資は、社会貢献という意味でも、投資妙味がある投資法人でした。

2021年12月期の運用実績は、前期比 減収減益で、営業収益は1割弱減利益面は4割程度の減益の結果でした。

2022年6月期は、一転、前期比 増収増益で、営業収益は1割強増利益面は5~8割程度の増益予想となっていました。

そして、今回の増資による新規取得資産は、取得金額で約50.7%の増加(197→291億円)からすると、修正された営業収益や利益面の増額の割合(営業収益は4割弱増、利益面は5割前後の増額)は、取得金額と同程度の増収増益の効果があるといえました。

分配金の利回りは6.17%(7/1時点)で、上場株式の利回り(東証プライムの単純平均:2.42%(6/30時点))と比較すると2倍以上の高い利回りで魅力がありましたね。

投資口価格のモメンタムは、昨年6月に高値(106,900円)をつけた後はこの高値を超えられず調整していました。

直近の投資口価格は、6/13に年初来高値(102,400円)をつけるまで、右肩上がりの上昇トレンドで推移していましたが、その後は調整し、

今回のPO発表の翌営業日(7/1)は、1口当たり利益の希薄化懸念から、前日比 -700円(-0.71%)で終了し、75日移動平均線付近まで下落しました。

その後の投資口価格は、節目の96,000円程度で下げ止まり、上昇に転じていくのか、これを下抜けて下落基調を継続するのか注目していましたが、

需給悪化は解消されず、96,000円を割り込みましたね。

ご参考(PO前の分析):【公募増資・売出(PO)は買いか?】東京インフラ・エネルギー投資法人(9285)

【PO発表後の投資口価格の動き】

<日足チャート(直近3か月)>

出所:楽天証券サイト

PO発表の翌営業日(7/1)以降、しばらく下げ止まらずに下落が続きました

しかし、受渡日(7/21)を底にしてそれ以降は、少しづつですが上昇に転じてきています

要因分析:サムティ・レジデンシャル投資法人(3459)

このJ-REITは、主に日本全国の主要都市のワンルームやシングルマンションを運用し、

首都圏に偏ることなく日本全国の幅広い地方都市において、各地域の実情や特性に応じた良質なアコモデーション(宿泊施設)アセット等への投資を行って投資主価値の向上を目指しており、

日本経済を地方都市より活性化していくことを理念としている点が、投資の魅力を感じました。

2022年1月期の運用実績は、前期比 増収増益で、営業収益は1割強増利益面は2割強の増益と好調な結果でした。

2022年7月期は、引き続き、前期比 増収増益で、営業収益、利益面ともに1割強増の予想となっていました。

また、今回の増資による新規取得資産は、約10.1%の増加率(1,476億円→1,626億円)からすると、修正された営業収益や利益面の増額の割合(営業収益は1割、利益面は13%程度の増額)は、今回の資産取得に見合った増額といえました。

分配金の利回は4.21%(7/15時点)で、上場株式の利回り(東証プライムの単純平均:2.40%)と比較すると高い水準ですが、J-REITの利回り(5~6%台(2021年10月時点))と比較するとそれほど高くありませんでした。

投資口価格のモメンタムは、一昨年8月の安値(92,200円)から、右肩上がりで上昇し、今年6月に上場来高値(141,500円)をつけましたが、その後は少し調整していました。

直近の投資口価格は、6/7に上場来高値をつけた後は調整し、PO発表日(7/15)時点では下落基調で推移しており、

その後も、しばらくは1口当たり利益の希薄化懸念からか下落が続きましたね。

ご参考(PO前の分析):【公募増資・売出(PO)は買いか?】サムティ・レジデンシャル投資法人(3459)

【PO発表後の投資口価格の動き】

<日足チャート(直近3か月)>

出所:楽天証券サイト

PO発表翌営業日(7/19)以降は下落が続きましたが、受渡日(8/2)の翌日を底にして、上昇に転じてきています

まとめ

星野リゾート・リート投資法人(3287)、東京インフラ・エネルギー投資法人(9285)、サムティ・レジデンシャル投資法人(3459)のPO予想と一週間(5営業日)後の投資口価格は、

銘柄名事前予想結果(損益)
(「1週間(5営業日)後始値」
ー「分売値段」)

[円](%)
判定
星野リゾート
・リート
中立+24,650
(+4.04)
×
東京インフラ・
エネルギー
買い+490
(+0.53)
×
サムティ・
レジデンシャル
中立+1,907
(+1.53)
表2:事前予想と結果
※事前予想の「買い」は3%以上の上昇、「中立」は±3%、「見送り」は3%以上の下落を想定しています。

でした。

今回は1勝2敗、勝率0.333でした。反省ですm(_ _”m)

星野リゾート・リートは、PO発表以前から下落基調で推移しており、PO発表後も売り込まれましたが、その後は売り込まれ過ぎたため、急速に投資口価格が回復してきました。

東京インフラ・エネルギーは、発行価格決定日以降も下落が続きましたが、受渡日以降に需給が改善され、何とかプラスに転じてきたという印象です。

サムティ・レジデンシャルは、PO発表の翌営業日の始値はなぜか高く始まりましたが、それ以降は受渡日の翌営業日まで下落が続きその後ようやく上昇に転じてきました

最後に、各銘柄の今後の投資口価格動向コメントですが、

星野リゾート・リートは、ポストコロナで、国内観光市場は徐々に回復していき、このファンドの収益の増加が期待されれば、さらに投資口価格も上昇してくるものと思われます。

東京インフラ・エネルギーは、値動きが安定しており、分配金利回りが高いですので長期保有に適していると考えています。

キャピタルゲイン(売却益)よりも、インカムゲイン(分配金等)狙いの銘柄ですね。

サムティ・レジデンシャルは、日本経済を地方都市より活性化していくという理念に共感が持てます

徐々に投資口価格が徐々に上昇していますし、応援したくなる投資法人です。

参考になればうれしいです✨

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

※株式投資の実際の売買は、自己判断、自己責任でお願いします。

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