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【結果検証:立会外分売は買いか?】ダブルスタンダード(3925)、エスビー食品(2805)、進学会ホールディングス(9760)

結果検証

直近で立会外分売を実施した銘柄に関して、立会外分売で買った場合、利益は出たのか?

分売日当日と分売後1週間後の結果を検証しました。

今回は、12/8(水)に分売が実施されたダブルスタンダードエスビー食品、12/17(金)の進学会ホールディングスです。

最後までお付き合いいただけると嬉しいです💖

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分売値段とその後の株価推移

まずは、分売値段で買って一週間(5営業日)後まで保有した場合、含み益なのか含み損なのか?を確認していきましょう!

銘柄分売日分売
値段
[円]
ディス
カウント率
[%]
分売日
始値[円]
(増減[円])
分売日
終値[円]
(同)
一週間後
の始値[円]
(日付)
損益[円]
(増減率[%])
ダブルスタンダード
(3925)
12/8
(水)
3,2443.023,395
(+151)
3,450
(+206)
2,965
(12/15)
-279
(-8.6)
エスビー食品
(2805)
12/8
(水)
3,7703.083,770
(±0)
3,755
(-15)
3,755
(12/15)
-15
(-0.4)
進学会
ホールディングス
(9760)
12/17
(金)
2663.27275
(+)
274
(+)
277
(12/24)
+11
(+4.1)
表1:分売値段とその後の株価推移

分売日の寄付又は大引けと1週間(5営業日)後の結果は、

進学会ホールディングスはどの場合でも損益プラス

ダブルスタンダードは、分売日のどの時点で売却しても損益プラスでしたが1週間後は損益マイナス

エスビー食品は、分売日の寄付で売却した場合は損益トントンでしたが、それ以外は損益マイナスでした。

進学会ホールディングスを分売で購入された方、おめでとうございます!

ダブルスタンダードは、分売日で売却した場合は利益が出ていましたが、1週間後にこれだけ株価が下落するとは予想外の展開でした。

ちなみに私は、ダブルスタンダードを100株購入でき、思った以上に株価が上がっていたので、分売日に利益確定しました👍

それでは個別に見ていきましょう!

要因分析:ダブルスタンダード(3925)

この会社の2022年3月期2Qの業績は、一時的なスポット案件が発生とストック案件の着実な積み上げにより前年同期比 増収増益で、売上、利益面ともに2倍以上となっており好調でした。

通期予想は、前年比5割増程度の増収増益を見込んでいて、それに対する進捗率は、利益面はそこそこ、売上高は6割を超えており順調でした。

株主還元は、配当は年利回り 1.1%(12/6時点)で、東証1部の単純平均1.99%と比較すると低い水準でしたが、

売上高は前期比50%増を計画している成長企業であるため、内部留保に資金を回し業績を拡大していくことは理解できました。

株価モメンタムは、昨年のコロナショック時の安値(1,340円)をつけた後は、しばらくは緩やかな上昇でしたが、今年5月から急激に値を上げ、現在は2倍以上の値をつけていました。

直近の株価は、今2Q決算発表の翌営業日(11/15)に、決算が好感されて窓を開けて上昇し、11/17に高値(4,950円)をつけましたが、

その後は、下落基調で推移し、今回の立会外分売発表の翌営業日(12/1)は短期的な需給悪化懸念から、さらに前日比 220円安(-5.9%)と売り込まれました。

ご参考(分売前の分析):【立会外分売は買いか?】ダブルスタンダード(3925)

【立会外分売発表後の株価の動き】

<日足チャート(直近3か月)>

出所:楽天証券サイト

立会外分売発表の翌営業日(12/1)以降の株価は、分売日2営業日前まで下落しましたが、その後は、日経平均の地合いも良かったためか分売日(12/8)まで上昇しました。

しかし、日経平均の下落とともに、この銘柄も分売日1週間後以降も下げ12/21を底値として、ようやく上昇基調に転換する気配になっています。

要因分析:エスビー食品(2805)

この会社の2022年3月期2Qの業績は、前年同期比 増収減益で、売上高は、食料品事業で内食需要が引き続き高い水準で推移し微増でしたが、利益面は、売上原価率の上昇や販売活動費用が増加し、15%程度減益の結果であまり元気がなかったです。

2022年3月期通期予想は、前年比増収減益を見込んでおり、その予想に対する進捗率は、売上高はそこそこでしたが、利益面は6割を超えており順調でした。

株主還元は、配当は年利回り 1.3% (12/7時点)  で、東証2部の単純平均2.04%(12/6時点) と比較すると低い水準でしたが、

直近5年間の配当金は、2018年3月期と2019年3月期は同額でしたが、それ以外は連続増配しているところが株主にとっては良いポイントでした。

また、株主優待制度があり、100株以上保有で自社製品詰合せが贈呈され、3年未満で100株保有の場合、配当金+株主優待で年利回り 1.8%となり、個人投資家にとってうれしい内容でしたね。

株価モメンタムは、昨年のコロナショック時の安値(3,765円)から、同年8月まで急速に上げて高値(5,090円)をつけた後は下落トレンド入りし、今年10月初めから急激に値を下げていました。

日足ベースの株価は、9月下旬に高値(4,750円)をつけた後は、下落トレンドで推移しており、

今回の立会外分売発表の翌営業日(12/2)は、窓を開けて大きめの陰線をつけて、前日比 200円安(-4.8%)と、短期的な需給悪化懸念から売られ、これをきっかけに下げが加速してしまいましたね。

ご参考(分売前の分析):【立会外分売は買いか?】エスビー食品(2805)

【立会外分売発表後の株価の動き】

<日足チャート(直近3か月)>

出所:楽天証券サイト

立会外分売発表後は、分売日(12/8)までは下落が続きましたが、分売日の寄付は分売値段(3,770円)を何とかキープしました。

しかしその後の株価は、上下動がほとんどなく推移しています。

直近では、25日移動平均線(赤線)に近づいてきましたので、そろそろ上昇してもおかしくない頃合いです。

要因分析:進学会ホールディングス(9760)

この会社の2022年3月期2Qの業績は、前年同期比 増収減益で、売上高は資金運用事業における売上が予想を上回り2倍程度増収でしたが、利益面は、新型コロナウイルス感染症等の影響及び投資運用事業における営業損失や含み損により赤字幅が大幅拡大していました。

2022年3月期通期予想は、2Q累計での業績結果を踏まえ、売上高を1割増額修正しましたが、50億円の損失をどのように挽回して黒字化ていくのか不透明な部分が多かったです。

株主還元は、配当は年利回り 5.3%(12/10時点)で、東証1部の単純平均1.96% と比較すると2倍以上の高い水準にあり、直近5年間の配当金は、毎年15円配当と安定しているところはプラスポイントでした。

また、株主優待制度があり、100株保有の場合、配当金+株主優待(クオカード1,000円分と自社サービス利用割引券3,000円分)は、年利回り 19.6%にもなっており個人投資家にとってうれしい内容でしたね。

株価モメンタムは、週足ベースの株価は、昨年4月に高値(563円)をつけ、その後は下落トレンドで推移し、直近ではこのコロナショックの安値を下抜けてきており、勢いはありませんでした。

日足ベースでは、10/27の高値(427円)から下落トレンドで推移しており、今2Qの決算発表と通期業績修正発表の翌営業日(11/15)に、前日比 12円安(-3.0%)と売られ、

さらに今回の立会外分売発表の翌営業日(12/10)は、窓を開けて大きく売られ、下げが加速してしまいました。

ただ、 立会外分売発表の翌営業日(12/10)以降に、 信用売り残が一気に増えたため、のちの分売日にこの信用売りの買戻しが発生し、分売日の株価の下支えになりましたね。

ご参考(分売前の分析):【立会外分売は買いか?】進学会ホールディングス(9760)

【立会外分売発表後の株価の動き】

<日足チャート(直近3か月)>

出所:楽天証券サイト

立会外分売発表後の株価は、発表後3営業日ほどは下げましたが、その後は上昇に転じ、

分売日(12/17)は、分売値段(266円)を一度も下回らずに推移しました。

翌日以降も上昇基調で推移し、12/29時点ではあと少しで25日移動平均線(赤線)に到達しそうな勢いです。

まとめ

ダブルスタンダード(3925) 、エスビー食品(2805)、進学会ホールディングス(9760)の立会外分売予想と一週間(5営業日)後の株価は、

銘柄名事前予想結果(損益)[円](%)
(「1週間(5営業日)後始値」
ー「発行価格」)
判定
ダブルスタンダード買い-279
(-8.6)
×
エスビー食品中立-15
(-0.4)
進学会
ホールディングス
不参加+11
(+4.1)
×
表2:立会外分売の事前予想と結果
※事前予想の「買い」は3%以上の上昇、「中立」は±3%、「不参加」は3%以上の下落を想定しています。

でした。

今回は1勝2敗、勝率0.333ということで、反省ですm(_ _”m)

分売日の1週間後は大きく下げたダブルスタンダードは、立会外分売当日に売却した場合は大きめの利益が出ていたのですが、

地合いの悪さもあってか、分売日をピークに下げてしまいました。

私は、分売日に利確したので助かりましたが、残念です。

今後の株価動向ですが、

ダブルスタンダードは、直近の株価(12/29時点)は、あと少しで25日移動平均線に到達しそうな状況で、回復基調にあります。

今期(2022年3月期)2Qの業績は好調ですので、今後の株価の戻しに期待です。

エスビー食品は、分売日以降、ほとんど値動きがない状態です。こちらの銘柄もあと少しで25日移動平均線に到達しそうですので、今後の株価上昇に期待です。

進学会ホールディングスは、分売日以降、上昇基調で推移しています。

配当金や株主優待が充実していますので、業績がこれ以上悪くならなければ、今まで下げてきた分、戻していくと考えます。

参考になればうれしいです✨

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

※株式投資の実際の売買は、自己判断、自己責任でお願いします。

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