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【公募増資・売出(PO)は買いか?】コロンビア・ワークス(146A)

こんにちは!

公募増資・売出(以下、PO)の実施を発表した銘柄に関して、POに応募して買った場合、利益を得ることができるのか?直近の経営状況や客観的な指標、株価モメンタム等を踏まえ、総合的に分析しました。

今回は、東証スタンダードから不動産業種のコロンビア・ワークスです。

最後までお付き合いいただけるとうれしいです!

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既上場企業が新たに発行する株式(公募株式)や既に発行された株式(売出株式)を投資家に取得させることをいいます。
正確には、「PO」は「Public(公開の)Offering(売り物)」の略で、日本語では「公募」と呼ばれます。「公募」とは、「不特定かつ多数の投資家に対し、新たに発行される有価証券の取得の申込を勧誘すること」をいいます。
また、「売出」とは、「既に発行された有価証券の売付けの申込み又はその買付けの申込の勧誘のうち、均一の条件で50人以上の者を相手方として行う」ことをいい、通常は「公募」「売出」を合わせて「PO」と呼ばれます。
「新規公開株(IPO)」は未上場企業が直接金融市場からの資金調達や知名度・信用力の向上を目的として証券取引所に新規上場するために一般投資家に株式を取得してもらう行為であるのに対して、「公募・売出(PO)」は既に上場していて証券取引所での株式取引が行われている企業が追加の資金調達や大株主の保有株売却などを目的として一般投資家に株式を取得してもらう行為であり、「新規公開株(IPO)」と「公募・売出(PO)」の違いを簡単にいえば、実施する企業が「未上場」か「既上場」かの違いといえます。

POの概要

今回のPOは、公募と第三者割当による新株式の発行です。発行価格等決定日や受渡期日、発行数量等は表1のようになっています。

ディスカウント率は、「発行価格等決定日」に決まり、その日の終値から数%です。

ちなみに、直近の主なPOのディスカウント率は、JR西日本(9021) 3.01%、ゆうちょ銀行(6178) 2.08%、デンソー(3387) 3.02%となっており、ほぼほぼ2~5%程度です。

ただ、ディスカウント率が大きいPOもあり、直近ではENECHANGE(4169)の8.1%が最大です。

注意点として、どの証券会社でも購入できるわけでなく、主幹事(今回はみずほ証券)はじめ、引受人の証券会社で購入申込可能です。

早ければ、12/8(月)の夕刻に、会社側から発行価格等のお知らせが適時開示であります。

このブログ記事も更新しますので、チェックしてくださいね💖

発行価格等決定日2025年12月8日(月)から 10日(水)までの間のいずれかの日
受渡期日
(POで買った場合はこの日から売却可能)
2025年12月16日(火)から 18日(木)までの間のいずれかの日。
ただし、発行価格等決定日の6営業日後の日
①公募による新株式発行(一般募集
数量
普通株式 671,200 株
発行済み株式総数 6,944,800 株 の約9.66%
②株式売出し
(オーバーアロットメントによる売出し)
数量
普通株式 100,600 (上限の数量)
みずほ証券が売出す。
③第三者割当による新株式発行
数量
普通株式 100,600 (申込のなかった数量は発行されない。)
みずほ証券に割当。
調達資金手取り概算額(上限)22.6 億円
発行価格(決定後記載)
ディスカウント率(決定後記載)
申込単位数量100 株
主幹事みずほ証券
表1:コロンビア・ワークス(146A) PO概要

【資金調達の背景と目的】

としています。

【調達資金の使途】

今回の一般募集及び第三者割当増資に係る手取概算額合計上限22.6億円については、

2026年12月期全額を、不動産開発事業における不動産の新規取得及び開発に係る運転資金として充当する予定です。

具体的には、賃貸マンション開発ホテル開発における土地購入資金及び建設代金に充当予定です。

【新株式の発行数量/流動性】

今回の新株式の発行数量発行済み株式総数の最大11.1%(第三者割当を含む)で、

直近の新株式の発行を含むPOの発行株数比率(第三者割当を含む)は、ミガロホールディングス 10.7%、ispace 37.9%、ククレブ・アドバイザーズ 18.7%で、それらと比較するとやや少ない数量です。

新株式の発行1株利益の希薄化につながりますので、短期的に株価を押し下げる可能性があります。

また、この銘柄の直近の出来高(売買が成立した株の数量)の5日平均は811百株、25日平均は736百株(11/28時点)で、流動性は低い水準です。(1日 1,000百株を平均的な水準としています。)

どんな会社?

不動産開発サービスを主な事業内容とし、それに付随する不動産賃貸管理サービスホテル運営サービスアセットマネジメントサービスの事業活動を行っている会社です。

これまでに他社が実施していないサービスの提供を心掛けており、「ハード」×「サービス」をモットーとして事業を展開しています。

同社の事業は、「不動産開発事業」の単一セグメントです。

直近の経営概況

【2025年12月期3Q(2025年1月~9月)の経営成績】

(2025年11月12日発表:日本基準(連結))

決算期売上高
[億円]
(前年
同期比
増減率
[%])
営業
利益
[百万円]
(同)
経常
利益
[百万円]
(同)
親会社株主
に帰属する
当期純利益

[百万円]
(同)
2024年12月期
2Q累計
168
(92.9)
3,030
(89.8)
2,688
(99.4)
1,694
(98.8)
2025年12月期
3Q累計
287
(70.5)
4,891
(61.4)
4,241
(57.7)
2,992
(76.6)
2025年12月期
通期会社予想
(2025年11月27日
修正)
368
(75.3)
5,600
(43.8)
4,720
(34.1)
3,080
(37.6)
通期予想に対する
3Qの進捗率[%]
77.987.389.897.1
表2:コロンビア・ワークス 2025年12月期3Q経営成績(連結)と2025年12月期通期予想

表2のように、前年同期比 増収増益で、売上高は7割増利益面は6割弱~8割弱増でした。

今期(2025年12月期)通期の業績は、今回のPO発表と同時に売上高は減額利益面は増額修正しており、前期比 増収増益で、売上高8割弱増利益面は3割強~4割強増を予想しています。

その通期予想に対する進捗率は3Q終了時点で、売上高8割弱でそこそこ利益面は9割弱~10割弱で順調です。

【2025年12月期3Qの状況、経営成績の要因】

同社グループが属する不動産業界においては、建設資材価格の高騰により建築コストの上昇や日銀の金融政策の変更による金利上昇などの懸念はありますが、

住宅を中心とした賃料の上昇や円安、欧米と比較して相対的な低金利環境を背景に国内及び海外投資家による国内不動産への投資需要は堅調に推移していくことを同社は予想しています。

このような状況のもと、同社グループでは需要が堅調なレジデンス物件を中心に開発を行いました。

当3Q連結累計期間においては、当期に販売を行う予定のものも含めて、26,674百万円の販売用不動産の投資を行いました。

この結果、当3Qの経営成績は、表2の数値の前年同期比 増収増益となりました。

自己資本比率>(自己資本(総資本-他人資本)÷総資産)×100

2025年12月期3Q末時点で24.9%と前期末(23.2%)から1.7ポイント増加しました。

主な負債と純資産の、前期末比の増減は以下となっています。(単位:百万円)

自己資本比率の数値としては危険水域に近いレベルです。(20%以上を安全圏内としています。)

【今期(2025年12月期)通期業績と配当予想の修正】

今回のPO発表と同時に、2025年12月期通期の業績予想を前回予想と比べ、売上高は1割弱減利益面は1割強~2割弱の増額修正をしています。

2025年12月期通期の業績予想は表3です。

売上高
[億円]
営業
利益
[百万円]
経常
利益
[百万円]
親会社株主に
帰属する
当期純利益

[百万円]
1株当たり
当期純利益

[円]
1株当たり
年間配当金

[円]
前回(2025/2/13)
発表予想
3964,7294,2032,750396.0969
今回修正予想3685,6004,7203,080443.4970
増減額△28.187151733047.40
増減率[%]△7.118.412.312.012.01.4
表3:コロンビア・ワークス 2025年12月期通期連結業績と配当予想数値の修正(2025年11月27日発表)

修正の理由は、

としています。

また、配当予想に関しても、同社は、企業価値の継続的向上を図るとともに、株主に対する配当金の支払による利益還元を経営上の重要課題の一つとして位置付けており、

配当性向は15%~20%を目安安定的な配当を継続して行うことを基本方針としているため、

今期の普通株式の1株当たり配当予想は、今回の連結業績予想の上方修正により当期純利益の増額が見込まれることから、従来予想から1円増配70円としています。

株価指標と動向

【2025/11/28(金)終値時点の数値】

PERは、同業で時価総額が近い、アーバネットコーポレーション(3242) 11.4倍、霞ヶ関キャピタル(3498) 12.0倍、トーセイ(8923) 11.3倍と比較すると、低い水準です。

配当利回り1.94%で、東証スタンダードの単純平均 2.38%(11/28時点) と比較すると低い水準です。

表4のように、直近3年間の配当金は、1株当たり34.8~57.5円(2025年8月1日付1/2分割後換算)で推移しており、連続増配を継続中です。

配当性向は、10%台で安定してます。

決算期1株当たり
年間配当金
[円]
配当性向
[%]
2022年12月期34.814.8
2023年12月期45.515.0
2024年12月期57.517.8
表4:コロンビア・ワークス 年間配当金推移

この会社は、

株主に対する利益還元を経営の重要事項の一つと認識しています。

配当は、事業環境の変化や将来の事業展開に備えて財務基盤の充実を図りつつ、配当性向は15%~20%を目標として、今後の収益状況の見通しなどを総合的に勘案して決定すべきものと考えています。

剰余金の配当は、期末配当の年1回を基本方針としています。

【直近の株価動向】

<週足チャート(直近2年間)>

2024年8月に上場来安値(1,153円)をつけた後は、高値切り上げ安値切り上げの上昇トレンドで推移し、翌年10月に上場来高値(4,095円)をつけました。

しかしその後は調整しています。

<日足チャート(直近3か月間)>

10月中旬に上場来高値(4,095円)をつけた後は下落基調で推移し、11/25に安値(3,120円)をつけました。

そして今回のPOと通期業績予想の修正、増配を発表した翌家業日(11/28)は、POによる1株利益の希薄化懸念よりも、通期業績の修正と増配を好感され、

出来高を伴い窓を空けて、前日比 +410円(+12.8%)と急騰しました。

今後の株価は、10月につけた上場来高値(4,095円)を目指して引き続き上昇していくのか、失速して下落基調を継続するのか、要注目です。

まとめ

【業績】

【株主還元】

【流動性・新株式の発行株数】

【株価モメンタム】

以上のことから、

レベル
(⭐(最低)~
⭐⭐⭐⭐⭐(最高))
業績⭐⭐⭐
株主還元
(配当、株主優待等)
株価モメンタム⭐⭐
流動性⭐⭐
新株式の発行数量⭐⭐
総合判定⭐⭐
(中立)
※「総合判定」=⭐4つ以上「買い」、⭐3つ「中立」、⭐2つ以下「不参加」

と判断しました。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

※株式投資の実際の売買は、自己判断、自己責任でお願いします。

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