きよりん堅実投資

【2023年12月権利確定】高分配J-REIT TOP3✨

こんにちは!

2023年12月末に分配金権利確定のJ-REIT(全9銘柄)をピックアップし、その中で分配金利回り(2023年12月1日終値時点)が高い上位3銘柄を抽出。

さらに、分配金の安定度、投資口価格モメンタムや流動性の高さなども加味して、どのJ-REITが買いなのか総合的に分析しました。

最後までお付き合いいただけるとうれしいです!

【J-REITの簡単な説明】

投資信託の仲間であり、我々投資家は、東京証券取引所でJ-REIT(不動産投資法人)商品を購入し、J-REITが、商業施設やホテル、住宅などの不動産を保有・運営してその家賃収入や売却益を得て、その収益の中から分配金として投資家に配分されるもの。

※出所:一般財団法人 投資信託協会HP

J-REITは全体的に、高分配の銘柄が多く存在します。そして、分配月もばらけていますので、複数のJ-REITを保有すると分散投資にもなりますし、ほぼ毎月分配金をいただける嬉しい状況になります。

それでは行ってみましょう!

TOP3:日本リート投資法人(3296)

【特徴】

【ポートフォリオ構築方針】

オフィス、住宅及び商業施設を主たる投資対象とする総合型ポートフォリオを構築しています。

全体の用途別比率と、それぞれの用途の地域別の割合は以下の方針となっています。

用途別投資比率

【保有資産】

ポートフォリオの合計(2023年11月24日現在)

物件数:111件、取得価格:2,571億円、平均稼働率:96.5%

ポートフォリオの分散状況

用途別比率

地域別比率

アセットタイプでは「オフィス」が7割、地域別では「東京都心6区」が7割弱を占めています。

【投資口価格動向】

<2023年12月1日(金)終値時点>

直近5営業期間の分配金は、表1のように、1口当たり8,381~11,665円で推移しており、

2021年12月期以降は減配傾向です。

決算期1口当たり
分配金(円)
2021年6月期10,800
2021年12月期11,665
2022年6月期8,825
2022年12月期8,387
2023年6月期8,381
表1:日本リート投資法人 直近分配金推移

【直近の投資口価格推移】

<週足チャート(直近2年間)>

2021年11月末に高値(435,000円)をつけた後は、高値切り下げ安値切り下げの下落トレンドで推移し、2023年3月に安値(304,000円)をつけました。

そしてそれ以降は、安値を切り上げながら推移しています。

<日足チャート(直近3か月間)>

9/27に高値(362,00円)をつけた後は調整しており、11/9に直近の安値(336,500円)をつけました。

そして、現時点では、高値を切り下げながら全ての移動平均線の下で推移しています。

TOP2:インヴィンシブル投資法人(8963)

【特徴】

【ポートフォリオ構築方針】

用途別投資比率

コアアセットへの投資比率は取得価格ベースで50%以上

地域別選定方針

地域別投資比率

【保有資産】

ポートフォリオの合計(2023年8月1日現在)

物件数:134件、取得価格:5,486億円、稼働率:99.5%(2023年10月31日現在)

ポートフォリオの分散状況

用途別比率

地域別比率

アセットタイプでは「ホテル」が9割強、地域別では「東京都心23区」が最も多く3割弱を占めています。

【投資口価格動向】

<2023年12月1日(金)終値時点>

直近5営業期間の分配金は、表2のように、1口当たり15~1,464円で推移しており、

コロナ禍ではホテルの稼働率が落ち込んだため、分配金も極端に減少しています。

決算期1口当たり
分配金(円)
2021年6月期15
2021年12月期166
2022年6月期166
2022年12月期832
2023年6月期1,464
表2:インヴィシブル投資法人 直近分配金推移

【投資主優待】

このJ-REITは投資主優待があり、毎年6月末と12月末の投資主は、

【A】シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル
【B】マイステイズホテルグループの全てのホテル

の対象ホテルにおいて、割引価格で宿泊できます。(※利用回数は制限なし)

【直近の投資口価格推移】

<週足チャート(直近2年間)>

2022年1月に安値(34,000円)をつけた後は、右肩上がりの上昇トレンドで推移し、2023年9月に高値(65,200円)をつけています。

<日足チャート(直近3か月間)>

9/11に年初来高値(65,200円)をつけた後は、高値切り下げ安値切り下げの下落基調で推移し、11/9に安値(55,500円)をつけました。

そしてその後は、高値を切り上げつつ推移しています。

TOP1:マリモ地方創生リート投資法人(3470)

【特徴】

【ポートフォリオ構築方針】

【保有資産】

ポートフォリオの合計(2023年6月30日現在)

物件数:52件、取得価格:501億円、稼働率:98.6%(2023年10月31日現在)

ポートフォリオの分散状況

アセットタイプ別投資比率

地域別投資比率

となっており、アセットタイプ別では「レジデンス」と「商業施設」がそれぞれ4割強

地域別では「九州・沖縄」が最も多く2割強を占めています。

【投資口価格動向】

<2023年12月1日(金)終値時点>

直近5営業期間の分配金は、表3のようになっており、

分配金は、1口当たり3,572~3,924円程度で推移しています。最大と最小の幅は352円です。

決算期1口当たり
分配金(円)
2021年6月期3,572
2021年12月期3,924
2022年6月期3,817
2022年12月期3,689
2023年6月期3,713
表3:マリモ地方創生リート投資法人 直近分配金推移

【直近の投資口価格推移】

<週足チャート(直近2年間)>

2021年12月に高値(139,900円)をつけた後は、急速に下落し、翌年1月に安値(119,100円)をつけました。

しかしその後は、この高値と安値のレンジ内で推移し、直近では120,000円前後の値動きです。

<日足チャート(直近3か月間)>

10/4に安値(122,200円)をつけるまでは、下落基調でしたが、その後は短期間で上昇し、10/19に高値(128,700円)をつけました。

そして直近では、126,000~128,000円のレンジ内で推移しています。

まとめ

2023年12月権利確定J-REITをまとめると・・・

TOP法人名アセットタイプ地域分散資産
規模
投資口
価格
モメンタム
流動性投資主
優待
分配金
安定度
分配金
利回り[%]
マリモ地方創生リート
(3470)
総合型日本全国
(地方重視)
×5.22
インヴィンシブル
(8963)
ホテル、住宅首都圏中心×4.90
日本リート
(3296)
総合型首都圏
+三大都市圏
×4.84
表4:2023年12月権利確定 J-REIT まとめ

今回の上位3法人は利回りが5%前後で高めです。

マリモ地方創生リート利回りが5%超で、投資口価格の変動幅が小さいところは安心ですね。

ホテル特化型の「インヴィンシブル」は、ポストコロナで、インバウンド等の需要が高まっていますので、今後の収益力アップにも期待が持てそうです。

日本リート」は、他の2つよりは特徴があまり感じられませんが、ポートフォリオがほどよく分散されており、長期的な収益力の安定が期待できそうです。

今回ご紹介していない12月権利のJ-REITの中では、日本リートの次に利回りが高いフロンティア不動産(8964)は利回り4.72%(12/1時点)CREロジスティクスファンド(3487) 4.59%ですので、こちらも検討してみても良いかもしれませんね。

2023年12月の権利付き最終日は27日(水)(権利落ち日:12/28)です。

参考になればうれしいです✨

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

※株式投資の実際の売買は、自己判断、自己責任でお願いします。

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