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【結果検証:公募増資・売出(PO)は買いか?】大和証券リビング(8986)、アドバンス・ロジスティクス(3493)、ケネディクス商業リート(3453)

結果検証

こんにちは!

直近で公募増資・売出(以下、PO)を実施した銘柄に関して、POに応募して買った場合、利益は出たのか?

受渡期日当日と1週間後の結果を検証しました。

今回は、受渡期日が2022年10月の大和証券リビングアドバンス・ロジスティクスケネディクス商業リートです。

最後までお付き合いいただけると嬉しいです💖

発行価格とその後の株価推移

まずは、発行価格で買って1週間(5営業日)後まで保有した場合、含み益なのか含み損なのか?確認していきましょう!

銘柄受渡期日売出
価格[円]
ディス
カウント率
[%]
受渡日
始値[円]
(増減率[%])
受渡日
終値[円]
(同)
1週間後
の始値[円]
(日付)
損益[円]
(増減率[%])
大和証券リビン
(8986)
10/4
(火)
114,3872.50116,000
(+1.4)
116,700
(+2.0)
115,800
(10/12)
+1,413
(+1.24)
アドバンス・
ロジスティクス
(3493)
10/19
(水)
139,6202.50136,900
(-1.9)
139,200
(-0.3)
137,300
(10/26)
-2,320
(-1.66)
ケネディクス
商業リート
(3453)

10/20
(木)
256,1322.50255,100
(-0.4
)
254,500
(-0.6)
259,700
(10/27)
3,568
(+1.39)
表1:直近のPO銘柄の発行価格とその後の推移

受渡期日の寄付又は大引けと1週間(5営業日)後の結果は、

大和証券リビングは全ての段階で損益プラス

アドバンス・ロジスティクスは全ての段階で損益マイナス

ケネディクス商業リートは受渡日の寄付や大引で売却した場合は損益マイナスでしたが、受渡日1週間(5営業日)後の寄付で売却した場合は損益プラスの結果でした。

大和証券リビングをPOで購入された方、おめでとうございます!

ちなみに私は購入無しでした。

皆さんはいかがでしたでしょうか?

それでは個別に見ていきましょう!

要因分析:大和証券リビング投資法人(8986)

このJ-REITのPO発表時の評価は、表2のように判断していました。

レベル(最低⭐~最高⭐⭐⭐⭐⭐)
ファンダメンタルズ⭐⭐⭐
インカムゲイン⭐⭐⭐⭐
流動性⭐⭐⭐⭐
投資口価格モメンタム⭐⭐⭐⭐
総合判定⭐⭐⭐⭐(買い)
※「総合判定」で⭐4つ以上「買い」、⭐3つ「中立」、⭐2つ以下「見送り」
表2:大和証券リビング投資法人(8986) PO発表時の評価

特に分配金利回りは他のJ-REITと比較しそれほど高くないのですが、

分配金が直近5期で、2,160円~2,190円で推移しており安定しているところが良い点だと思います。

ただ、受渡期日(10/4)近辺は、地合いが悪かったこともあり、それほど投資口価格が上昇しなかったという印象です。

ご参考(PO前の分析):【公募増資・売出(PO)は買いか?】大和証券リビング投資法人(8986) <2022年9月実施>

【PO発表後の株価の動き】

<日足チャート(直近3か月)>

出所:楽天証券サイト

PO発表(9/12)以降の株価は、徐々に下落していき、この下落トレンドは受渡日1週間後以降も続きましたが、

何とか発行価格は下回りませんでした

その後は、受渡日1週間後以降しばらくは下落基調で推移したのですが、10/25以降は上昇に転じてきています

要因分析:アドバンス・ロジスティクス投資法人(3493)

このJ-REITのPO発表時の評価は、表3のように判断していました。

レベル(最低⭐~最高⭐⭐⭐⭐⭐)
ファンダメンタルズ⭐⭐⭐⭐
インカムゲイン⭐⭐⭐⭐
流動性⭐⭐⭐
投資口価格モメンタム⭐⭐
総合判定⭐⭐⭐(中立)
※「総合判定」で⭐4つ以上「買い」、⭐3つ「中立」、⭐2つ以下「見送り」
表3:アドバンス・ロジスティクス投資法人(3493) PO発表時の評価

このJ-REITは、主に物流施設に投資しており、伊藤忠グループと「拡張的共同関係」を構築し、交通アクセスを考慮した立地へ重点投資特定テナントの拠点戦略に合致した、将来的なテナント誘致も見込める立地への厳選投資をして、長期安定的な運用が見込めたところが良いと思いました。

そして、分配金利回りが4.13%(10/5時点)と、J-REITの中ではそれほど高くないのですが、上場株式の利回り(東証プライムの単純平均:2.35%(10/4時点))と比較すると高い水準であり、この点も良かったです。

ただ、投資口価格モメンタムが、8月末に高値をつけてから下落基調で推移していましたので、この点は気になっていたところです。

PO発表以降の投資口価格は、PO発表前の流れを引き継ぎ、下落基調はしばらく続きました。

ご参考(PO前の分析):【公募増資・売出(PO)は買いか?】アドバンス・ロジスティクス投資法人(3493)

【PO発表後の株価の動き】

<日足チャート(直近3か月)>

出所:楽天証券サイト

PO発表後から受渡日までは下落基調が続き発行価格(139,620円)を下回って推移しました。

しかし、受渡日の1週間後からは上昇基調に転じ現時点(10/26)は25日移動平均線(赤線)まで投資口価格は回復し、投資口価格を上回っています

要因分析:ネディクス商業リート投資法人(3453)

このJ-REITのPO発表時の評価は、表4のように判断していました。

レベル(最低⭐~最高⭐⭐⭐⭐⭐)
ファンダメンタルズ⭐⭐⭐⭐
インカムゲイン⭐⭐⭐⭐
流動性⭐⭐⭐
投資口価格モメンタム⭐⭐⭐
総合判定⭐⭐⭐(中立)
※「総合判定」で⭐4つ以上「買い」、⭐3つ「中立」、⭐2つ以下「見送り」
表4:ネディクス商業リート投資法人(3453) PO発表時の評価

特に、生活密着型商業施設を中心とする物件及びテナント等のポートフォリオの分散を図ることによって、景気の変動に左右されにくい長期安定的なキャッシュ・フローの創出が見込めるところが優れていると判断していました。

そして、分配金利回りは5.10%(10/7時点)で他のJ-REITと比較して高めのところが魅力がありましたね。

ただ、PO発表の翌営業日(10/7)に大きな陰線をつけて売り込まれていましたので、この下落基調が継続すると思わしくないと考えていました。

ご参考(PO前の分析):【公募増資・売出(PO)は買いか?】ネディクス商業リート投資法人(3453)

【PO発表後の株価の動き】

<日足チャート(直近3か月)>

出所:楽天証券サイト

PO発表以降、受渡日の2営業日後までは下落基調で推移しましたが、

その後は上昇に転じ受渡日1週間後(10/27)は発行価格を上回って推移しています。

まとめ

大和証券リビング(8986)、アドバンス・ロジスティクス(3493)、ケネディクス商業リート(3453)のPO予想と一週間(5営業日)後の株価は、

銘柄名事前予想結果(損益)
(「1週間(5営業日)後始値」
ー「発行価格」)

[円](%)
判定
大和証券リビング買い+1,413
(+1.24
)
×
アドバンス・
ロジスティクス
中立-2,320
(-1.66)
ケネディクス
商業リート
中立+3,568
(+1.39)
表5:事前予想と結果
※事前予想の「買い」は3%以上の上昇、「中立」は±3%、「見送り」は3%以上の下落を想定しています。

でした。

今回は2勝1敗、勝率0.667勝ち越し。まあまあでした(__)

どのJ-REITも小幅な値動きでした。

そして、ここ最近では、J-REIT全体として底を打って10/25からは上昇に転じてきており

どの銘柄も、現時点(10/28終値)では発行価格を上回っています

今後のさらなる上昇に期待ですね。

参考になればうれしいです✨

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

※株式投資の実際の売買は、自己判断、自己責任でお願いします。

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