きよりん堅実投資

【7月権利確定】高分配J-REIT ベスト3✨

7月

こんにちは!

7月権利確定のJ-REIT(全16銘柄)をピックアップし、その中で分配金利回り(2022年6月24日終値時点)が高い上位3銘柄を抽出し、

さらに、分配金の安定度、投資口価格モメンタムや流動性の高さなども加味して、どのJ-REITが買いなのか総合的に分析しました。

最後までお付き合いいただけるとうれしいです!

【J-REITの簡単な説明】

投資信託の仲間であり、我々投資家は、東京証券取引所でJ-REIT(不動産投資法人)商品を購入し、J-REITが、商業施設やホテル、住宅などの不動産を保有・運営してその家賃収入や売却益を得て、その収益の中から分配金として投資家に配分されるもの。

※出所:一般財団法人 投資信託協会HP

J-REITは全体的に、高配当な銘柄が多く存在します。そして、分配月もばらけていますので、複数のJ-REITを保有すると分散投資にもなりますし、ほぼ毎月分配金をいただける嬉しい状況になります。

それでは行ってみましょう!

Best3:スターアジア不動産投資法人(3468)

【特徴】

【保有資産】

ポートフォリオの合計(2022年5月1日現在)

物件数:60件、取得価格:1,796億円、平均稼働率:(2022年4月30日現在)97.6%

ポートフォリオの分散状況

アセットタイプ別比率

地域別比率

【投資口価格動向】

<2022年6月24日(金)終値時点>

直近5営業期間の分配金は、表1のようになっており、1,462~3,436円で推移しており、最低の1,462円から最高の2,436円まで幅があります

決算期1口当たり
分配金(円)
2020年1月期2,788
2020年7月期3,436
2021年1月期1,676
2021年7月期1,462
2022年1月期1,478
表1:スターアジア不動産投資法人 直近分配金推移

<直近の投資口価格推移>

出所:楽天証券サイト

週足ベースの投資口価格は、一昨年のコロナショック時の安値から上昇し、昨年7月に高値(67,400円)をつけました。

しかしその後は調整し、現在は、60,000円近辺で三角保合い状態になっています。

出所:楽天証券サイト

直近の株価は、4月上旬につけた高値(63,400円)から下落し、5月中旬に安値(57,500円)をつけました。

しかしその後は60,000円に戻して安値切り上げの動きになっています。

【流動性】

このJ-REITの直近の出来高(売買が成立した投資口の数量)の5日平均は5,070口25日平均は4,809口で、流動性は高い水準です(1,000口を平均水準としています)。

Best2:東海道リート投資法人(2989)

【特徴】

【保有資産】

ポートフォリオの合計(2022年1月31日現在)

物件数:9件、取得価格:309億円、稼働率(2022年5月31日現在)99.4%

ポートフォリオの分散状況

アセットタイプ別比率

地域別比率

【投資口価格動向】

<2022年6月24日(金)終値時点>

直近の分配金は、まだ上場したばかりですので1期分(2021年2月1日から2022年1月31日まで(12ヶ月間))しかありませんが、表1のようになっています。

この2022年1月期の分配金からは、2022年7月期以降は大幅(2022年1月期比 で2022年7月期は754円増2023年1月期は771円増の予想)に増加傾向です。

決算期1口当たり
分配金(円)
2022年1月期2,446
表2:東海道リート投資法人 直近分配金推移

<直近の投資口価格推移>

出所:楽天証券サイト

週足ベースの投資口価格は、昨年6月の上場初日に上場来安値(101,200円)をつけた後は、

高値切り上げ安値切り上げの上昇基調で推移しています。

出所:楽天証券サイト

直近の投資口価格は、5月中旬につけた安値(113,200円)から上昇し、6/10に上場来高値(120,000円)をつけました。

しかしその後は調整し、この高値を超えられていません。

【流動性】

このJ-REITの直近の出来高(売買が成立した投資口の数量)の5日平均は747口25日平均は856口で、流動性は少し低い水準です(1,000口を平均水準としています)。

Best1:エスコンジャパンリート投資法人(2971)

【特徴】

【保有資産】

ポートフォリオの合計(2022年4月21日現在)

物件数:38件、取得価格:696億円、期末稼働率(2022年6月21日現在)99.9%

ポートフォリオの分散状況

底地/土地建物比率

地域別比率

【投資口価格動向】

<2022年6月24日(金)終値時点>

直近5営業期間の分配金は、表1のようになっており、3,430~3,728円で推移しています。

決算期1口当たり
分配金(円)
2020年1月期3,728
2020年7月期3,430
2021年1月期3,599
2021年7月期3,538
2022年1月期3,593
表3:エスコンジャパンリート投資法人 直近分配金推移

<直近の投資口価格推移>

出所:楽天証券サイト

週足ベースの投資口価格は、一昨年のコロナショック時の安値から上昇し、昨年7月に上場来高値(157,900円)をつけました。

しかしその後は調整し、高値切り下げ安値切り下げの下落トレンドで推移しています。

出所:楽天証券サイト

直近の投資口価格は、4月上旬に高値(137,800円)をつけた後は、135,000円近辺で推移していましたが、

6/20に、同投資法人が資産を運用を委託する「株式会社エスコンアセットマネジメント」が、投資法人のために忠実に投資運用業を行っていない状況があるという調査結果を基に、

証券取引等監視委員会から内閣総理大臣および金融庁長官に対して行政処分を行うよう勧告が6/17にあり、これをきっかけに翌営業日(6/20)に大幅下落年初来安値(110,000円)をつけています。

そして、6/24の終値は直近の高値(137,800円)から約17.2%下落している状況です。

今後は、この年初来安値を下抜けずに上昇に転じていけるのか、要注目です。

【流動性】

このJ-REITの直近の出来高(売買が成立した投資口の数量)の5日平均は7,230口25日平均は2,150口で、流動性は高い水準です(1,000口を平均水準としています)。

直近で出来高が多くなっているのは、上記の行政処分勧告により、投げ売りが多く出たことによると考えられます。

まとめ

7月権利確定J-REITをまとめると、

ベスト法人名アセット
タイプ
地域分散規模投資口価格
モメンタム
流動性投資主
優待
分配金
安定度
分配金
利回り[%]
エスコンジャパンリート
(2971)
商業施設四大都市圏××5.88
東海道リート
(2989)
物流施設
住宅
東海道地域
(静岡、愛知、三重)
××5.54
スターアジア不動産
(3468)
総合型東京中心××4.90
表4:7月権利確定 J-REIT まとめ

と判断しました。

分配金利回り分配金の安定度重視の場合は「エスコンジャパンリート」、

投資口価格モメンタム重視の場合、「東海道リート」。

流動性の高さ資産規模の安定感でいえば、「スターアジア不動産」も捨てがたいです。

ただ、「エスコンジャパンリート」は行政処分勧告を受けており、投資口価格が下落中ですので利回りは高くなっていますが、

今後の投資口価格の動向には注視が必要です。

2022年7月の権利確定日は27日(水)です(権利落ち日:7/28)。

参考になればうれしいです✨

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

※株式投資の実際の売買は、自己判断、自己責任でお願いします。

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