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【結果検証:立会外分売は買いか?】兵機海運(9362)、イワキポンプ(6237)、前澤給装工業(6485)

結果検証

直近で立会外分売を実施した銘柄に関して、立会外分売で買った場合、利益は出たのか?

分売日当日と分売後1週間後の結果を検証しました。

今回は、2022/5/23(月)に分売が実施された兵機海運、5/24(火)のイワキポンプ前澤給装工業です。

最後までお付き合いいただけると嬉しいです💖

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分売値段とその後の株価推移

まずは、分売値段で買って一週間(5営業日)後まで保有した場合、含み益なのか含み損なのか?を確認していきましょう!

銘柄分売日分売
値段
[円]
ディス
カウント率
[%]
分売日
始値[円]
(増減率[%])
分売日
終値[円]
(同)
一週間後
の始値[円]
(日付)
損益[円]
(増減率[%])
兵機海運
(9362)
5/23
(月)
1,3302.991,400
(+5.3)
1,394
(+4.8)
1,501
(5/30)
+171
(+12.9)
イワキポンプ
(6237)
5/24
(火)
9503.06978
(+2.9)
952
(+0.2)
977
(5/31)
+27
(+2.8)
前澤給装工業
(6485)
5/24
(火)
8133.56858
(+5.5)
821
(+1.0)
825
(5/31)
+12
(+1.5)
表1:分売値段とその後の株価推移

分売日の寄付又は大引と1週間(5営業日)後の結果は、

兵機海運イワキポンプ前澤給装工業、いずれの銘柄もどの時点で売却しても損益プラスの結果でした。

なかでも、兵機海運は、分売後1週間(5営業日)後の寄付で売却した場合は、12.9%もの利益がでています。

分売で購入できた方、おめでとうございます!

ちなみに私は、3つの銘柄全て100株づつ申込ましたが、どの銘柄もハズレでした(;´д`)トホホ

それでは個別に見ていきましょう!

要因分析:兵機海運(9362)

この会社の2022年3月期通期の業績は、通期の業績は、海運事業(内航、外航)が国内鉄鋼市場が堅調に推移したことや、極東ロシア航路や台湾航路が堅調に推移し、

前期比 増収増益で、売上高は2割強増営業利益と経常利益は2.5倍の増益純利益は1割の増益の結果でした。

2023年3月期通期予想は、極東ロシア航路は事業を見合さざるを得ない状況ですが、港運事業の小売り用食品の輸入取扱いが堅調に推移することなどにより

前期比 減収増益で、売上高は微減利益面は営業利益のみは微増で、経常利益と純利益は微減の減益を見込んでいました。

株主還元は、配当利回りは6.49%(5/17時点)で、東証スタンダードの単純平均2.13%(5/16時点) と比較すると3倍の高水準で、

会社の方針は、EPS(1株当たり当期純利益)100 円を上回る場合は配当性向 30%レベル又は1株当たり 50 円のいずれか高い基準での配当を方針としており、業績が予想より伸びれば、さらに高い配当金が期待できました。

株価モメンタムは、昨年8月の高値(2,585円)をつけた後は調整し、下落基調で推移しており、直近では1,500円前後で推移していました。

直近の株価も、1月下旬の高値から下落トレンドで推移していましたが、

2022年3月期通期の決算と増配(1株あたり60→92円)の発表を受けて、前日比 34円高(+2.4%)と一旦は買われ上昇しました。

しかし、今回の立会外分売分売の翌営業日(5/17)は、短期的な需給悪化懸念からか、前日比 55円安(-3.8%)と売られ、元の値に戻ってきてしまいましたね。

ご参考(立会外分売前の分析):【立会外分売は買いか?】兵機海運(9362)

【立会外分売発表後の株価の動き】

<日足チャート(直近3か月)>

出所:楽天証券サイト

立会外分売発表後の株価は、発表直後こそ売られましたが、

それ以降は、配当利回りが高いこともあり、需給悪化が解消してきて、分売日(5/23)までは下がらず、小幅な上昇となりました。

分売日当日以降も、右肩上がりの上昇を続けています。

要因分析:イワキポンプ(6237)

この会社の2022年3月期通期の業績は、半導体の需要増加により、好調な半導体製造装置の製造を背景に半導体・液晶市場が引き続き好調に推移し、

前期比 増収増益で、売上高は1割強増利益面は1割強~3割強の増益で好調の結果でした。

2023年3月期通期予想は、設備投資動向の回復もみられ、同社グループの受注も堅調に増加し、売上は増加する見通しであることから、

前期比 増収増益で、売上高は微増利益面は1割強~3割弱の増益を見込んでいました。

株主還元は、配当利回りは3.3%(5/13時点)で、東証プライムの単純平均2.33%と比較すると高い水準で、

直近5年間の配当金は、27.5~33.5円の間で安定して推移しており、

配当性向は30%程度でほぼ一定で、会社の方針も30%超とすることを基本方針でしたので安心感がありましたね。

株価モメンタムは、一昨年の11月につけた安値(796円)から、高値切り上げ安値切り上げの右肩上がりの上昇トレンドを継続しており、

直近の株価は、4/6に年初来高値(1,149円)をつけた後は調整して、25日移動平均線を下抜けていました。

そして、今回の立会外分売分売の翌営業日(5/16)は、短期的な需給悪化懸念からか、前日比 158円安(-15.1%)と大きく売られましたが、その後は急速に回復していきましたね。

ご参考(立会外分売前の分析):【立会外分売は買いか?】イワキポンプ(6237)

【立会外分売発表後の株価の動き】

<日足チャート(直近3か月)>

出所:楽天証券サイト

立会外分売発表の翌営業日は大きく下げたのですが、その後は、需給悪化が解消されてきたのか、右肩上がりで上昇し、

分売日(5/24)もそれほど下がらず、その後も上昇基調をキープしています。

要因分析:前澤給装工業(6485)

この会社の2022年3月期通期の業績は、底堅い配水管布設替工事の需要新設住宅着工戸数の推移により、増収は確保しましたが、

原材料費の高騰などにより、前期比 増収減益で、売上高は微増利益面は1~2割の減益の結果でした。

2023年3月期通期予想は、前期同様に、新設住宅着工戸数が復調傾向ですが、原材料費の急速な高騰により、

前期比 増収減益で、売上高は微増利益面は1~2割の減益を見込んでいました。

株主還元は、配当利回りは3.24%(5/13時点)で、東証プライムの単純平均2.33%と比較すると高い水準で、

直近5年間の配当金は、18.5~30円の間で推移し、2019年3月期を除くと連続増配をしていました。

配当性向は25~45%程度で推移していて、会社の方針は今期から50%を目安としており、機動的に自己株取得等も実施するとしていて、安心感がありましたね。

株価モメンタムは、昨年3月に高値(1255.5円)をつけた後は、右肩下がりの下落トレンドを継続していました。

直近の株価は、3月下旬に高値(1,045円)をつけた後は調整し、4/27に年初来安値(476円)をつけ下落基調で推移しており、

今回の立会外分売分売の翌営業日(5/16)は、短期的な需給悪化懸念からか、前日比 129円安(-13.9%)と大きく売られましたが、その後は戻していきました

ご参考(立会外分売前の分析):【立会外分売は買いか?】前澤給装工業(6485)

【立会外分売発表後の株価の動き】

<日足チャート(直近3か月)>

出所:楽天証券サイト

立会外分売発表の翌営業日は大きく下げたのですが、その3営業日後以降は、需給悪化が解消されてきたのか、上昇に転じ

分売日(5/24)もそれほど下がらず、その後は上昇基調をキープしています。

まとめ

兵機海運(9362)、イワキポンプ(6237)、前澤給装工業(6485)の立会外分売予想と一週間(5営業日)後の株価は、

銘柄名事前予想結果(損益)
(「1週間(5営業日)後始値」
ー「分売値段」)

[円](%)
判定
兵機海運中立+171
(+12.9)
×
イワキポンプ中立+27
(+2.8)
前澤給装工業中立+12
(+1.5)
表2:事前予想と結果
※事前予想の「買い」は3%以上の上昇、「中立」は±3%、「不参加」は3%以上の下落を想定しています。

でした。

今回は2勝1敗、勝率0.667と、まあまあの成績でしたm(_ _”m)

どの銘柄も、分売発表の翌営業日の株価が大幅下落した反動で、それ以降は需給悪化が解消してきて、上昇しましたね。

その中でも、兵機海運は、今期の配当利回り(予想)が高く(6/2時点で5.96%)、買い需要が多く回復が急となりました。

今後の株価動向ですが、

兵機海運は、分売日以降も上昇の流れは止まっていません。

1月につけた年初来高値(1,653円)を上回ってくれば、更なる高値が期待できそうです。

イワキポンプは、直近になって、分売発表翌営業日以降の上昇の勢いに、少し陰りが見られます

ただ、25日移動平均線が近づいてきていますので、これを上抜ければ上昇の勢いがついてきそうです。

前澤給装工業は、あと少しで25日移動平均線に到達しそうです。

これを上抜ければ、更なる上昇が見込めそうです。

参考になればうれしいです✨

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

※株式投資の実際の売買は、自己判断、自己責任でお願いします。

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