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【立会外分売は買いか?】DNホールディングス(7377)

コンサルタント

こんにちは!

直近で立会外分売の実施を発表した銘柄に関して、分売で買った場合、利益を得ることができるのか?直近の経営状況や客観的な指標、株価モメンタム等を踏まえ、総合的に分析しました。

今回は、東証スタンダードからサービス業種のDNホールディングスです。

最後までお付き合いいただけるとうれしいです!

新規株主を増やすことを目的として、上場会社が大株主である銀行やオーナー経営者などの保有株を小口に分けて、証券取引所の立会外で不特定多数に売り出すこと。
取引開始前など取引時間外(=立会外)に売り出されることからこのように呼ばれる。

立会外分売の概要

実施日や株数は以下です。実施予定日は幅があり、実際の実施日と販売価格は、会社側から実施日前日に発表があります。

分売数量は決まっていて、100株単位で最大9,000株まで購入できます。

早ければ5/26(木)の夕刻に、会社側からの適時開示で分売値段のお知らせがあります。このブログでも追記しますので、チェックしてくださいね💖

分売予定期間2022 年 5 月 27 日(金)
分売数量278,000 株
発行済み株式総数 8,420,000 株の約3.30%
分売値段1,015 円(5/26決定)
ディスカウント率3.43 %(5/26決定)
申込単位数量100株
申込上限数量9,000株
表1:DNホールディングス 立会外分売概要

【立会外分売実施の目的】

としています。

今回の分売数量は、発行済み株式総数の約3.30%多めの数量※1です。

※1:一概に言えませんが、目安として、5%以上:かなり多い、3%以上5%未満:多い、1%以上3%未満:ほどほど、1%未満:少ないとしています。

また、この銘柄の直近の出来高(売買が成立した株式の数量)の5日平均は28百株25日平均は18百株で、流動性は極端に低い水準です。

どんな会社?

橋梁を中心とした構造物の計画・設計に強い大日本コンサルタント

地質・地盤の調査・解析に強いダイヤコンサルタント共同持株会社として、DNホールディングスとして発足し、

土木、建築、測量、地質、土質に関する調査、企画、立案、設計、工事監理及びこれらに関するコンサルティングをしている会社です。

2023年の合併を見据え、2つの会社のDNAが結びつき、さまざまなシナジーを起こして創造と変革を推進しながら、

顧客と社会に新たな価値を提供できる事業を構想・実現することで、日本を代表する建設コンサルタント集団への成長を目指しています。

同社グループは、総合建設コンサルタント事業単一セグメントで、

2022年6月期3Q累計の、顧客別売上高構成比は、

と、国内が全体の98.5%とほとんどを占めており、

特に中央省庁と地方自治体への売上が多くなっています

直近の経営概況

【2022年6月期3Q(2021年7月~2022年3月)の経営成績】

(2022年5月16日発表)

決算期売上高
[億円]
(前期比[%])
営業利益
[百万円]
(同)
経常利益
[百万円]
(同)
親会社株主に
帰属する
当期純利益
[百万円]
(同)
2021年6月期
3Q累計 ※2

(ー)

(ー)

(ー)

(ー)
2022年6月期
3Q累計
246
(ー)
2,064
(ー)
2,069
(ー)
1,324
(ー)
2022年6月期
通期会社予想
325
(ー)
2,100
(ー)
2,040
(ー)
1,280
(ー)
通期予想に対する
3Qの進捗率[%]
75.798.2101103
表2:DNホールディングス 2022年6月期3Q経営成績と2022年6月期通期予想
※2:同社は2021年7月14日に共同株式移転により設立されたため、前期実績はなし

表2の通り、同社は2021年7月に共同株式移転により設立されたため、前期比比較はありませんが、

2022年6月期通期の業績予想に対する進捗率は、3Q終了時点で、売上高はそこそこで順調で、利益面は通期予想にほぼ達しており計画以上の進捗です 。

【2022年6月期3Qの状況、経営成績の要因】

同社グループが属する建設コンサルタント業界及び地質調査業界の経営環境は、昨年度までの「防災・減災、国土強靱化のための3か年緊急対策」の後に「防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策」として、

令和3年度から7年度までの5か年に重点的かつ集中的に対策を講ずることとなり、国内の公共事業を取り巻く環境は、堅調に推移していくものと考えています。

このような状況の下で、同社グループは、今期が初年度となる第1次中期経営計画(2021年7月から2024年6月まで)において、企業理念として定めた「大地と空間、人と社会の可能性を引き出し、未来を拓く」の実現に向けて、

「シナジー効果の創出による事業拡大」と「経営基盤の整備・強化」を基本方針として設定しました。

これらの基本方針に基づき、中期経営計画の最終年度となる2024年6月期の目標である受注高340億円売上高340億円営業利益24億円の達成に向けて取り組んでいます。

これらの結果、当3Q連結累計期間における同社グループ全体の業績は、

受注高は219億円受注残高は164億円売上高は246億円となりました。

利益面は、営業利益は20.6億円経常利益は20.6億円親会社株主に帰属する四半期純利益は13.2億円となりました。

【事業別の受注高と売上高】

事業受注高
[億円]
売上高
[億円]
受注残高
[億円]
建設コンサルタント193210148
地質調査26.535.916.7
表3:2022年6月期3Q  受注高と売上高

事業別受注高と売上高、受注残高は表3のようになっています。

事業区分は、

となっています。

受注高(顧客別)は、防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策もあり、売上の98.5%を占めている国内事業が順調に推移しています。

【財政面の状況】

自己資本比率>(自己資本(総資本-他人資本)÷総資産)×100

2022年6月期3Q末時点で40.3%となっています。(前期末データは無し)

自己資本比率の数値としては問題ないレベルです。(20%以上を安全圏内としています。)

キャッシュ・フロー>2022年6月期3Q累計のキャッシュ・フロー(以下、CF)の状況

 ※3 フリーCFの説明:

営業活動によるCFの主な内訳(百万円):

投資活動によるCFの主な内訳(百万円):

【今期(2022年6月期通期)業績の見通し】

国内の公共事業を取巻く環境は、堅調に推移していくものと考えられ、

今後においても一定の受注高、売上高、営業利益を確保できるものと同社は判断しています。

このような状況の下で、業績予想は、当3Q連結累計期間の営業成績が通期の予想に対し順調に推移しており、

現時点では2022年2月14日に公表した業績予想数値からの変更はなしです。

営業利益の前提条件としては、以下を見込んでいます。

株価指標と動向

【2022/5/20(金)終値時点の数値】

PERは、同業で時価総額が近い、人・夢・技術グループ(9248) 14.1倍、E・Jホールディングス(2153) 6.5倍、協和コンサルタンツ(9647) 6.7倍と比較すると、中間的な水準です。

配当利回りは3.34%で、東証スタンダードの単純平均2.15%(5/20時点) と比較すると高い水準です。

同社は2021年7月に設立されましたので、直近5年間の配当金データはありません。

この会社は、

長期にわたる安定的な経営基盤の確保と自己資本利益率の向上に努めるとともに、株主に対する安定的な配当の継続を基本としています。

また、連結配当性向30%以上を当面のターゲットとして、株主への安定的な配当の継続に努め、

市場環境や資本効率の状況などによって、自己株式の取得も適宜実施する可能性があるとしています。

連結配当性向30%以上がターゲットで、現状の配当予想に対する配当性向は26.1%とこれよりも低いですので、

今後、増配する可能性もあると考えます。

【直近の株価動向】

<週足チャート(直近2年間)>

出所:楽天証券サイト

週足ベースの株価は、2021年7月14日以前は、統合前の事業会社の株価で、

統合後の上場初日(2021/7/14)に上場来高値(1,494)をつけましたが、それ以降は調整し、

現在は、ほぼ1,200円前後で推移しています。

<日足チャート(直近3か月間)>

出所:楽天証券サイト

直近の株価は、5月初めに年初来高値(1,267円)をつけましたが、

それ以外は、ほぼ1,200円前後で推移しています。

出来高が少なく、値動きもあまりないので、読めないところが多々ありますが、

今後は、1,200円前後の株価が、上下どちらかに離れるのか、そのまま1,200円前後で推移するのか要注目です。

まとめ

【業績】

【株主還元】

【流動性・分売数量】

【株価モメンタム】

以上のことから、

レベル
(⭐(最低)~
⭐⭐⭐⭐⭐(最高))
業績⭐⭐⭐⭐
株主還元
(配当、株主優待等)
⭐⭐⭐⭐
株価モメンタム⭐⭐⭐
流動性
分売数量⭐⭐
総合判定⭐⭐⭐(中立)
※「総合判定」=⭐4つ以上「買い」、⭐3つ「中立」、⭐2つ以下「不参加」

と判断しました。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

※株式投資の実際の売買は、自己判断、自己責任でお願いします。

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