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【結果検証:立会外分売は買いか?】テンアライド(8207)、イトーヨーギョー(5287)、橋本総業(7570)

直近で立会外分売を実施した銘柄に関して、立会外分売で買った場合、利益は出たのか?

分売日当日と分売後1週間後の結果を検証しました。

今回は、8/26(木)に分売が実施されたテンアライドイトーヨーギョーと、8/27(金)実施の橋本総業ホールディングスです。

最後までお付き合いいただけると嬉しいです💖

分売値段とその後の株価比較

まずは、分売値段で買って一週間(5営業日)後まで保有した場合、含み益なのか含み損なのか?を確認していきましょう!

銘柄分売日分売
値段[円]
ディスカウント率
[%]
分売日
始値[円]
分売日
終値[円]
一週間後
の終値[円]
損益[円]
(増減率[%])
テンアライド
(8207)
8/26
(木)
3063.16306306315
(9/2)
+9
(+2.9)
イトーヨーギョー
(5287)
8/26
(木)
9412.99942935940
(9/2)
-1
(-0.1)
橋本総業
(7570)
8/27
(金)
2,1112.492,1542,1562,243
(9/3)
+132
(+6.3)

分売日の寄付又は大引けと1週間後の結果は、テンアライド橋本総業は損益プラスイトーヨーギョーはマイナスでした。 イトーヨーギョーは、分売日の寄付きで売却した場合は+1円でした。

特に、橋本総業は+132円(+6.3%)と株価は大幅上昇しています。分売で購入された方、おめでとうございます!

ちなみに、私は、このところ立て続けに立会外分売があり、手持ち資金の関係で不参加でした。

要因分析:テンアライド(8207)

この会社は、2022年3月期1Qの経営成績は、前年同期比減収でしたが利益面は赤字幅を縮小しており、業績は回復の兆しが見えはじめていました。

しかしながら、コロナ禍による緊急事態宣言発出で、時短営業や酒類提供自粛を強いられており、居酒屋業態は経営が厳しいということがあり、緊急事態宣言が長引くと大きく業績に影響しそうでしたので、今後株価が上昇するのは?でした。

ただ、ワクチン接種が進み、業界全体の回復基調が鮮明になれば、株価は上昇基調に転じるものと思われます。

ご参考(立会外分売前の分析):【立会外分売は買いか?】テンアライド(8207)

【立会外分売発表後の株価の動き】

<日足チャート(直近3か月)>

出所:楽天証券サイト

株価は、分売発表日(8/18:346円)から分売日当日(306円)まで-11.6%下げました。しかし、その後は反転して、右肩上がりの上昇トレンドで値を戻しています。

直近の高値(6/10:358円)を超えてくれば、もう一段高も期待できそうです。

要因分析:イトーヨーギョー(5287)

この会社の2022年3月期1Qの経営成績は、売上高は会計基準を変更しているため、単純比較はできませんが、前年同期比で減収減益で、利益面は赤字転落していました。

「無電柱化」というテーマ性のある事業を手掛けていますが、まだ業績にはほとんど反映されていない状況でした。

また、配当年利回りも高くなく(8/20時点:0.8%)、あまり魅力的には見えませんでした。

ご参考(立会外分売前の分析):【立会外分売は買いか?】イトーヨーギョー(5287)

【立会外分売発表後の株価の動き】

<日足チャート(直近3か月)>

出所:楽天証券サイト

株価は、分売発表前から下げ傾向でしたが、その後も下げが加速し、分売発表日(8/19:1,068円)から分売日当日(935円)まで-12.5%下げました。

分売日以降は、ほぼ横ばいの動きになっています。ここから、分売前の値に戻っていくのか、さらなる下押しがあるのか注目です。

要因分析:橋本総業ホールディングス(7570)

この会社の2022年3月期1Qの経営成績は、新築・リフォームの住宅関連需要が回復したことにより、前年同期比増収増益で好調でした。

また、株主還元に厚く、直近5年間で配当金は連続増配されており、かつ株主優待制度もあります。(100株以上保有の株主に、クオカード1,000円相当)

配当金と合わせた年利回りは3.3%(8/23時点)でしたので、この点は魅力的と思いました。

ただ、直近の日足ベースの株価は下落傾向でしたので、どうかなというところでしたが、今回の3銘柄の中では、最も株価上昇の期待が持てた銘柄です。

ご参考(立会外分売前の分析):【立会外分売は買いか?】橋本総業ホールディングス(7570)

【立会外分売発表後の株価の動き】

<日足チャート(直近3か月)>

出所:楽天証券サイト

株価は、分売発表日(8/20:2,700円)から分売日当日(2,156円)まで、何と-20.1%下げました。しかし、その後は徐々に株価を戻しています。

今後は、分売前の株価に戻っていくのか、さらなる下押しがあるのか、要注目です。

まとめ

テンアライド(8207)、イトーヨーギョー(5287)、橋本総業ホールディングス(7570)の立会外分売予想と一週間後の株価は、

銘柄名事前予想結果
(「一週間後終値」ー「分売値段」)
判定
テンアライド不参加+9円(+2.9%)×
イトーヨーギョー不参加-1円(-0.1%)
橋本総業中立+132円(+6.3%)×

でした。 テンアライドは「不参加」の予想でしたので判定は「×」、イトーヨーギョーは「不参加」の予想で、分売値段とその後の株価がほぼ同じということで「△」、橋本総業は「中立」 の予想でしたので判定は「×」でした。

この3銘柄で最も期待が持てるのは、 橋本総業と予想していまして、その点は当たっていましたが、その他の予想は全く当たっていませんでした。反省ですm(_ _”m)

橋本総業は、分売日まで大きく下げていましたので(-20.1%)、その分反発も大きかったですね!

今後の株価の動向ですが、

テンアライドは、 分売日以降、株価の戻りは順調です。 直近の高値(6/10:358円)を超えてくれば、もう一段高も期待できそうです。

イトーヨーギョーは、分売日以降ほぼ横ばいの状況です。今後は、株価が上向いてくるのか、さらに下落していくのか注目です。

橋本総業は、 分売発表前の株価まで戻るのは時間がかかりそうですが、配当利回りや株主優待など、株主還元が充実していますので、そのうち回復してくるのではと予想しています。

参考になればうれしいです✨

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

※株式投資の実際の売買は、自己判断、自己責任でお願いします。

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