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注目決算! 銘柄分析(第19回):日本ケミファ(4539)

こんにちは!

会社四季報2021年2集(2021年3月発売)の営業利益予想が、会社予想に比べ大幅に乖離(乖離率30%以上)している銘柄の中で、直近の四半期決算発表以降、上方修正を発表していない企業に絞り、今後上方修正はあるのか、分析してみました。

第19回目は、医薬品業種から、日本ケミファです。

事業内容

医療用医薬品(処方薬)の開発・製造・販売を中心に事業を行っている製薬会社です。特長ある新薬とジェネリック医薬品の両方を取り扱っています。

医薬品事業に占める売上高の割合は、ジェネリック医薬品(後発薬)が9割を占めています。

新薬では、アルカリ化療法剤「ウラリット」や鎮痛・消炎剤「ソレトン」などユニークな薬剤を世に出しています。

2021年3月期3Q累計のセグメント別売上高の構成比は、医薬品事業 97.3%、その他(安全性試験の受託等、ヘルスケア事業及び不動産賃貸事業) 2.7%となっており、ほとんど医薬品が占めています。

直近の経営状況

2021年3月期3Q累計では、売上高 236.1億円(前年同期比 2.7%減)、営業利益 4.6億円(同 26.7%減)、経常利益 3.2億円(同 41.1%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益 3.4億円(同 49.8%減)となっています。

ジェネリック医薬品については、2019年10月と2020年4 月の 2回の薬価改定や、新型コロナウイルス感染症の影響による患者さんの受診抑制などにより、前年同期比 5.5%の減収となった一方、主力品および新薬については、導入した長期収載品の売上が 7月から加わったことにより、27.7%の増収となっています。この結果、ジェネリック医薬品と主力品・新薬を合わせた医療用医薬品の売上高は 207.3億円(前年同期比 3.8%減)となりました。また、製造受託及び臨床検査薬なども含めた医薬品事業全体の売上高は 229.7億円(同 3.0%減)、営業利益は 5.2億円(同 22.1%減)となっています。

売上高 6.4億円(前年同期比 8.8%増)、営業損失 0.6億円(前年同期は 0.4億円の営業損失)となっています。

全体的に、2021年3月期は、前期よりも収益が落ちている印象です。

株価指標

5/10(月)終値時点の数値

株価:2,345円

時価総額:99.9億円

PER:46.80倍

PERは、同業で時価総額が近い、サワイグループHD(4887) 0.00倍、日医工(4541) 31.2倍、持田製薬(4534) 20.4倍と比較すると、高い水準となっています。

PBR:0.49倍

信用倍率(信用買い残÷信用売り残):4.92倍

年間配当金(予想):50円(年1回 3月)、年間利回り:2.1%

※直近5年間は、以下のようになっています。

決算期年間配当金
2016年3月期10円
2017年3月期100円
2018年3月期100円
2019年3月期100円
2020年3月期50円
※日本ケミファ 配当金推移

配当性向は、2019年3月期と2020年3月期はともに40%程度となっていましたが、2021年3月期はEPS(1株当たりの純利益)が半分ほどの予想にもかかわらず、2020年3月期と同水準になっています。

会社の方針は、株主の利益還元を経営の最重要政策の一つとして位置付けており、今後予想される業界の競争激化に備え、経営全般の効率化による収益力の向上と財務体質の強化を図るとともに、安定的な配当を行うことを基本としています。

週足チャート(2年間):

※出所:楽天証券サイト

株価は、昨年のコロナショック前の水準(2,800円)に戻っておらず、2,200円~2,700円のレンジになっています。

直近の日足チャートは、下落基調で推移しています。

まとめ

2021年3月期は、新型コロナウイルス感染症の影響が大きく、また、医薬品業界は、2021年度に初めて行われる通常薬価改定の中間年の改定の内容で、対象製品が全品目の約 7割ということで、製薬メーカーにとっては厳しい内容となりました。

しかしながら、がん微小環境改善剤「DFP-17729」について、末期の膵臓がん患者を対象とする
臨床第 1・2 相試験が始まったり、2020年12月には疼痛治療剤「プレガバリン OD 錠」など3成分8品目のジェネリック医薬品を新発売するなど、明るい兆しもあります。

2022年3月期の業績の見通しはどうなるのか、新型コロナウイルス感染症による影響が引き続き大きいのか、次回の決算発表が楽しみです!

次回決算発表(2021年3月期通期)予定日:5/14(金)

※株式投資は、自己判断、自己責任でお願いします。

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