きよりん堅実投資

銘柄分析(第7回):ネクシィーズグループ(4346)

LED照明

こんにちは!

会社四季報2021年2集(2021年3月発売)の営業利益予想が、会社予想に比べ大幅に乖離(乖離率30%以上)している銘柄の中で、直近の四半期決算発表以降、上方修正を発表していない企業に絞り、今後上方修正はあるのか分析してみました。

第7回目は、サービス業種から、ネクシィーズグループです。

事業内容

LED照明や環境に配慮した最新設備を、初期投資ゼロで導入できる「ネクシィーズ・ゼロシリーズ」をレンタル提供するネクシィーズ・ゼロ事業が中核の会社です。電力小売事業や電子雑誌、ネット活用販促支援、エステ事業もしています。

2021年9月期1Qのセグメント別売上高は、「ネクシィーズ・ゼロ事業」38.2億円(76.3%)、「電力小売事業」4.0億円(8.1%)、「電子メディア事業」7.9億円(15.7%)となっています。

直近の経営状況

2021年9月期1Q(2020年10月~2020年12月)では、売上高は49.8億円(前年同期比25.2%増)、営業利益は3.1億円(同37.8%増)、経常利益は3.2億円(同38.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1.1億円(同27.8倍)です。

要因としては、設置工事費用を含めた初期投資オールゼロで、顧客に最新の省エネルギー設備等を導入できる「ネクシィーズ・ゼロ」において、コロナ対策商材の取り扱いを増やしており、顧客のニーズに合わせて柔軟に事業内容を変化させています。

また、ECサポートやお取り寄せ広告を中心とした消費者の利用が増えている分野のサービスをさらに強化しています。その他、安定した需要が見込める電力小売「ネクシィーズ電力」の利用者増大に取り組んでいます。

2Q以降の業績予想は変更はなかったのですが、取り組みとしては、ネクシィーズ・ゼロ事業では、LED照明や業務用の空調・冷蔵庫に加え、Withコロナ関連商品として光触媒空間除菌脱臭機やマルチ決済端末、ロールスクリーン等、顧客のニーズに応じた様々な商品を提供することで、収益機会の増大を推進しています。

また、光触媒空間除菌脱臭機の個人向け販売の開始や、少人数の営業拠点を13拠点増やしており、販売網を強化することでさらなる成長を図ることにしています。

株価指標

4/23(金)終値時点の数値

株価:981円

時価総額:132億円

PER:31.74倍

PERは、同業で時価総額が近い、リクルートHD(6098) 65.9倍 、光通信(9435) 19.1倍、エフティグループ(2763) 10.8 倍と比較して、中間的な数字でしょうか。

PBR:3.67倍

年間配当金(予想):40円(年2回 3月、9月)、年間利回り:4.1%

※直近5年間では、2016年9月期 15円,2017年 25円,2018年 30円,2019年 40円,2020年 45円でした。

2020年9月期は設立30周年記念で5円増配していますので、その分を除くと、今期は一昨年、昨年と同水準です。それ以前は連続増配していました。4%超の配当利回りは魅力的ですね!(東証一部銘柄の単純平均は1.65%(4/23時点))

株価チャートは、日足は直近では下落傾向です。週足は過去2年間で底値圏です。過去1年間以上、800円~1,200円のボックスになっています。

週足チャート(2年間):

※楽天証券サイトより抜粋

まとめ

直近ではこれと言って株価に影響するような材料はないのですが、今期に少人数の営業拠点を13拠点増やしており、販売網を強化することでさらなる成長を図っているということで、計画の上振れも期待できると考えます。

株価は、過去1年間以上800円~1,200円のボックスであまり動いていないので、ポジティブ材料が出た場合は、上昇基調に乗ってくる可能性は十分あると思います。

次回決算発表予定日:2021年5月14日(2Q決算)

※株式投資は、自己判断、自己責任でお願いします。

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